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大学4年生になる息子への手紙(就職する君への戯言)

  • 2020/03/07 18:29
  • カテゴリー:価値観

大学4年生となる息子へ

就職ということについての、僕の思うことを書いてみました。
この通りにする必要はありませんが、日本社会で数十年間、食ってきた人の一つの意見として読んでみてください。

1.仕事について思うこと
2.お金について思うこと
3.業界を考えるということ
4.職種を考えるということ
5.幸せになるために

この5項目について書いています。


1.仕事について思うこと

仕事とは、何でしょうか?

世の中には親が大金持ちで、親の遺産で一生遊んで暮らせる、という人もいます。
しかし、ご存知の通り、うちは普通の家です。
なので、あなたも、好むか好まないかを問わず、これから長い人生、自分で稼いで食べていかねばなりません。

仕事というと、お金を稼ぐこと、と考える人が多いですが、必ずしもそれだけではないと思います。
お金についての考え方は次の項にゆずるとして、ここでは仕事ということを考えてみたいです。

仕事がないと暇である。
人生において、遊んで暮らせるというのはバラ色の生き方に見えるかもしれません。しかし、人間というのは無いものを求める習性があるのか、遊んで暮らしていると仕事というのもを求めるもののようです。

お金のために働くのではなく、仕事というものを通して、社会貢献したいと思ったり、そんな高尚な考えはなくても、単に自分を高めてくれる経験をすることができたり、仕事というものを通して知的好奇心を満足させてくれたりすることは楽しいことです。
できなかったことができるようになる、というのは本能的な楽しみなのでしょう。

そして、仕事をしていると、必然的に人間は成長していくようです。

日本では、本格的な資本主義社会が始まって100年くらいでしょうか。
その間、蓄積された知見に個人が触れることができるとしたら、それは仕事というものを通して知ることができるでしょう。
蓄積された知見と言ってもわかりづらいので簡単に言うと、合理的な組織運営の方法であったり、品物やお金を扱う合理的かつ安全な仕組みであったり、物作りの膨大なノウハウであったり。

現代社会は、さまざまなプロフェッショナルの知見によって成り立っています。
満員電車に乗っている風采の上がらないおっさん一人ひとりが、なんらかのプロフェッショナルとして社会の中で役割を担っているのです。

もちろん、プロのレベルに達していない人も中にはいるでしょうし、複数の分野でプロとして活躍する人もいる。
現代社会の中で生きていくのであれば、少なくとも一つの分野でプロフェッショナル性を持たないと、生きづらい世の中となってしまうでしょう。

なぜなら、プロフェッショナルとは、他人からお金をもらうことにふさわしいレベルのサービスを提供できる人ということだからです。
つまり、社会の役に立てる人=プロということです。
(いや、俺はゼネラリストになりたいと思っているので関係ない、と考える人がいますが(←若い頃の僕がそうでした)ゼネラリストというのは複数のプロフェッショナル性を持つ人のことだと社会人10年目位に気付きました。)

他人からお金をもらうということ、とはどういうことでしょう?
最も単純化して言ってしまえば、人の役に立つ、ということです。
その人にはできないモノやサービスを提供することで、その人の問題解決をすることです。

僕は陶芸ができませんし、材料や道具も持っていません。
だから、お茶碗はお店で買ってきます。
それが問題解決です。
そんな個人レベルのことから、組織レベルの問題解決をすることが、あらゆる仕事というものの本質です。

個人レベルの問題解決は想像できる話だと思いますが、組織レベルの問題解決とはどういうことでしょう?
この組織レベルや企業レベルの問題解決ということは、社会に出る前の学生にとって想像しづらいところではないかと思います。

例えば、ビルを建てるということ。
これは人々の英知が集結したノウハウの塊です。
コンクリートに含まれる水分量から面積当たりの鉄筋の本数といった基本的なことから、設計ノウハウ、建設現場での安全運用に至るまで、これまでの膨大な失敗から学んできた方法が、仕事というものを通して脈々と受け継がれています。

モノづくりだけではなく、サービスでも膨大なノウハウが蓄積されており、それが受け継がれている。
ITサービスは、単にITサービスと一言で言われることも多いですが、その世界は細分化され、専門化されている。

僕はITサービスの中でも、ネットワークエンジニアと言われる分野で今は仕事をしています。
ネットワークエンジニアとは、主に通信インフラに関わる設計構築や保守運用業務を行っています。

具体的にはルーターやスイッチ、ファイヤウォールなどの設計構築したり、構築された通信システムを運用するとか。
そこにはルーティング技術とか、VLAN技術とか、アクセスリストとか、スパニングツリーとか、とか、とか様々な技術が使われて、安全にかつ、合理的にシステムが動いています。

流通業であっても、ノウハウ蓄積は仕事を通して濃縮されており、単にトラック1台では実現できない総合システムとしての物流だったり、そのインフラを効率よく運営するノウハウがあります。

国際間貿易を担う仕組み一つとっても、さまざまな高度化した技術が駆使されています。
モノを運ぶということだけでも、空輸なのか海運なのか?から始まって、コンテナ輸送をするのか?RORO船を使った方が経済的合理性があるのか?とか、そんな手段一つの選択にしてもプロのノウハウというのがあるわけです。

金融業でも、さまざまな技術があります。
金融システムのリスク回避にオプション取引が使われたり、商品市場のリスク回避のために先物市場があったりします。
(例えば、大規模な自然災害での商品市場の高騰(気候変動で大豆が取れないとか)のリスク回避のために、あらかじめ未来の期日での値段を決めておくというのが先物市場の考え方です。)

それらの専門技術や専門知識を提供することで、サービスを受ける側としては自分や自分の組織だけではできないことが実現され、それに対して対価が支払われる。

やはり学生の頃には、見えずらいのがB to Bビジネスでしょう。
(BはBusinessのBです。対してB to CビジネスのCとはConsumerのCです。)
B to Cビジネスのコンシューマー(=個人客)は自分個人にも置き換えられるので容易に想像できるでしょう。

仕事として本当に面白いのはB to Bのビジネスではないかと僕は思っています。(B to Cビジネスでも規模が大きくなると必要な技術レベルも上がりますし、B to Bの要素も必然的に含まれてくるので、区別が難しくなります。例えば、今のAmazonは小売ビジネスという意味ではB to Cですが、法人相手のビジネスも多数手がけているのでB to Bビジネスもやっている。)

そして、この世界は奥が深く、また、報酬も膨大です。
個人に対する問題解決とは比較にならない専門性が必要ですが、その報酬も桁がいくつも違ってくると同時に、もっとも得難い無形の利益として、高度な知見の蓄積が自らにも身につくのです。

 


2.お金について思うこと

お金によって幸せになることができるでしょうか?
お金さえあれば幸せになれるとは思っていませんが、多くの苦痛や不幸を取り払ってくれることは間違いありません。

たくさん持っていても、邪魔にはならないのがお金でもあります。
ただ、お金を得ることにあまり興味がなければ、この項目を読み飛ばしていただいてOKです。

あなたもアルバイトなどを通して、お金というもののありがたみはご存知の通りだと思いますが、お金を効率よく稼ぐにはどんな方法がよいのでしょう?

「金持ち父さん貧乏父さん」という本があります。
僕の人生を変えた数冊の本の中の1冊です。

この本の中身を要約すると、次の通り。
・モノには資産と負債がある
・職業は4つに分けられる

この二つのことが書かれています。

最初の資産と負債の話。
ロバートキヨサキ(金持ち父さんの著者)のいう負債と資産はそれぞれ以下のモノをいいます。
負債例
自宅、自家用車、腕時計、宝飾品等

資産例
賃貸アパート、業務用車両、株式、債券、ビジネス等

要は、金を生み出すか否か?という話。
金を生み出すものと手に入れ、金が出ていくものを所有しないということ。

職業は4つに分けられるとはどういうこと?
・従業員(いわゆる会社員)
・個人事業者(医者、弁護士とか)
・経営者
・投資家

これは下に行けば行くほど、稼げる職業になっています。
それぞれ、桁が違ってくるでしょう。
詳しく知りたかったら、「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでみてください。


金持ち父さんとは違った面でのお金の話。

前の項目で、仕事とは問題解決をすること、と書きました。
その問題解決のレベルが高くなればなるほど、解決できる人が少なければ少ないほど稼げる仕事となります。

個人向け問題解決よりも組織や企業向け問題解決の方が、数桁多く稼げるという話も書きました。
それは、組織や企業の問題解決では、より専門性が高い問題解決能力が必要だからです。(例えば、B to Bビジネスでは、時給5,000円なんて別に珍しくありません。)

つまり、より合理的に稼ぐには、自分の専門性を高めること、この一つに絞られます。
そして、複数の専門性を持っていたらより良いでしょう。
問題解決能力を高めるということはそういうことです。


ここでは最も重要な話を一つだけ。

問題解決能力を高めるのはどうしたらよいのでしょうか?

