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ニキシー管時計って、高くないですか?

  • 2021/03/15 01:47
  • カテゴリー:グッズ
数年前にウクライナからニキシー管時計キットを買って作ったのですが、半年ほどで壊れてしまいました。(2009年の記事
←当時買ったのはこれ
レトロな輝きのニキシー管時計が忘れられず、Amazonで眺めていたのですが、値段が高い。
2~3万円は当たり前みたいな値段ばかり。 
←最近のはLED付が多い。
流石にそんなに高いものは買えないなぁと、eBayを見てみると、あります、あります。怪しい品々。笑
そんな中から、ロシアのヴォルゴグラードという街の業者から購入。(モスクワの南、ウクライナに近い辺りの街)

この業者の謳い文句がこれまた笑える。
「新品から取り外した」「100%テスト済み」「なんたってソビエト品質」だそうな。笑笑
はんだ付けされているのを無理やり引っぺがした品だし、ソビエト製というのは威張るとこなんだー、と逆に感心してしまった。爆
 ←今回買ったのはこれ
結局ポチッたのは「6 Pcs IN-12 Nixie Tubes for clock Made in USSR」がUS$20で、送料US$8でした。(以前作ったのはIN-14という背の高いタイプ。下の写真の右上のヤツ。なので、気分を変えて今回はカプセル型のものにしてみました。)

他にもジャンクっぽいものがたくさん売っていて、面白い。(数字のニキシー管だけでなく、キリル文字のニキシー管とか、なかなかのレア品。下の写真の左上のヤツとか。)
制御基盤は流石にUSSR製はどうかなー?とも思い、こちらは日本のAmazonでポチッた。(が、多分中国製)
このケース付き制御基板と旧ソビエト連邦製のニキシー菅を合わせた総額は、6,500円(税送料込)でした。なので、日本で完成品を買うよりもかなり安くはなった、と思う。思いたい。
もしかすると、よくある「安物買いの〇〇〇」になっちゃうかもしれないけど、まぁ、作るのは楽しいだろう。
出来上がると動画のような感じになるらしい。(ど派手なLEDはOffにもできる。)
ロシアからの配送、約1か月後の4月の中旬から下旬には届くらしい。

~中学生でも理解できる相対性理論~ インターステラーを観る前の予備知識として(ネタバレなし)【後編】

  • 2021/03/09 23:05
  • カテゴリー:映画

面白い映画です、クリストファー・ノーラン監督のインターステラー
Amazonプライムビデオで昨夜観ました。

←Amazonプライムのインターステラー

この映画の概略説明とか簡単なあらすじは、前編でネタバレしない程度にご説明していますので、そちらをまだ、ご覧になっていない方は、ぜひそちらからご覧ください。

ここから先は、実際に楽しく観るために必要、というか、あった方がよい知識についてご説明します。
最低限を押さえておかないと、観ていて意味がわからない、ということになってしまいまーす。

1.高速で移動すると時間は遅く進む
2.強い重力によって時間は遅く進む
3.ブラックホールとワームホールって、どんなもの?

この3つは押さえておきたいポイントです。

ふーん。そんなのはわかっているよ、という方は、ここから先は読まないでよいでーす。
すぐに映画の再生ボタンを押しましょう。

さて、さっきの3つを簡単に説明。

1と2はアインシュタイン先生の相対性理論の話ですね。
1は特殊相対性理論で、2は一般相対性理論の話。

では、まず、最初に「高速で移動すると時間は遅く進む」の話から。

a.距離=速度×時間

この式、小学校の頃、習いましたよね?
時速60km/hで、1時間走ったら、60km移動できる、という計算式。
aの式をちょっと、いじってみると、bの式に変換できます。

b.速度=距離÷時間

aの式のイコールの両側を「時間」で割っただけです。
aの式が成り立つなら、当然、bの式も正しいはずです。

突然ですが、ここで実際に光の速度を測定してみると、光というのは常に同じ速度(秒速30万km)なのでした。
これは、事実として受け入れます。(いつ、どこで、誰が測っても30万km/sなので、そうなんでしょう。)

ということは、bの式の左辺の「速度」を「光の速度」に置き換えると常に同じ30万km/sなので、増えたり減ったりできるのは「距離」と「時間」の方になります。
距離=空間なので、時間と空間は伸びたり縮んだりするという意味なのです。(おぉ!)

