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エコなことしてますか?

我が家にREGZAがやってきました。
と、いっても液晶大画面TVがやってきた訳ではありません。
"見た目"的には、相変わらずのブラウン管テレビが鎮座しております。

居間のTVは地デジ対応のものに変更済みでしたが(前のTVが壊れた時に買っていただいた)食卓のTVはアナログのブラウン管TVを使っています。
下にテロップが出てうっとおしいのね。
「来年7月であなたのTVは映らなくなるよ!」って言う内容の表示が、たまーに、流れるのです。

エコポイントも今月一杯で半減してしまうというので、どうしようかと検討した結果、もっとも環境にやさしく、懐にもやさしい対応をする事になったのでご報告。(そんな報告いらねーってか?)

ところで、テレビって、いくつかの部品に分けられるのね。
まずは液晶とかプラズマの画面部分。これが見た目の大部分を占める。
デジタルチューナー部分。これは裏方だけど頭脳というか心臓部ですね。
ハードディスク。これによって録画容量が決まってしまう。最近の機種は外付けハードディスク対応のものがあるので、そういうものを選べば増設可能ですよねー。

さて、上記を踏まえて、今回購入したのはデジタルチューナーの単品。

これこそ、究極のエコだと思うのだが、エコポイント対象外です。
これまで使用していたアナログブラウン管TVとアンテナの間にデジタルチューナーを設置することで、地デジの画像をブラウン管に表示する事ができるようになる。

まだ使えるテレビを捨てるのは、もったいないでしょ?
リサイクルするから無駄にはならないって?

あなた、騙されていますよ。。。

リサイクルって、表面を綺麗に磨いて中古で売り出すわけではないのは、ご存じの通りかと思います。
バラバラに分解して、動力かけて粉砕したり、薬剤や高熱で溶かしたりして、各素材を再度抽出して再利用する訳で、せっかくまだ使える機器も、鉱石とかと同じ扱いで、膨大なエネルギーをそそいでいかないと、
再生はできない。(レアアース素材は簡単には取り出せないのですよ。)

リサイクルの実際
http://www.aeha.or.jp/assessment/aeha/aeha_recycle.html

ここ数カ月で膨大な量の"まだ使える"冷蔵庫やテレビなどのエコポイント関連商品が捨てられた事でしょう。修理不要の完動品の機器たちが。

使える商品を捨てるのは、新しい製品を作るエネルギーと、古い製品をリサイクルするエネルギーの両面で、エネルギーの浪費×2倍です。
こんなアホなエコポイントを国が進めていて、景気対策にはなるけれども省エネルギーとか、二酸化炭素の排出削減には、全然つながらない。
地球温暖化に貢献して、東京湾をサンゴ礁の海にしよう!って、違うだろ?

んな訳で、我が家では、今考えられる最もエコな方法を取ってみました。

デジタルチューナーは数千円のものも売っていますが、録画ができないと困るーーーという一部の意見を尊重し、東芝REGZAのチューナーを採用。
予約録画する必要がなければ、デジタルチューナー自体は5千円位から各種販売されています。

さて、東芝REGZAのデジタルチューナー。
YAMADA電機で24,800円取寄せだったのですが、ドンキホーテでは17,800円ぽっきり!で、点数限定もなし!(広告の品ね)
なぜか、店頭には置いておらず、店員に奥から出してもらって購入した。

この価格は、価格コムの最安値よりも安いのだー。ドンキ恐るべし。。。
欲しい人がいたら買って送ってあげようか?送料かけても得かもね。
(店頭に出さないとは、広告に載せる金額を間違えたのかな?)

外付けハードディスクはパソコン用の安く売っている奴を繋げればOK!
今どきは2TByteの巨大容量でも1万円余り。
これで連ドラ予約をしまくっても簡単には足りなくならないだろう。

いずれ、今使っているブラウン管のテレビが壊れたら時はアナログチューナー内蔵の大画面液晶テレビを二束三文で買ってきて繋げれば、大画面のデジタルテレビに早変わり。
(地デジ未対応の大画面TVは、まだ使えてもゴミ扱い。かわいそうな ので、これを出力用の画面として使うのだ。)

デジタルテレビって、壊れやすい部分はハードディスクと液晶部分。
心臓部のチューナー部分なんつーのは、めったに壊れない訳で、各部品がバラバラに別れていると、修理も楽なのだー。

致命的にどっかがぶっ壊れても、その部分に相当する商品を買ってきてつなげばよいので、対応可能な範囲は大きい。
高額のメーカー修理代も不要ってことで、この方法はいち押しですよ!
超エコだー♪(自画自賛♪♪)

まだ地デジ未対応の方は、是非、ご検討を!
安易に国の方針に乗っからずに、本当のエコって、どんなことなのかを、考えよう!(エコポイントが貰えるって言っても、エコポイントの金額以上に今必要ないものに対して出費していたら、得にはならないと思う。)

 

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秋の夜長をどう過ごす?