本を読んで勉強する?
資格を取る?
学校に行く?
いやいや、間違ってはいませんが正しくはないです。

お金をもらってスキルを磨くのです。
お金を払ってスキルをつけようとしても、たいてい失敗します。よっぽど頑張らないと。

日本の新卒大学生はほとんど使い物になりません。
僕自身も同じでした。

では、どうするか?

その仕事は自分の考える方向のスキルを磨いてくれるか?
その観点で仕事を選んでください。
重要なのは、給与の額や福利厚生ではないのです。

お金をもらってスキルを磨くのが最も成長が早く、実践的技術になります。
学校や本で学ぶ理論も大事ですが、実際に役に立つ実践的技術は現場からしか学べないことも多いのです。

10年後にどんな自分になっていたら嬉しいのか?

まず、それを考えましょう。

そして、その方向に進めそうなスキルを磨ける仕事をしましょう。
それを意識するかしないかで、生涯年収は数億は違ってきます。

 


3.業界を考えるということ

問題解決をすることによって対価が得られる。
そして問題解決をするには専門性を持つことが大事。

そうは言っても、人間、興味のないことは続かないもの。

興味の向く方向であれば、続けることができる可能性は増します。

人によっては、俺はこれをやる、というのがはっきりしている人もいます。
ごく稀ですが。
そんな方は、この項目は読み飛ばしてください。

ほとんどの人にとって、学生を終え社会に出る20歳前後で天職なんか見つかるわけがありません。
だって、まだ、社会のごくごく一部しか見ていないのですから。

もし、あなたがそんな状態であるなら、これまで見ることができなかった世界を見ることができる業界を選んでみたらよいのではないか?と思います。


僕は大学4年の頃、将来経営者になりたい、と思っていました。
そして、その勉強ができる業界は何か?と考えて、経営コンサルティング会社に就職しました。

その会社は、税理士が社長のコンサルティング会社で、経営について学ぶことができました。
学ぶというより、その会社の顧客であるたくさんの企業の経営を目の当たりにすることができました。

最初は意図に反して、コンサル部門ではなく会計部門に配属され、法人税の決算書を書いていました。
結果として、決算書というものが自分にとって身近な文書の一つになりました。
会計の仕組みを知ることができましたし、様々な節税方法があることも知りました。

そして、その分野でその後専門性を高めていく、貴重な友人達を得ることができました。(←当時から続く友人は税理士として仕事をしている奴もいれば、病院経営のコンサルタントをしている奴もいるし、彼ら(ただの同期だが)は、かけがえのない僕の人的財産です。

経営コンサルタント以外でも沢山の業種をみることができる仕事はあります。
法人相手の金融業もそうだろうし、企業と企業をむすぶ商社だってそうです。

どの業界で仕事をしていくのか?を見極めるための業界選び、でもよいのです。

ただ、その後、どうやって生きていくのか?の基本的な部分は20代で考えるのがよいですよ。
30代未経験というのは、乗り越えるにはとてもハードルの高いものですから。
(僕はIT業界に入ったのは35歳からです。)

 


4.職種を考えるということ

業界を選んだら、次は職種を選ぶ。
職種とは、営業職とか技術職とか、要はどんな部署への配属を希望するのか?という話。

僕は経営者になりたかったという話を書きましたが、そこから考えた職種が営業職でした。
経営者として、人に任せられる仕事と任せられない仕事があると思っていて、たとえば会計業務であれば、税理士事務所とか会計担当に任せればよい。
労務人事も、基本方針を示して、それを実現するのは担当を雇えばよい。

どうしても人任せにできないのは(特に起業当初は)営業部分だと思ったのです。
他の部分は任せられても、誰も自分のために仕事を取ってきてはくれない。
仕事が取ってこれるなら、その人は、もはや経営者、もしくは個人事業主だ。

そして、僕は人と話すのが苦手だった。
引きこもりのパソコン少年だったし。
苦手克服のためにも営業職を選んだ。(←この考え方はあまり勧められない)

まぁ、この職種選びは、個人の好みかな。
また、就職した時に希望通りの職種に就けるかどうか?も、運によるところもあるからね。

 


5.幸せになるために

幸せになることを誰しもが望んでいる。
そして、誰しもが、幸せになる権利を持っている。

どうしたら自分の心が幸せを感じるのか?
皆、それを追い求めて生きている。
永遠のテーマですな。

幸せの対極に位置するもの、それは不幸。
いくつかの不幸はお金で解決できる。
お金がない状態で、これらの不幸が降りかかってくると地獄であり修羅となる。
お金で解決できない不幸もあるけど、それはそれで問題解決していくしかない。

一般の人にとって、仕事をしている時間は長い。
起きている時間の大部分は仕事をしている、という人が日本人のほとんどではないだろうか?

それだけ長い時間を費やす仕事というもの。
大学4年生となる数か月間が、大きな転機です。

大学卒業の新卒学生、という立ち位置は、一生に1度しかめぐってきません。
この世には、新卒学生しか採用しない会社というのもたくさん存在します。

大企業の歯車になるのは嫌だ?
でも、あなたは大企業の歯車って自分の目で見たことがありますか?

大企業の歯車って、悪いことばかりなのでしょうか?

大企業だからこその、合理的なシステムもそこには存在しているし、それを知ることができるのは中の人と、その周辺の人達だけです。(もちろん、大企業病とも言われるネガティブな部分もあります。それも自分で見てみなければ理解はむずかしいでしょう。)

僕はいくつもの大企業の歯車とその仕組みを見てきました。
それは、僕にとっての仕事上の貴重な財産です。

チャンスというのは、すべての人に均等に降り注いでいます。

しかし、そのチャンスをつかむことができるのは、その時に準備ができている人だけです。
準備をしていない人は、チャンスが目の前にあることすら気付かないでしょう。

今、この数日間、自分を探求してください。
自分の心を掘り下げてみてください。

君達に幸あれ。

父より。

 

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答えだけを求める世の中は人を劣化させる

テレビなどで放送している天気予報。
最近、気圧配置を示した天気図の表示をしない放送が多くなっていると思うのですが、いかがでしょう?

各地の天気や気温、風とか花粉の飛散(時期によって)は詳しく説明されるのに、その元となる天気図は表示しない。
場所ごと、時間ごとの雨の確率がわかっても、何故、その時間に雨が降るのか?その理由はわからない。

天気図を表示してくれれば、低気圧から延びている温暖前線が通過するとか、その後、寒冷前線が通過するとかの情報が想像できる。
温暖前線の雨であれば、緩やかな雨がしばらく降るのかな?
寒冷前線が通過する際の雨であれば、急激な雨がドカンと降るのかな?
そして、その後、気温が下がるのかな?とか、想像できる。

双子の低気圧が通過するのと、勢力の強い単独の低気圧が通過するのでは、雨の確率は同じかもしれないけど天気の状況は大きく変わる。

勢力の強い単独の低気圧の通過なら、荒れた天気が通過後、一気に回復するような天気がイメージできるけど、小規模の低気圧が連なっているなら、そんなに激しくない雨や風がだらだら続くことがイメージできる。

高気圧や低気圧の位置がわかれば、その位置関係で風向きも分かるし、それによって冷たい風が吹くのか?暖かい風が吹くのか?も、だいたいわかる。(もちろん、天気図だけで決まるわけではありません。地形とか上空の歓喜の張り出し方とか様々な要素が加わりますが。)

そういった元になる情報を一切放送せず、結果だけを伝える天気予報になってしまったと思うのです。

気象予報士の予想の結果だけを放送されても、裏付けのない情報であり、僕はどうしても信用できない。

同じようなことが、社会全体で起きている。

カーナビに頼る生活も、そんな風潮と同じような気がします。
出発地と到着地を設定すれば、あっち行け、こっち行けとカーナビが指示してくれる。
途中の混雑状況によって、自動的に再検索までしてくれる。

カーナビのない頃は、出発する前に目的地までの道を道路地図で入念に調べた。
どの道が一方通行だとか、混雑予想などもしながらルートを選び、それを頭に叩き込んでから車を走らせた。

その結果、よく道路をおぼえたものです。
振り返って今はどうか?

