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<大戦略>リアル戦争シュミレーター

いわゆるシュミレーションゲームというやつです
久しぶりにやってみたら、これが進化していてなかなか面白かった。


今までは目を三角にして一所懸命各マップを戦っていましたが、最近は自動モードで戦闘させ戦争シュミレーションみたいにしてただ眺めて楽しんでいます。
自動でシュミレートさせるにはスタート後、ユーザー設定で自国を<USER>から<COM>に変更するだけです。

簡単に世界地図で各国の戦争を眺めてみることができます。


もちろん現実の兵器が公称値(装弾数や武器スペック)まで再現されており、季節、天候はもちろん、各戦闘においては相互の地形差等も考慮されています。

こちらのスクリーンショットは日本周辺に配備されてした兵器の一覧です。
この画面は自動で配置したものですが、もちろん自分で自由に配置することが可能です。


下図は、シュミレーション開始直後の状況です。
青色の部隊が日本です。


こちらの写真は、開戦数年後のものです。
日本列島は完全に他国に蹂躙されてしまっています。(赤色は米国)涙



同盟設定も自由に変えられるので、現実に近い設定をしてみました。

同盟関係
日本=アメリカ
中国=香港

協定関係(相互不可侵)
日本、米、豪、印、インドネシア
中国、ロシア、香港

戦略方針は米中露の3か国だけは侵攻重視。
その他の国は防御重視もしくは均衡型に設定。
あとは、初期軍備や国庫金の設定を直して、再度シュミレーション。(日本は防御的な武器ばかりを配備)

ユーザー設定で自国を<USER>から<COM>に変更すると自動で動作しますが、自分のターンでまだ意思決定していない残りの部隊がある場合は「ターン委任」を押すと、残りを自動実行してくれます。

さて、結果はいかに?
みなさんも色々やってみてください。





この記事で書いたものは「WW II 太平洋戦争」というマップを使ったものです。
実際にはマップに補給線なども設定されているので、同盟設定を変更して試すなら他のマップの方がよいかもしれません。
あるいは、別途マップエディターがあるので、それで支配領域や地形まで書き換えちゃえば完璧ですが。

収録されているマップでも作り込まれているものはかなりあります。
例えば、現在の自衛隊の配備状況にかなり近い状態を再現しているものもあったりして面白いです。
Map名:専守防衛



※たまたま見かけた解説動画です。
https://youtu.be/DplyGpO22tQ

ぼく自身は、キャンペーン版 大戦略II(1989年12月)から楽しんでいます。(笑)
(PCは Epson PC-286VEでした。)
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA


これって、
Mapが全世界と同じ広さになって、
作成できる部隊数やパラメーターが無制限になったら、

それはもはや、現実なのでは?
それは、ある瞬間に発生した偶然が重なったひとつの現実?
早く、AIバージョンでないかなぁ?




https://youtu.be/DplyGpO22tQ

Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

 

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Chat GPT で変わる未来

人工知能(AI)サービスのChat GPT が巷で話題ですね。
使ってみました?

これまでのなんちゃってAIサービスと違って、人と会話しているような感覚でテキスト出力させることができるサービスです。

日を追うごとに、さまざまなインターフェイスと接続されてきており、入出力の形式は今後、ますます豊富になっていくでしょう。

単に、チャットで返答してくれるサービスなのに、今後の世界を変えてしまう可能性がある、と言われているのは何故でしょう?

それは、AIが既に人間社会のプロフェッショナルとも言えるレベルまで達していることが大きな要素と言えるでしょう。
実際にAIに医師試験やMBAの問題を入力すると、合格レベルの出力を一瞬で導き出してくれます。(間違いは日に日に減っている)
つまり、駆け出しの医者、駆け出しの弁護士、経営学修士の卒業生レベルの回答は瞬時に極々安価で提供されるようになったわけです。

医者のライバルとか弁護士のライバルが出現した、という意味ではありません。
すべての素人はAIを使うことで、医学部卒業生、弁護士資格合格者、経営学修士取得者と同等レベル程度の知識を活用することができるようになるわけです。

今はまだ、ベテランの経験知見には及びませんが、今後、ますますAIは経験値を上げていくでしょう。

また、そうした知識集約型ではない職業にもAIの出現は影響していきます。

例えば、商業用写真の写真家。
かっこよいWebページを作ろうと思ったら、センスの良い写真などを入手する必要があり、そこには著作権の壁があるので、有料サービスで画像などを入手するのが普通でした。
しかし、AIで画像出力が簡単にできるようになったので、素材写真の有料サービスは壊滅するでしょう。

美しい都市の夜景写真が欲しい。
右側に大きなビルを配置して、左側は川、対岸に東京タワーを配置して、、、と要望するだけで、会社紹介のトップページに使う美しい夜景画像が手に入ります。それも著作権フリー。

プログラミングなんかもAIの得意分野です。
SEの仕事はまだ今のAIにはできないけど、指示された内容を正確にコーディングすることはできてしまう。
(なので、今からプログラマーを目指しても幸薄いです。目指すならSEを目指しましょう!)