「もしドラ」読みましたー。
書店で手に取った時に中年のおじさんとしてはちょっと躊躇する表紙ですが勇気を奮い立たせて購入しました。(萌え系イラストの表紙なのだ。)

ちなみに「もしドラ」は「もし配牌がドラ3だったら?」の略ではありませんよ。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という、とっても長い題名で、略して「もしドラ」です。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 36

文章は平易で、トータル数時間位で読み終わってしまいました。
通勤電車、往復3回分で読み終わるって、言ってもわからんかな?
(ちなみに通勤時間は、片道1時間20分、乗換え1回です。)

amazonの書評をみると、評価は両極端ですねー。
小説としての完成度としてみたら、評価は低い。僕の評価も高くはない。
展開はトントン拍子すぎるし、文章表現もそれ程上手いとは思わない。
と書きつつ、読み終わるまでに2度ほど、目がうるっと、してしまったのだが。

しかし、ピーターFドラッカーの入門本として評価するなら、高評価の付く書籍だと思います。(「もしドラ」のドラはドラッカーのドラです。)
僕は後者だと思って読みましたので、高評価ですー。

この「もしドラ」の元となったドラッカーの原典は「マネジメント」という本で遥か30年以上前に書かれたものです。(実際はそれの概要まとめ本。)
実は私も20年前に読みました。

当時私は大学の商学部に籍を置き、経営コンサルティング会社への就職を目指して就職活動をしていた。
なので、ボストンコンサルティングとかマッキンゼーなんていう単語に微妙に反応しつつ、大前研一とか船井幸雄とかの本を読み漁っていた。
そんな中、逆光のはげ親父が表紙に印刷された彼の本はインパクトがあったと思います。(逆光のはげ親父の表紙は、同著者の別の本かも。。。)

「マネジメント」の内容については、正直、あまり覚えていません。
恐らく余りに自分のレベルが低く、ただ読んだというか、活字を追いかけただけで、理解できてはいなかったのでしょう。

ドラッカー本って、さらっと読んでも、頭には入ってこないのですよ。
言い回しというか、使う単語がむずかしいのね。
平たく言うと、漢字が多い。

一文一文を噛みしめて読むという、ご飯を一口あたり50回ずつ噛みしめる様な作業を続けないと、完全理解はできない。
だからこそ、日本を代表する様な経営者達が何度も読み返す本として、この本を挙げる人が多いのかもしれない。

飯島延浩は従業員の心が離れ、離職が相次ぎ、その上、過去最大の設備投資を行って建設した工場が全焼した。そんな中から再起できたのもドラッカーの考え方を学んだおかげだ、と語る。製パン業界最大手の山崎製パン社長だ。
資生堂名誉会長の福原義春は、「ドラッカーの著作は私の為に書いてくれたかのような内容だ」と言い、さらには「彼の考えはすでに私の中で一体となり、口をついて出る言葉がもはやどちらのものか、わからなくなっている。」とまで言う。
スクエアエニックスの和田社長は、社内で管理職になる社員にはドラッカーの「経営者の条件」を読ませている、とか。とか。

他の経営学者の書いた本と違って、読者層が幅広く、中には熱狂的な信者?
もいるピーターFドラッカーって、何が違うのだろうか?

一般的な経営学者の書いた本は概念の話であったりして、明後日の経営には役に立っても、明日の経営には役に立たない本も多い。
ドラッカーの本は、今、どうすべきか?に結論を与えてくれる内容が多い。
具体的な判断基準というか、指針の基になる考え方を説いているものが多い。
だから、今目の前で直面している問題の解決法の糸口になり得るのだ。

それでいて、技術的な「いわゆるHowTo本」ではない。
経営学者ではないがロバートキヨサキとか、橘玲の様な実践に直結した話ではないため、時間が経っても色褪せない。
ロバートキヨサキや橘玲の本は、具体的であるが故に有用でもあるのだが、国が違ったり、制度が変わったりすると、そのまま実践はできなくなる。

その点、ドラッカーの本は、むしろ哲学に近いかもしれない。
技術論ではなく、考え方や着目点、判断するポイントを説いている。
特に経営といっても、営利企業に限らず、非営利組織も含んだ様々な組織を構成する"人"について、書かれている部分が多い。
どうしたら、気持ちよく人が動くのか?生き甲斐を持ってその組織の活動に打ち込むことができるのか?を書いている。
だから、30年以上前に書かれたにもかかわらず、色あせない。