カーナビに頼ると、一切、道を覚えなくなりました。
それこそ、北朝鮮のEMP攻撃でもあったら、迷子が続出でしょうね。車に地図すら積んでいない人が多いし。

米ロはもちろん、中国も衛星攻撃兵器の開発を急いでいます。
まだ、今の技術ではGPS衛星を複数撃墜することは現実的ではないですが、そんなこともできる世の中にいずれなるでしょう。
その話はまた別の機会に。。。

ちょっと違う話かもしれませんが、パソコンの設定なども似ていると思う。
昔、MS-DOSで、パソコン(当時はマイコンと呼んでいた)を制御していたころは、例えば、「autoexec.bat」「config.sys」という名前のTxtファイルをユーザー
が自分で書いていた。
この二つのファイルは、パソコンを起動した時に読み込まれるファイルだ。

これらによって、どんなデバイス(周辺機器)を使うのか?とか、その周辺機器を制御するデバイスドライバーと呼ばれるプログラムはどれを使うか?とかを指定できた。
また、最初にどんなプログラムを動かして、その後、何を動かすのか?
順番によって、メモリの使われ方が変わったり、いろいろ工夫しながら設定を書いて動かしていました。

それが、Windowsになってから、そういった設定はWindowsが勝手に?設定してくれるようになり、一部のマニアのためのマイコンが、みんなにとっての道具としてのパソコンに変わった。

ただ、その反面、問題が起きても、何がどう設定されて何がうまくいっていないかがよくわからなくなってしまった。
もちろん、今の巨大なオペレーションシステムをユーザーが設定するなんてナンセンスであり、現実的ではないことはわかっています。
でもね、複雑かつ、巨大になったからこそ、システム全体がブラックボックス化してしまった。

もっと、簡単な話では、炊飯器が世の中に出現して久しい。
今、若い人に鍋を渡して、「ご飯炊いて」と言って炊ける人がどれだけいるだろう?
人によっては、「え?鍋で炊けるのですか?」という人すら、いそうな気がする。

着火剤なしで、マッチだけで焚火が起こせるか?

鉛筆削りなしで、ナイフ1本で鉛筆が削れるか?

パソコンや携帯を使わずに、ノートに手書きで漢字が書けますか?

太平洋のど真ん中で、太陽とアナログ時計で方向がわかるだろうか?(これは昔の人でもできない人が結構いるかも。)

世の中が進歩していくと、人間はむしろ、どんどん退化していくのではないかな?と、ふと思ったのでした。

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Congratulations. Dr.Tsai !!!

台湾選挙の結果が報道されています。
日本の報道はあいかわらずしょうもない話ばかりですが、米英の大臣からの祝福のコメントなども発表されていますね。

今回の題名は、米ポンペイオ国務大臣や英ラーブ外相が台湾の蔡英文総統に送ったメッセージの一部です。
”Congratulations. Dr.Tsai ”

なぜ、わざわざ"Dr."なのでしょうか?

ここにはとても重要なメッセージが込められており、わずかな国としか国交を保てていない台湾の蔡総統にとってもありがたいメッセージなのではないか?と思います。(もちろん、台湾に問題があるのではなく、中華人民共和国の意向により国交を閉じる国が多いのです。)

「中国主導 VS 台湾自主」といった事実上の一騎打ちとなった今回の台湾総統選挙ですが、選挙戦は激しいものでした。
台湾第2の都市である高雄の現職市長「韓国瑜」は、中国共産党をバックにつける有力候補。
この韓氏を800万票対500万票で破ったのが、現職台湾総統の文氏です。(僅差です。)

選挙戦ではありとあらゆる手段が取られ、フェイクニュースが飛び交ったり、多くのChina moneyも飛び交ったことでしょう。
そんなフェイクニュースの一つに、「蔡英文の博士号は学歴詐称である」というものがありました。

冒頭の「Dr.」というのは、そんなフェイクニュースを意識したものでした。
英国留学で博士号を取得した蔡英文氏の選挙戦を、我々は見守っていましたよ、という米英からのメッセージなのでしょう。

今回の総統選は日本にとっても、他人事ではなく、とても影響される問題であるにもかかわらず、あまり日本では話題になっていませんね。
今回の結果は、わざわざ選挙のためだけに地球の裏側に住み働いている台湾人までもが膨大なお金と時間をかけ自国に戻り投票した成果だと言えるでしょう。
選挙当日は、投票所に長い行列ができていたようです。

香港の次は台湾、台湾の次は沖縄、そして日本本土へ、と言われています。(次と言っても、すでに同時侵攻ですが。。。)
21世紀の今、一帯一路を掲げて、自国の膨張を標榜する国家が、すぐ近所にあるというのは本当に災難としか言いようがありません。
今なお、大航海時代を生き続けているような領土拡大政策をとる国家がすぐお隣に存在することを、少なくとも台湾の人達はよく理解しているということですね。

今回の香港の大規模デモは、犯罪人引き渡しについての法案が香港で審議されたことがきっかけでした。
今、日本でも「中国と犯罪人引き渡し条約を結ぼう」という意見が大きくなっています。
かたや、大規模デモになり、かたや、同意推進するような、そんな声が上がる。
どれだけこの日本という国はおめでたいのだろう?と心から心配になります。

推進派の言い分としては、日本で犯罪を犯した者が中国に逃げたら対応ができないから。
そんなことよりも、香港市民が恐怖と感じたのは、中国共産党に犯罪者と指定されたら、中国に送還されてしまうようになること。

今現在も、中国では日本人のビジネスマンや旅行者が公安当局に拘束されています。
その内の何人かは、有罪判決を受け、投獄されています。
本当に彼らは犯罪を犯したのでしょうか?

裁判を通じて、国家に反逆する行為があったという理由で、具体的に何が?は明かされないままスパイとして懲役刑を受けています。
中国では、日本のように三権分立は確立していません。
ましてや、民主主義ではなく、国民の上に司法や行政が立ち、そのさらに最上位に立つものが中国共産党です。

昨年末に中国で可決された暗号法が施行されたのが、今年の1月1日。
今年からは、ハードウェアやソフトウェアを問わず、すべてのパスワードについて、中国共産党が閲覧する権限を持ちます。
ファーウェイを始めとした中国企業のハードウェアやソフトウェアを使用することに恐怖心を覚えます。

中国と日本の間で犯罪人引き渡し条約が締結されたら、いつ通信を傍受され、スパイ容疑をでっちあげられるかもしれません。
そして、中国政府が正式に犯罪人として日本に居住する日本人や中国人を引き渡し要求してくるかもしれないのです。
そんなの日本政府は応じないよ、という声が聞こえてきそうですが、犯罪人引渡条約が締結され、その正式な手順で引き渡し要求されたら、応じないわけにはいかなくなるのです。
国際法や国際条約は国内法よりもより上位に位置します。
日韓基本条約は韓国国内法に影響されない、というのと同じ話です。

なによりも、恐ろしいと思うのは、日本のマスコミは中韓に浸透されつくしているのか、彼らのプロパガンダを流し続けていることです。
ネットを見ていない人達はテレビや新聞の情報を信じている人がいまでも多い。
テレビや新聞で「中国とも犯罪人引き渡し条約を結ばないと、カルロスゴーンのようなことが中国との間でも起きる」と叫びかねません。
そんなまやかしに引っ掛かってはいけません。

僕は今の日本の状況を憂いています。
ぜひ、このような話を一人でも多くの日本人に拡散して欲しいと思うのです。

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仮想通貨「リブラ」は、なぜ強烈に反対されるのか?

フェイスブックが中心となって推し進める仮想通貨「リブラ」

この仮想通貨に対して、アメリカ連邦準備銀行FRBやトランプ大統領が強烈に反対している。
何故なのか?

政治の世界の話では、何事でもそうなのだが、正面から大声で反対する建前の部分だけではなく、その裏に潜む真因を理解しないと見誤ることになると思う。

基軸通貨アメリカドルの既得権益の上に立つ人達には、仮想通貨「リブラ」を許すことはできないだろう。
何故なら、基軸通貨の地位を脅かす可能性があるから。

基軸通貨であることのメリットはたくさんあるが、それらメリットを失う可能性があるから。

まず、基軸通貨である米ドルは、世界中の自国通貨の弱い国で流通し、タンス預金されている。(ベネゼエラとかソマリアとかギリシャとか南アとかトルコとか。。。)

なので1国だけで保有されている他の通貨とは発行量がべらぼうに違う。
よって、米ドルはいくら発行してもハイパーインフレにはなりにくい。
言い方を変えると、米ドル建てなら国債も発行し放題なのだ。
(借金し放題の国は世界中でアメリカだけ!)

一方、世界の通貨流通では、SWIFTという銀行取引制度の中で、世界中の通貨は一旦ドルに変換されて相手国に送られる。
これこそが、基軸通貨のメリットの最大の部分であり、世界の金融の根幹を握ることにつながる。

米ドルの流れを把握するだけで、世界の金融の流れをつかむことができてしまうのだ。
もう一歩進めて言うと、SWIFTから除外されると、その国の通貨は国際的な価値を失うことになる。
SWIFTから除外されると、自国通貨の経済圏だけで生きることしか、できないことになる。
物々交換以外の方法で、貿易ができなくなるのだ。。。唖然。

つまり、米ドル以外の各国の通貨を持つ国は、SWIFTから除外するという脅迫にはあらがうことができない。
これは、絶対的とも言える力だ。

ところで、この既得権益を持つ、米ドルを握っているのは誰か?

