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火の車に乗って何処に行く?

  • 2006/12/21 09:18
  • カテゴリー:経済

Thu, 21 Dec 2006 09:18:13 +0900

TVニュースでは来年度の予算についての話をやっていました。
そのニュースでは、安倍総理は国債発行額が大幅に減った!と、大威張りで会見していました。

でもねーー。

いくら国債発行額が減ったといっても、残高が減少に転じた訳ではありません。
増加が鈍った、というだけ話であって、借金地獄へまっしぐらの道のりは続いています。

今いくら借金があるかって?
1100兆円ですよ!あーた。
(1100兆円っていくらぐらいよ?桁が大きすぎてよくわからん。)
http://ueno.cool.ne.jp/gakuten/network/fin.html

わかりやすくするには、桁を削って考えればよい。

国の18年度の歳入が80兆円弱。
ゼロを削って、年収800万円の共働き世帯にあてはめてみましょう。
歳出も80兆円弱だから年間800万円の収入のある世帯が800万円で生活しているのと同じ。(なんかいい感じですねー。)
でも、中身を見てみると。。。
http://www.nta.go.jp/week/h18/about/syakaitozei.htm

800万円の収入の内、300万円(30兆円)は実は収入ではなく、新たな借金(国債)です。
つまり、実際には年収500万円なわけです。
(どこの誰が年収を言うとき、借金の金額もそれに加算して言うのかって???国の統計の歳入にはそれが含まれているのだから訳判らん。)

そんでもって、支出のうちの200万円は利払い。
だって、借金総額は1億1千万もあるんだもんっ。

あーた、これって、年収500万円の家庭が、毎年300万円の新たな借金を繰り返し、利息の支払いだけで200万あり、すでに総額では1億以上の借金がある、ということ。

そーゆー状態です、この国は。
どこの誰が新たに貸します?こんな家庭(国)に。
(ご利用は計画的に、って、ポケットバンクだって貸さないよ。)

「秋の個人向け国債発売!」とかと言って、笑っている場合じゃないのはよくわかる。

でも、この国は以前の南米諸国のような財政破綻には、結びつかない。
なぜなら、借金の相手が問題。

南米諸国の借金の相手は外国だった。
しかし、この国は自国の国民からの借金なのだ。
対外的には、むしろ黒字でお金をばら撒いている。
右手が左手から借金している状態なので、究極のところは踏み倒してしまえば破綻はしない。

ま、この国は昔からその手は使ってきた訳で、昔はそれを「徳政令」なんて言っていた時代もある。
今だと、借金帳消しというのは言いづらいけど、国民の矛先を直接受けずにやるならインフレ政策でしょう。
今も既にやっているけど、じゃんじゃんお金を刷りまくる。

今の貨幣流通量が1だとして、10倍の10のお金を市場に出す。
すると理論的には貨幣の価値が1/10になるわけです。
(世の中の富の量は変らないのだから)
めでたく借金残高の実質価値は1/10になるわけですね。
それを10倍なんて小さなことを言わずに1000倍にすれば借金は1/1000になる。
わはは!借金はたった1兆円になるのだ!(これなら返せる)
話が横道にそれました。。。

いずれにしても、破綻はしない。
外国から借りたのであれば、それがたとえ政府からでも民間からでも、きちっと返さなければならないけど、借りている相手が自国民だったら?
株式会社が株主から借金しているようなものです。
(ちなみに、この株式会社はお客様も自国民だし)

国の収入源は税金であり、それを支払っているのは国民であり、自国の企業。
収入源から借金しているのだから国は焦るこたーない。
いずれは国民が何とかしてくれるのだ。

あーあ、つまらん。つーか、悲しい。(涙)

民間企業がこれだけ海外から黒字を上げていても、それがこの国の国民には富として感じられない理由がここにもありますね。

しっかし、つくづく想うのは安倍さんは偉いなぁと。
だって、こんな状態の国のトップになろうなんて思うのだから。
どうするつもりだろ?

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モチベーションアップと顧客満足

  • 2006/12/19 20:55
  • カテゴリー:価値観

Date: Tue, 19 Dec 2006 20:55:51 +0900

近くの美容院の話です。
今どきの美容院は、スタッフの力量に合わせて料金が違っていたりするらしい。

普通の技術者は「カット¥3,500」だそうな。
その上のランクになると「カット¥4,500」で、その上だと「同¥6,000」となる。
最高ランクになると「¥8,000」とのことだから、その開きは倍以上。

それぞれのランクの中でも「指名」ができる。(指名の数によってもランクが上下するらしい。)これがミソ。

指名を得ようと思ったら、各自その場限りではないサービスを目指すことになる。
各技術者は、一度会ったお客様の名前とその髪型、趣味やらはてまた家族構成まで、会話の中で得た情報を自分のノートにびっしり書き込んでいる。

次にそのお客様に指名をもらったら、髪型の好みは一から聞かなくても判っているわけで、お互いに便利。(お客も一から十まで説明しなくて良いから楽チン)

それこそ、カットしている間に読んでいてもらう雑誌の種類もお客様の好みのものを渡してくれる。(ファッション雑誌なのか?料理雑誌なのか?とか。)

¥3,500_のランクの技術者になるにもその道のりは簡単ではなく、最初は店の「掃き掃除」から始まり、その他の補助業務を経て、シャンプーなどを任される。
その後、実績を積んで「¥3,500_技術者」(失礼)になるわけです。

どんな分野の技術の道であっても、自分が今どのランクにいて、あと何ができると次のランクにあがるのかが明確な仕組みというのはモチベーションに良い影響を与える。

いきなりトッピンクラスには成れなくても、あといくつの指名をもらう常連客を増やせば次のランクにあがる、というのがわかるとがんばれる。
あと少し!という、がんばり甲斐があるわけです。(あと5人でランクアップ、と思ったらがんばるでしょ?)

で、これはお客様満足にも直結するわけで。(満足してもらわないと指名は取れないのだから。)

それに引き換え、私がこないだ行った床屋では。。。
カット中によそ見をしており、耳をカットされ大出血。
傷はたいしたことがなかったのですが、耳たぶっていうのは血がなかなか止まらないものですねー。

散々痛い思いをさせられて、料金は通常通りしっかりと取られ、「またどうぞ!」って、2度と行くもんかーーーー!
もう、こりごり。。。(とほほ)

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生き残る為にいじめる

Date: Fri, 15 Dec 2006 00:31:20 +0900

最近、盛んにテレビなどでは「いじめ問題」なるものを取り上げています。
誰かをいじめたこと、あるいは、誰かにいじめられたことって、あります?

私はどちらもあります。(どちらも無いという人は稀ではないかと思うが)小学校3年生の頃に、東京の杉並区から埼玉の大井町(現ふじみの市)に引っ越してきたのですが、転校生なんて格好のいじめのターゲットです。
おまけに私は極端に歯並びが悪かった(出っ歯だった)のでなおさら。
毎日学校に行くのが嫌だったのを覚えています。(いまだにあだ名はビーバーです。)

いつの頃からか、いじめられないようになり、逆に皆と一緒になって他の子をいじめるようなこともありました。
ま、特定の誰か、というよりも、あの子いじめて明日はこっちの子、というような按配ですが。

そもそも論として、文部科学省や教育委員会が言うように、「いじめ」って、無くすことが可能なのでしょうか?

さかな君がこないだテレビで言っていましたが(さかな君って、TVチャンピオンの魚通選手権3連覇の人です)魚の世界でもいじめは存在するとか。
グレ(メジナ)かなんかを水槽に入れておくと、いじめられる奴が出てくる。
いじめられているグレを他の水槽に移してしばらくすると、その水槽でも、いじめが発生するらしい。(2:8の原理の話に似ていますが。)
結局、いじめられっ子の集団の中でも「いじめ」は発生するらしい。

思うに、いじめって、生き物の本能なのかな?と。
本来、強い者が生き残り、弱い者が淘汰されていくというのが生き物の世界のルールであり、だからこそ、強い者が生き残り、種が保存されていく。
種の間でも同じことがあって、弱い種が淘汰されていく。

そう考えると、いじめってなくならないのでは?と、思うのです。
(人間だけ、特別な生き物であれば別ですが。。。)

問題なのは「いじめが存在する」ことではなく、「いじめかた」の問題だと私は思うのです。
昔は学年を超えて遊ぶ子供も多く、その中にはジャイアンのような子もいて、スネオみたいな子もいた。
もちろん、のび太のような子もいて、そんな子はいじめられていた。(でも、現実世界にはドラえもんはいないし、浦見魔太郎のような魔術?も使えないのだった。エコエコアザラク。。。)

ドラえもんはいなくても、誰かがかばうこともあったし、陰湿ないじめ方は皆から嫌がられた。
それが今では、よってたかって陰湿な方法でいじめたりする。

私は中学、高校とぐれていた?のですが、高校を卒業して何年かして母校に遊びに行った時の会話を思い出します。
その時に当時の担任が言っていたのは「お前らの頃は良かったよ。悪そうな奴があからさまに悪いことをしていた。今では普通に見える秀才が影で何をしているかわからない。」と。

「いじめを根絶」なんて、しようとするから、水面下に潜ってしまうのです。
ばれないように、より、陰湿になっていくわけで。(「暴力反対」なんてやるから、子供同士殴り合いの喧嘩なんてなくなった。でも、その代わりに人を殴った経験がないから死ぬまで殴ってしまう大人が増えた。それとはちょっと違う話か。。。)

もっと、明るくいじめましょうよ。
「やーい、お前なんか嫌いだー、あっかんべー」でいいと思うのです。
「そんなこと言っちゃいけない」なんて言うから見えない所でやり始める。
見えない所でやるから、陰湿にもなるし、いじめられている方もたまらない。
だって、人知れずいじめられているのですから逃げ場もない。

「いじめはなくならない」という立場に立って考えないと本質は解決しないと思うのです。

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借りた金返せよ

Date: Mon, 30 Oct 2006 11:41:54 +0900

巷では出資法の改正案について、様々な議論がされているようです。
そもそも、この話って、どういう話なの?というのが今日の話題。

まずは現行法の簡単な説明から。

この国では、利息の制限に関する法律は「出資法」と「利息制限法」の二つの法律があり、その2つの法律で制限金利が違っています。(2つの法律があって、それぞれ基準が違うところがボタンの掛け違いの始まりですね。)

利息制限法では、貸金の金額によって15%~20%の範囲で利息を決めています。
しかし、この法律には罰則規定がありません。
罰則規定のない法律なんて、守る人は「良い人」だけなわけで。。。

一方、出資法も利息の上限を規定した法律ではありますが、利息制限法と違い違反すると罰則があります。
そのため、多くの貸金業者は出資法の範囲内で貸付を行っているのです。
出資法は数回の法改正を経て、現在は29.2%を超える金利の貸付業者が違法行為による罰則の対象となっています。

この利息制限法の上限金利と出資法の上限金利の間の部分が、いわゆるグレーゾーン金利と呼ばれているのです。
このグレーゾーン金利を解消させようとか、そもそもいくらの金利が適正なの?なんていうところを決めていこう、というのが今回の出資法改正の趣旨です。(だと思います。。。)

今回の改正案では、50万円以下で短期間の貸し付けについては、現在とほぼ同じ水準の金利を9年間存続させる経過措置が盛り込まれている事が、いかーん!とか、利息制限法の金利自体ももっと下げるすべきだ!
なんてことが言われているようです。

果たしてそうなのでしょうか?
私が思うに、制限金利を下げることで本当に皆がハッピーになれるとは思えないのです。(そんな法改正は皆を不幸にするだけであーる!)