ブログの量産なども簡単です。
〇〇のテーマで、その商品の効能を説明した1000文字のブログを作って。 そのブログには、〇〇のアフィリエイトコードを〇箇所以上に埋め込んで。などと指示するだけ。

アフィリエイターは、目的のサイトが検索結果の上位に表示されるように、被リンクを多数自分のサイトに向けることをしてきました。
(検索エンジンは、多数のページが参照するページに重きを置くため。)

そのためには目的のサイトへのリンクを張った膨大な数のHPをUpしていましたが、AIを使った自動ツールで量産させれば、数億枚のHPなども簡単に作れてしまいます。
そんなのがはびこったら、検索エンジンは混乱しますね。
(今あるNet上の情報が、AIによる焼き直しで、短時間で数倍、数十倍の量に膨れ上がる)

しばらくは、世の中が混乱する原因ともなるように思います。
これまで蓄積された玉石混交のネットデータが、より飛躍的に物量を増し、より魑魅魍魎な文章が増えることも予想されます。

マスコミでは「このAIをどのように教育に活用していくか?」なんて言っている番組もありますが、そういう話ではないのです。
AIの出現によって、教育の根本を見直す必要があるのです。

単に知識詰込み型の教育は、すでにGoogleがぶっ壊しています。
カンニングが禁止という特殊な状況下の学校社会だからこそ、知識の量を競う試験で優劣がつけられますが、一度社会に出たら、あらゆる仕事を進める上でカンニングは自由。
仕事の企画書を作るのに、Googleでも国会図書館(死語?)でも、何でも使ってよいわけです。

ChatGPTに代表されるAIの出現によって、すべての素人のレベルをプロレベルまで引き上げることが可能になり、その結果、プロに求められるものも変わってくるでしょう。

もし、学校教育が社会に出るための準備期間だと考えるなら、教育の根本を見直す必要があるのは言うまでもありません。

医者の世界でも、症状から診断して薬を処方する、なんていう一連の業務は、今後はAIがやるようになっていくでしょう。
また、レントゲン写真から人間では発見するのが困難な病変を探り出し病気をいち早く発見する、などというのもAIが得意な分野です。

人間が担当するのは、物理的な手術であったり、新しい治療法の開発などの高度な技術分野だけになっていくかもしれません。


社会システムが進歩すると人間は劣化します。

自動車が普及して、人は歩かなくなった。
天気予報が普及して、天気図を読めなくなった。
ワープロが普及して、漢字が書けなくなった。
カーナビが普及して、道を覚えなくなった。

さて、AIが普及して、何がどうなるのでしょう。
考えるだけで、楽しくも恐ろしい未来が見えてきます。



 

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電視観望を1万円ではじめるぞ

今年始めたい、新しい趣味。
「電視観望」~♪(ドラえもん風に)

簡単に言うと、パソコンを使って星雲等の綺麗なカラー写真を撮ろうという話です。

星雲って、望遠鏡を肉眼で覗いても白黒にしか見えないんですよねー。
だけど、デジタルカメラで数秒間露光した写真を何枚も撮って、それをパソコン上で重ね合わせるという方法を取ると、明るく色の付いたハッキリとした画像を手に入れることができる。

これねー、技術が進歩中なので、まだ確立した方法がないみたいなんですよね。(2022年春現在)

まず、結論から言います。
電視観望をするには、次の通りです。

持ってるカメラはASCOM対応か?
 YESならSharpCapを使いましょう。
 NOならDeepSkyStackerを使いましょう。

そして、自動導入経緯台を買いましょう。
買えないならカメラにスマホを取り付けて、Nebula Bookを導入しましょう。

これで、1万円で電視観望ができます。

ん?そんな説明ではよくわからないって?
では、順を追って説明しましょう。



電視観望とは、パソコンで何枚もの画像を重ねて綺麗な星や星雲の写真を作成するというものです。

パソコン上で画像を重ねるのをスタックというのですが、リアルタイムでやるライブスタックと、撮った写真を後から重ねるアフタースタックという方法があります。

最初、僕はライブスタックという方法を知って、これをやろうとしていました。

ちなみに僕のモットーは「金をかけずに手間かけて」です。

最初から専用機材を一式用意すれば、もちろん簡単にできます。
(ミニマム15万円位あれば、即始められるみたいです。←この話、詳細は「星ナビ2022年5月号」という雑誌に特集があります。)



でもね、ハードオフとかのジャンク品とかを使って実現しようとすると、いろいろ問題が発生する。


ライブスタックで有名なアプリは、SharpCapとか、ASIAIRというもの。
これらのアプリ側からカメラを制御して、リアルタイムにシャッターを落として画像転送して重ねていく。
見ている間に、だんだんと鮮明な画像が得られる。

ただ、カメラを制御せねばならないので、アプリとカメラを接続するドライバーソフトが必要になる。
ASCOMというアプリがデバイスドライバー的な動作をしてくれるのですが、ASCOM対応の一眼レフカメラというのが、比較的に新しいカメラしか対応していないのですよ。

「金をかけずに・・・」ということで、入手したのはハードオフのジャンク品のEosKissの初期型。
これ、4,000円だったかな?笑
(レンズはハードオフの別の店で2,000円位で買った。三脚は新品なのに古いので1,500円。)



EosKissをPCにつないで、SharpCapを動かしてみる。
んんん?うまくいかない。
カメラを認識してくれないんですよね。
色々調べると、BIOSアップデートすると認識するカメラもあるらしい。

このジャンクで買ったEosKissはBIOSも初期バージョン。
なので、苦労してBIOSアップデート(メーカーサイトでの提供終了済)してみたが、、、つながらないぞ。

悪戦苦闘したものの、結局、EosKissの初期型ではASCOMでは対応していないことが判明。
ここで、数週間つまずいて、いじけていました。

でも最近、DeepSkyStackerというアプリを知った。


このDeepSkyStackerというアプリは、アフタースタックという方法で画像を重ねるもの。
つまり、リアルタイムでカメラを制御する必要はないわけですよ。

RAWとかJpegとかの画像をこのアプリに入れてあげれば、重ね合わせて鮮明なTiff画像を得られる、というもの。

きたーーーー!
救世主、現る!


