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電視観望を1万円ではじめるぞ

  • 2022/05/12 23:33
  • カテゴリー:科学
今年始めたい、新しい趣味。
「電視観望」~♪(ドラえもん風に)

簡単に言うと、パソコンを使って星雲等の綺麗なカラー写真を撮ろうという話です。

星雲って、望遠鏡を肉眼で覗いても白黒にしか見えないんですよねー。
だけど、デジタルカメラで数秒間露光した写真を何枚も撮って、それをパソコン上で重ね合わせるという方法を取ると、明るく色の付いたハッキリとした画像を手に入れることができる。

これねー、技術が進歩中なので、まだ確立した方法がないみたいなんですよね。(2022年春現在)

まず、結論から言います。
電視観望をするには、次の通りです。

持ってるカメラはASCOM対応か?
 YESならSharpCapを使いましょう。
 NOならDeepSkyStackerを使いましょう。

そして、自動導入経緯台を買いましょう。
買えないならカメラにスマホを取り付けて、Nebula Bookを導入しましょう。

これで、1万円で電視観望ができます。

ん?そんな説明ではよくわからないって?
では、順を追って説明しましょう。



電視観望とは、パソコンで何枚もの画像を重ねて綺麗な星や星雲の写真を作成するというものです。

パソコン上で画像を重ねるのをスタックというのですが、リアルタイムでやるライブスタックと、撮った写真を後から重ねるアフタースタックという方法があります。

最初、僕はライブスタックという方法を知って、これをやろうとしていました。

ちなみに僕のモットーは「金をかけずに手間かけて」です。

最初から専用機材を一式用意すれば、もちろん簡単にできます。
(ミニマム15万円位あれば、即始められるみたいです。←この話、詳細は「星ナビ2022年5月号」という雑誌に特集があります。)



でもね、ハードオフとかのジャンク品とかを使って実現しようとすると、いろいろ問題が発生する。


ライブスタックで有名なアプリは、SharpCapとか、ASIAIRというもの。
これらのアプリ側からカメラを制御して、リアルタイムにシャッターを落として画像転送して重ねていく。
見ている間に、だんだんと鮮明な画像が得られる。

ただ、カメラを制御せねばならないので、アプリとカメラを接続するドライバーソフトが必要になる。
ASCOMというアプリがデバイスドライバー的な動作をしてくれるのですが、ASCOM対応の一眼レフカメラというのが、比較的に新しいカメラしか対応していないのですよ。

「金をかけずに・・・」ということで、入手したのはハードオフのジャンク品のEosKissの初期型。
これ、4,000円だったかな?笑
(レンズはハードオフの別の店で2,000円位で買った。三脚は新品なのに古いので1,500円。)



EosKissをPCにつないで、SharpCapを動かしてみる。
んんん?うまくいかない。
カメラを認識してくれないんですよね。
色々調べると、BIOSアップデートすると認識するカメラもあるらしい。

このジャンクで買ったEosKissはBIOSも初期バージョン。
なので、苦労してBIOSアップデート(メーカーサイトでの提供終了済)してみたが、、、つながらないぞ。

悪戦苦闘したものの、結局、EosKissの初期型ではASCOMでは対応していないことが判明。
ここで、数週間つまずいて、いじけていました。

でも最近、DeepSkyStackerというアプリを知った。


このDeepSkyStackerというアプリは、アフタースタックという方法で画像を重ねるもの。
つまり、リアルタイムでカメラを制御する必要はないわけですよ。

RAWとかJpegとかの画像をこのアプリに入れてあげれば、重ね合わせて鮮明なTiff画像を得られる、というもの。

きたーーーー!
救世主、現る!


半分諦めかけていた、電視観望、想いが復活しました。


ただ、今の僕にはカメラの知識も天体観測に関する知識も足りなすぎる。
わからないことが沢山あるのですよねー。

困難は続く。(以下、調べつつ、つらつらと書いてみる)


実際の星雲画像以外にも画質向上のためには、各種サポートデータ(ダークフレーム、フラットフレーム、バイアスフレーム)を作る必要があるらしい。

高級な冷却装置付きのカメラならデジタルノイズは少ないのですが、そうでない場合はこれらのサポートデータを使用することでノイズを減らすことができるそうな。

理屈としては、その日のカメラのセンサーの状態で発生しているノイズだけの画像(気温等により変わる)を撮影して、星雲写真データからノイズを差し引くという仕組みです。


まー、あと、このDeepSkyStackerって日本語表示されないしぃ。
その辺は、Google翻訳とか解説HPを観れば、ある程度は理解できそう。

そこで生まれた疑問点。

そもそも、肉眼では見えない星雲の存在をどうしたら知れるの?
三脚にカメラを付けて、どうやってその星雲の方向にピッタリと合わせるのか?
それが問題なのだ。


そこで見つけたのはこちらのアプリ。
SkyPortal

今日、その場所ではどんな星や星雲が見えるのか?
その星は、どちらの方角に見えるのか?などを簡単に表示してくれるアプリです。
(このアプリ単体で眺めていても十分楽しいと思えるほど、作り込まれています。もちろん無料。)

ただ、このアプリ、専用の望遠鏡架台に接続して使うことを想定されていて、この架台と連動させると自動でその星とか星雲の方向を向いてくれるというもの。

これね。
   ↓


むむむ。こりゃ便利。
この架台にカメラを取り付け、スマホ画面で観たい星雲を選べば、なんと、自動でそちらを向いてくれるのだ。
自動導入経緯台というらしい。


んー、欲しいなぁ。
でも、それなりの金額だなぁ。

もっと、安いのはないのかな?
AZ-GTiあたりで、5万円弱かー。
これね。
   ↓



いろいろ調べていくと、人口光をカットしてくれるQuad BP フィルターとか、ゆくゆくは専門のCMOSカメラも欲しくなってくる。

その先は、やっぱ、望遠鏡かなぁ。
惑星とかの写真も撮りたいしなぁ。

あらら、物欲が頭をもたげてくる。


まずは、最低限で初めて、この趣味が続くようなら段々と揃えていきますかねー。

さて、気を取り直して「1万円で電視観望を始める方法」です。


さー、この自動経緯台は何かで代用できないのか?

せっかくスマホにジャイロセンサーとかGPSとか付いているわけだから、これを使って何とかならないかな?
三脚に取り付けたカメラにスマホを固定して、同じ方向を向けつつ、アプリで星雲の方向を教えてくれるとか。

調べてみると、眼に見える恒星や惑星、星座の名前を表示してくれるアプリなんかは結構あるんですねー。

でも、肉眼では見えない星雲の方向を示してくれるなんていうのは、ニーズが限られているのでなかなか見つからない。


と言いつつ、Nebula Book(ネビュラブック)なるスマホアプリを見つけました。
このアプリは肉眼で見えない星雲にも対応している様子。(まだ、使い方勉強中~♪)

このアプリを入れたスマホと三脚で固定したカメラがあれば、自動導入経緯台の代わりになりそうです。


次はカメラとスマホをまっすぐに固定する方法を考えないと。

とAmazonなんぞを見ていたら、あるじゃないですか。


カメラのフラッシュをつける部分にこれを付けて、その上にスマホを取り付ける。
スマホを固定するのは、いろんなのが売っていますよね。

例えば、こんなの。



古いジャンクのデジタル一眼と無料アプリだけでの電視観望。
なんか、できそうな気がしてきました。

はい。
今日、ポチッた物品が届いたら、実践してみます。

今度、キャンプした時かなぁ。
星が綺麗に見える夜に。

また、報告します!

つづく。


 

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