そもそも、金利ってどうやって決まるのでしょう?
基本的に、金利は貸し倒れの発生率によって決まります。
貸しても返してくれない人の多いグループには、それを見越して、高い金利で貸す。だから、採算が合うわけです。(不動産とかの持ち逃げできない物件を担保に入れてくれるなら、より焦げ付きの可能性が低くなるので低金利で貸せるわけです。)

今回の改正の考え方で、上限金利を法律で一方的に下げるとどんな事が発生するのでしょう?

上限金利が法律によって、一方的に下げられてしまうのですから、これまで貸していた「貸し倒れの発生率の多いグループ」には貸したくても貸せなくなります。(だって上限金利を制限されたら、貸し倒れの発生率に照らして採算が合わなくなるから、貸すと商売が成り立たなくなる。だから貸さないし、むしろ、貸せない。)

貸してもらえないとは言っても、借りる側としてはお金が必要なわけで、それらの層はどこに行くかといえばアングラマーケットに頼るしかなくなるわけです。
つまり、違法業者から借りざるを得ない。

だって、合法業者が貸してくれないのだから仕方がないですねー。(金は明後日までに必要なのよ、といった事情は変わらないわけで。)

上限金利を法律的に引き下げるということはそういうことなのです。
法律でいくら上限金利を引き下げても、国が貸金業者に対して、今までと同じ範囲のお客さんに金を貸せ!とまでは絶対に言えません。
貸し倒れの多いグループは、合法業者からは見捨てられるわけです。(当然の市場の原理ですね。採算に合わないことはしないし、できない。)

合法業者から相手にされなくなった人達は、違法業者から借りることになる。
その違法業者から借りるとどうなるのか?

違法業者はそもそも違法ですから、何でもありの世界。
強引な取立てから、脅し、暴力事件に発展すれすれのところまで何でもあり。。。(怖い。。)

そんな世界をお望みですか?

私は、今回の法改正の考え方の根本が違うと思うのです。

私は、利息の上限などはすべて取っ払ってしまえば良いと思います。
年利500%だろうと、月利150%だろうと業者の自由。(さんま1匹100万円、ネギ1本50万円でも合法なのと一緒です。)

そのかわり、貸金業者は全て登録が必要で、まずは全ての業者を貸金業登録の大きな網の中に入れる。(違法業者を無くす為に「非合法であるよりも合法で高金利の方が得だ」と思える状況にする。その為には、見登録である事への罰則の強化が必要ですね。)

全ての貸金業者は取り立ての方法や、金利の表示方法など細かく規制を受ける。
借りてみたら凄い金利だった、なんてことの無いような表示をすべての業者にさせる訳です。
取立ての方法も常識的なもので無い限り、ガンガン摘発する。

そんなふうにすれば「あらかじめ月利50%である事を理解して借りた人」が悪い訳で、そんな人は人生を棒にふってでも返済しなきゃならない。(借りた金は返しましょう。)

それともう一つ言いたい。

「自己破産」した人は一生、借金ができないような仕組みにした方が良い。
今の自己破産は返さない者勝ちの状況で、正直者がバカを見る制度。

自己破産で借金をチャラにするなら、今後一生、一円も借金ができない位のペナルティーがあってしかるべき。
自己破産をしても、誰からも後ろ指も差されずほとんど生活に不便は無く、数年経ったらまったく他の人と同じ状況に戻ってしまうのであれば、真面目に金を返すのがバカらしくなってしまう。

そんなことを想うのでした。

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ウミガメとの会話

Sun, 03 Sep 2006 09:55:19 +0900

さてさて、堤防ができて環境が変わってしまった海の話の続き。

熱帯魚のようなカラフルな魚達はいなくなってしまったけど。。。
ホウボウか、カレイでも、銛で突いてやろうと、いざ、海へ。
(昼飯は砂浜でバーベキュー。)

子供達とのーんびりと、魚を眺めて泳いでいるときは手に届きそうなところまで近づいてくる魚達。(たまに体にぶつかってくる。)

いざ、銛を持って近づくと、殺気を感じるのか、あっという間に逃げられてしまう。
ボーっと、魚を探して泳ぎ漂い、「よし、突いてやろう!」と思った瞬間、その気持ちが伝わったかのように逃げ出す魚。
彼らは人の感情や気持ちがわかるのか?(それにしても「よゐこ」の濱口は凄い!)

堤防とは反対側に泳いでいくと、まだ、コンブの林が残っていた。
ひとり銛を持ち浮かんでいると、左後ろから視線を感じる。
目の脇で大きなものがコンブの林とは違った動きをする。

顔を向けるとそこには大きなウミガメがこっちを見ていた。
しばし見つめあう。
ウミガメの眼って、なんだか「お爺さんの優しい眼」のイメージがする。
ウミガメの優しい眼と、マスクの中から覗きこむ好奇の眼。
見つめ合うこと、数秒間。(しばしの感動。)

甲羅にしがみつけば「竜宮城に行けるかも?」と思った瞬間、そのウミガメは沖に向かって一目散に泳ぎ去ってしまいました。

やっぱり、彼らは相手の気持ちがわかるらしい。。。

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流れが変わって魚が消える

私は今年も千葉館山の親戚の家に1週間ほどお世話になってきました。

昨年もメールでご紹介した魚あふれる穴場の海で、ほぼ毎日シュノーケリングを楽しんできたのでした。
浜田という小さな砂浜は沖に岩場が砂浜と並行にならんでおり、天然のプールのような地形になっています。
そのため波が少なくおだやかで、それでいて岩場には魚影が濃い。
そんな地形のため、台風が近づいていても、岩場の内側の砂浜は穏やか。

小さな子供でも浮き袋をつければ、結構沖の岩場まで泳いで連れて行くことができます。
岩場の外側ではイワシやコアジの大群、内側の砂浜にはシロギスだのホウボウだのといった魚達がウロウロしています。

さて、今年は、というと。。。
何やら雰囲気が違う。
横をみると、この浜の隣には小さな堤防ができていたのでした。
(「HAYAMA KEIO」と書いてあるヨットや漁船などが繋留されていた)

潜ってみると。。。

潮の流れが変わってしまったのか、漁礁となっていた岩場が砂に埋もれている。
魚影が圧倒的に少ない。
岩場の紫ウニの団地は埋もれ、色とりどりのカラフルな魚達も姿を消していた。
居るのは、砂浜をうろつくカレイ、シロギス、ホウボウ、ハゼくらい。
(地味な色の魚ばかりです。ホウボウの羽根?は鮮やかな青ですが。。。)

残念であり、とっても悲しい。。。

近くにほんの小さな堤防ができただけで、これ程まで生態系が変わってしまうとは。
こうして、日本の海から、また一箇所、魚の楽園が減ってしまったのでした。

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インターネットが変えたもの

  • 2006/07/20 02:33
  • カテゴリー:IT関連

Thu, 20 Jul 2006 02:33:50 +0900

今日は最近巷でよく言われている、インターネットが世界を変えている、という話について。

インターネットによって世の中の仕組みが変わりつつあると言われていますが、それって具体的にどういうことなのでしょう?
(「Web2.0」とか「ボーダレスになった」とか。。。)

実際、何がどう変わったのでしょう?
最も変わったのは、私は「情報の流動性」だと思います。

それって、どーゆー意味?
それによって、最も影響を受けているのは誰なの?

最も影響を受けているのは、様々な分野における「一部の専門家達」だと思います。

世の中の「専門家」と言われている人は、どういうところが専門家なのでしょう?
専門家というのは、「ある特定の分野について深い知識や情報を持っており、それを経験に基づき実経済の中で活用できる人」だと思います。

具体的には不動産会社であれば、最近どこの土地がいくらで売買されたかの情報を持っている、とか、どんな文言を使った広告だとどういう客層をつかみやすい、とかの情報を持ち、かつ、有効活用できる人が専門家なのでしょう。

税理士であれば、どんな税法があり、どんな時にどのような措置は合法での節税となり、どんな措置は脱税になってしまうのか?を知っていたりすることとか。(もちろん、それだけではありませんが。)

これら専門家の業務は、情報の切り売りで成り立っている人が少なくない。(経験の浅いプロほどこの傾向が強い。)

もちろん、それらの情報に独自の付加価値をつけて業務を遂行している専門家もたくさんいる。(本来の専門家)
そのような専門家はこれまでも仕事が減ってはいないし、今後も世の中に重宝される存在であり続けるでしょう。

しかし、情報の切り売りを中心にして、たいした付加価値を付けることなく仕事をしている人は、インターネットの出現により自らの業務が存亡の危機に立たされている。
電気製品の市場価格を調査して歩いていたマーケティングの人が「価格.com」に仕事が奪われたように。

多くの分野では専門家の裾野は広い。
もちろん、ピラミッドの頂点に近い人達は、高い専門性を持って業務を行なっているのだが、その裾野近くの人達は多くの場合「素人よりも多くの情報を持っている」というだけで、専門家として仕事をしていたりするのだ。(その業界やその会社に籍を置くだけで、情報は素人よりは、はるかにたくさん入ってくるわけで。。。)

インターネットの出現で情報の流動性が格段によくなってきた。
あらゆる分野の情報が、HPやブログ、DBなどにアップされ、共有されつつある。
今後もこの大きな流れは変わらないだろう。

そうすると、多くの"裾野"の方で仕事をしている専門家は廃業に追い込まれる可能性が高まる。
法律に関する情報やら、業界のしきたりまでもがGoogleで検索すればかなり高度な話まで検索結果として得ることができる。
後はそれをビジネスに活かせばよいわけだ。

そうすれば、中途半端な専門家は要らない。

証券会社や保険会社の外務員はそうした流れにもろに影響を受けている人達だろう。
終身保険の内容は、各保険会社とも同じような内容であり、その最大の違いは価格かもしれない。(あるいは、外務員の違いかもしれない。)
それなら、Webで保険会社の製品比較のページで見積もりを取ればよい。(外務員を呼ばなくても金額はわかるのだから。)

証券会社の外務員を呼ばなくても、ほとんどの株式や債権、ファンドなどはインターネット上で買えてしまう。
もちろん、それにまつわる様々なデータなどの情報と共に。(外務員が教えてくれる『あなただけへの情報』については、ここには含まないが、証券会社にとって、よっぽどの上客でない限り、その情報は『(皆に宣伝している)あなただけへの情報』である可能性が高い。)

「年収300万円時代」とも言われている、今後の日本社会。
生き残るには、中途半端な専門家を辞め、高度な専門家になる必要があるでしょう。

情報にいかに付加価値を付けるのか?
どんな付加価値が、消費者にとって有用なのか?
それらを考えて実現できる人。
そんな人が、求められる人、なのではないでしょうか。

ただ、人よりも多くの汗をかくだけでは、中国の大量生産と、真っ向から戦うようなもの。
中国の土俵で戦うのではなく、あなたの(私の?)土俵で戦わねば、あなたに(私に)勝ち目はないわけで。。。

我々はそうならない為に、一緒にがんばりましょう!