半分諦めかけていた、電視観望、想いが復活しました。


ただ、今の僕にはカメラの知識も天体観測に関する知識も足りなすぎる。
わからないことが沢山あるのですよねー。

困難は続く。(以下、調べつつ、つらつらと書いてみる)


実際の星雲画像以外にも画質向上のためには、各種サポートデータ(ダークフレーム、フラットフレーム、バイアスフレーム)を作る必要があるらしい。

高級な冷却装置付きのカメラならデジタルノイズは少ないのですが、そうでない場合はこれらのサポートデータを使用することでノイズを減らすことができるそうな。

理屈としては、その日のカメラのセンサーの状態で発生しているノイズだけの画像(気温等により変わる)を撮影して、星雲写真データからノイズを差し引くという仕組みです。


まー、あと、このDeepSkyStackerって日本語表示されないしぃ。
その辺は、Google翻訳とか解説HPを観れば、ある程度は理解できそう。

そこで生まれた疑問点。

そもそも、肉眼では見えない星雲の存在をどうしたら知れるの?
三脚にカメラを付けて、どうやってその星雲の方向にピッタリと合わせるのか?
それが問題なのだ。


そこで見つけたのはこちらのアプリ。
SkyPortal

今日、その場所ではどんな星や星雲が見えるのか?
その星は、どちらの方角に見えるのか?などを簡単に表示してくれるアプリです。
(このアプリ単体で眺めていても十分楽しいと思えるほど、作り込まれています。もちろん無料。)

ただ、このアプリ、専用の望遠鏡架台に接続して使うことを想定されていて、この架台と連動させると自動でその星とか星雲の方向を向いてくれるというもの。

これね。
   ↓


むむむ。こりゃ便利。
この架台にカメラを取り付け、スマホ画面で観たい星雲を選べば、なんと、自動でそちらを向いてくれるのだ。
自動導入経緯台というらしい。


んー、欲しいなぁ。
でも、それなりの金額だなぁ。

もっと、安いのはないのかな?
AZ-GTiあたりで、5万円弱かー。
これね。
   ↓



いろいろ調べていくと、人口光をカットしてくれるQuad BP フィルターとか、ゆくゆくは専門のCMOSカメラも欲しくなってくる。

その先は、やっぱ、望遠鏡かなぁ。
惑星とかの写真も撮りたいしなぁ。

あらら、物欲が頭をもたげてくる。


まずは、最低限で初めて、この趣味が続くようなら段々と揃えていきますかねー。

さて、気を取り直して「1万円で電視観望を始める方法」です。


さー、この自動経緯台は何かで代用できないのか?

せっかくスマホにジャイロセンサーとかGPSとか付いているわけだから、これを使って何とかならないかな?
三脚に取り付けたカメラにスマホを固定して、同じ方向を向けつつ、アプリで星雲の方向を教えてくれるとか。

調べてみると、眼に見える恒星や惑星、星座の名前を表示してくれるアプリなんかは結構あるんですねー。

でも、肉眼では見えない星雲の方向を示してくれるなんていうのは、ニーズが限られているのでなかなか見つからない。


と言いつつ、Nebula Book(ネビュラブック)なるスマホアプリを見つけました。
このアプリは肉眼で見えない星雲にも対応している様子。(まだ、使い方勉強中~♪)

このアプリを入れたスマホと三脚で固定したカメラがあれば、自動導入経緯台の代わりになりそうです。


次はカメラとスマホをまっすぐに固定する方法を考えないと。

とAmazonなんぞを見ていたら、あるじゃないですか。


カメラのフラッシュをつける部分にこれを付けて、その上にスマホを取り付ける。
スマホを固定するのは、いろんなのが売っていますよね。

例えば、こんなの。



古いジャンクのデジタル一眼と無料アプリだけでの電視観望。
なんか、できそうな気がしてきました。

はい。
今日、ポチッた物品が届いたら、実践してみます。

今度、キャンプした時かなぁ。
星が綺麗に見える夜に。

また、報告します!