よく勘違いされているのは、米ドルを支配しているのはアメリカ政府じゃないの?という勘違い。
米ドルの発行や流通を制御しているのはアメリカ政府ではなく、連邦準備銀行FRBだ。
FRBは、政府機関ではなく、ただの民間銀行ですからねー。

その米ドルを支配する民間銀行をさらに支配する、一般企業で言う株主に当たる人たちは誰なのか?
これがロスチャイルドとかロックフェラーという人達なわけです。

これだけ強烈な力を握っているからこそ、国際金融の話にちょいちょい顔を出し、その中には都市伝説が多く含まれるものの、世界を動かす一翼となっていることは事実です。

ちなみに、日本銀行の55%の出資者は日本政府です。
なので、日本円を発行する日本銀行は、日本政府経営の銀行と言ってよいでしょう。

さて、一方、仮想通貨「リブラ」を使えば、その国際送金にはSWIFTは不要になります。

世界中のあらゆる場所のあらゆる通貨をごく短時間で(既存のSWIFTだと1~2日)ごく低料金で(SWIFTだと数千円)送ることが可能になる。

つまり、フェイスブック社が、国際金融における大きな権益を握ることになりかねない。

もちろん、基軸通貨のすべての役割がすぐに「リブラ」に置き換わるわけでもないし、そうなることはないだろうが、基軸通貨の牙城の一角に加わることになりかねないわけで、それは世界の既得権益の上に立つ人たちにとって、ありえない話であるわけだ。

おそらく、フェイスブックの「リブラ」計画はつぶされるでしょう。

しかし、彼らの目指す方向と流れにはあらがうことができず、大きな流れとなっていくでしょう。

とりわけ、現在のSWIFTのデメリットである、数日もかかる送金時間とその送金手数料の問題は、現行の巨大権益の中で吸収できる問題であり、その部分は近い将来、解消されるでしょう。

例えば、SWIFTの仕組みのごく一部にブロックチェーンを組み込めば、簡単に実現できるわけであり(そのブロックチェーンは管理者の存在しない分散型ではなく、ロックフェラー等の既存既得権益の支配する中央集権型であろうが)エンドユーザーの目に見えるデメリットが解消されれば、世の中の人は沈黙するわけです。

こうすれば、スマホの銀行アプリから世界中の人の銀行口座に、数秒から数分程度で、しかも低価格で送金することができるようになる。
これをしていないのは、既存の既得権益の怠慢でしかない。
(SBIホールディングスの北尾さんが「リップル」を使ってやろうとしているのはこういうことだと僕は思う。)

大きな流れとして、僕はその先には世界で流通する分散型ブロックチェーンの通貨に集約されることを世界平和とともに望んでいます。

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世界侵略のススメ

  • 2018/11/24 18:49
  • カテゴリー:価値観

日本語には「欧米」という言葉がある。
しかし、欧州と米国は似ているところもあるが、違いの方がはるかに多いと思う。

イタリア人の素晴らしいところは人生をエンジョイすることに長けていること。
平均的なイタリア企業では、有給休暇が年間8週間もあるらしい。
そして、それら福利厚生を捻出している企業経営者達は、それでも余りあるリプライを会社は得ていると言う。

毎日、2時間かけてゆっくり家族と昼食を取り、年間30日はバカンスに出かける。
結婚記念日で1週間休み、年末にも1週間休暇を取る。

それを聞いたアメリカ人は、更に働けばより豊かな収入を得られると言うが、それに対してイタリア人は、なぜ1度しかない人生を仕事だけに捧げるのか?と言う。
すでに飢えずに生活ができるのに、それほど働いて収入を増やすことに何の意味があるのか?と。

フランスの給食はプラスチックプレートを持って並ぶことはない。
小学校の給食でも、フルコースを給しからサーブされ、マナーや料理について学び、豊かな時を過ごす。
片田舎の小学校の食堂でも陶器の皿にステンレスのフォークとナイフを使って食べる。さすがに銀の食器ではないが。。。
もちろん、田舎の小学校の厨房でさえ、数種類のチーズはいつもストックしてあるそうだ。

フランスはアメリカや日本に比べて税金が高いが、国のサービスは充実している。
基本的な「警察」「消防」「道路等のインフラ建設」「水道」「国防」「銀行の救済」などの基本サービスに加えて「医療費」や「保育料」は無料だし、「高度な教育」も無料で受けることができる。

アメリカや日本は税金が多少安くても、これらの国の基本サービス以外は自己負担なので、トータルの負担額は大きくなる。
子供一人育てるのに数千万円かかるのであれば、誰も子供を産みたがらないのは当たり前だ。

給与明細には差し引かれている税額が記載されているのは万国共通だが、さらにフランスではその税金の使い道が記載されているらしい。
「所得税」とか「社会保障税」等と記載されているのではない。
国のサービスとして何に使われているのかが具体的に書かれている。

これをアメリカや日本でやったらどうなるだろう。
アメリカの給与明細でこれを実現すると、所得税の60%が軍事費に使われていることを書かねばならなくなる。
そんなに彼の国は他国から侵略されているのだろうか?あるいは、他国を侵略して領土を拡大しているのだろうか?いずれもNoだろう。
恐らく、フランスのように税金の使い道をすべての労働者の給与明細に記載したら、アメリカでは暴動が起きるだろう。

日本でそれを実現したら、医療、年金、生活保護、そして国債の支払利息などと書かれるのだろうか。
最近問題になっている生活保護や保険医療の不正など、不正の温床になっているものが上位にくるのだね。
そして、国債の支払利息なんて、金融機関へのバラマキでしかない。

閑話休題。
これらの話はすべて、「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」というドキュメンタリーの受け売りだ。

世界でもトップクラスの学力を誇るフィンランドでは、宿題もなく、授業日数も非常に少ない。(小学校低学年ではわずかに週20時間程度だそうな。昼休みも合わせてね。)
そして、統一試験もなければ、マークシート試験はない。
学校教育では、選択問題の回答が導き出せる教育は行わない。

「学校とは幸せを学ぶ場所じゃない?」と真顔でフィンランドの教師が語る。
「詩の授業では就職ができない。だからアメリカでは美術や音楽の授業も、ポエムの授業も、みな削減されている」と語るマイケル・ムーアの顔を、議論にならないと、唖然と見つめるフィンランド教師の表情が印象的だ。

フィンランドでは学校の序列はなく、国内のどこに住んでも同じレベルの教育が受けられる。
それどころか、フィンランドでは学校を設立し授業料を取ることは違法だそうな。
さすがに、これには驚いた。

さぁ、ネタバレはこの程度にしましょうか。
というか、僕自身、まだここまでしか観ていない。
今夜、この文章を書き終えたら、また、続きを観ようと思う。

マイケルムーアは、ネタバレをブログを書くことも多分許してくれるはずだ。
なんせ、彼のこの映画のアイデアは、すべて欧州からの受け売りなのだから。(笑)

アメリカ人の素晴らしいところは、相手の良いところを素直に学ぶところだろう。

今の日本は多分にアメリカ人的な価値観が強くなっているが、そろそろこの国も幸せについて考える時間を増やしてみてもよいのではないだろうか。

僕達にとって、明日食うことを心配する時代は遠く過去の歴史となりつつある。
僕達は先人の努力の成果の上に生きており、幸いにも、必死にならなくても生きられる現代の日本に生まれ育った。たまたま、運良く、だ。

明日は日曜日。
一度しかない人生、幸せって何なのか?を、暖かい日差しの下に座って、ゆっくりと考えてみてはいかがだろうか?

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」は、そんなきっかけになるドキュメンタリーです。<木村君、大絶賛!!>

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他人を幸せにするということ

  • 2017/04/30 18:50
  • カテゴリー:価値観

どんな風に生きたいか?と、あなたが聞かれたらどう答えますか?

若いうちから「他人のためになりたい。ひとを幸せにできる人間になりたい」とかって、言う人がいるけど、僕はそんな考えは、今すぐにやめたほうがいいと思う。

まずは、自分が幸せになることに向かって、一生懸命になるべきだ。

必死に自分の幸せと向き合うべきだ。

自分が少しずつ幸せになると、だんだん自分だけの満足では幸せになれなくなってくる。
そうすると、自然に、他人の笑顔がなければ幸せが味わえなくなってくるものだ。

自分の幸せを追求する過程で、他人を顧みないで生きている人もいる。
でも、それは過程であって、そんな人も、本当の幸せの尻尾を掴むと、自分だけでは幸せにはなれないことに気付く。

自分が幸せになるって、簡単ではない。
ましてや、他人を幸せにするなんていうことは、そんなに甘いことではない。

自分自身が幸せになる技術を身につけていなければ、他人など、幸せにはできっこない。

まずは、一生懸命、自分のために生きることだ。
10年、20年、自分のために一生懸命、生きてみる。

すべては、そこから始まると思う。

ポタポタと水道から落ちる水の下にコップを置く。
落ちてくる水が幸せだ。

一生懸命生きていると、ポタポタ落ちていた水がだんだん沢山落ちるようになってくる。
だんだん、飲む量よりも多くの水が、落ちてくるようになってくる。
※注 ここで言う「水」はお金ではありません。

やがてコップが一杯になり、あふれ始める。
あふれた水が、周りの人を幸せにするということなのではないだろうか?