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ワールドカップ必勝の秘策

サッカーのワールドカップでは、日本は崖っぷちですね。
背水の陣と言えば聞こえは良いが、既に自力だけでは決勝進出は不可能。
クロアチアvsオーストラリア戦は祈るしかありませんが、ブラジルvs日本戦は、絶対に負けない秘策があります。
(昨夜、風呂の中で思いついた必勝法です。)

秘策ですよ、秘策。
これを実行すれば、絶対に負けない!(きっぱり)

それはゴールキーパーの川口氏を交代することです!

それをすれば、ブラジル戦では絶対に負けない。
負けないどころか、大量得点で勝利を収める事も夢じゃない。

名キーパーの川口がいたからここまで来れたって?
そんなことはわかっています。
ここまで戦ってきた相手とブラジルは相手が違う。

じゃ、川口を誰に代えるかって?
それがミソですねー。

誰にって、ジーコですよ、ジーコ監督。
ジーコが年老いた体に鞭打ち、灼熱のワールドカップでゴールを守る。
そんなところに、消化試合のブラジルの選手がシュートを放てる訳がない。
シュートはことごとく、ゴールバーにあたり、得点にはならない。

そんな中、日本選手は全員がフォワードで攻めまくる。
3-0どころか、10-0も夢じゃない!
(ジーコが日本国籍を持っていないなんてつまらない事は言わないでね。)

ま、飲み屋ネタですかね。。。

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カンニングOKの高校

  • 2006/03/18 02:08
  • カテゴリー:教育

先日、雑誌を読んでいて面白い記事を見つけました。

アメリカの高校での試験の話。
その高校の試験ではカンニングOKとしている、との記事です。
試験問題について、Webで調べようと誰かと相談しようと、どんな手段を使っても(法律の範囲内であれば)よいというものです。

解答は一律の模範解答があるというものではなく、世の中の様々な問題解決と同様に、複数の回答例があるような設題になってる。
この問題を解く為に、誰かに相談してアイデアを引き出すも良し、Webなどを使って自分でじっくり考えても良いというもの。
解答の添削は、その内容とスピードで評価されるようです。

この記事を読んで、これこそ実社会で使い物になるための教育であると思ったのでした。

別の雑誌の記事にはIBMの話が書かれており、これも強い興味を抱きました。
その記事というのは、IBMでは世界中の支社支店で統一されたスキルチェックシートを使っているとの事で、各国の新入社員の点数について書かれていました。
日本IBMの新卒新入社員の平均点は5段階評価でほとんどが1や2ばかりで、すぐには戦力とならないのに反して、アメリカやイスラエルの新卒新入社員は平均して3前後のポイントがついておりすぐにでも業務で戦力となっている、とのこと。
学校卒業段階で、既に、3年程度の差がついているのです。

最初に紹介した考え方の学校教育のあり方にも、このあたりの話は強く影響している様に思えるのです。

今後迎える少子高齢化社会では、絶対的にヒトの質を高めていかねば、勝ち残れない。
この国の高い賃金水準を維持していく為には、一人ひとりの精度を絶対的に高めていくしかないわけです。
でなければ、大勢の安い賃金の圧倒的パワーで勝負している中国に呑み込まれてしまうでしょう。

15年前、高齢化社会と巨大な福祉に喘いでいた北欧諸国は、教育制度を抜本的に見直すことによって今日の経済成長を獲得しています。
今現在では、世界の競争力ランキングの上位10位には北欧諸国が4ヵ国も入っているのですから驚きだ。

携帯端末の最大手のノキアをはじめ、エリクソン、ダニスコ、エレクトロラクスなども北欧諸国の企業です。
そのノキアの売り上げの99%は、なんと海外の売り上げだそうな。
たった500万人余りのフィンランドでは、世界で勝負ができないと自国だけでは市場が狭すぎて企業規模に限界があるわけです。
デファクトスタンダードに従うのか、あるいは世界標準を自らが作るのか?の二者択一で世界に打って出るしかないのです。

15年前の北欧諸国は、ちょうど、今の日本と似ていると思うのです。
たいした資源も無く、ヨーロッパの端っこの北欧諸国は人口も数百万人規模の国が多い。
(似ているというより、日本の一地方レベルの規模ですね。)

では、その教育制度改革とはどんなものだったのでしょう?

まず、フィンランドでは、小学校1年生からコンピュータを使った授業を導入し、授業自体もフィンランド語ではなく英語で行われるものが多いとか。
日本よりもちょっと狭い国土に、兵庫県よりも少ない人口。
しかもその狭い土地のほとんどが北極圏に位置するフィンランドでは、世界で通用する人材の為の教育が初等教育からなされているのです。

デンマークでは、教師がTeachすることをやめたそうな。
明快な答えがない時代では、答えを教えるTeachではなく、答えを導き出す方法を学ぶ、Learnが必要だというのだ。

この方法は教える側にも高い能力が求められる。
画一的な模範解答が記載されているものだけに丸をつければ良いという、機械的なこれまでの教育手法が役に立たないからだ。
高いコミュニケーション能力を求められる上に、問題の本質を見極める論理的な思考も必要である。
これらは訓練によってのみ身につくものであり、教わって知るものではない。

小児教育の段階では知識の蓄積も必要なのだが、読み書きそろばんがある程度できる段階に入ったら、考え方を変えるべきだ。
答えを教えるだけでよい時代は、すでに終わった。
日本の高等教育でも、答えを導きだす方法を身につけさせる教育をしなければならない。
そうしないといつまで経っても実社会と学校社会の溝は埋まらない。
卒業した段階でゼロクリアーの状況は変らないわけだ。
(卒業した段階でゼロでは何のための教育なのだろーか?)

さらに日本の現状を。
いまだにこの国では、文部科学省の学習指導要綱のもとに、旧態然とした丸暗記教育が続けられている。
IT教育とは名ばかりの、メールやWeb閲覧を教える程度の低レベルなIT教育。(教える側が訓練を受けていないのでどーしよーもない)

現行法ではリストラされない地方公務員である教職員は、地方によっては人が余っている。(財政を圧迫している。)
しかも、教育指導要綱にがんじがらめになりながら最前線で試行錯誤を繰り返す教師の内の15%が心身症、というデータすらある。

この国にとって、今、最も必要な緊急かつ重要な課題は郵政民営化でも医療制度改革でもなく、教育制度改革だと私は思います。

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値切りは半額に、値上げは3倍に

表題の「値切りは半額に、値上げは3倍に」という言葉ですが、これは故松下幸之助氏の言葉です。
なにを乱暴な、と思った方もいらっしゃるかと思いますが、非常に思いやりに満ちた言葉だという解釈があります。

最近読んだある本の著者による解釈は下記の通り。
値切ることを考えた時に1割や2割程度を値切った場合、相手はその程度なら、闇雲にがんばる事によって、もしかするとカバーできてしまう範囲なのかもしれない。
もし、そうなら、それはお互いの為にならない。
(一方の犠牲の上に成り立つ取引になる。)

半値まで値切られた場合を考えてみる。
当然、今までのやり方では利益は出るはずが無い。
従って、根本的な見直しを図るほか無い、というのだ。
アインシュタインもライト兄弟も、非常識な事の実現を考えることによって、結果として世の中を前進させることに成功した。

100mを移動するのに10.00秒かかるものを、日々努力を重ねて1/10秒とか1/100秒縮めることはオリンピックでは有効だが、ビジネスの世界では有効ではない、と著者は言う。
自動車や飛行機を発明した方がビジネスの世界では有効だと、この著者はいうのだ。(私もごもっともだと思う。)

松下から半値に値切られた部品加工工場は、その内の何割かは倒産してしまったかもしれないが、何社かは根本的な見直しによって、倍の生産性を実現する。
結果、その部品工場の為にもなるし、松下の為にもなると言うのだ。

値上げについても同じ事がいえる。
1割や2割程度値上げしたところで、そんな微々たる金額では品質を明らかに変えるのは非常に困難。
で、あれば、3倍に値上げして、その商品を売る対象(マーケット)から製品の品質、販売方法に至るまで根本的に考え直し、売る事を考えるべし、というのだ。
(まさしくソアラをマイナーチェンジして大成功している、トヨタのレクサスの話のようです。)

久しぶりに「うーん」と唸る一冊でした。
目次から抜粋した項目は下記の通り。
・晴れた日にこそ傘をさせ
・彼氏は彼女がいる人の中から選べ
・残業をやめれば給料は増える

「千円札は拾うな」サンマーク出版
安田佳生 著  <(株)ワイキューブ代表>

読みやすく、わかりやすい表現で書かれているので、2時間程度で読みきれてしまいます。
私はこの本の全てを肯定するわけではありませんが、とても参考になる、お勧めの本だと思います。

千円札は拾うな。
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安田 佳生
サンマーク出版
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命のともしび

  • 2006/01/28 02:43
  • カテゴリー:価値観

Date: Sat, 28 Jan 2006 02:43:55 +0900

今朝9時ちょっと前の東京駅での出来事です。
(日付が変ったので昨日ですが。)

東京駅のプラットホームの階段を下り、キオスクなどの並ぶ構内地下道を歩いていると、片隅に警察官が3人うずくまっている。
なんだろうと歩みを緩め、目を向けると、どうやら警官の一人は倒れているおじさんに心臓マッサージをしている。
もう一人は人工呼吸を施しており、3人目は無線でなにやら話をしている。(救急隊の要請かな?)