つづく。


 

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3回目の新型ワクチン接種後の脳内出血

昨日、朗報が❣️
意識不明の友人の意識が戻り、まだ喋れはしないものの、なんと車椅子に乗れるまで回復しました‼️
脳内出血を起こして15日目、コロナワクチン接種後17日目の話です。
数日後には、リハビリ病棟に移れる見込み。
 
この友人は、もともと若干血圧が高かったものの、特に基礎疾患はなく健康でした。
でも、新型コロナワクチン3回目の接種後、3日後に突然脳内出血を起こし倒れ、ICUへ。(ワクチン接種との因果関係は不明)
 
数日間、生死の境をさまよい、その後も脳に水がたまる水頭症を発したり、肺炎を併発して高熱が続き、意識不明状態が続いていました。
 
そんな友人の家族の元に朗報が届いたのが一昨日。
 
しかし、今時の病院は、家族すら本人にはまったく会えないんですね。
感染防止とはいえ、こんな状況で近親者がまだ一度も本人と対面できず、看護師(たまに医師)との会話のみというのは、精神的につらい。
その状態はリハビリ病棟に移っても同じらしい。
 
家族にとって、病状の変化は重大な事柄ですが、良くなるにしても悪くなるにしても、本人には会えずに伝言で状態を聞くだけだとその情報伝達にはタイムラグが発生する。
さらに、意思疎通の状態なんて家族が手を握り目を見つめるのと、看護師の伝聞を聞くだけでは、雲泥の差があります。
なんにせよ、新型コロナとそれにまつわる社会の対応は、一部の人間関係を滅茶苦茶にしてしまっている気がします。
 
最愛の人が倒れ、生死の境をさまよい、その後数週間かけて少し回復するも、一度も手を握ることすらできないんですよ⁉️
 
良くなっていっているからよいものの、悪化して万が一、なんていうことがあっても、本人には触れることすらできないなんて、あまりに残酷すぎると思います。
 
病院の論理は「本人と他の患者への感染リスクを下げるため」であることは、頭で理解できても、心では受け入れられない。(2類から5類に下げれば、この措置も変わるのか?)
 
朗報に接しつつ、複雑な想いを感じます。
 
 

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新型コロナワクチンを打つべきか? ~新型コロナ騒動に思うこと~

新型コロナに対する国や都道府県の対応、それにマスコミの煽り方に違和感を感じます。

先日、ワクチン接種以外の第三の選択肢についてブログを書きましたが、いろいろ調べながら強い違和感を感じていたことについて書きます。

結論から言うと、
1.重症化しない年代のワクチン接種はリスクでしかない
2.重症化リスクの高い方は、ワクチン接種リスクと勘案して接種すべし
3.日本の場合、感染者数を報道する意味はまったくなく、注目すべきは重症者数と死亡者数だけ
4.医療崩壊を防ぐためには、軽症者の隔離をやめ、新型コロナ対策として積んでいる予備費を医療に集中すべき
5.経済も医療も重症者を出さないための政策を取ること

 

1.重症化しない年代のワクチン接種はリスクでしかない
2.重症化リスクの高い方は、ワクチン接種リスクと勘案して接種すべし

1.と2.は同じことを言っています。

ワクチン接種に限らず、何らかの予防をする際は、予防によるリスクとしない場合のリスクを勘案して、要否の判断をします。
一時期、子宮頸がんのワクチン接種をやめるべき、と言われたのは記憶に新しい。
結局、子宮頸がんの接種のリスクとしないことによる発症リスクを考えると、ワクチン接種をした方がよいというのが現在の趨勢です。

では、新型コロナワクチンについてはどうなのでしょう?

上のグラフは、厚生労働省の発表です。元データはこちら

日本人に限って言えば、50歳未満の死亡者数なんて、ほぼゼロですよ。
(ゼロではありません。亡くなった方にはご冥福をお祈りいたします。)

では、重症者数でみてみましょう。

上のグラフは同じ、厚労省発表のものです。元データはこちら。 

40歳未満はゼロです。

さて、この数値を見るだけで、副作用の結果を待つまでもなく、40歳未満の方の接種が不要であることは論理的にわかります。

「他人に感染さないために接種する」というのはナンセンスです。
ワクチンというのは、リスクがある人が接種すべきものだからです。

40歳未満の重症化しない人たちにとって、ワクチンを接種するのと感染するのは、その得られる効果は変わりません。
ワクチン接種の場合でも、接種後、多くの方が発熱し、風邪症状を発症している。
しかも、その一部は、アナフィラキシーショックや、脳・心筋の血栓症で亡くなっている。

一方、厚労省のデータでは、日本人については、40歳未満の方の重症化はゼロです。
つまり、ワクチン接種では一定の死亡リスクがあるのに対して、40歳未満の方は感染しても死なないどころか重症化すらしない。
死亡リスクのあるワクチン接種でも、死亡リスクのない感染でも、結果として免疫抗体は獲得できる。

風邪症状の人が数万人増えても、まったく恐れる必要はないのです。

←トランプさんがつぶやいていた抗マラリア薬。個人輸入できます。


3.日本の場合、感染者数を報道する意味はまったくなく、注目すべきは重症者数と死亡者数だけ

PCR検査数が公式に把握されていないため、確定的なことは言えませんが、いくつか状況証拠を提示します。

まず、PCR検査数のデータは探しても少ない。
下のグラフは朝日新聞の調査のものです。(朝日新聞のデータだから捏造かもしれませんが。笑)元データはこちら

この検査数グラフに感染者グラフを載せてみると、ほぼ一致します。
なぜでしょう?
日本の感染者数の詳細を調べてみると、無症状患者の数が多いから。

つまり、これはどういうことか?