他人を幸せにするということは、そんなことじゃないかと、僕は思う。

僕は、自分に幸せに生きるための技術も能力もないのに、そんなことを目指して、10年以上の歳月を無駄にしたような気がする。

もちろん、人生に無駄な時間などない。
無駄だと思っている時も、後から考えるとよい経験だったりする。

人生遠回りをするのもよい。

でも、たまには、ぢぢいの独り言に耳を傾けるのも、よいと思うよ。(笑)

そして、僕はそんな人間になりたい。

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史上最悪のジェノサイドを行なった国はどこでしょう?

  • 2017/01/15 09:09
  • カテゴリー:価値観

さて問題です。
史上最悪のジェノサイドを行なった国はどこでしょう?

ルワンダ?
ナチスドイツ?
クメールルージュ?

彼らの虐殺が子供のように見えます。

そして、そのジェノサイドの舞台になった国は、虐殺者達を今、愛している。
教育とは怖ろしいものだと痛感します。

※戦争とは、兵士と兵士が戦うものであり、一般市民を殺すことは禁止されています。

以下は、産経ニュースからの引用です。

引用元:
http://www.sankei.com/premium/news/170115/prm1701150012-n1.html

 太平洋の戦場では米兵による残虐行為が行われました。初の大西洋単独無着陸飛行に成功した米国人チャールズ・リンドバーグは開戦後、民間人技術顧問として南太平洋の前線に派遣され、そのときの米兵の振る舞いを著書『リンドバーグ第二次大戦日記』に書きました。

 「わが軍の将兵は日本軍の捕虜や投降者を射殺することしか念頭にない。日本人を動物以下に取り扱い、それらの行為が大方から大目に見られているのである。われわれは文明のために戦っているのだと主張されている。ところが南太平洋における戦争をこの目で見れば見るほど、われわれには文明人を主張せねばならぬ理由がいよいよ無くなるように思う」とした上で、米兵が日本兵の遺体から金歯を盗んだり、耳や鼻、さらには頭蓋骨を「お土産」として持ち帰った事実を紹介しています。

 日本兵の遺体の一部を持ち帰る行為は広く行われていて、米国の雑誌「ライフ」の1944年5月22日号には、若い米国人女性が前線のボーイフレンドから送られてきた日本兵の頭蓋骨をうっとり見つめながら礼状を書いている写真が掲載されています。

 ジョン・ダワーという米国の反日的な歴史学者でさえ、こうした実態を紹介した上で「もしも歯や耳や頭皮がドイツやイタリアの兵士から収集され、それが英米国内に報道されたならば、騒然たる状況を引き起こしたに違いない」と指摘しています。

 ドイツ人やイタリア人は同じ白人であり、人種的蔑視の対象ではありませんでした。ナチスの政治体制とドイツ人は分けて考えられていました。しかし日本人については国全体を人間ではない野蛮な存在とみなしていたのです。

 ルーズベルトが「日本人は頭蓋骨の発達が白人より2000年遅れているから邪悪なのだ」と大真面目に信じていたという話を連載の5回目で紹介しましたが、海軍提督ウィリアム・ハルゼーは「日本人は雌猿どもと、慈悲深い皇帝によって中国から追放された極悪の罪人たちとの交尾による産物であった」という「ことわざ」を信じていました。部下に対して「下等な猿ども」をもっと殺して「猿肉」をたくさん作れと督励しました。

 「良いジャップは死んだジャップ」とも公言しました。これは米国がインディアンを虐殺していたころの軍人フィリップ・シェリダンの有名な暴言「良いインディアンとは、死んだインディアンのことだ」をもじっています。米国人は対日開戦の半世紀前の1890年までインディアンの虐殺を行っていましたから、太平洋戦線の兵士たちは父や祖父から虐殺の武勇伝を聞かされていたのです。彼らにとって太平洋の島々は「開拓」すべき「フロンティア」であり、日本人はインディアンと同様、絶滅の対象だったのです。

 米国による残虐行為の最たるものが東京大空襲や広島、長崎への原爆投下など非戦闘員の大量虐殺です。

 米国は戦争が始まるとユタ州の砂漠に東京・下町の街並みを再現する日本家屋群を作り、ちゃぶ台の上にはしと茶碗まで置いて、焼夷弾の効果を確かめる実験を行いました。そうして完成したのがM69という、わが国を焼き尽くすための新型焼夷弾でした。江戸時代の大火が春に集中していたことを調べ上げ、1945(昭和20)年3月10日を東京大空襲決行の日に選びました。

 東京大空襲の約1カ月後の4月12日、わが国を戦争に追い込んだ米大統領ルーズベルトが死去し、後任に副大統領のハリー・トルーマンが就任しました。このトルーマンが8月6日に広島に、9日に長崎に原爆を投下した大統領になります。

 わが国の一部には「日本が侵略戦争を行い、ポツダム宣言を黙殺したから原爆を落とされた」という原爆容認論があります。広島の原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰返しませぬから」と刻まれ、修学旅行でやってきた児童・生徒が「自分たちの祖先が悪かったから原爆を落とされたんだ」と反省しています。

 米国民の多くは「原爆投下によって終戦を早め、本土決戦で犠牲になるはずの100万人の米兵の命が救われた」という根拠のない「原爆神話」「早期終戦・人命救済説」を信じています。2007年には核不拡散問題担当特使のロバート・ジョゼフが「文字通り何百万もの日本人の命がさらに犠牲になるかもしれなかった戦争を終わらせたということに、ほとんどの歴史家は同意すると思う」と、米兵だけではなく日本人のためだったと恩着せがましく語りました。

 わが国の原爆容認論、米国の原爆正当化論は、どちらもとんでもない話です。ルーズベルトは真珠湾攻撃2カ月前の1941年10月に原爆の開発を承認していました。ポツダム宣言が発表されたのは1945年7月26日ですが、トルーマンはその前日の25日に「広島、小倉、新潟、長崎のいずれかの都市に8月3日ごろ以降の目視爆撃可能な天候の日に特殊爆弾を投下する。追加分も準備が整い次第、前記目標に投下せよ」と命令していたのです。

 トルーマンはこの日の日記に「ジャップに対し、降伏し、命を無駄にしないよう警告の宣言を発するつもりだ。彼らが降伏しないことは分かっている」と書きました。ポツダム宣言とは関係なく原爆を落とすつもりだったのです。

 日記には「われわれは世界の歴史で最も恐ろしい爆弾を発見した」とした上で「ノアの箱船の後のユーフラテス渓谷時代に予言された火による破壊とは、このことかもしれない」との記述があります。これは、旧約聖書の「創世記」に登場する都市「ソドムとゴモラ」を指しているとみられます。

 ソドムとゴモラは同性愛などの退廃が神の怒りをかい、天からの激しい火によって滅ぼされたとされています。トルーマンは原爆投下を天罰と考えていたのでしょう。

 トルーマンは8月の2発に続いて、9、10、11月に3発ずつ、必要なら12月にも7発と、最大18発の原爆を投下するという軍部の計画を承認していました(1995年7月16日付ワシントン・ポストの報道)。

 現代史研究家の鳥居民氏は、ポツダム宣言はわが国が「黙殺」するように作られていたと論じました。ポツダム宣言の草案には、共同署名国としてソ連が書かれていましたが、トルーマンと原爆投下を強硬に主張する国務長官ジェームズ・バーンズはそれを削り、中国国民政府に差し替えました。わが国がソ連に和平の仲介を依頼していることを知っていたため、ソ連への期待を持ち続けさせようとたくらんだのです。

 草案には天皇の地位保全(国体護持)を認める条項もありましたが、それも削除しました。国体護持こそがわが国がこだわっていた降伏条件だったからです。

 そして、最後通告の公式文書だと思わせない形式にし、ホワイトハウスや国務省からではなく宣伝機関の戦時情報局から発表しました。

 広島と長崎に原爆を落とすまでわが国を降伏させないように、ポツダム宣言はできていたのです。米国は開戦前にわが国の戦争回避の努力を知りながら時間稼ぎをして追い込みましたが、戦争が終わるときも和平意図を知りながら引き延ばして原爆を落としたのです。

 もしドイツの降伏が遅くても、原爆はドイツに対して使われることはなかったでしょう。日本人に対する人種偏見があったからこそ恐るべき人体実験が行われたのです。

 トルーマンは広島に原爆が投下されたとき、ポツダム会談を終えて巡洋艦オーガスタで帰国する途中でした。将校から「原爆投下成功」のメモを見せられると飛び上がって喜び、「歴史上、最も大きな出来事だ」と言いました。