でも、なんだか違和感を感じて周囲をしばし観察。。。

違和感というのは、こんな状況ならば、野次馬が集まって人垣ができてもおかしくないと思うのですが、誰も彼もチラッと見て、そのまま立ち去っていく。(1分間に数百人が通る場所です。)

その冷たい空気が違和感の元でした。
野次馬として覗き込むのが暖かいと言うわけではありませんが、人一人が死ぬか生きるかという状況で、大の男が3人がかりで魂をどうにかこちらの世界に呼び戻そうと必至になっている傍らを、コツコツという足音だけを残し、皆、通り過ぎていく。。。

何でだろう。
東京という土地柄、と言ってしまえばそれまでかもしれません。
今や、古くからの下町は少なくなり、日本各地から集まって来た人達の集合住宅がほとんど、となった街ではコミュニケーションは希薄となっていく。
でもそんなことは、数十年前から起きていたわけで、そんな理由では無いのでは?という更なる疑問。

どうなんでしょう?
余裕が無いのかな?

携帯電話やインターネットの普及によって、生活スタイルや仕事のやり方自体が変ってきている。
以前なら、タイムカードを押して会社を出てしまえば仕事からはほぼ完全に解放されたかもしれない。
自宅の電話で呼び出されると言うのはよっぽどの状況で、医者等を除けば、ほとんどの業種でそれほどの事はあまりなかったのではないだろうか。
固定電話よりも、より気分的にかけやすい携帯電話での呼び出しにしても、よっぽどのことがないと、普通は無いだろうし。

しかし、曲者はインターネットメール。(便利な分、曲者。)このメールは様々な仕事でも活用されている。
携帯電話に仕事のメールの転送なども簡単にできてしまうため、知らなければ翌営業日に対応していたことも、知ってしまったが故に、休日出勤などということもあるのでは無いだろうか。(むしろ、出勤せずとも自宅からメール等を使って仕事ができてしまうので、よりタチが悪い。)
「自宅なんかで仕事のメールを見なければいいじゃん」という話ではあるのですが、知ってしまったら対応せざるを得ないということもあります。(今、その仕事を片付けてしまった方が翌週の自分のためになるのなら、なおさらですよね?)

医者が自宅で「死にそうな患者のヘルプを求める他の病院からのメール」を見てしまったら、対応せざるを得ないという気持ちになる人が多いと思う。
私などでもメールを見てしまったから、休日でも対応してしまうということがある。
私の仕事は人の命には直接関係ないので、そのまま「翌営業日に対応」でも構わないのだが、状況が悪化するのが目に見えている場合はどうでしょう。
今対応すればそれほど大事にならないかもしれないが、翌営業日までそのまま放置しておいたら、相当なエネルギーが必要になりそうな場合ってありますよね?
いくら休みでも、チョコッとの仕事で済むならやっておこうかな、などと思ってしまうのです。

はてさて、長々と書いてきましたが、仕事のスタイルが変ることによって、仕事のスピードは早くなり、一人ひとりの守備範囲も広がり、責任も増加している。
そんな社会構造が人々を疲弊させているのかな?と思うのです。

疲れていても必死な毎日を送っていたなら、すぐ傍らで人の命のともしびが消えていこうと、直接自分に関係ない人で、しかも、警察官がきちんと対応しているなら、自分には関係ない、という気持ちになるのでは無いだろうか、などと考えたのでした。

この時代変化を、ただのストレス社会にしないためにはどういう仕事のやり方、考え方が自分にあっているのか?をよーく考える必要があるのかな?などと思うのです。
自分が疲弊、磨耗しないための方法論を、ですね。

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ホリエモン逮捕

  • 2006/01/24 02:19
  • カテゴリー:価値観

とうとうライブドアの堀江社長が逮捕されたそうです。
もし、あなたがライブドア傘下の会社の社員であったらどうするでしょう?

度重なる企業買収で傘下の企業は様々な業種に及んでおり、あながちあり得ない話でもないですよね?
(消費者金融からマンション販売会社、下着の通販会社などもライブドア傘下ですし。)
好むと好まざるに係わらず、自分の関係する会社のM&Aは起きる可能性があります。
しかし、その本体の会社がおかしな事になったら。。。
(東証はライブドアを監理ポストに置く事を決めたそうです。)

負債を抱えて倒産というケースならあらかじめ社員にとっても覚悟があると思いますが粉飾決算などの話であると、経営幹部ならともかく一般社員にとっては寝耳に水となる可能性が高い。
ましてや傘下のグループ企業であれば、経営陣すら聞かされていないことがほとんど。

ま、そのままグループ企業全てが倒産というケースはほとんどなく、大規模なリストラクチャリング(首切りという意味ではなく本来の意味での「再構築」)が行われるわけです。
そんな時、あなたがその会社の社員だったらどうするでしょう?

1.じっと見守る
2.チャンスとばかり奮起する
3.見切りをつけて辞める

選択肢はだいたいこんなところでしょうか。
(ここから先は、科学的根拠のない戯言です。斜め読みしてください。)

さて、実際には起こってみないと何が結果として正解だったのかは、わかりません。
でも、一般的な傾向というのはあるだろうし、合理的に考えた確率の高い回答もあるのかもしれません。。
根拠もない経験則ですが、おそらく1を選ぶ人が一番多いのではないでしょうか。
「運を天に任せて」というのは言い過ぎですが、状況を見ながら「いける」と思ったら積極的に転じようかな、と思っているという人。

選びやすい選択肢ではありますが、この「いける」というのは具体的にどういう状況なのでしょう。
この、自分にとって「いける」という状況が、具体的に絵として頭に描けない場合は、「様子を見る」というよりも「待ちの姿勢」であるといえます。

多くの場合、ただ待っている人には大きなチャンスは降ってきません。
チャンスを掴む側の立場で考えるとわかりづらいですが、チャンスを与える側の立場に立って考えてみましょう。
(相手の立場で考えるのはセオリーですね。)

あなたはこの企業の再建を請け負った経営者です。
何をするかといえば、最初にこの企業の得手不得手を理解する。
(他社への優位性とか、業界でのポジションとか。)
そして、採算性の高い、あるいは将来性のある事業に人材を集中し、採算性の低い、あるいは将来性の薄い事業から撤退していく。
徹底的に無駄を省きスリム化し、人モノ金を強化部門に集中していく。
教科書通りだとこんなところでしょうか。

しかし、再建するのに最も重要なのは「人材の発掘」と「モチベート」だと私は思います。
数々の不採算リゾートの再生を実現している星野リゾートの社長もこの部分を重要視して成功している経営者のひとりです。
社員が変らねば会社は変わらない。
社員が変ると会社が変る。
企業は人なりとは良く言ったものです。

さて、話は戻り、あなたが再建を任された会社で人材発掘をします。
その時に先程の1.2.3.の選択肢のどの選択をする人を重要視しますか?
それが、恐らく最大公約数の回答でしょう。
辞めていく人にはチャンスを与え様がありませんが、じっと待っている人と、何かに奮起して前に進んでいる人との比較なら、答えは言うまでもありません。
まず、突き進もうとしている人を集めてから、それ以外の人を巻き込んでいく。
チャンスは大きいものや良いモノから売れていきます。
そして、後から参加する人はその売れ残りを掴んでいくわけです。
つまり、様子を見ながら待っていてもおいしいチャンスというのは降ってこないわけですね。

なんて考えるのですが、冒頭のライブドア。
以前はオンザエッヂという社名でした。
私が宝石業界からIT業界に転職したのが35歳の時。
今の仕事に就く直前、オンザエッヂの採用2次面接を受けていました。
当時の面接官の名前は忘れましたが「ずいぶんと若い部長さんだな」と思った覚えがあります。
私は最初に内定をもらった会社に入社するつもりでしたが、残念ながらオンザエッヂからは不採用の通知が送られてきたのでした。
(その次に面接を受けた会社に採用されました。)
もし、あの時、オンザエッヂに採用されていたら。。。

恐らく今と同様に、一所懸命、あの会社で働いていたことでしょう。
(よかったー。不採用で。ははは。)

人生において努力の占める割合は多いものの、偶然の重なりの上に成り立っているものでもあるのだなぁ、などと思う今日この頃です。

拝金
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東証とライブドア

ライブドアの粉飾決算を発端に東京証券取引所はえらい事になっていますね。
最も恥ずべきは東証のシステムのしょぼさ、です。
400万件を超える取引が発生した場合、システムのキャパシティーを超える為、取引を停止するとのこと。
インドの証券取引所では1000万件程度の取引ができるキャパがあるとのことで、それと比較しても能力は半分以下。

世界中の人から見たら東証なんていうのはいくつもある取引所の内の一つです。
大暴落などの緊急事態があった際に、自分の財産の保護を考えたら、システム的な問題で売買停止されるような市場に自分の財産を預けようとは思わないでしょう。
小泉首相にしても以前「2008年までに海外からの直接投資残高を現在の2倍の13兆円程度にふやす」等と言っていましたが、まったく逆の方向に進んでいますね。

東証にはどこまでその自覚があるのか?
恥ずかしいと思ったのは昨日、各証券会社へ出した「できるだけ取引をまとめて欲しい」との依頼。
これって、身近な例でいえば大規模スーパーで「レジの数が足りないので買い物は近所の人とまとめてしてね」というのと同じ事。
(あーはずかし。)

措置自体は仕方がないけど、記者会見などを見る限りでは、東証の社長?
(あのおでこに複雑なしわがあるおじいちゃん)は事の重大さを理解しているようには思えない。そこがもの凄く、不安感を煽ってしまう。

それはそうと、ライブドア。
粉飾決算疑惑が報じられて大暴落。
当のライブドアはともかく、IT関連の企業が軒並み売られた。

ライブドアって、IT関連とされていますが、実態はどうなのでしょう。
去年の12月のデータでは時価総額7512億円でした。
収益は100億近いとの公表。(粉飾かもしれませんが。)
言いたいはこの中身。

100億近い収益の内、その8割以上が買収した消費者金融と弥生会計で上げたものです。
インターネットのポータルサイトとしての収益は、収益全体のたったの3%程度でしかない。
これって、ジャンルで言ったら「貸金業」じゃないの?
(武富士とかアコムとかが会計ソフトを売っているのと同じじゃん。)

そういう意味では、IT関連として値を下げた他の企業にしてみると、とばっちりでしかないかも知れないですね。

昔はアダルトのポータルとして活躍していたライブドア。
もし、粉飾決算がそのとおりなら、万事休すかな。
(高い株価を維持する事で成り立っている企業なので、上場廃止されたら生き残るのは非常に困難。)

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賄賂が少なかったから捕まったのか?(中国の贈賄容疑)

Fri, 1 Jun 2001 22:42:28 +0900

三井物産の契約社員と法人が中国で贈賄の容疑で起訴されたとか。
おどろきです。

世界中の発展途上国や社会主義国で活動する組織が、ある程度の規模の事業をする場合、賄賂をまったく使わないで成り立っているところがどれほどあるでしょうか?
貰う側も当然、贈る側も当然といったところがほとんどでしょう。
賄賂のない国なんて、一部の先進国だけです。
アフリカのほとんどの国、アジアのほとんどの国、南米のほとんどの国、東ヨーロッパ諸国の一部の国ではそれが実態ではないでしょうか。