ブラジルやインドなど、海外の例とは違い、日本の場合は具合が悪い人が病院の診察で感染が判明するのではなく、組織等の要請によるPCR検査で陽性が発覚する人が多いということです。

ちなみに、私の家内は、ある国公立大学の学食でパートをしています。
彼女の所属組織には、学校からの指示でPCR検査を受けて欲しいと要請がありました。
拒否するのも難しいので、検査をしたわけですが、このようなかたちで無症状の陽性患者が生まれるのでしょう。

他国の、特に感染者の多いと言われている国のほとんどは、体調不良で病院の診察を受け、その結果で新型コロナ陽性が発覚するのがほとんどです。(インドやブラジルなど)

何を言いたいのか?
PCR検査の要請をどれだけ都道府県傘下の組織に指示するか?によって、感染者数は恣意的に操作できるということを言っています。

あなたが都道府県知事だったとします。
自分の在任中にパンデミックで失敗することは怖いので、できるだけ厳しい規制を布きたいと考えます。
まぁ、良心的な施政者であればあるほど、そう考えるでしょう。

それには、重症者や死亡者を増やすわけにはいかないので、感染者数を増やせばいいのです。
無症状の人でも、ところかまわず、PCR検査を実施する。
そうすると、無症状患者があぶりだされるので、感染者数は大きく増やせる。

危ない!大変だ!と大騒ぎをして、経済的に厳しい施策を打つことが容認される雰囲気を作ることができる。(本人は良かれと思って)

行き過ぎたかな?ちょっと、手を緩めたいな、と思ったら、PCR検査要請数を減らせば、新規感染者数は激減する。(新規感染者としてカウントされるのは、症状があり自発的に検査をする人だけになるので。)


これは善意であり、悪意を持ってやっていないことが、むしろタチが悪いと思います。無能ではありますが。

←PCR検査キット

 

4.医療崩壊を防ぐためには、軽症者の隔離をやめ、新型コロナ対策として積んでいる予備費を医療に集中すべき

医療の本当の役割は何でしょう?
患者の重症化を防ぐこと。死亡者を防ぐこと。

重症者をいかに回復させるか?に注力すべきです。
ワクチンが開発された今となっては、無症状患者の隔離などは私はどうでもよいと考えています。
1.2.の項で述べた通り、重症化リスクのある人はワクチンで対策するべき。

重症者をいかに回復させるか?
当然、医療崩壊を防ぐために、いまだ20兆円も残っていると言われている予備費を徹底的に医療に回すべきです。
経済は持病を持たない若者(と言っても50歳未満?)とワクチン接種者で回していく。

プレハブでも良いのでコロナ病棟をどんどん立てて、医療関係者に金をばらまき、休眠中の看護師(休眠中の有資格者)を掘り起こす。
国家や都道府県が徹底して、ECMO等の治療器具のハード面、ソフト面支援をするとか。

←十分な抗体があるかどうかを調べられる検査キット

5.経済も医療も重症者を出さないための政策を取ること

そして、ほとんど重症化しない年代かつ、持病を持たない人が、経済を回すべきです。

職を失うということは医療で例えると重症者です。

経済でも、医療でも重症者を出さないための政策が必要なのです。
現在の政策は、医療の軽症者を減らすために、経済の重症者を大量生産しています。

経済が困窮すると、自殺者は数万人単位で増えます。(それは、これまでの歴史が証明しています)
新型コロナの死亡者数は、日本では累計でも1,000人余り。
亡くなった方にはご冥福をお祈りしますが、1,000人余りのために数万人の自殺者を出してはいけないのです。


そういった対策をしないで、「緊急事態宣言を国に要請する!」と叫んでいる都道府県知事はきわめて無能です。

平時は無能なリーダーでもミスさえなければ乗り切れるが、緊急時の無能なリーダーの存在は”悪”です。

さて、最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、ワクチンを打たないなら、他にどんな選択肢があるのでしょう?
ワクチン以外の対処方法をご存じない方は、こちらをどうぞ。

 

イベルメクチン3mg2錠←もう一つの治療薬、イベルメクチンはこちら

 

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~中学生でも理解できる相対性理論~ インターステラーを観る前の予備知識として(ネタバレなし)【後編】

面白い映画です、クリストファー・ノーラン監督のインターステラー
Amazonプライムビデオで昨夜観ました。

←Amazonプライムのインターステラー

この映画の概略説明とか簡単なあらすじは、前編でネタバレしない程度にご説明していますので、そちらをまだ、ご覧になっていない方は、ぜひそちらからご覧ください。

ここから先は、実際に楽しく観るために必要、というか、あった方がよい知識についてご説明します。
最低限を押さえておかないと、観ていて意味がわからない、ということになってしまいまーす。

1.高速で移動すると時間は遅く進む
2.強い重力によって時間は遅く進む
3.ブラックホールとワームホールって、どんなもの?

この3つは押さえておきたいポイントです。

ふーん。そんなのはわかっているよ、という方は、ここから先は読まないでよいでーす。
すぐに映画の再生ボタンを押しましょう。

さて、さっきの3つを簡単に説明。

1と2はアインシュタイン先生の相対性理論の話ですね。
1は特殊相対性理論で、2は一般相対性理論の話。

では、まず、最初に「高速で移動すると時間は遅く進む」の話から。

a.距離=速度×時間

この式、小学校の頃、習いましたよね?
時速60km/hで、1時間走ったら、60km移動できる、という計算式。
aの式をちょっと、いじってみると、bの式に変換できます。

b.速度=距離÷時間

aの式のイコールの両側を「時間」で割っただけです。
aの式が成り立つなら、当然、bの式も正しいはずです。

突然ですが、ここで実際に光の速度を測定してみると、光というのは常に同じ速度(秒速30万km)なのでした。
これは、事実として受け入れます。(いつ、どこで、誰が測っても30万km/sなので、そうなんでしょう。)

ということは、bの式の左辺の「速度」を「光の速度」に置き換えると常に同じ30万km/sなので、増えたり減ったりできるのは「距離」と「時間」の方になります。
距離=空間なので、時間と空間は伸びたり縮んだりするという意味なのです。(おぉ!)