というか、逆に言うと、光が30万km進むのにかかる時間が1秒だ、とも言えます。

はい。わかりづらいですねー。
(よくわからん、という方も、とりあえずこのまま読み進めてみてください。)

では、ここで1番の「高速で移動すると時間は遅く進む」とはどういう話か?を実例を挙げて考えてみましょう。

A地点とB地点が、30万km離れているとします。
AとBを光ファイバーでつないで、AからBに向かって光ファイバーを通して光を発射します。
距離がちょうど30万kmなので、ちょうど1秒後に、B地点に光が到達します。(光は常に30万km/sなので。)

では、AとBがすごい勢いで、一緒に横に移動しながら光を発射すると、どうなるでしょう?
AとBのお互いの距離は常に30万kmですが、外から見たら、光が進むのは斜めに進んでいきます。
Aが光を発射した場所から、Bが光を受取る場所までは、受取るまでに移動した距離分、光は斜めに進むことになるからです。

つまり、高速で移動しているAとBの間は、外から見たら斜めなので30万kmよりも長くなります。よって、1秒間では光が届かないのです。

これが、高速で移動していると時間がゆっくり進む仕組みです。

高速で移動している人同士は1秒間だと思っている時間が、静止している人にとっては1秒以上なのです。
だから、すごいスピードで宇宙旅行をして帰ってきた人の腕時計は、地球でじっとしていた人の時計よりも遅れているのです。

はい。あなたは特殊相対性理論を理解しました。笑

次に2番の、「強い重力によって時間は遅く進む」話を説明しましょう。

重力とはなんぞや?
目に見えないのでわかりづらいです。
では、目に見えるかたちで表現してみましょう。

重力とは質量の大きいものほど強い重力を持ちます。

これをイメージするには、ピンと張った布の上にボールを置いてみるとわかりやすいです。

トランポリンのような布に、ボウリングの玉と、野球のボールを置きます。
当然、ボウリングの玉の方が深く沈みますよね。
野球のボールは質量が少なく軽いので、あんまり沈まない。

そして、野球のボールはボウリングの玉に引き寄せられていくでしょう。
近くに置いてあれば、野球のボールはまっすぐボウリングの玉にゴツンと当たってくっ付きます。
ある程度離れたところから段々勢いがついて引き寄せられた場合は、ボウリングの玉の周りを何周か回って近づきつつ勢いが弱くなり、やがてくっ付く場合もあるでしょう。

これが重力のイメージです。
(星と星の動きにも似ていますね。)

さて、先ほどのA地点とB地点を光ファイバーで結んで、これをこの布の上に置きます。
30万km離れたAとBが同じ布の上に置かれているとします。(でっけー布だ。)

そしてその真ん中に、ボウリングの玉を置く。

そうすると、そのボウリングの玉の周辺は下に沈むので、光ファイバーもその沈みに沿って引かねばならない。

そうです。
距離は30万km離れていても、途中にボウリングの玉があると、布が沈み込む分だけ、光ファイバーの距離は長くなり30万kmでは届かないのです。

先ほどの高速移動している時と同じように、長い距離を光は移動しないとならなくなる。
つまり、重力で沈み込んでいる分だけ、時間が遅く進むのです。

はーい。
これで、一般相対性理論の概略もマスターしましたね!笑

ふぅ。疲れました。
でも、あと、もう少し!

 

3番のブラックホールとワームホールについて。

皆さんご存知、ブラックホールは光をも呑み込んでしまう強力な重力を持つ天体です。
先の2番のポイントのとおり、強力な重力を持つので、近づくだけで時間はゆっくり進んでいきます。

そして、どんどんブラックホールに近づいていくと、近づくにつれ重力の力も強くなり、やがて、光の進む力よりも重力が強くなる場所があります。
その場所を事象の地表面(event horizon)と言って、ここから先は光も重力に負けて出てこられません。
よって、この先は外から覗いても何も見えないのです。(外から観測不可能)