でもねー。分厚くって難しい本っていうのは、無理よ。駄目。
装丁の段階でNGですね。残念ながら。。。

この「マネジメント」は日本では3人の人が翻訳している。
つまり、3社から出版されている。
最も定評あるのが上田さんという翻訳者で、ドラッカーからの信任は厚いし本も厚い。本が厚いのは上田さんのせいではないが。
しかも、その厚い本が、上中下の3冊に別れている。
積み上げると完全に立体の構築物となり、高すぎて枕にもならない。
たぶん、この高さでは、寝違える以前に、眠れない。

その本からエッセンスを抜き取って1冊にまとめたものが、「もしドラ」の主人公みなみちゃんも購入した「マネジメント エッセンシャル版」というもの。こちらも前述の上田さん翻訳の本です。
マネジメントの1400ページをわずか300ページに凝縮してあるのだ。
(枕にするには、これだと逆に、ちと薄いな。)

さらにー、このエッセンシャル版を中学生でも理解できる様に平易に訳して書いたのが、この「もしドラ」こと、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という長い題名の本です。
題名は長いけど、本文は読みやすいぞ!

内容は小説形式になっていて、簡単にあらすじを紹介すると野球部の女子マネが間違ってドラッカーの「マネジメント」を買って読み始める。
途中で、野球とは関係ない本だと気付くが2千円も払って買ったのだから、、、と読み進める。
そうすると、高校野球部でも応用できる文言があちこちに発見でき、それを実践していく話だ。

毎回1回戦負けの野球部を、甲子園に行けるまでに育て上げるドラマ。
「野球を通して感動を与えるのが目的」で「『送りバントとボール球を打たせる野球』が、今の高校野球をつまらなくしている」というテーマは面白い。

各メンバーの性格設定に応じた施策などは、具体的でリアリティーがある。
東大野球部出の優秀な監督は部員とのコミュニケーションが取れず本領を発揮できない。エースピッチャーは実力はあるのだが、心に脆いところがあり、また、本心を誤解されがち。足の速さを見込まれてレギュラーを獲得した選手はそれを引け目に感じていた。
他にもいろんな人物が出てくるのだが、問題解決していく過程で、ドラッカーの「マネジメント エッセンシャル版」からの引用文が、そこかしこに出てくる。
(原典の引用ページ数の記載もあるので、並べて読んでも良いかもしれない。)

話の内容は、現実とはかけ離れたほど、トントン拍子に巧くいきすぎてしまって逆にリアリティがなくなってしまっているが、一つひとつの施策をドラッカーの文章を読み解く事例として捉えると、非常に分かり易い解説書になっている。
なので、この本は小説として読むのではなく、ドラッカー理論の具体的な事例を挙げた解説書として読むのが正解だ。

ちなみに「もしドラ」の著者「岩崎夏海」ちゃんは短髪のおっちゃんですので、お間違えなく。
この岩崎さんは秋元康に師事してAKB48のプロデューサーを務めた人らしい。
ゴッツイ顔して、なんでペンネームは「夏海」なんだろう。

何らかの組織にかかわる方は、是非、この機会にお読みくださいませ~。
手軽に「もしドラ」でも良いし、ちょっと真面目に「エッセンシャル版」も良い。
本格的に「マネジメント3部作」に取り組むも良し。(←僕は無理~♪)

さて、秋の夜長をどうして過ごす?

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
P・F. ドラッカー 上田 惇生
ダイヤモンド社
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北欧からのメッセージ

連日、テレビ等の報道では中国各地での反日デモの様子が伝えられていますね。
その報道の中で、「当局の取り締まりによりデモは鎮圧した模様です」というアナウンスがあるたびに、僕は苛立ち不愉快な思いにとらわれます。

そもそも、中国ではデモというものが禁止されています。
もっと正確に言うと、政府の意に反したデモは禁止されています。
なので、公安当局が鎮圧しようとしまいと、あらかじめのシナリオ通りであるだけなのです。(本当に鎮圧しようと思ったら自国民を戦車で踏み潰します。)

そんなことは、日曜午前の報道番組を見ていれば、誰でも知っていることではありますね。。。

では、なぜ、今、反日デモなんでしょう?