 トルーマンはルーズベルトに負けず劣らずの人種差別主義者でした。27歳だった1911年、後に妻になるベスに宛てた手紙にこう書きました。

 「叔父のウィルが言うには、神は砂で白人を作り、泥でニガー(黒人の蔑称)を作り、残ったものを投げたら、それが落ちて中国人になったそうです。叔父は中国人とジャップが嫌いです。私も嫌いです。たぶん人種的偏見でしょう。しかし私は、ニガーはアフリカに、黄色人種はアジアに、白人はヨーロッパと米国にいるべきだと強く信じています」

 原爆投下を受けて、全米キリスト教会連邦協議会のサミュエル・カバート事務総長はトルーマンに「多くのキリスト教徒が動揺している。それが無差別破壊だからだ」と電報を送りましたが、トルーマンはこう返信しました。「獣を相手にするとき、あなたはそれを獣として扱わなければならない。大変残念だが、それでも真実だ」

 戦後も「後悔していない」「全く心が痛まない」と繰り返し語りました。1958年のCBSの番組で、道義上の問題があるので決定は難しかったのではないかと問われると、「とんでもない。こんな調子で決めたよ」と、ボーイを呼ぶように指をパチンと鳴らしました。

=つづく
(地方部編集委員 渡辺浩)

*****引用ここまで*****

だそうです。
つづきが楽しみです。



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なぜ、中国は日本に嫌がらせをしてくるのだろうか?

先日の(2017年01月01日)読売新聞の記事によると「中国政府が日本の排他的経済水域(以下EEZ)の周辺などで海底地形の調査を行い、国際水路機関(本部・モナコ)の下部組織に対し、中国語による命名申請を2016年に活発化させていたことが明らかになった」らしい。

元記事:http://sp.yomiuri.co.jp/world/20161231-OYT1T50144.html




つまり、他国の領域に自分の国の名前をつけているわけだ。
これを嫌がらせと言わず、何と言うべきか?



これ以外にも、以前から中国は日本の沖ノ鳥島について「沖ノ鳥島は島ではなくEEZを認められない地形だ」と主張している。

沖ノ鳥島なんて、太平洋上にあって、日本海の向こう側の中国にはぜんぜん関係ないじゃん?
と、僕は思っていた。

なんで、言いがかりをつけてくるのだろう?と。


地図の向きを変えることで、見えてくること。

世界地図の東アジア部分を、中国を下にして見てみる。
日本人には見慣れない、地図がそこには現れる。

地図引用:http://www.aquanotes.com/asia/index.html
地図素材フリー(一部分を引用し、向きを変え国名を追記)



こうやって見てみると、確かに中国の海洋への出口は各国にふさがれている。

地図の左側を日本にふさがれ、台湾をはさんで、右側はフィリピンにふさがれている。
さらにフィリピンの隣には、マレーシアとベトナムにふさがれている。

日本や台湾、フィリピンが、重く、中国にのし掛かっている様に見えるのは錯覚だろうか?



物理的に船が通れる海域を考えてみると、台湾と沖縄周辺を通るか、フィリピンとベトナムの間を通るか、いずれかしかない。
ただ、フィリピンとベトナムの間を通っても、その先はマレーシアとインドネシアにふさがれている。



では、排他的経済水域(EEZ)を地図に重ねてみると、どんな地図になるのだろうか?

※ 排他的経済水域(EEZ)とは?



地図引用:http://redd.it/27fibu
「排他的経済水域を含めると、また違った視点で世界が見れる」より。



この地図には陸地が描かれていないので、普段見る地図とは、かなり違って見えるが、中国の周りを見てみると、完全に他国のEEZにふさがれてしまっているのがわかる。



上の地図とあらためて見比べてみる。
当然、陸地は船が通れないわけで、海洋部分に注目すると、さらに台湾と沖縄周辺の重要度が増すことがわかるだろう。



ところで、中国とはどんな国なのだろう?

ここで、中華人民共和国という国が、どうやってできたのかをみていきたい
(中国史に詳しい方は読み飛ばしてください。)



考古学的に確認されている、中国の最も古い王朝は、紀元前17世紀の「殷(いん)」だそうな。

その後、秦の始皇帝が現れ大陸を統一するも、わずか15年で滅びる。

のち、光武帝の後漢が現れるも、世は乱れ、三国志時代に突入していく。
この漢の時代は(前漢、後漢)今と同じように漢民族が大陸を支配していた時代だ。

今回のブログは中国史がテーマではないので詳しくは省略するが、中学の教科書で習った遣隋使とか遣唐使の時代を経て、元の時代にはモンゴル人に中国大陸が支配されたりしていた。



次に現れた王朝、清の時代に大陸を支配していたのは満州あたりを拠点としていた女真族だ。
(女真族とは、12世紀には金という国を作って宋に攻め込み、一時は中国の北半分を支配するものの、その後、モンゴル人に滅ぼされる。17世紀には後金が再結成され、明より独立した。)

ごく少数の女真族が圧倒的多数の漢民族を支配していた時代である。

女真族は漢民族を政治はもちろん、言論でも押さえつける。
女真族独特の辮髪(べんぱつ)と呼ばれる髪型などを漢民族にも強要する。
頭の後ろだけを長髪にして編みこんだ、いわゆる「ラーメンマンカット」です。(笑)

その後、イギリスとの2度の戦争に敗れ(アヘン戦争とアロー戦争)フランスとの清仏戦争に敗れ、日本との日清戦争に敗れて、清は衰退していく。

そこで出てきたのが、孫文という人。
漢民族である孫文が、中華民国をおこし、初代大統領に就任する。

袁世凱が裏切ったり、清朝では皇帝溥儀(ふぎ)が退位することなったりしているうちに、中華民国は分裂状態となる。
モンゴルやチベットが独立したのは、ちょうどこの時期です。



そしてヨーロッパでは、第一次世界大戦が勃発する。

この当時、日本はイギリスとの同盟関係にあった。
そのため、日本はこの同盟を口実に中華民国にあったドイツの基地を攻撃する。(ドイツは同盟国イギリスの敵国だ)

日本は第一次世界大戦の主戦場であるヨーロッパから遠く離れた地で、中国の利権を狙い無理やり参戦したのだった。

そして、第一次世界大戦の戦勝国となった日本は、中国大陸におけるドイツの権益を引き継ぎ、中華民国政府にも日本人顧問を採用させたりすることに成功する。
さらには、清朝最後の皇帝溥儀を担いで、満州国という傀儡政権を中国大陸に建国する。



日中戦争、太平洋戦争を経て、日本の敗戦。
中華民国は、棚ぼた式に日本の支配からは逃れることができたのだが、またまた、この国は内戦状態に陥る。



毛沢東の率いる共産党と蒋介石が率いる国民党は、日中戦争以前から戦っていたが、日中戦争が発生したため、一時休戦していた。
その休戦状態が、第二次世界大戦の終結後、内戦再開となったのだった。

結果、ソビエト連邦に後押しされていた共産党が勝利をおさめ、中華人民共和国が設立されたのは皆様のご存知の通りです。(国民党政権は台湾へ。)


長々と何が言いたいのか?(中国史の話はここまで)

大陸は何千年もの長い期間、群雄割拠が続き、様々な民族が支配し支配され、民族間で弾圧し弾圧されてきたということが言いたいのでした。

乱世に次ぐ乱世。
いわば、民族対民族の、戦いの歴史なんですね。
中国大陸の歴史は。



日本にも戦国時代はあったけど、長く徳川の江戸時代が続き、群雄割拠の戦乱状態とは、かなり違った歴史を歩んできました。

ましてや、日本の場合、民族間での滅ぼしあいとか、弾圧ということではなく、日本列島という閉鎖された土地の中で、大和民族内での覇権争いでしかなかった。

言い方を変えると、ひとつの王朝(天皇家)の元での派閥争いの歴史でしかなかったと言えるのではないだろうか?
そこには民族間の血で血を洗うような争いではなく、中国大陸に比べるといわば「内輪もめ」というレベルとも言えるかもしれない、と僕は思うのだ。

領民にとっては年貢の納め先が変わるだけで、敵対民族による弾圧があったわけではなかったのだから。



なので、国家としての考え方が、根本的に違うのも当たり前なのだと思うのです。



そして現代。
そんな長い戦乱の歴史の後にできた、中国大陸の統一国家が、漢民族による現在の中華人民共和国です。
これまでの歴史の通り、支配民族は他民族を弾圧していく。

漢民族の中華人民共和国は、中華民国時代に独立したチベットを侵略し併合する。(ダライラマはインドに亡命。)



さて、チベットの次はどこを狙うか?

北へ向かって、軍事大国であるロシアを苦労して攻略しても、そこにあるのは永久凍土のシベリアだ。
夏でも溶ける事のない分厚い凍土の下に資源はあるけれど、その開発には膨大な知恵と資金が必要になる。



では、西に向かうか?