というか、逆に言うと、光が30万km進むのにかかる時間が1秒だ、とも言えます。

はい。わかりづらいですねー。
(よくわからん、という方も、とりあえずこのまま読み進めてみてください。)

では、ここで1番の「高速で移動すると時間は遅く進む」とはどういう話か?を実例を挙げて考えてみましょう。

A地点とB地点が、30万km離れているとします。
AとBを光ファイバーでつないで、AからBに向かって光ファイバーを通して光を発射します。(実際には光ファイバーを使うと光の速度は遅くなるのですが、ここでは無視します。)

距離がちょうど30万kmなので、ちょうど1秒後に、B地点に光が到達します。(光は常に30万km/sなので。)

では、AとBがすごい勢いで、一緒に横に移動しながら光を発射すると、どうなるでしょう?
AとBのお互いの距離は常に30万kmですが、外から見たら、光が進むのは斜めに進んでいきます。
Aが光を発射した場所から、Bが光を受取る場所までは、受取るまでに移動した距離分、光は斜めに進むことになるからです。

つまり、高速で移動しているAとBの間は、外から見たら斜めなので30万kmよりも長くなります。よって、1秒間では光が届かないのです。

これが、高速で移動していると時間がゆっくり進む仕組みです。

高速で移動している人同士は1秒間だと思っている時間が、静止している人にとっては1秒以上なのです。
だから、すごいスピードで宇宙旅行をして帰ってきた人の腕時計は、地球でじっとしていた人の時計よりも遅れているのです。

はい。あなたは特殊相対性理論を理解しました。笑

次に2番の、「強い重力によって時間は遅く進む」話を説明しましょう。

重力とはなんぞや?
目に見えないのでわかりづらいです。
では、目に見えるかたちで表現してみましょう。

重力とは質量の大きいものほど強い重力を持ちます。

これをイメージするには、ピンと張った布の上にボールを置いてみるとわかりやすいです。

トランポリンのような布に、ボウリングの玉と、野球のボールを置きます。
当然、ボウリングの玉の方が深く沈みますよね。
野球のボールは質量が少なく軽いので、あんまり沈まない。

そして、野球のボールはボウリングの玉に引き寄せられていくでしょう。
近くに置いてあれば、野球のボールはまっすぐボウリングの玉にゴツンと当たってくっ付きます。
ある程度離れたところから段々勢いがついて引き寄せられた場合は、ボウリングの玉の周りを何周か回って近づきつつ勢いが弱くなり、やがてくっ付く場合もあるでしょう。

これが重力のイメージです。
(星と星の動きにも似ていますね。)

さて、先ほどのA地点とB地点を光ファイバーで結んで、これをこの布の上に置きます。
30万km離れたAとBが同じ布の上に置かれているとします。(でっけー布だ。)

そしてその真ん中に、ボウリングの玉を置く。

そうすると、そのボウリングの玉の周辺は下に沈むので、光ファイバーもその沈みに沿って引かねばならない。

そうです。
距離は30万km離れていても、途中にボウリングの玉があると、布が沈み込む分だけ、光ファイバーの距離は長くなり30万kmでは届かないのです。

先ほどの高速移動している時と同じように、長い距離を光は移動しないとならなくなる。
つまり、重力で沈み込んでいる分だけ、時間が遅く進むのです。

はーい。
これで、一般相対性理論の概略もマスターしましたね!笑

ふぅ。疲れました。
でも、あと、もう少し!

 

3番のブラックホールとワームホールについて。

皆さんご存知、ブラックホールは光をも呑み込んでしまう強力な重力を持つ天体です。
先の2番のポイントのとおり、強力な重力を持つので、近づくだけで時間はゆっくり進んでいきます。

そして、どんどんブラックホールに近づいていくと、近づくにつれ重力の力も強くなり、やがて、光の進む力よりも重力が強くなる場所があります。
その場所を事象の地平面(event horizon)と言って、ここから先は光も重力に負けて出てこられません。
よって、この先は外から覗いても何も見えないのです。(外から観測不可能)

さらに進んで行きましょう。
進めば進むほど重力がドンドン強くなっていき、その結果、時間がさらにゆっくりになっていきます。
さらに、さらに、進んで行くと、あるところで、時間の進行がゼロになる地点に到着します。
この場所を、特異点(singularity)と言います。
時間がゼロなので、それ以上先には進めません。

よって、特異点より内側がどうなっているかは、現代物理学では説明できないのです。
特異点の内側は、相対性理論ですら説明できない領域なのです。

これを解くには「超ひも理論」なんていうのがあるのですが、この理論は10次元まで存在していないといけなくって、4次元の世界でも理解するのにヒーヒー言っている僕にはよくわかりません。

この映画では、「超ひも理論」を発展させたM理論というものを使ってブラックホールの内部を映像化したらしいのですが、ま、この辺はこの映画を単に観る上では理解する必要はありません。

ふーん。
そんな理屈を使ってブラックホールの内部を表現したのかー、程度でOK。(というか、僕も理解できていない。誰か教えて!)