みんながやっているからいいとか言ってるわけではありません。
良い悪いの問題ではなく、中国はどうしたのだろう?と思ったもので・・・。
日本の企業だからあえて起訴したのだろうか?中国内部での勢力争いが原因?中国という国自体が変りつつある?(←これはありませんね。)

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宮崎さんちのつとむ君

宮崎勤被告の死刑がようやく最高裁で確定したそうですね。
18年前の事件ですが、覚えている方も多いと思います。
当時は今ほど変態やキチガイが多くなかったので非常に衝撃的な事件だったと思います。

小学生の女の子を狙った猥褻目的の連続誘拐殺人事件。
4人の幼い命を奪った宮崎は殺害した後、遺体をばらばらに切り刻み、あちこちに捨てた。
(一部遺体は遺族に送りつけたものもある)
取調べの中では「殺害した子供の両手を食べた」とも供述した。

そんな宮崎の死刑判決がようやく確定したのでした。

遺族にとっては気の遠くなるほどの長い年月であったことは容易に想像でき、この国の司法のあり方についても、考えさせられる事件だと思います。
司法のあり方というものは、国の社会秩序に大きく影響を与える問題です。(特に刑事事件は治安維持に大きく影響します。)

今回、長い長い裁判の中で最も審議されたのは「責任能力の有無」についてでした。
何故?や、どうやって?等よりも、正常か異常かの判断の繰り返しを16年もの間、繰り返してきた。(んな、あほな。)

刑事事件の裁判において、最も重要なのは、何をしたのか?が重要であり、行った事に対して今どう考えているのか?が重要な事だと、私は思います。

この国の法律ではキチガイの犯罪行為を罰することができない。
精神異常者の犯罪行為を罰することができないのなら、国民全員を定期的に精神異常者ではないかのチェックを義務付けるべき?!で、ないと私は怖くてこの国に住んでいれられない。
たまたま宮崎勤や松本智津夫が隣に住んでいるかもしれませんから。

最終的に死刑判決が確定したが、たしか現在の法務大臣は就任の時に「私の任期中は死刑の執行のハンコは押しません」と言っていたような気がする。。。(私の記憶が確かならば。。。。。)

ま、死刑囚はいつ執行されるか?という恐怖と毎日戦っている訳でその恐怖が長引けば長いだけ罪に対する償いにもなるのかもしれませんが。(死刑囚には執行の日付を事前には教えないらしいです。
だから、朝、コツコツという足音が自分の扉の前で停まらないことを祈り毎日を過ごす、とかという話を聞いたことがあります。)

ただ、宮崎の場合は判決を聞いた後も「何かの間違いだ」とつぶやき空想の中で生きているようなので、上記のような恐怖とは、縁が無いようなので性質が悪い。
ということで、一日も早い刑の執行を望みます。

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あなたは和の人、洋の人?

  • 2006/01/01 05:10
  • カテゴリー:価値観

最近なんだか腹の調子が悪い。
ま、昔から私を知っている人にとっては、「そんなもん、今に始まった事ではないだろっ!」と言う話ではありますが。

かれこれ15年程前にインドから帰国後、1週間の隔離病棟入院以来、10年程の間は「いいうんち」を見るコトが稀でした。
(「いいうんち」とはソーセージ状の形で、水に沈み、色合い程よく、ずっしりとした質感が優れたうんち。反対に「良くないうんち」とは水状のうんちや、固体であっても水に浮いてしまうようなスカスカのうんちの事を言うのだ。)

ここ数年くらい割と調子が良いと思っていたものの、最近また調子が悪い。
朝食事をするとそのままトイレへ。
昼御飯を食べるとそのままトイレへ。
良くないうんちなのはわかるのだが、しかし、何かが違う。

何だろう?
何が違うのだろう?と考え続けて、ふと気付いたのが「うんちを直接見ていない」という事実。
10年以上前の私の周りには和式トイレが多かったのですが、その後、洋式トイレばかりになっています。
これが大きな原因でうんちを直接見る機会が減ってしまった。

和式であれば底面積が広く深さが浅いので上にペーパーを捨てても色や形の確認ができるのですが、様式だと底面積が狭く深い。
そのため、ペーパーをのせてしまうと見えなくなってしまうのです。
それ以前の話として、水の中にすることになるので、よく見えない。

今日の奴は「いい奴」なのか「よくない奴」なのか?
「良くない奴」なら、どれ位の程度で良くないのだろうか?

以前なら「やべ、血が混じってる」とか「あー真っ黒だ、また胃潰瘍かな」とか「とうもろこしがそのまんま、もっとよく噛んで食べなきゃ」などと健康状態が見えたものですが、最近は全然わからない。
拭いた紙についたもので判断するだけなのだが、ウォシュレットだと、それすら見えない。(汚いなんて言わないでね。そもそも人間なんていうのは、ゲロとうんちのまわりにまとわりつく肉片に過ぎないのよ。。。)

でもねー、洋式に慣れてしまうと和式はつらいのねー。
足は痺れるし、お腹はきついし(単にお腹が出てるだけ)ゆっくりできない。
まー、洋式はお尻で蓋をしているので臭いが広がらないという利点もあるし。

で、あなたは洋式派?
それとも和式派?

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日本の地価はもう上がらない

Date: Mon, 17 Oct 2005 07:53:51 +0900

最近、街を歩いていると「テナント募集」とか「空部屋あります」の看板をよく見るような気がします。

調べて見ると2005年現在、660万戸の住宅が空家になっているそうな。
全国の世帯数から計算すると、なんと9軒に1軒が空家なのです。(不景気だから?いやいや、そんな簡単な話では、なさそうです。)

それなのに、新聞などでも報道されているとおり(というか、新聞の広告をみると、そんな状況は一目瞭然)新築マンションラッシュですね。
片や大量に在庫が余り、片や新築物件を大量に着工し供給している。

バブル後の「失われた10年」と言われている時期に企業や工場の倒産などで土地の持ち主が変わってきている。
なかでも工場の閉鎖や海外への移転などの動きでまとまった土地が売りに出される機会が増えている。
こういった土地が以前の1/3とか、場所によっては1/10といった値段で売りに出されることによって、マンションなどの大規模開発がしやすい環境が整ってきているのだ。

首都圏で言えば新築マンションの着工件数は、過去5年間ずっとバブル期の倍以上を推移している。(戸建て住宅も倍以上の数字なのだ。)
こりゃ、凄い供給量だ。(ま、開発業者も走りつづけないとならない経営構造があるのだが。)

その背景にあるのは、異常な低金利が続いていることが一つの原因だろう。
住宅等の多額の借り入れを伴うことが多い市場は低金利だと活性化される。

2000万円を25年返済で借りると、金利が2.5%なら月々89.720_だが、5.0%だと116.920_になる。
頭金なしでも9万円なら家賃より安いですよ、などというキャチフレーズが生まれるわけだ。
(以前のように7.5%程度の借り入れ金利で計算すると、147.800_の支払いになるのだから低金利時代は割安感がある。実際には金利以外にも、修繕費や固定資産税も加算せねば賃貸との比較にはならないし、2.5%の25年固定金利ではないだろうから、そうはいかないのだが。ま、そんな話は今回の話題とは別なので、いずれの機会に。。。)

それに加えて「以前の1/3の金額です」などと言われると、めちゃ安!って感じもする。(しかし以前のって、バブルの異常な高値と比べても何の意味もないのだが。)
だから、バブルの頃の倍ほどの供給量が、なんとか支えられているわけだ。

統計によると、2006年には日本の人口はピークを迎え、減少に転じる。
人口減では、当然、長期的に住宅需要は減るわけだが、その上、少子高齢化の社会では、住宅需要と共にオフィス需要も減っていく。
オフィスや工場などの需要もますます賃金や物価の安い海外へ移転していく。
インターネットの普及などでは企業活動も効率化が図られ、これまでのように大勢の人間がひとつの場所で仕事をする必要もなくなっていく。
挙句の果てに、あと数年すると団塊の世代は定年を迎えるし。
これによって、大幅に就業人口の低下が進んでいくわけだ。

これらを考えると「不動産デフレ」は、かなり長い期間に渡って続くということが、容易に考えられる。(人口減による長期的需要の低下&ここ数年の大量供給)
つまり、この国の地価が再び上がることはない!(んー場所にもよるかな。でも一部の超便利な土地以外は上がらない。)

家賃相場などのキャッシュフローを考えた金額が適正だとすると、一部の中古不動産市場を除いて適正価格と言えるものは少ない。(利回り計算をしてマイナスになるような金額が適正とは思えない)
それを考えると、今なお、割高な値段でとどまっている新築マンションは金利が反転したら暴落するだろう。(単純利回りでも赤字がほとんど)
異常な低金利で買い支えられている今でさえ、需要に陰りが見えてきているのだから、なおさらだ。

こんな状況でじゃんじゃんマンションやらビル建ててしまって、この国は本当に大丈夫なのだろうか?
今でさえ、9軒に1軒が空家だと言うのに、この調子で開発を続けていき、しかし不動産需要はドンドン減っていき、異常な低金利が終わった時、、、その時は、空恐ろしい状況が目に浮かぶのだ。。。

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産めや増やせやの年金改革

  • 2006/01/01 05:08
  • カテゴリー:政治

Wed, 24 Aug 2005 23:42:56

テレビをつけると世間は「選挙、選挙」で盛り上がっています。
発端は自民党の内紛ということで自民党ばかりがクローズアップされていますが、各党共にそれぞれ皮算用を働かせているようです。

そんな中、どっかのテレビ局が(どこだか忘れた)有権者500名に選挙に関連してどんな項目に関心があるかのアンケート調査を行ったところ、ダントツの第一位は「年金改革について」でした。

でも、あんまり「年金改革について」を喋る議員はいませんね。
有権者の関心と選挙に勝ち抜くことは別物ですからねー。あーやだやだ。

各党共に「年金一本化」とは言うものの、実際に「あー、それなら大丈夫そうだな。」と、思えるような案は出てきていないというのが現実です。

年金改革、、、あなたならどんな年金システムなら安心して支払いますか?