そこにあるのは、砂漠の地。
古くから、シルクロードとして知られたルートですが、この地には果てしなく続く砂と土漠の通路があるだけ。(モンゴルさん失礼!)



そして手にしたチベットの先には、どんな土地があるのか?

そこには、ヒマラヤの壁がそびえ立つ。
遥かなる天然の要塞。(←つまり、行き止まり。)


つまり、主だった内陸の支配は、完了した。

四方に敵がいなくなった余力を、今後はどこに向けるのか?

それは、すなわち、海洋進出。


↑レゴの「海洋調査船」(笑)



冒頭で紹介した、二つの地図。

海洋を見てみると、サハリンから日本列島、南西諸島、琉球諸島の隣はすぐに台湾、そしてフィリピンまで、断続的に列島や島々が続いている。

海洋上のEEZは、びっしりとつながってる。



邪魔で邪魔で仕方がない。
この周辺の海には中国だけで独占できる海路がないのだから。
さらに言えば、他国の庭先(EEZ)を通らねば、どこにも行けないのだ!



これらの地図を見ていくと、尖閣諸島はただの無人島としての価値ではないことがはっきりとわかる。
さらには、この地域には海洋資源も豊富なのだが、長くなったので、今回はこの話は置いておく。 ^_^;

ある野党の党首が「無人島の尖閣諸島などは中国にくれてやればよい」と発言したことがあるが、彼はその重要性を認識していないのだろう。

そして、琉球独立運動に中国が積極的に力を注ぐ理由もわかる。



チベットの次は。。。



現実主義者の漢民族は、盗れるところから獲っていくだろう。

彼らは単なる嫌がらせをしている訳ではないのである。



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■参考資料
わかりやすい中国の歴史
http://www12.plala.or.jp/rekisi/tyuugokurekisi.html

キングダムから三国志まで】3分でわかる中国の歴史
http://rekijin.com/?p=9832

■参考動画
「逆さ地図から日本を見てある事に気付いた・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=2suyzuy7T3w&feature=share








「ディアインディア」発売記念と僕の旅の始まり

  • 2016/10/27 23:10
  • カテゴリー:

友人の写真集が発売されました!

1990年夏
僕は生まれて初めての海外旅行で、ひとりインドにいた。

バラナシの安宿の雑居房で出会った、一人の日本人写真家。
歳は僕の二つか三つ上だったと思う。

旅の途中で出会った彼とは、その後、カルカッタもあわせて、約2週間位、一緒のドミトリーで生活していた。

彼は毎日、白黒のフィルムの入った一眼レフを持ち、雨の街を徘徊していた。

一方、僕はその旅にはカメラを持っていっていなかった。
あの時の旅について、今でも残っている記録は記憶のみだ。

なので、この写真集は僕の初めての海外旅行の記録でもある。(←勝手に)

僕の古き想い出につながる写真集~♪

堀井太朗氏
彼は今、石垣島で陶芸家として暮らしています。

さて、当時のインド。

僕の初めての海外旅行は、衝撃の連続だった。

トランジットで滞在したバンコク。
ジュライホテルで出会った、古参のバックパッカー。
日本ではたぶん、出会うことのない人々。

デリー空港の銀行窓口で、日本円をインドルピーに両替をした時。
まさかとは思ったけど、行員が500ルピー札をちょろまかそうとした。
「500ルピー足りない」と告げると「わかっているよ、今渡そうと思ったんだよ」とポケットから出す。
おいおい。

安い航空券にありがちな、深夜到着。
ぼられながらも、なんとか深夜の街にたどり着き、宿を探す。
外国人が地図を広げていると、好奇心旺盛なインドの人々が寄ってくる。

私に群がるインド人達が口々に叫ぶ。
「どうした?」「どこから来た?」「どこに行くのか?」
「俺のタクシーに乗れ」「俺が両替してやる」「女はいらんか?」
初めての海外旅行で到着したインド、夜中で疲れており、宿で休みたい。

僕は叫んだ。「私はオールドデリーが欲しい!」
人々は、ぽかんとして散っていく。

僕は英語が不得意だ。
英語の偏差値は45でずっと過ごしてしまった。
I'd like to go to old Delhi.
と、言うつもりが、
I'd like to old Delhi.
と、叫んでいた。こりゃ、意味わからん。。。(笑)

翌朝、起きると、外は洪水だった。
この国にある、ありとあらゆるものが、道に流れていた。
この洪水も、3日で慣れた。
それが、雨季のインドの日常風景だったから。

街でビールを飲んでいると、誰も相手にしてくれなかった。
でも、皆から尊敬されている僧侶が、道端で車座になってマリファナを回し飲みし、紫の煙をたなびかせていた。
「旅の人、一服どうかね?」と笑顔で手招きする。

世界遺産のタージマハルの入り口で、なぜかインディージョーンズのようにムチを振っている男がいる。
話しかけると「このムチを買わないか?」と言う。
インディージョーンズに憧れていた僕は欲しくなる。

交渉すると、100円ライターと交換してくれると言う。
今渡してしまうと、宿に帰るまでタバコが吸えないので、夕方、帰りに交換しようと約束する。
そして、夕方。
いくら待っても彼は来なかった。。。

当時、インドの大都市では、100円ライターの改造屋がたくさんあった。
空になった100円ライターを持っていくと、お尻に細いドリルで穴を開け、バルブをねじ込んでくれる。
このバルブをつけてもらうと、ガスが充填できるようになる。
もちろん、ガスの充填屋さんも繁盛していた。

ガンジス川の日の出を見るため、早朝、舟に乗った。
美しい日の出。
ふと、川岸に目をやると、野犬が何かを食べている。
それは、下半身だけになった男の死体だった。

地下迷宮のような街を、散々迷い、彷徨う。
そして、突然、明るいガートに出る。
ガートの横で焚き火をする人々。
よく見ると、その焚き火からは、人の足が突き出ている。

その広場は、青空の下、とうとうと流れるガンガーのほとりにある、壁もない(もちろん屋根すらない)火葬場だった。
沸騰し、破裂するはらわた。
涙ぐむ家族。

ガバメントショップ(政府直営店)と書いてあるラッシー屋(ヨーグルトドリンク屋)。
大麻のたっぷり入ったバングラッシーをジョッキで一気飲みしている警官がいた。
彼は目を真っ赤にして、何事もなかったように交通整理のため交差点に戻っていった。

日本人宿には、膨大な量の若者の顔写真が貼ってあった。
「この人物を見かけたら連絡を欲しい。父より」
そんなメッセージが添えられていた。
行方不明者はとても多い。

事件や事故に巻き込まれたケースもあると思うが、その大半は、自ら沈没し、行方を絶ってしまっている人も結構いると思う。
僕自身も、自暴自棄になり自らのパスポートを破る人を見ている。

旅のベテラン、sottbabaさんに出会ったのもこの頃だ。
sottbabaさんは身長180cmと、大柄なのだが、体重は50kgない。
なので、トランプのような人だった。
前から見ると存在感があるのだが、横から見ると薄い。(笑)

旅のベテランらしく、荷物が少ない。
次の街に移動するという日、見送りに出ると、スーパーのビニール袋をひとつ手に持っているだけだった。
「荷物は?」と、聞くと、それだけだと言う。

数ヶ月間、旅を続けている彼は、最初はもっと荷物があったらしい。
「旅と言うのは失うことなんだよ」と、言っていた。
スーパーのビニール袋からは、体を洗うナイロンタオルがはみ出していた。
sottbabaさんは、今、日本で、聖「ひじり」として暮らしている。

ガンジス川で出会った老人は、3ヶ月かけて、歩いて聖地バラナシに来たと言う。
ここには死ぬために来たと、言っていた。
だから、もう、いつ死んでもよいと。
その力強い笑顔は、とても元気で健康そうだった。

それほどの聖地であるならと、僕も沐浴をする。
隣では、にごったガンジス川の水で歯を磨く黄色い目のおばさんが微笑みかけてくる。
その時、僕の腰に何かが当たる。
よく見ると、布でグルグル巻きになった赤ん坊の死体が流れてきていた。

翌日から1週間ほど37度の微熱が続く。
激しい下痢と血便。
日本に帰国するなり、隔離病棟に収容される。
もちろん、自宅には保健所の職員が来て、消毒が施される。
その後、10年間以上、僕の体から「硬いう○こ」が出てきたことはない。

ビジネスマンが行き交うカルカッタの雑踏。
足元に、薄汚れた、元はオレンジ色だったと思わせる袈裟を着た、ひとりの僧侶が倒れていた。
よく見ると、その僧侶はアスファルトの割れ目に頭を突っ込んでいる。
それが彼の修行なのだ、という話を、後に聞いた。

カルカッタのある喫茶店。
インドは紅茶文化の国だ。
チャイと呼ばれる甘いミルクティーが美味しい。

チャイを飲んで、帰ろうとすると、店主が、僕を呼び止める。
「洗っていけ」

へ?
なんで?