 

さてさて、最後にワームホール

ワームホールは時空のゆがみです。
時空っていうのは、時間と空間のことでしたね。

ところで、1次元は点。
2次元は平面です。
3次元は立体。
これに時間が加わると4次元です。

僕らは3次元の住人なので、コントロールできるのは3次元までです。

ひとつ上に隣接する4次元までは、理解することができてもいじれない。
時間の流れについては理解はできるけど、コントロールができない。
それが僕ら3次元の限界なのです。

紙に書いた(2次元の)離れた2つの場所は、線で結ぶと遠いのだけど、紙を折り曲げてくっ付けると距離がゼロになっちゃう。
僕ら3次元の住人は、2次元の世界はコントロール可能だし、理解しやすい。

これと同じことが3次元の世界で起きた場所が、ワームホール。
時空のゆがみでくっついちゃっている場所。

相対性理論の理論上、ワームホールの存在が否定できない、という話であって、まだ、実際には一つも発見されていない。
僕が子供の頃に読んだ本には、ワームホールはブラックホールの出口、なんて書いてある本もあったかな。

さて、宇宙旅行の話。

普通、500万光年とか離れた別の銀河には、光の速度で500万年もかかるわけだから、人間の移動はまず無理です。(最も近いお隣のアンドロメダ星雲まででも250万光年離れている。)

だけど、時空が歪んで、離れた場所同士が直接つながっているワームホールをくぐっちゃえば、遠く離れた場所にも即座に移動ができるという理屈。

このワームホールが太陽系の近くにあれば、そのワームホールの出口のなんとか星雲まで、何千光年の旅を一瞬でできちゃうよねー。

宇宙の「どこでもドア~♪」みたいですねー。
ただ、もし、見つけても、僕ら3次元の人ではコントロールできないので、つながっている場所にしか行けませんけどね。


はい。これで説明は終わりです。
これ以上の説明をすると、ネタバレになってしまうので、今はしません。

メイキングの本が届いたら、それを読みながら、インターステラーを観終わった人向けのブログを書いてみようかな。

さらに踏み込んだ理屈を一緒に勉強しましょう!


さてさて。
これぐらいを押さえておけば、このインターステラーという映画を楽しく観られること間違いなし!

3時間近い映画ですが、観ていてあっという間です。
今週末あたりに、ぜひどうぞ。

←早速映画を観る

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減圧症のメカニズムと安全停止の有効性

先日、ダイビング関係のセミナーなるものを受講してきました。
テーマは「安全停止のなぜを覗く」というもの。
http://seminar.jaus.jp/

安全停止ってなに?
ダイバーの方なら誰でもご存知の安全停止。
これは、ダイビングの終了間際に水深5m程度の浅いところで、3分間停止して、水圧で体の中に溶け込んだ窒素などのガスを対外に少しでも排出し、その後、水面上に浮上するというものです。

なぜ、こんなにまどろっこしいことをするのか?
一言で言ってしまえば「減圧症の予防」のためです。
ダイバーにとって最も怖いのは、急浮上です。
なぜ、急浮上が怖いかというと減圧症になってしまうから。

水の中で圧力を受けている状態で呼吸していると、水圧と同じ圧力のかかった空気を吸っているわけです。そうすると体内のあらゆる組織に空気の成分である窒素などのガスが溶け込んでいきます。
その後、浮上すると圧力が下がるわけで、体中の組織に圧力で溶け込んだガスは気化しようとするわけですね。
炭酸飲料のペットボトルの蓋を開けるのと同じことが体の中で起きます。


するってーと、体中に溶け込んだガスが気化して泡になる。
これが、小さい泡で静脈血が肺に運んで自然に排出されればよいのですが、大きな泡になったり多量の泡になったりすると、体中のあちこちで不具合が発生するわけです。

そらそーですよね。
体中のあちこちに泡ができたらその回りの組織は破壊されたりするわけで。

血管の中で大きな泡ができたら、血管は詰まってしまう。
皮膚の内側で泡ができると発疹になったり、かゆくなったりする。
脳の中で気泡ができたら、脳の組織は大きなダメージを受ける。
影響を受ける組織によって、症状はいろいろです。
関節とか筋肉の組織の中で泡が悪さをしたり、脊髄や神経に影響するのとでは当然違った症状になるわけです。

では、それを防ぐ為にどうするか?
基本的にはゆっくり圧力を下げていけばよい。
よく振った缶ビールでも、プルトップを一気に開けないで、ちょこっとずつ空気を入れて休み休み開けると噴出さないのと同じ。

人の体は缶ビールよりもうまいこと出来ていて、体中の毒素とか不要なものは血液が洗い流してくれる。
静脈血に混じって洗い流されるわけですね。
毒素なら肝臓とかで分解され、腎臓で尿が作られ体から排出される。
小さな泡となった窒素は、肺の毛細血管から対外に放出される。

だから、大きな泡が体内に発生しないようにゆっくり上がれば(圧力を下げれば)よい。
肺から排出する以上の速さで、体中に泡ができてしまうと、体内にドンドン泡が溜まってしまうので、排出する方が多いスピードで、ゆっくりゆっくり浮上していく。
その一環として考え出されたのが安全停止。
究極の「ゆっくり」は「止まる」ですからねー。

目の前に海面が見えるところで、サクッと浮上せず、圧力のかかった状態で体の中の泡をより放出しようという試みが「安全停止」です。
ダイビングの最後には「5mで3分間の安全停止をする」というのは、レジャーダイバーの中では常識になっているのですが、この医学的、科学的根拠ってどうなの?というのが今回のセミナーのテーマでした。

ルールとして守っているという人が多いと思いますが、どんな時に有効でどんな効果があるの?というところを、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?