さらに進んで行きましょう。
進めば進むほど重力がドンドン強くなっていき、その結果、時間がさらにゆっくりになっていきます。
さらに、さらに、進んで行くと、あるところで、時間の進行がゼロになる地点に到着します。
この場所を、特異点(singularity)と言います。
時間がゼロなので、それ以上先には進めません。

よって、特異点より内側がどうなっているかは、現代物理学では説明できないのです。
特異点の内側は、相対性理論ですら説明できない領域なのです。

これを解くには「超ひも理論」なんていうのがあるのですが、この理論は10次元まで存在していないといけなくって、4次元の世界でも理解するのにヒーヒー言っている僕にはよくわかりません。

この映画では、「超ひも理論」を発展させたM理論というものを使ってブラックホールの内部を映像化したらしいのですが、ま、この辺はこの映画を単に観る上では理解する必要はありません。

ふーん。
そんな理屈を使ってブラックホールの内部を表現したのかー、程度でOK。(というか、僕も理解できていない。)

 

さてさて、最後にワームホール

ワームホールは時空のゆがみです。
時空っていうのは、時間と空間のことでしたね。

ところで、1次元は点。
2次元は平面です。
3次元は立体。
これに時間が加わると4次元です。

僕らは3次元の住人なので、コントロールできるのは3次元までです。

ひとつ上に隣接する4次元までは、理解することができてもいじれない。
時間の流れについては理解はできるけど、コントロールができない。
それが僕ら3次元の限界なのです。

紙に書いた(2次元の)離れた2つの場所は、線で結ぶと遠いのだけど、紙を折り曲げてくっ付けると距離がゼロになっちゃう。
僕ら3次元の住人は、2次元の世界はコントロール可能だし、理解しやすい。

これと同じことが3次元の世界で起きた場所が、ワームホール。
時空のゆがみでくっついちゃっている場所。

相対性理論の理論上、ワームホールの存在が否定できない、という話であって、まだ、実際には一つも発見されていない。
僕が子供の頃に読んだ本には、ワームホールはブラックホールの出口、なんて書いてある本もあったかな。

さて、宇宙旅行の話。

普通、500万光年とか離れた別の銀河には、光の速度で500万年もかかるわけだから、人間の移動はまず無理です。(最も近いお隣のアンドロメダ星雲まででも250万光年離れている。)

だけど、時空が歪んで、離れた場所同士が直接つながっているワームホールをくぐっちゃえば、遠く離れた場所にも即座に移動ができるという理屈。

このワームホールが太陽系の近くにあれば、そのワームホールの出口のなんとか星雲まで、何千光年の旅を一瞬でできちゃうよねー。

宇宙の「どこでもドア~♪」みたいですねー。
ただ、もし、見つけても、僕ら3次元の人ではコントロールできないので、つながっている場所にしか行けませんけどね。


はい。これで説明は終わりです。
これ以上の説明をすると、ネタバレになってしまうので、今はしません。

メイキングの本が届いたら、それを読みながら、インターステラーを観終わった人向けのブログを書いてみようかな。

さらに踏み込んだ理屈を一緒に勉強しましょう!


さてさて。
これぐらいを押さえておけば、このインターステラーという映画を楽しく観られること間違いなし!

3時間近い映画ですが、観ていてあっという間です。
今週末あたりに、ぜひどうぞ。

←早速映画を観る

インターステラーの紹介に戻る【前編へ】

 

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映画インターステラーを観る前に(まずは概略)ネタバレなし【前編】

  • 2021/03/09 21:56
  • カテゴリー:映画


昨夜、インターステラーという映画を観ました。

←Amazonプライムのインターステラー

これ、無茶苦茶、面白いです。
僕的には今年ダントツのNo1かな?(今年はまだ3月だけど多分、ダントツ。しかもこの映画は2014年公開の古いものですが。。。)
今ならAmazonプライムなら無料視聴できますし、Netflixでも配信されています。

僕は完全にクリストファー・ノーラン監督のファンになりました。メロメロです。笑
今年の4月に限定2000部だけ発売される「メイキング・オブ・インターステラー」も予約しちゃいました。

←メイキング本

製作総指揮は物理学者であり、この映画の描写の9割は理論物理学で説明ができると言われている程、作り込まれています。
迫力のある映像が撮れる IMAX の高価な機材で撮影されているだけでなく、詳細に渡りリアリティを追及してるのです。
それでいて、家族愛、人間愛、そして追い詰められた人間の醜悪な恥部をも描いている。