こりゃ、むずかしいですねー。
一旦、金を集めて、再分配というのはどんな仕組みにしたって効率が悪い。
よっぽどうまく運用して事務経費くらいはまかなわないと、集めた分よりも少なくなるのはあたりまえですから。
ということは、究極の合理的選択は「廃止」ということでしょうかね?
しかしねー、それも極端な話で。

こんなのはどうでしょう?
今の年金制度を一旦破綻させて、一から作り直すというのが前提ですが。

自分の支払う年金額が自分の親の受取額になる、というルールで運用します。
つまり、その人の子供が支払う額だけ、年金がもらえるという仕組みです。
(今のままでは一人の若者が数人のお年寄りを養うようになってしまうわけですから、それに比べたら支払う人にとっても大きなメリットがあります。)
運営費については、独立行政法人か何かを設立し、基金運用益で運営していくことにすれば、集めた金が目減りすることも少ない。

子供がたくさん年金を支払っている人は、自分も年金をたくさんもらえる。
あるいは子供がたくさんいる人は、子供達の支払った額の総額がもらえるのでたくさんもらえる事になる。
支払う方としても、自分の親が受け取るのであれば、支払うのが嫌だという人も減るではないでしょうか。

では子供のいない人はどうするのか?
この場合は年金を受け取れません。

ま、今の世の中、子供一人を育てるのに数千万円はかかると言われているのですから、子供がいない人は、その分、金銭的にも恵まれてきたわけで。
生活ができないとか、というレベルの場合は別の生活保護などの政策で対応すれば良いのです。
(生活保護も、仕事のできない老齢の方や障害者には手厚く、好きな仕事がみつからないから働かない とか、そーゆーわがままな人には、薄くしか支給しないよ。)

これで少子化問題も一気に解決だー。
こんな制度なら、10人兄弟の家庭を築けば親としても老後は安心ですねー。
(人口減少はイコール国力低下につながるのですから、国はもっと真剣に考えねばいけないのにねー。)

国民皆保険なんてー、

  • 2006/01/01 05:05
  • カテゴリー:経済

Tue, 15 Mar 2005 00:09:45

ようやく確定申告が終わりました。
毎年ながらいつもギリギリ。

しかしながら、この国は(前にも書きましたが)社会保険料が高いですね。
税額は他国に比べてそれほど高すぎるということはありませんが(高額所得者を除く)、いかんせん可処分所得が低い。
その元凶は住居費と社会保険料。

住居費は日本や香港などの狭い国では当たり前かもしれませんから諦めるにしても、社会保険料はこの国、独自の問題。

健康保険やら年金やら。
年金に至っては、我々の年代は(あんたとは年代が違うわいって?)払い込んだ金額を下回る受給しか受けられない可能性が高い。
健康保険も馬鹿にならない。
大して使わないのに、って、我が家は結構使っているが。。。

でもね、健康保険が強制って、何かおかしくない?(やっと本題。)
べつに医療費が全額自費負担か、3割負担が良いか?なんて、自分で決めれば良いことではないでしょうか。
要は一般的な保険に入るか入らないかを決めるのと一緒の話。

それに自費負担者が多くなると医療費は適正な金額になっていく。
今は保険でぼかされて患者には本当の値段がなかなか見えていないけど、これがガラス張りになるのです。

自費負担者が多くなると、ちょっと風邪ひいて診てもらっただけで「ハイ、1万円」って。おいおい、ふざけんなよって声をあげる奴が多くなる。
(自費負担者が多くなれば、本当の値段が見えてくるからねー。)
ろくすっぽ診断もせずに「ハイ、じゃ、いつもの注射打っといて」って看護婦に指示しただけで、患者と目を合わせて問診したのもたった数秒じゃんかよーって。

そうやって、医療の値段の歪みが明らかになっていく。。。

しかし、逆に、命を左右するような大きな手術などはできるだけ腕の良い先生にやって欲しいもので、当然、人気(実績?)があれば金額は高くなるわけです。
そうなると、合法的ブラックジャックが現れるかもしれません。

でもこれって、他の世界ではあたりまえ。
自分の家を設計してもらうのに、世界的に有名なデザイナーに頼むのと、無名の工務店に頼むのでは値段が違ってあたりまえ。
衣料品だって、仕立ての良いものに多くの金が支払われるのはあたりまえです。

でも、医療の世界では、近所の藪医者に行っても、有名大学病院に行っても金額は同じようなもの。(違うとしたら診療や薬が違うから金額が変わるのだ。)
これって、おかしい。

有能な医者はより多くの金を受け取れるようにすべきだし、無能な医者はできるだけ早く市場から退場して欲しい。(命を預けるのですから。)
カリスマ美容師はいるけど、カリスマ耳鼻科医はいない。
(診察代は高くても腕は確か、という意味で。)
「カリスマ〇〇医」が出てくるほどの医療業界だったら患者にとって病院を選びやすくなることはいうまでもない。(患者のプライバシーの問題はありますが)

だからこそ、健康保険制度は強制では駄目なのです。
と、思うのだが。。。そう思わん?

もっとも、健康保険制度が強制ではない国では貧乏人は医者にかかれず、路肩で死んで行くことも多いわけで、、、この先日本の経済の2極化が進んでしまうと、何とも言えませんが。。。あっちょんぶりけっ。

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どや、香港へ行かへんか?

Thu, 05 May 2005 21:54:47

最近、経済雑誌などでもよく目にする「中国元」という文字。
なぜ、注目を浴びているのでしょう?

この中国元、現在は固定相場制となっています。昔のUS$1=360円の頃の日本円のように米ドルに相場が固定されているのです。

WTOにも加盟し、世界の表舞台に出てきた中国の通貨がいずれ為替相場制に移行せざるを得ない状況になるのは当然です。
また、為替相場制に移行する前段階としては中国元の切り上げが行われることは、ほぼ確実と見られています。

なんででしょう?

中国人民元はUS$1=8.3元に固定されているのですが、このレートは中国の今の国力から考えると低すぎるといわれています。
その被害を受けている最大の国は、アメリカ、そして、日本です。

アメリカの貿易赤字の大きな要因となっているのは他ならぬ中国ですし、日本のデフレの大きな原因となっているのは(というか、世界デフレの原因は)明らかに中国です。
国力に見合わぬ通貨レートに固定することによって、それは強力な輸出力につながっているのです。

これは昔の日本とアメリカとの関係でも同じような状況があったので、それを例にとって考えてみましょう。

1本10円の三菱鉛筆があるとします。
この、火を噴く鉛筆をアメリカへ輸出するとします。
(あー鉛筆は自動車ではないので三菱製でも火は噴きませんが、、、たぶん。)

US$1=\360の固定為替相場であれば、US$1で36本の鉛筆を輸出することができます。このとき、アメリカの物価では、どう考えても1本あたり10¢(セント)はするとしたら、どうでしょう?
自国ではUS$1で10本しか作れない鉛筆が日本からはUS$1で36本の安さ。
これなら品質さえ、良ければ売れまくるはずです。
(書いている途中で燃え上がる鉛筆では売れませんが。。。しつこい。。)

こんな状態が続くと、アメリカ政府も日本政府に圧力をかけ(外圧ですねー)
円の切り上げを迫ってくる。
そんな経緯があり、しゃーないのでUS$1=\240としよーか、という話になる。
それでも鉛筆はアメリカの自国製品がUS$1で10本なのに対して日本製は24本も買える。(んー、まだ安い!)
そして、街は日本製品に席巻されていくという寸法です。

この日本を中国に、アメリカを日本に当てはめると、最近のデフレの原因が見えてきます。

最終的には日本円は固定相場から変動相場に移行せざるを得なくなります。
(でないと、貿易相手国が黙っていないので、しかたがない。)
そして、US$1=\110だの\120位で計算すると、鉛筆なんぞは日本で作ってもアメリカで作っても同じ金額だったりする。
このあたりは物価が絡んでくるからなんともいえませんが「神の見えざる手」で為替が動くなら、国力に見合ったところに落ち着くはずです。

と、まぁ、そんな話。
国力に見合った為替というと、今の中国は1/3とか1/5とか言われている。
少なく見積もって半分としても為替が正常なレートになると倍になる計算。
あーた、金利ゼロでも倍でっせ。うっしっし。
(US$1=\240だったのが、US$1=\120になったのと同じ計算です。)

っつーことで、今月下旬に「シンセン」(センという字は文字化けする)
に行って中国元口座なんぞを開いてこようかな、と、思っているのです。

誰か一緒に行きません?(泊まりは重慶マンションあたりですが。。。)

中国元は現在、管理通貨のため国外への持ち出しが著しく制限されています。
そのため、海外では両替できませんし、外国から中国元口座を開くことすらできません。(香港ID保持者を除く。って、そら、香港人じゃ。)
が、しかし、パスポートさえあれば外国人でも中国国内では口座を開くことができるので、自由化される前においしい思いをしよう!という話です。
(おいしいといっても上海ガニはこの時期食べられまへん。)

ただ、おいしい話には落とし穴があったりするので、何があるかわかりません。
自国民を平気で戦車で踏み潰す国ですから、外国人の銀行口座の凍結なんていとも簡単にやるかもしれませんし、そうなったらただの紙屑になってしまうかもしれません。
以前お伝えした「100%確実に儲ける投資法」の逆であることは確実ですし。
(僕の逆張りをしろ!という話ですね。。。)

ま、博打好きにはたまりませんが。ふふふ。
詳しく知りたい方はメールくださいませ。

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あ、タネ明かしちゃった。。。

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「好きな仕事」って。。。

  • 2006/01/01 05:03
  • カテゴリー:価値観

Sun, 1 May 2005 21:15:22 +0900

「好きな仕事をする」「好きなことを仕事にせよ」
世間では、こういった言葉をよく聞きます。
現実としてどれだけの人がこれを実現できるのでしょう?
そして、どうしたらそれが実現できるのでしょう?