店主は、客である僕に「洗っていけ」と言う。
よく見ていると、他の客も、各自洗って帰っていく。
「俺はカーストが高い。お前らの飲んだものが洗えるか?」だそうだ。

この店はお客が自分の飲んだ器を洗うので、皆、いいかげんな洗い方。
だから、この店の器は汚いのか。
その店には、もう翌日からは、行かなかった。

インドにいると、時間の流れがゆっくりになる。
ふと気付くと1週間など、あっという間に過ぎていく。
移動せねば、と思う。

翌日の移動を決心し、駅に切符を買いに行く。
大きなターミナル駅は外国人用の窓口があるので問題はないが、小さな駅は地元の人と同じ窓口で買わねばならない。
これが、一苦労。
なので、丸1日、切符を買う日、というのを設定した。

駅に着くと人だかり。
切符売り場は、その人ごみの先の方にある。
人を掻き分け、少しずつ前に進む。

30分も経っただろうか?
ようやく人ごみの先頭にたどり着く。
そこには透明なアクリル板に20cm四方の穴が開いており、その中には、切符を売る人がいる。

その小さな穴には、常に紙幣を握り締めた浅黒い腕が何本も、差し込まれている。
意を決して、紙幣を握った手を、穴にねじ込む。

しばらくすると、中の切符売りの人と目が合う。

「どこにいく?」という目で見るので、大声で「ボンベイ!」「明日!」と叫ぶ。
数十分後、厚紙に何か印刷してあり、その上に手書きで何か数字らしきものが書いてある小さな紙片を手に、宿に帰る僕の姿があった。

翌日、移動の日。

電車は時間通りに来ないので、早めに駅に到着。
駅員に、プラットフォームNoを尋ねると、3番ホームだと言う。
列車にはヒンディー語だけで、英語表示なんてないので、列車が入るたびに、「ボンベイに行く?」と、乗客に聞く。

「No!」
この列車も違うらしい。

いい加減、発車時刻も過ぎ、疑心暗鬼になってきたので、駅員にもう一度尋ねる。
すると、プラットフォームNo1だと、言う。

まじ?
以下、同じことを何度か繰り返す。
 ********** 中略 **********
3時間後、ようやく列車に乗り込むと、指定席のはずの自分の席には、インド人が寝ている。
そして、彼をどかして、横になると、外はもう夜になっていた。

長距離列車には、もちろんトイレもついている。
しかし、汚い。

なぜなんだろう。
あと、便器まで1歩のところに、人糞が落ちている。
あと、1歩、我慢ができなかったのだろうか?
不思議である。

などなど。
いろいろあるのが、旅の楽しみ。

「トラベルの語源はトラブルだ」と誰かが言っていた。
実際の語源は知らないが、その通りだと思う。

そんな国を、なぜ、初めての海外旅行の国に選んだのか?

当時、まだインターネットも普及しておらず、情報は少なかった。

単純に
・インド人って皆、ターバンを巻いているのだろうか?
・インドの人って毎日カレーを食べているのだろうか?
・インドには、ビーフカレーは本当に食べられないのか?

それを見に行きたかった。
そして、それをしっかり見てきた。(^_^)V

当時の僕は、急にまとまった時間が取れて、旅に出ることを決めた。
そしてその3日後には、当時できたばかりで1店舗しかなかった格安チケット屋の走りでもあるHISで航空券を買っていた。

これが、考える時間が1週間あったとしたら、ビビッて他の国にしていたかもしれない。
インドに行っていなかったら、これほど旅には、はまらなかっただろう。

そして、僕の一人旅人生が始まったのだった。。。(おしまい)





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何のために生きるのか?「スティーブジョブズの最後の言葉」を観て

  • 2016/07/13 06:48
  • カテゴリー:価値観

脳細胞は、一度壊れると二度と再生はしない。

僕はこの数年間、病んでいた。

その期間の中には、本当に色々なことがあったし、色々なことを想い、そして、死と直面する毎日を送り、家族をはじめ、たくさんの方に迷惑もかけた。

でも、脳というのは、細胞は復活しなくても、脳全体の機能としては少しずつ戻るらしい。

ようやく最近、少し長い文章も書けるようになってきたので、4年ぶりにこのブログを更新しました。

昨夜、「スティーブジョブズの最後の言葉」というYoutube動画を観た。
https://www.youtube.com/watch?v=-lq4tnggpEw

短い動画だし、むずかしいことを言っている動画ではないので、あらためてここで内容の解説はしない。

要点としては、「富では本当の幸せは得られない」ということを言っている。

ジョブズが亡くなってから時間も経ち、今頃なんでこんな動画が出てきたのか?とか、そもそもの出典があやしい、とか、いろんな意見があります。

たぶん、本人の身近な人が作ったのではなく、故人を悼む方が彼の生き様をみて、想像の中で作ったものなのかもしれない。(日本語字幕だし。)

そもそも、ジョブズが「富を目指して仕事をしていたのではないのでは?」というところでもあるが、それもここでは置いておく。

少なくとも、100万回近く再生され、1000人近くの人がシェアしている動画なのだから、それなりに人々の心を動かしていることには間違いがないだろう。

さて、今回はこの動画のテーマでもある、「幸せ」についてを考えてみたい。

この動画の言う通り、お金では幸せになれないのであれば、なぜ、人は、お金が幸せを生み出すと誤認するのだろうか?

お金が幸せを生み出すのではないという人が多いけど、本当にそうなのか?

その言葉には、若干の違和感を感じる人が多いのではないだろうか。

少なくとも、僕は違和感を感じた。
その違和感が何なのか?ということを考えてみた。

まず、ここで、この動画では言っていない一つの事実を言っておきたい。

不幸に貧乏が重なると地獄である。

これは事実だと思う。

僕自身、18歳の時に新聞奨学生に申し込み、実家を飛び出し4畳半一間の部屋からスタートした。

途中、バブル経済の楽な時代を過ごし、その頃、自らの甘さで背負った借金の返済に、その後の10年以上を費やした。

貧乏は結構味わったので、「不幸に貧乏が重なると地獄」であることは身にしみてわかる。

世の中にはいろんな不幸がある。

自分の心が招く不幸もあるし、戦争や犯罪などに巻き込まれて起きる、ある意味、不可抗力に満ちた不幸もある。

そんな不幸に陥った時に、貧乏が重なると地獄だ。

誰しもが、いくつもの不幸を経験しながら大人になる。

そんな不幸を経験する中で、お金が不幸を少しだけやわらげてくれることを知るのではないだろうか。

不幸をやわらげてくれるお金。

例えその不幸が、不可抗力である戦争に巻き込まれた時であったとしても、お金が不幸をやわらげてくれるのは事実だ。

お金によって海外に逃げ出すことができるかもしれないし、自宅に核シェルターを作ることができるかもしれない。

少しだけ幸せ度をあげてくれるお金。

そんなところから、お金が幸せを生んでくれると人は誤認するのだろう。

でも、お金は不幸をやわらげてくれるけど、本当の幸せはもたらさない。

幸せをもたらさない、とまで言うと言い過ぎかも知れないが、少なくとも、お金はただの道具に過ぎない。

道具は使って何ぼである。

なので、お金を増やすことが目的になってしまっては本末転倒である。

何のためにお金がいるのか?

自分の幸せを増やすには、いつ何をしたいのか?

それをするために、時間とお金がどれ位必要なのか?

一般的に、時間とお金は反比例する。

お金がある人は時間がないことが多いし、時間のある人はお金のない人が多い。

その両方を手に入れるために働いている?

それはそうかもしれない。

でも、どれだけの金額とどれだけの時間があれば、幸せになれるのだろうか?という、具体的な指標を持っている人は少ないのではないだろうか。

いつか、時間とお金を手に入れたい。
と、思っているだけでは、現実に両方を手に入れられる人は少ないだろう。

いつまでにいくら手に入れるのか?

そして、そのお金を何にどう使うのが、自分の幸せに結びつくのか?

漠然とした夢は実現できない。

夢を現実にするには、具体的な目に浮かぶ目標が必要である。

いつまでにどうなる。(どうする、でもよい。)

この「どうなる」が具体的であればあるほど、実現の可能性は高い。

別に最終目標ではなくてもよい。

近未来の小さな目標でも、良いと思う。

その小さな目標の実現を積み重ねることによって、豊かな人生が送れるのではないだろうか?

僕の直近の目標は「15万バーツ」のお金と「1ヶ月」の時間を作ることだ。
小さいなぁ。でも、僕はこれで幸せなのである。

さて、本当の幸せはどこにある?

人は死ぬ時、それまでの人生が走馬灯の様に蘇る、と言われている。

走馬灯の様に蘇るかどうかは別として、自らが望まない死に直面した時に、これまでの人生を振り返るのは当たり前かもしれない。

そして想う。

自分にとって、自分の人生は何だったのだろうか?

さて、
あなたは、自分の人生を何のために、使うのだろうか?



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