以下、ネタバレはしませんので安心してお読みください。

インターステラーとは、日本語では星間を移動する者。
物語は近未来の地球。
環境変化で猛烈な砂嵐や植物の疫病が蔓延し、まともに植物が育たなくなり、急激な食糧難に陥る。
食糧確保に関連しない、すべての活動は停止され、人類はすべての英知を結集して農業に明け暮れる日々。

主人公のクーパーは元NASAのやんちゃなパイロット。
抜群の技術を持つが、NASAも廃止され、農業に明け暮れる。
従順で成績優秀の息子トムと、クーパーに似て奔放な娘マーフ。

当時、地球のあちこちで重力異常が観測され、クーパーの家や周辺でも重力異常は発生していた。
マーフの部屋でもその異変は起きており、部屋の中の場所によって重力が変化していた。
夜中に本棚から本が落ち、壁一面の本棚は歯抜け状態になる。

ポルターガイストだと怖がるマーフ。
エンジニアでもあるクーパーは、幽霊話には取り合わない。
「現象には理由がある。事実を記録して分析しろ。そして結論を出せ。」というクーパーの言葉にうなづくマーフ。

その言葉に基づき、子供なりに調査をしていく。
本棚のところどころ抜け落ちた場所をノートに記録すると、それはモールス信号ではないか?と彼女は疑う。

砂嵐が発生し、窓を閉め忘れたマーフの部屋には多量の砂が入り込む。
空中に舞い上がった砂が落ちるのだが、その砂の落ち方が均一ではなく斑模様で落ちていく。
そして、床に落ちた砂は、はっきりと太い線と細い線をあらわしている。クーパーは、怖がるマーフを兄のトムの部屋で寝かせ、その夜はマーフの部屋のまだら模様を調べる。

翌朝、マーフが部屋に戻ると、クーパーは「幽霊じゃない。重力異常だ。」とつぶやく。
「これはモールス信号ではなくバイナリーだ。太い線が1で、細い線が0。」
そして、0と1の羅列は座標であることに気付く。

その座標の場所は、クーパーの家からそれほど遠くない。
車で確かめに出かけると、そこには、鉄条網に囲まれた建物がある。
不法侵入で拘束されるクーパーとマーフ。

しかし、そこは廃止されたはずのNASAだったのだ。
そして、かつての上司であるブランド教授と再会する。

NASAが隠密で再開されてから久しく、そこで働くパイロットはシュミレーターでの飛行経験しかなかった。
実戦経験豊富で、優れた操縦能力を持つクーパーが「ラザロ計画」のチーフパイロットに抜擢される。

ラザロ計画とは10年前から動き始めている計画で、決死のクルーがすでにいくつかの候補惑星に渡っていた。
地球からの移住計画だ。
そして、その計画の最終ミッションが実施されようとしていたのだ。

すでに地球を離れた12名のクルーがそれぞれ12個の惑星をそれぞれ調査している。
最終ミッションでは、その中で人類が移住するのに最も適した星を絞り込み、次の2つのプランのいずれかを実施する、というもの。

プランAは惑星調査をして地球に帰還し、その後、巨大な宇宙ステーションを打ち上げて、たくさんの人をその星に移住させるというもの。
プランBは、なんらかの理由で帰還できない場合、調査船に積み込んだ5000以上のヒトの受精卵をその星で培養するというもの。

さてさて、ストーリー紹介はこの辺にしておきましょう。

この映画は IMAX で撮影されていだけでなく、詳細に渡りリアリティを追及しています。今どきは、CGを多用して撮影するのが当たり前ですが、500エーカーのトウモロコシ畑を作り、巨大な扇風機を使って砂嵐を起こして撮影した。
膝までの水の中を必死に移動するシーンではもちろん実際の水のある場所で撮影する。
氷の上を歩くシーンは本物の氷河へ遠征ロケを敢行してして撮影。

監督のクリストファー・ノーランを助けるのは、製作総指揮のキップ・ステファン・ソーン博士。
彼は高名な車いすの学者、スティーブン・ホーキンス博士と学問上の賭けをしたりしてる仲のよい理論物理学者です。
学術的なバックボーンとして作品を全面的に支えています。