昔から「好きなことを仕事にする」という考え方はあったにせよ、生活をしていかねばならないという現実とのギャップの中で、"あえなく"その夢を捨てて?
今、目の前にある仕事に立ち向かっていく、という人が多かったと思います。
それは今ほど豊かではなく、明日の生活を守らねばならなかったから、余計に。

今の時代は生きていくためだけなら、やりたくない事はやらなくても生きていけてしまう。(とっても不幸だと思います。だからチャンスを失うと思うので。)

私は「人生に回り道はない」と考えています。
今はそれなりに好きな仕事をしている、と言えると思いますが、学生を卒業してから、ずっと今までどうだったのか?と聞かれると必ずしもそうではなかった。
いつも、「俺は本当は何をやりたいのだろう?」などと自問自答して生きてきましたが、やりたいことなんて、漠然としたかたちでしか存在せず、その漠然としたものでは実際には、食べていくことなんて、できなかった。

自分自身、必ずしもやりたい事ではなかったかもしれないが、その都度、やってきた仕事に対してはプロとしての自覚を持ち、真剣に取り組んできたと思っています。(それをして、金銭(=給料)を受け取るなら、立派なプロですから。)

それらの経験は、回り道にも見えますが、人は回り道をすればする程、人としてのキャパシティーは大きくなるのではないかと思います。(=人間力だと思う。)
だから、どんな経験も決して無駄にはならない。(現実から逃げて、楽な方、楽な方に埋没するのでなく、一所懸命にやったという経験は、どんな分野のことであっても必ず無駄にはならないと思う。)

むしろ、結果として回り道をした経験があるからこそ、好きなことを仕事にすることができるのだと思うのです。

最初から好きなことでお金を稼げる、なんていうラッキーはこの世の中にはほとんどありえない。(そんな人は、実はラッキーなだけではないのだが。)

むしろ、自分には向いていないという仕事でもプロとしての成果を出すことによって自分の「総合的な仕事力」がアップしていき、その「総合的な仕事力」が一定水準を満たしたときに、様々な分野での道が拓けてくるのだと思うのです。

学生から初めての就職、そんな時点で「好きな仕事」にこだわっても、「総合的な仕事力」がほとんど身に付いていないのですから、たいした仕事など、任せてもらえるわけはありません。
そんなギャップの中で「好きな仕事」にこだわればこだわる程、自分の道が狭まっていく。
挙句の果てには「転職を繰り返す」という程度ならまだましですが、「フリーター」「ニート」にならざるを得ないところまで自分を追い込んでしまう。

「今の自分は本当にやりたいことをしていない」というギャップを感じながらも目の前の現実にきちんと向かい合い、プロとしての仕事をまっとうすることにより、誰しも自然と「やりたいこと」に近づいていけるのだと思います。

いずれ必ずチャンスは巡ってくる。
しかし、そのチャンスが巡ってきた時に、それをチャンスだと認識できる自分、そして、そのチャンスを掴むことができる自分を作っておかねばなりません。
そうしないと、自分の目の前にあるチャンスに気付かないかもしれない。

そんなふうに生きることができれば、誰しもが、もっと楽に生きられるようになると思います。

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「好きな仕事」の話のつづき

  • 2006/01/01 05:03
  • カテゴリー:価値観

Sun, 08 May 2005 20:41:02 +0900

先日の話には、いくつかご返信をいただいたので、続きを。

例えば「仕事の速い人」って、どんな人でしょう。
物理的に仕事の処理能力が速いのかというと、必ずしもそればかりではない。
この場合のポイントは仕事の処理能力だけでなく「仕事の優先順位が的確」ということの方が大きな問題なのです。

朝、今日やる仕事を一覧して、「すぐにやらねば」「午前中にやらねば」「今日中にやらねば」「急ぎではないが重要だ」の4つに分ける。
この分け方が的確で、かつ、処理能力が早い人が「仕事の速い人」になるわけです。(途中で飛び込んだ仕事も同様に考え分類する。)
だから、処理能力ばかりにこだわっても「仕事の速い人」という評価を得ることは難しい。

これと同じ話なんですよね。
仕事をいかに早く終わらせるかにこだわるのではなく、物事の本質を見る必要があるということが言いたいのです。

複数の方からもらった返信に「仕事で使うスキルをアップするために資格を取得することを考えている」というものがありました。
これも同じことなのです。(私も今、資格の勉強をしていますが。。。)
もちろん資格をとること自体は悪いことではない。
しかし、資格を取る事と仕事をする事は別のことであるというのを、認識せねばならない。

仕事ができる人が資格に受かるか?というと、それはそうではない。
確かに転職などには有利になるかもしれないけれど、本当にその業界で一流と言われている企業は、最低限の知識の保証程度のものとしか見ない。
実際に「華々しい職歴と数々の資格」を持った新入社員と接しても、履歴書は立派なのだが本当に同じ人物か?と疑うようなケースも、ままある。

だから、こないだのメールで言いたかったのは、「表面や入口ばかり見ずに、総合的な仕事力をつける」ことがやりたい事を任せてもらえる最短の方法ではないか?ということを言いたかったのです。(「表面や入口」とは資格であったり、履歴書に書けるような部分のこと。)

では「仕事が速い」ではなく「できる奴」とはどんな人でしょう?

本当に仕事ができる人というのは、仕事の処理能力ばかりではなく、他人の役に立つ人である事を認識している人でしょう。
芸術家のように自己完結する職業はその限りではないでしょうけども、その他のほとんどの職業では、感謝する人がいて、初めて仕事の成果となるのです。
それを、常に考えながら仕事をしている人が、他人からは「できる奴」という評価を受けられる人だと思います。
「一緒に仕事をして助かった」イコール「彼はできる奴だ」ではないでしょうか?

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DVDプレーヤーは3980円が一番!

  • 2006/01/01 05:01
  • カテゴリー:グッズ

Date: Sat, 15 Jan 2005 23:04:49 +0900

さて、この正月は実家をうろうろ、なんて感じでのんびり過ごしておりました。
私の実家にはいまだにDVDプレーヤーなるものがありません。
いまどき、貸しビデオ屋でもDVDのスペースが大きくなってきているというのに。

そんなときに火事で有名な「ドンキホーテ」に行ってきました。
な、な、なんと、DVDプレーヤー\3980_ぽっきり。(税込み)
をいをい。安すぎないか?

迷わず実家に設置してきました。
ところでこのDVDプレーヤー。
なぜか安物の方が使い勝手が良い。

私の家にあるDVDプレーヤーは一台はパナソニックのディーガとかいうやつでもう一台はWintechという東南アジアではよく目にするメーカーのもの。
圧倒的にWintechは使いやすい。
(Wintechは再生専用です。あくまで再生機能に限っての話ですが。)

MP3でもJPEGでもとりあえず、適当なフォルダを作って放り込むだけでちゃんと再生してくれる。(DVD-RでもCD-RでもOK!)
VCDも観られるし、少しぐらい規格からずれていてもしっかり再生してくれる。

ところがメーカー製のものは融通がきかない。
DVDはDVDの規格通りでないと、うんともすんとも言わないし、DVDにJPEGファイルなんか入れたところで全く観られない。(CD-Rでもただ放り込むだけではNG)
VCDもなんだかうまく再生できないものが多い。(Wintechで再生できてもPanaはできないことがある。)

安物と言う無かれ。
あなどれないものです。

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幸せはネコで測るのだ!

  • 2006/01/01 05:01
  • カテゴリー:価値観

Sat, 01 Jan 2005 11:02:25 +0900

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いいたします。

いやぁ、昨年は災害の多い年でした。
皆様の身近には被害を受けた方はいらっしゃいませんでしたか?

元旦の新聞を読んでいてもあまり明るい記事はありませんねー。
企業の業績が多少上向きである、くらいなもので。
少子高齢化の話もあれこれ書いてありました。

なにをいまさら、という話でもありますが、人口が減るというのは国にとってはかなり大きなダメージとなります。
貴重な働き手は減る上に福祉の対象は増える。
若手や企業の負担は増える一方。
海外でも通用する人材や企業はどんどん流出していきます。
(文部省が本気で英語教育の改革をしないのはそのせいかも。。。言葉の壁がなくなったら、皆、海外へ出て行っちゃうかもしれないからね。)

「産めや、増やせや」って、掛け声かけたって人口は増えやしない。
考えてみれば簡単な話で、この国で子供を産むというのは一大決心が必要。
一人の子供を産むのに家を一軒、35年ローンで購入するくらいの決意がないと、産むことはできない。

日本では過去に3回、人口減少があったそうな。
最初は縄文時代後半、次は平安時代、3度目は江戸時代中期から後期にかけて。
いずれも飢饉や疫病などによるものだが、江戸の人口減少のときは新田開発が人口増加に追いつかず、一人あたりの耕作面積が減り、人口減につながったという背景もあったらしい。
そんなときに一部の藩では、出生届を出すと一時金を出していたところもあったとか。(一時金目当てで子供を産むわけでもなかろうに。無いより、ましだが。)

お正月休みの昨日、今日。
子供たちとゲームなどをしてのんびりしています。
「人生ゲーム」だとか、「幸せの証ゲーム」など。
この「幸せの・・・」は人生ゲームによく似たルールだが、お金の多寡を競うのではなく、「幸せネコ」の数を競うもの。(幸せなことがあると招き猫がもらえる)
職業などで給与の額は決まり、その後の経済活動を大きく左右するのは「人生ゲーム」と一緒です。

5000万円で別荘を買い、2ネコもらう。
宝くじで1億円あたり、2ネコもらう。
ドロボーに入られ50万盗られる、2ネコ失う、とか。

でもね。

結婚すると10ネコもらえる。
子供が産まれると5ネコもらえる。
子供がぐれると5ネコ失う。
地震で家を失うと、5ネコ失う。

我が家では「無病息災、平和な正月を迎える。2ネコもらう。」という新年です。

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引っ越しするのよ

  • 2006/01/01 04:11
  • カテゴリー:与太話

Tue, 16 Nov 2004 23:50:27 +0900

私は今回で7度目の引越しになります。

想えば、初めての引越しは小学校3年生の時。
東京から埼玉県へと、引っ越してきました。
最初は転校生ということで、ずいぶんと、いじめられたのを覚えています。
「ビーバー」というあだ名をつけてくれたのも、転校してきて最初の担任です。

次の引越しは、高校を卒業すると同時に新聞屋の住み込みへ。
その後、契約が切れる1年後に実家に帰り、その翌年は、晴れて一人暮らし。

しかし、このアパートが、今、思い出しても笑える。
外壁はピンクのパステルカラーに塗られたその建物は築40年ほど。
部屋は5畳一間の洋室なのですが。。。

小さな窓があるこの部屋には、たった1畳だけタタミが埋め込んであり、その上には小さなちゃぶ台。
隣にはシングルとセミダブルの中間ぐらいの木製のベットが床から生えています。
やたらしっかりとした作りのベットは存在感充分。
部屋にあるのは、ベットとタタミの他は、奥の方にあるちっちゃな洗面台だけ。

なぜならここは数十年前はいわゆる「ちょんの間」の部屋。
(意味のわからない人はお父さんに聞いてください。)

その後、引っ越した先は、競馬場前のラーメン屋の2階。
玄関脇のトイレの窓を開けると鍵がぶら下がっており、私が不在でも、誰でも入れるようにしてあった。
大学は「夜間部」だったので、昼夜共に忙しかったのですが、家に帰ると誰かが私の部屋で博打を打っている。
麻雀やっているか、ファミスタ87で賭けているか?
(江川のカーブは凄かったし、ライアンの剛速球も打てなかった。)

一晩で、今となっては二束三文の電話加入権(当時72.800円)の所有権が動いたりしていたものです。
この博打で大学を中退しちゃった奴もいましたっけ。

東京競馬場前のボロアパートですから、金曜と土曜の夜には各自競馬新聞を持ち寄り合宿です。
(勝馬や競馬エイトなどより私はトータライザーという競馬新聞が好きでした。)

ここに10年住み、この家賃3万6畳一間トイレ付のボロアパートを出るときには東京都から90万円程もらいました。
府中街道の拡幅に伴う立退き料として。
こんなことをしているから、財政は良くならないのですねー。