世界の科学者の減圧理論とか、アメリカ海軍の調査データとかはここでは説明しませんが、基本的な考え方は下記のとおり。

減圧症を防ぐ為のアプローチは二つ。
・体に溶け込むガスの総量を減らす。
・体に溶け込んだガスを多量の泡や大きな泡にしない。

どっちかしかないわけですね。
溶け込ませないか?無理なく排出させるか?のどちらか。



溶け込ませない方法も色々あります。
・なるべく浅いダイビングをする
・なるべく短いダイビングをする
(ヘリウムが体に溶けにくい特性を活かして、空気に含まれる窒素をヘリウムに置き換えてた特殊なボンベで潜水するとか、様々な方法がありますが、一般的ではないのでここでは割愛します。)
※注

上の二つの考え方を元にダイビング計画を立てます。

例えば、Aというスポットは25mのところに面白い地形がある。
最初に25mまで一気に潜って、そこで10分間過ごし、その後、北側の15mのB地点を経由して、最後はC地点で5~10mのところにあるサンゴ礁を観察して、安全停止後、浮上する、とか。
「25mでは10分間だけ」と制限するのが「体に窒素を必要以上取り込まない為の計画」になるわけです。
(ダイビングテーブルとか、ダイブコンピュータというのは、○mに○分いるとどれだけ体内にガスが蓄積するか?を計算してくれるものです。)

最初に深いところに行けば、その後、浅いところで少しずつ排出されるので、深いところを最初の方に計画するのがセオリーです。
ダイビングの後半で深いところに行く計画を立てると、浮上はどうしても一気に浮上する計画になりがちですので、そうすると危険度の高いダイビングになってしまいます。
だから、1本のダイビングなら最初に、1日のダイビングなら最初の1本に、深いところを計画するわけですね。

ただ、どんなに計画したって、ガスを少なくすることはできても、ゼロにはできない。
であれば、今度はそれをどうやって効率よく安全に排出するのか?という話です。
体内で、排出できない程の大きさの泡ができない様するにはどうしたらよいのか?という話になります。

これも二つの方法がある。
・ゆっくり浮上する
・途中で浮上を停止してガスの排出を待つ
(浮上途中で高濃度酸素を使用することで窒素の排出を早めるという方法もありますが、テクニカルダイビングの世界の話であり、一般的ではないのでここでは割愛します。酸素中毒の危険がありますので良い子は真似しないでくださいねー♪)

二つと言っても言っていることは一緒ですね。
「ゆっくり」をより強くしていくと「停止」するわけで。

最近ではディープストップという言葉がありまして、先ほどから説明している「安全停止」の深さに辿りつく前に、何段階かの深さで停止して段々と上がっていこうという考え方です。

難しいもので、人間の体って均一ではないんですよね。
組織によって、ガスが早く溶け込みやすい組織もあれば、ゆっくり溶け込み、ゆっくり排出する組織もある。
早く解ける組織に対しては「安全停止」が有効で、遅く解ける組織には「ディープストップ」が有効です。

そんなことを考慮に入れ始めると話はややっこしくなります。
その日や前日のダイビングのプランによっても有効な方法は変わってくるわけで。。。

話が複雑になるので、ここでは基本の話だけにとどめます。
その辺の話をより詳しく知りたい方は、ダイバー向けに日記を書いていますので↓こちら↓にどうぞ。
http://www.moemonya.com/owner/owner.html
(2011/09/29の日記)

ま、減圧症予防の基本的な考え方は、体内に取り込むガスを最小にする、ということと、急激に大きな泡を作らないで、体がダメージを受けない細かい泡で排出すること、が大事です。

今回のセミナーテーマの「安全停止」について、結局、ある潜水パターンに対して有効ではあるが、細かい数値設定については科学的な裏付けは不十分、という話でした。
でも、現実の世界では一定の効果を発揮しているよねー、というのが、講師の方を含めた業界の方々の見解でしたが。

だって、安全停止というもの自体がなければ、シュポーンと海面に浮上しちゃう人もいるかもしれないけど、一旦、海面の目の前で止まることで、少なくとも急浮上はそれなりに抑制されているだろうし、深く短い潜水パターンが多い昨今では、科学的にも効果があるであろう、という話でした。

知れば知るほど、疑問が増えていく。
どんな世界もそうかも知れませんが、知識欲は広がっていきます。

※注
ヘリウムは浅い潜水や短い潜水では空気よりも減圧時間が長くなることがあります。大深度潜水では窒素酔いの対策としてヘリウムが利用されることがありますが、必ずしも体内に溶け込みづらいものではありませんでした。失礼しました。
須賀さんご指摘ありがとうございました! 2011/09/29修正

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