ブラックホールやワームホールの映像を忠実に実現すべく、わずか1フレームの画像の作成に100時間もかけることもあり、総トータルでは、なんと、800テラバイトのデータを処理することになったそうです。
そんな計算から作成されたブラックホールの映像は、映画公開後の2019年に史上初めて本物のブラックホールの撮影に成功した写真にそっくりでした。

キップソーン博士は、この映画を撮影後、撮影準備のための調査や計算、研究結果を、製作協力会社スタッフと連名で2通の学術論文にまとめて発表しています。
ひとつはワームホールを映像化する上での計算の論文。
https://aapt.scitation.org/doi/pdf/10.1119/1.4916949

もう一つは、回転するブラックホールでの重力レンズについての論文。
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/0264-9381/32/6/065001/pdf

論文が書けるほどのリアリティ。凄いと思いません?

また、キップソーン博士は、2017年「LIGO 検出器への決定的な貢献と重力波の観測」の功績により、なんと、ノーベル物理学賞も受賞しています。

しかし、この映画は科学論文の発表の場ではなく、エンターテイメントです。

ウィットに富んだAIロボットは、正直度やユーモア度を設定可能だったりします。(正直度90%、ユーモア度70%がよさそう。笑)
家族愛、人類全体を考える博愛、個人の醜悪なエゴにも注目するこの映画は、物理や天文学の理論理屈だけではない、人間の感情を描いています。

ハリウッド映画にありがちな、自分のエゴを優先するシーンがチョイチョイ出てきて、観ていてちょっとイラっとしますが、世の中(欧米人?)そういう人って結構多いんですかね?(僕の周りにはあまりいないので。。。ラッキーなのかな。)

さて、さて、ここまで読んでいただいた方は、ちょっとは観てみたくなったのではないでしょうか?

長くなったので、前編はここまで。

後編では、この映画を見るのに必要な物理学の下知識を簡単にご説明します。

後編へ

 

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バイデン政権最初の法案

  • 2021/03/07 15:02
  • カテゴリー:政治
米下院を通過して上院で審議される「2021HR1法案」
問題が多い、と言うかこの法案が通ったらマトモな選挙は行われなくなるでしょうね。

有権者登録はあらかじめ紙で登録したサインとの照合をしていたのを電子サインだけに省略するとか、本人照合の社会保障番号のチェックを下4桁だけの確認に簡略化するなど。
 
他にも、選挙当日の被選挙人登録を許可するそうな。
ただでさえ人でごった返す多忙な選挙当日に被選挙人登録の必要があるのだろうか?
 
州外への住所移転者の登録削除の要件を厳しくするというのもある。
これは、本人が申請しないと選挙権が永遠にその州の名簿に残ってしまうというもの。
いずれも混乱を煽るような内容が指摘されています。
 
あと、ひどいのは本人確認に写真付証明書が必要だったのを、宣誓供述書のサインだけでよくするとか。
 
他国のことながら、もはや、笑っちゃいます。

日本と違ってアメリカでは選挙人は自分で申請しないと登録されないけど、これをすべての州で自動登録にするとも書かれている。

この自動登録制度は、カリフォルニア州ではすでに実施されていて、実施初年度には10万人分の間違った登録が発見されたという過去があり、これを全州で一斉に実施したらどうなることやら。
 
今回の選挙で問題が多いと指摘されている郵便投票。
全ての州で郵便投票をせねばならない、とか。
(コロナ前は5~6州しか採用していなかった郵便投票、現在も30数州程度が採用しているだけです。)
 
そもそも、米国の憲法では選挙の仕組みは連邦ではなく州が取り決める事になっています。
ってことは憲法違反ですよ。この連邦法案は。
 
上院で否決される事を祈ってます。
 
って、僕は日本国籍だから関係ないけどねー。
 
でもさ、アメリカで起きていることは少なからず日本でも似たような動きになることが多いから、ちょっと心配。

(続々)こうすれば日本は破綻しない

  • 2021/03/05 21:02
  • カテゴリー:経済

2012年の3月に「こうすれば、日本は破綻を回避できる!」という記事を書きました。あれから9年。(さらに昔の15年前には、インフレを覚悟すれば破綻しない、なんて書いてました。。。笑)