その後、念願の風呂付の部屋に引っ越してきました。
府中のアパートに住んでいた頃は、度重なる銭湯の廃業で、車で風呂に入りに行ってましたから。冬はつらいんですよねー。

そして、今回の引越し。
指折り数えてみると、今のマンションにも10年近く住みました。
ちょっぴりづつですが、生活は向上しているような気がします。

今度の部屋では何が待っているのだろう。

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アメリカの良いところ

Sun, 3 Oct 2004 21:50:28 +0900

「イチロー」が大記録を樹立しました。
いやいや、それにしてもアメリカでの報道などはすさまじいものです。
スポーツ専門誌だけでなく一般紙までも大きく取り上げているようです。

このあたりがアメリカの良いところですよねー。
「凄いものは誰がやっても凄いと素直に称える」というフェアーな考え方。
今も残る、数少ないアメリカの素晴らしいところです。

日本ではどうでしょう?
年間最多安打を外国人選手が獲得したとして今回の「イチロー」に対するものと同じような評価、賞賛がされるのでしょうか?
「助っ人外人」なんていう言葉があるくらいですから、言わずと知れたところですが。。。

「イチロー」の試合をアメリカまで観に行く日本人観光客の行動をみても、それははっきりしています。
「イチロー」の打席がくるまで、誰がホームランを打とうが、どんなに剛速球が決まろうとも雑誌を読み耽る日本人ファン達。
とっても恥ずかしく感じます。
っていうか、寂しいねー。もったいない。

そろそろ捨てませんか?
島国根性。

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イチローはこう考える。そうな。

  • 2006/01/01 04:10
  • カテゴリー:価値観

Mon, 4 Oct 2004 00:07:29 +0900

「イチローの偉業を称える」とかって言う話ではなく、彼の考え方の話。

歴史に偉業を残す人は「エジソン」であっても「アインシュタイン」であっても、「王貞治」であっても「松下幸之助」であっても、、、何が違うのでしょう?

素質?
能力?
たとえば生まれつきの身体能力とか頭の回転とか?
やっぱ、天才?

そういう生まれつきの能力も少しはあるのかと思えば、本人達は口をそろえて「自分はいたって普通である。むしろ落ちこぼれである。」とまで言う。(落ちこぼれとまでは思っていなくても、フツーであると本人達は言う。)

「何が違うのか?」という問いかけには皆、「考え方だ」と。

「イチロー」は普通の状態であれば理論的に3割5分は打てると言う。

彼は「ピッチャーの投げるボールの7割はとらえることができる」というのだ。
しかし、頭の中で「こう打とう」と考えたイメージ通りに体を動かすことは容易なことではない。
脳から肉体へイメージを伝えるプロセスで、半分はミスが生じてしまうのだ。

打てるはずのボールをイメージ通りに打つことができない打席が、7割の半分、つまりイチローにとっての3割5分は「半分もミスをしてしまった」結果ということになる。

なんかこう考えると「打てるような気」がしてきませんか?
へ?無理だって。
そらそーです。

7割のボールがこうしたら打てるとイメージできるようになるまでの練習が必要ですから。
ただ、これほどまでの練習も、彼の考え方があって初めて実行できる。
そういった考え方がないと、それほどまでの練習は途中で嫌になってしまうかもしれない。

考え方次第で、「あなたもイチローになれる!」かな?
もう今の歳では無理?(んー、スポーツ選手は無理かもねー。)

んじゃ、「カーネル・サンダース」でも目指しますか?
(ケンタッキーおじさんはケンタッキーフライドチキンのアイデアを立案したのは60歳を過ぎてからでした。FC1号店の創業は65歳の時です。)

これなら、まだ、間に合う。かな?

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ちゃんちゃらおかしい。常任理事国入り。

Wed, 13 Oct 2004 01:28:28 +0900

人の命に値段などはつけられないけれども、明らかに人の命が粗末に扱われている地域があります。

彼らも「人を殺してはいけない」そんな常識は知っています。
しかし、なぜ「殺し、殺される」のでしょう?
憎しみにかられて?略奪のため?正義のため?
戦争はなぜ起きる?(永遠のテーマかもしれません。)

しかし、一つ言えるのは「ほとんどの正義は、誰かだけにとっての正義であり、ほかの誰かにとっては正義ではない」ということです。

アメリカの正義はイラクの人々の正義と一致しているのでしょうか?
イスラエルの正義はパレスチナの正義とは、ほとんど一致していない。
ロシアとチェチェンの問題ではどうでしょう?

「イラクは悪の枢軸である」という正義の考え方がある。
「クエート」はイスラムの教えに背く、怠惰な西洋文化に侵された元領土の土地、と考える正義もあります。

イスラム社会の盟主?として「ここはひとつ、懲らしめてやろう」とフセイン。
そこに出てきたのはイスラム社会の一員ではない部外者であるアメリカ。
その時、以前欧米列強から石油の権益をあらゆる手段で握られてきた記憶が蘇る。
アラブの問題に首を突っ込み、海からミサイルを飛ばし空から空爆をする。
巻き込まれる市民と多数の難民。

その後のこないだの戦争では、「大量破壊兵器を持っているから」という理由で今度は地上戦を挑んできたアメリカを中心とする国々。(日本を含む)
多くの一般市民が巻き添えになり、そこには憎しみが生まれ、憎しみが憎しみを生んでいく。

テロリストはそのほとんどが貧困層から生まれています。
800円で手榴弾、1万円出せば中古の自動小銃が買える国はたくさんあります。
平均年収が5万円に満たない国もたくさんあります。
5個で4000円の手榴弾を体に巻きつけ、テロを起こすと、組織からは遺族たちに数年分の年収に匹敵する金額が支払われる、としたら。

日本では子供を一人育てるのに4000万円くらいかかるとか。
成人するまでの20年で割ったとすると、一年あたり200万円です。
日本の1年分の子供にかかる金額は平均年収5万円の国の40年分に匹敵します。
(別に僕も含めた皆さんが偉いわけではありません。たまたまこの国にいるだけです。)

たまたま命の値段の安い国に生まれ、ほとんど教育もない中で育ち、肉親を不幸で理不尽な出来事で亡くした者が、強烈なイデオロギーに出会った時、視野狭窄になってしまうことをあなたは否定できるでしょうか?
彼がそこに強烈な正義を見出すことを否定できるでしょうか?

戦争や内戦、テロやクーデターのその渦中にいる人達は「自らの正義」を信じて、その行為を行っていることが、多くの場合だと思います。
「世界は一家、人類は皆兄弟」などという標語では絶対に平和にはなりません。

インターネットで自らの殺戮を公開するテロリスト。

私はテロを肯定する気は全くありません。

ただ単に「正義は何か?悪とは何か?」では、テロは決してなくならないということを言っているのです。
テロは憎むべき行為であり、絶対に屈するべきでもありません。

これらの話がまともに議論もされないこの国が、国連の常任理事国入りをして、いったい何ができるのでしょうか?

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なにやってんの?日本のプロ野球。

Date: Sat, 23 Oct 2004 01:44:23 +0900

なんだか日本のプロ野球界が揺れているようですね。
相次ぐオーナーの辞任。
その原因は獲得したい選手に対する金銭授受がきっかけとか。

でも、現金渡して、何で駄目なの?
だって、プロじゃないの?

プロはお金をもらってプレーするからプロなわけで。
プロになりたい選手に金を渡して何が悪い?

そのお金を受け取った選手が税務申告しなければ、それは悪いことですけど。
ちゃんと受け取ったことを申告して、税金を払えば日本の法律では全く問題ない。

それなのに、なんで、なんで、どうして悪いの?

高校生に多額の金を渡すと教育上、悪いの?
じゃー、若くして金を稼いでいる奴、たとえば芸能人なんかは、みんな人の道をはずしているの?

自分の実力で金を稼いでいるんだから何も問題はないはず。
教育上悪いとか、グレるとか、そんな暇なんてないって。
プロの世界はそんなに甘くない。
どうしても駄目、というなら、金は親に渡せばよいし。

それとも、金のない球団が選手獲得できなくなるから?
そんなものは共産主義者か、仲良しクラブの変な理屈。

金がないなら、そんな球団は淘汰されるべきです。
(金がないなら退場しなさい。)

金があってやる気のある会社はいくらでもある。
ソフトバンクしかり、ライブドアしかり、楽天しかり。

仲間内の仲良しクラブで球団全体を維持していこうとするから、そんな、わけわかんないルールを作ることになる。
そのへんにある、ごく普通の会社のように、自由に売却もでき、自由に市場参入もできる、欲しい社員(選手)には好きなだけの金を払う、そんなプロ野球界に早くならないと日本の野球はどんどん衰退していくと、思う。

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テレビニュースを見てびっくり

  • 2006/01/01 04:10
  • カテゴリー:

Thu, 28 Oct 2004 23:00:13 +0900

昨日、深夜のニュース番組を見ていてびっくり。
数日前に配信した処刑シーンを集めたサイトの映像がテレビに映っている。
でも、よくみると座らされているのは日本人。

へ?と思いよくよくニュースを見てみると、その日本人は、どうやらニュージーランドにワーキングホリデーで滞在しており、何を思ったのか、自分探しの旅にイラクへ出かけて拘束された模様。

でも、なんで「自分探しの旅」でイラクなのでしょう。(ボランティア活動をするつもりでもなかったようです。なにやら自衛隊を観に行ったとか。自衛隊を見に行くなら入隊してから行けばいいのに。)
まぁ、私自身、数年に一度は東南アジアなどをふらふらする旅に出ているので、気持ちはわからないでもないのですが。

でもやっぱり、旅の間、自分を守るのは自分しかいない。
気ままな一人旅であっても、危険な地域を旅するのなら、前の都市に滞在中には次の場所の情報はきちんと収集すべきだし、新しい街に着いたら1~2日程度は情報収集しながら様子をみる。

地域の情報は同じような旅人が一番持っている。
持ちつ持たれつなわけで、自分が滞在していた街の情報を伝え、相手からは自分が行く先の街の情報を得る。(行く先が逆ならね。)
もし、行く先が一緒なら共同して情報収集すればよい。

そんな情報交換の場所が「ドミトリー」なわけですね。

そして、治安の悪い地域であれば数日間滞在しながらだんだんと行動範囲を広げていく。(慣れてくるとどこが危険な匂いなのかが少しずつわかってくるし。)

数ヶ月前にイラクで拘束され、無事救出された日本人も駆け足の旅だったようですし。(危険地帯に入る前の街に滞在したのは、わずか1日。ここで3日間情報収集していたら、もっと違った結果になったのでは?)
今度の彼はどんな感じで旅をしていたのでしょう。

なんにしても情報収集って、大事だと思うんですよねー。

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