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本当は「由紀ザウルス」なのか?

  • 2009/12/29 08:47
  • カテゴリー:政治

高速料金の上限1000円が、来年の6月で終わってしまうらしいですね。

スタート時には2年間実施予定との事でしたが、政権が変わったので致し方ない、というところでしょうか。

こういう金の使い方は良いと思っていたのですが。。。
地方に訪れる人の総数が相対的に増えるし、人が動けば金が動く。
実際に税金を投入したそのものズバリの金額の数倍以上の経済効果が見込める。(箱ものの建設や直接的な減税の場合、その金額と同額の効果しか見込めないわけですが、呼び水になるような使い方だと、レバレッジが効いて、使った金額の数倍の効果を発揮する。)

6月以降導入される制度としては、民主党が公約にも掲げた高速料金無料(公約には一部無料なんていう文言はなかったが。。。)にし、それ以外の区間は車種別に上限金額を設けるとか。

長距離を走る場合は結構得になる制度だと思うので、運送業界としては歓迎でしょう。
ただ、車種による区別というところがちょっとひっかかります。

例えばこの車種による区分で「軽自動車」というカテゴリーの車って、区分自体が歴史的経緯の遺物ではないのだろうか?と思うのです。

規定では、排気量が660cc以下で、大きさが規定以下のものが軽自動車というカテゴリーです。
排気量が小さいと、なんで税金が安くて済むの?
 →排気量が小さくても舗装道路は痛むし、排気ガスも出る。まぁ、
  相対的に痛みが少なく排気ガス排出総量が少ないという意味では
  多少の意味はあるかなー。
なんで、車庫証明が要らないの?(都市部では届け出が必要)
 →普通に1台分の駐車場所が必要だと思うが?
なんで、事業用でも2年車検なの?(普通貨物は1年車検)
 →軽自動車だと故障率が下がるという事はありえない。

そもそも、日本に車というものが、ほとんど普及していなかった頃、いろんな優遇策を使ってまずは小さな車から普及させようとしたのが軽自動車の始まりと言われている。
その頃とは、完全に状況は違うのに、制度だけは残っている。

この軽自動車というカテゴリーを、エコカー的なカテゴリーに移行してはどうか?と思うのだ。
車検時に燃費計測をしてリッター15kmとか20km以上走るものをエコカーに認定する。(ちなみに、我が家の登録10年経過車はリッター5kmしか走らない。アンチエコですなー。残念。)

このエコカー認定を受けると、現行の軽自動車と同様の税率とか高速料金の適用を受けられるようにする。(どの程度、軽減するのか?は、議論して決めればよい。)
多くの軽自動車は燃費も良いので結果的に既得権も守られるし、このようなカテゴリーにすればエコカー減税などという後付けの暫定的な仕組みにしなくても良い。

このカテゴリー分けなら、ハイブリッド車もみなエコカーのカテゴリーに入るだろう。
(排気量とか車両重量は関係なく、燃費が良いものがエコカーだ。)
リッター30km走るなら、更に税金半額、とか。。。

ガソリン代も安いし、税金も高速代も安いなら、車体価格が多少高いハイブリッドも、もう少しは普及するのではないだろうか?そうすると、CO2の排出も少しは減るだろう。
ハイブリッドカーが売れれば、メーカーもハイブリッドカーに更に力を入れる。

10年後20年後に、技術の世界で世界の主導権を握るには、徹底的に強みを活かした産業構造を作っていかねばならない。
その道を示し、それをアシストするのは政治だ。

多額の税金を使って、車などほとんど通らない裏路地までアスファルトを敷き詰めるのではなく、次世代を担う産業に税金を投入していく事が、明日のこの国には必要ではないのだろうか?
(世界中を見回しても全国の裏路地まで舗装してある国はない。税金をばらまき過ぎだ。田舎の裏路地の舗装を完璧にするより次世代を担う若者への教育体制を整える方が有効だと思うのだが?違うだろうか?)

それに、砂利道の方が埃は立つけど地面に水も浸み込むだろうし、環境にも優しいはずだ。アスファルトでふたをして、日光も当たらずに水も浸み込まない土は、死んでいく。
土のない都会は真夏の暑さも尋常ではない。ただ暑いだけではなく嫌な暑さがこもる。(土の上なら気が狂うほど不快な暑さにはならない。)

川だって、コンクリで固めてふたをしたら、ドブに変わっていく。
自浄作用がなくなり、臭くなるのでさらにふたをする。。。
そんな悪循環をどっかで止めないと、いかんじゃないだろうか?

鳩山さん。
選挙に勝って政権を取るために、減税を掲げ、当選したら財源確保の為に方針修正。
国民にとっておいしいところだけ公約にかかげ、実際に実施する際には実質的に骨抜きの政策になってしまっては、意味がないのですよ。

理想を掲げました。いざ、実現するには、無理がありました。なので、修正します、ということは、往々にしてあり得る。
それが悪いのではなく、趣旨一貫したポリシーを崩すことのない修正が必要なのだ。

目先の問題解決をするにも、筋の通ったポリシーに照らして優先順位をつけ、重要度を判断して対処せねばならない。
(小泉元総理が人気があったのは、そのポリシーの好悪善悪は別として一貫した主張がある、ということが人気につながっていたのではないだろうか?)

ここで言っているのは「国民の為の政治」とか「友愛の精神」なんていう、当たり前の理念の話ではなく、その理念に基づいて何をするのか?という具体的なポリシーが必要だ。

例えば、国民のための政治をするには、まず、財源確保せねばならないという話がある。
そのための一つの方法としては、まずは景気回復を優先する、という考え方がある。
そこで、これまでのバラマキ型の政策には別れを告げ、未来の理想の日本像を示し、目指す方向で税金を使う。とか。

10年後の日本の姿を明確に示し、使う金は使い、効率的でない過去の遺物は削減する。(その方向付けは行政にはできないことで、それをやるのが政治なんじゃないの?)

民主党政権発足後、100日経って見えてきたのは、これまでの政策運営に対する野党的な批判から発生する事業仕分けであり、未来展望については語ってくれないということ。
これまでの長い自民党政権で溜まりに溜まっ膿を出すのには良い機会だが、「クラッシュ&ビルド」のビルドの部分をどこかで示していかねば、この先の政権運営は難しくなってくるだろう。

長期政権がもたらした、世の中のゆがみを直すには、まず壊すことが必要。
では、壊した先には何があるのか?(廃墟にしてはならないわけで。)

新しい日本を作るために壊すのであって、壊しっぱなしではただの怪獣だ。
がぉーーー。

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