さて、その後、世の中でも様々な議論がされてきたこの問題。
少しだけVerUpして書いてみようと思います。

日本経済の破綻という話をすると、最近よく出てくるのが「MMT理論」です。
日本語だと「現代貨幣理論」というヤツですね。
こちらの理論には賛否両論あります。

結論から言うと、私は一定の条件を付ければ、MMT理論の通り経済破綻は防げると考えています。
この一定の条件というのは、現在の米国であれば、とか、今後、日本もある政策を取ることによって、成立可能というものです。

まずは、前提条件から整理します。

MMT理論についての詳しい内容はググっていただくとして、ここでは超シンプルに簡単に一言で説明します。(私の解釈ですが)

「政府債務が自国通貨建てなのであれば、どれだけ債務を発生させても国家破綻はしない。ただし、自国通貨のインフレでその責任を負うことになる。」

「政府債務が自国通貨建て」というのは、日本国が日本円額面の国債を発行して債務を負う場合などを言っています。
ギリシャが米ドル建ての国債を発行した場合はこの例には合致しません。(なのでギリシャは破綻した。)

要は、自国建て通貨であれば、お金を刷って返済すればよいということです。

問題は、後半の文章ですね。
「自国通貨のインフレでその責任を負う」の部分。

当然、たくさん自分の国の紙幣を刷りまくれば、世の中にお金が溢れるわけで、お金が供給過多になれば、その通貨の価値は減っていきます。

バブル崩壊後、長期間のデフレ下の不況(スタグフレーション)だったこともあり、日本政府は3%のインフレ目標を掲げています。(デフレはインフレの逆)
緩やかなインフレというのは害はあまりないのですが、急激なのはよくない。

その極端な例が、みなさんご存じのハイパーインフレ。
最近だと、「ジンバブエのハイパーインフレ」が有名ですね。

ジンバブエでは、債務返済の目的ではありませんが、政府が無尽蔵に自国通貨を刷りまくり同時に国内のモノが急激に減少したため、ハイパーインフレが発生。
一時は年率で2億%のインフレというので、昨年10ジンバブエドルだったリンゴ1個の値段が今年は2000万ジンバブエドルになる、ということです。
もう、夕食の買い物に持っていかないといけないお札の量は、財布に収まらないどころか両手で抱えても持ちきれなくなったわけです。

←これ担いで買い物行きますか?笑

では、日本もそのハイパーインフレの道を歩むのか?

ここ数年、特に新型コロナ下の日本政府は日本円建ての国債を大量に発行し、それを日銀が引き受けています。
これは日銀が日本円を刷りまくっているのと、まったく同じ状況です。

んーー。今のままだとインフレは進むでしょう。
というか、すでにインフレは始まっていると思います。

さて、似たような政策をしている米国ではどうなのでしょう?

米国の発行する(厳密にはFRB連邦準備銀行は民間です)アメリカドルは、基軸通貨として世界中で使われています。
(FRBが民間銀行とか、基軸通貨って何?とか、そのあたりは過去ブログでも何度か説明しましたのでそちらをご参照ください。)

基軸通貨。
これはアメリカの誇る、世界に唯一の絶大な権力です。

各国の通貨は、毎日リアルタイムで、1US$=〇円などと交換レートが決まっています。
ここで、例えばオーストラリアドルと日本円のレートを見てみます。
今日のレートだと、1AU$=¥83.22となっています。
でも、これって、本当は直接交換できないんですよね。

実際には裏で、日本円→米ドル→AUドルへと変換されています。
各国通貨のレートは常に米ドルとのレートがリアルタイムで表示されるだけで、その米ドル換算で各国間の通貨を計算しているわけです。

各国の銀行は、SWIFT制度によって海外送金していますが、この制度も米ドルによって成立している制度であり、このシステム自体も米国が牛耳っています。

北の総統様のマカオ銀行口座が凍結されたのも、SWIFT制度により、その口座が特定されたと言われています。

←お金をばらまく銃。欲しいなぁ。笑

そんな基軸通貨である米ドルは世界中で使われていますし、各国の銀行の金庫に保管されています。
そのため、ハイパーインフレにはなりづらい。(事実上ならない)
世界中の国や人々が保有しているのだから、その分母がけた違いに巨大なため、通貨発行の影響を受けづらいのです。

自国通貨の信用の薄い発展途上国は、政府が一定の米ドルを持つことでそれを自国通貨の裏付けとしている部分が大きい。
いわゆる、外貨準備高というものです。
(世界中の国々が保有する外貨準備の半分以上が米ドルです。)

先の例のジンバブエの人達は自国通貨ではなく米ドルでの支払いなら歓迎するでしょう。

いまだに、カンボジア人はちょっとまとまったお金が手に入ると米ドル預金をします。
20年前は街中でも流通している主通貨は米ドルで、1ドル未満の補助通貨がカンボジアリエルでした。

去年の春に訪れた時には、流石にリエルが流通していましたね。
でも、街中で米ドル紙幣で支払いをして断られることはほとんどありません。
あ、ちなみに、100ドル札は偽札が多いので断られることがあります。
おつりがない、とか。
20ドル札を多めに持っていくと便利です。(笑)

閑話休題

米ドルは、日本やその他の国の発行しているマネーサプライ(自国通貨発行量)とは桁が違うのです。

はい。
ここから先は9年前のブログの話にもつながります。

日本円をアジアの基軸通貨にしよう、という話。

この政策に実際に着手し、推し進めているのは中華人民共和国。
暗号通貨としての中国元を世界中に(まずは一帯一路諸国から)実現しようとしている。

だからこそ、米国では共和党も民主党も挙げての中国潰しの政策になっている。
世界で唯一の経済的優位性である基軸通貨の地位を脅かすものは、絶対に許さない、と。

さて、日本円。

基軸通貨ではないですが、日本円は主要通貨と言われています。
主要通貨と言われているのは、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、日本円の5通貨です。(中国元は入りません。)

この5ヵ国は、米国FRB連邦準備銀行と金額無制限、期限無期限の通貨スワップ協定を結んでいる国です。
この5ヵ国の中央銀行については、自国通貨暴落の危機が訪れた際、金額無制限で米ドルと自国通貨との交換が可能です。それも、返済期日未定で。

この安全弁は非常に大きい。

いわゆるローカルカレンシーとの違いというのは、この無制限スワップの有無でしょうね。
米国を入れた主要通貨6ヵ国は、それぞれの通貨の信用を相互に与えあってその価値を高め維持しているということです。

ただのローカルカレンシーである韓国が、米国や日本と同じように金融緩和をして民間にジャブジャブお金をばらまくと危険な理由はここにあるのです。


さて、冒頭の話に戻ります。

これらの理由から、基軸通貨の米ドルではMMT理論が通用し、国家破綻になる可能性も最も低い。
そして、主要通貨5ヵ国は、自国通貨を刷りまくっても国家破綻になる可能性は米国に次いで低い。

もちろん、これは限度によります。
限度を超えて刷りまくったら、米国は無制限スワップを解除するでしょう。
その意味は、主要通貨国からの脱落です。
だから、その範囲で、という話です。

さらにインフレを抑えるには、日本円経済圏を大きくしていくという政策が必要です。

それこそ9年前に書いたブログと目的は同じなのですが、うまくやらないとアメリカは牙をむくでしょう。

だからこそ、そこは日本ならではの方法で、巧妙に手段を考えないといけない。
(あの、Facebookがやろうとした仮想通貨リブラが米国政府に叩き潰された二の舞にならないように。)

例えば、米国不参加のTPP諸国に日本円を流通させるというのもよいでしょう。
TPPは単なる関税条約ではなく、一つの経済圏を目指したものなので、その経済圏で流通する通貨を日本円にする。(今の日本円なら、受け取りを拒否する国は少ないでしょう。)

100歩譲って、あるいは日本円を主とした通貨バスケットでもよいです。
その方が、すんなりと世界に認められるなら。(あるいは落し処として?)

また、TPPとは全然別の案としては、毎年膨大な予算を組んでいるODAを可能な限り円建てにするとか。。。

他にも手段はいろいろあるでしょう。



さて、今日の頭の体操はここまで。

 

 

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