尖閣問題があるから?
私は答えはノーだと思います。

なぜなら、尖閣問題は中国が完全に勝利した稀有な例であり、今更尖閣問題の為に反日デモを起こす必要性がないから。
中国は近隣諸国に対して、様々な言いがかりをつけていますが、それがあれほど成功した例はないでしょう。
尖閣諸島の領土問題というものが、あたかも昔から問題としてあったものの様に、世界中に人々に印象付けることに成功しましたから。
なので、中国にとって成果を挙げた尖閣諸島の問題に固執する必要はない。

私が思うに、中国の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞の問題が根っこにあると思うのです。

ちなみに世界中は尖閣諸島の問題なんてこれっぽっちも気にかけてはいません。
既に終了した話であり、日本も弱気だったところをみると言えない何かがあったんだろう、という感覚でニュースは人の記憶から消えていっていることでしょう。

もう、今さら何を言っても、これまでの日本政府の対応は消えません。
明らかに中国側の漁船がぶつけてきていたとしても、今さらビデオ公開したってこのタイミングでは遅きに逸しており、ビデオテープを捏造したと中国は主張するのが落ちでしょう。

中国が世界中に、特にアフリカ地域でばら撒いている金はこういう時に活きる。
アフリカ諸国にとって日本と中国の無人島を巡るいざこざなど、ソマリアとエチオピアのいざこざよりも、ずっと小さなものに映っているでしょうから。
(身近なものではない、という意味で。逆もしかりという意味でもある。)

彼らにとってはどうでもよいことで、どこか国連とかで争うとしても、中国の方がたくさんお金を落としてくれるなら中国に一票を投じる国も出てくるはず。
それが中国の狙いであるし、この問題は狙い通りに事を運んできた。

それに対してノーベル平和賞というと、一応、世界中の国々が注目するわけで、その影響は大きい。
各国首脳は元より、著名人もこぞって劉氏の釈放を要求している。
海外の国々などには意を返さない中国でも、自国の元共産党幹部や新華社通信の元幹部などによる民主化要求の動きに対しては無視してもいられない。
http://p.tl/d7mn
足元から政権基盤が崩れる兆しに繋がりかねないからだ。

が、今はどうか?
中国全土を反日デモが吹き荒れるという状況にすることで、一人の反体制家の釈放の話などは、十分に薄れてしまっている。
その意味では、中国政府はこの問題でも、十分に成果をあげている。(実際に吹き荒れているかはわからないが中国当局の報道では吹き荒れていると言っている。)

もっとも、中国が世界中に伝えたい事は、反日デモが盛んに行われているという(捏造された?)事実であり、本当に自由にデモができる国であれば、この国の言論は基本的に自由である!と主張したいのだろう。

そうすることによって、国内の民主活動家達をけん制することができる。
そこに自由な民主主義があるなら、民主活動家は存在意義を失う。
政府はそれを目指しているのだと思うのだ。

話は少しずれるが、日本のノーベル賞に対する認識もどうなのだろう?と思うことがある。
まず、ノーベル賞とは中立な国際機関が選考するものではない。
ダイナマイトを発明したノーベルさんの遺産の利息で運営される組織だ。
そこまでは知っている人も多いだろう。

だが、そのノーベル賞の選考についての報道は少ない。
選考は、物理学賞・化学賞・経済学賞の3部門については、スウェーデン王立科学アカデミーが行う。生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が行い、文学賞は、スウェーデン・アカデミーが行う。
最後に平和賞についてはノルウェー・ノーベル委員会が、が選考を行うのだが、このノーベル委員会はノルウェー国会が任命する組織なのだ。

平和賞のそもそもの生い立ちは、スウェーデンとノルウェーの和解と平和を祈念して創設されたため、他がスウェーデン主体だがこの賞だけはノルウェー国会が任命する委員会による選出という、変なかたちを取っている。

そんなん、ノルウェー政府の意向が影響しないわけがないじゃん。
もちろん中立とはうたっているものの、任命するのは国会だからね。

佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞した際も、ノルウェー政府への強力な政治工作が問題になったけど、ノルウェー政府が選考に対して純然たる力を持っているのは確か。
だから、中国が強硬にノルウェー政府を脅迫したのは戦法として間違ってはいない。
中国は間違いなく現状を認識している。

一部報道では「たまたまノルウェーに選考委員会があるということで、ノルウェー政府に抗議するのはおかしい話で、中国のうろたえぶりが...」なんて言われていましたが、まったくもって、ジャーナリズムというには程遠い見識しか持ちあわせてはいないお方の言葉と言わざるを得ない。
ノルウェー政府の意向が大いに加味された上での受賞ですよ。あれは。

ではノルウェー政府は、地球の裏側の中国に、何を恐怖したのか?
世界デフレの元凶である中国の安い製品は地球の裏側まで席巻している。
でも、そんなのは今に始まった話ではない。
決め手は「レアアースの実質的な禁輸措置」だと思う。

中国はこのレアアースの問題では禁じ手に手を出している。
これまで政治の世界では目を覆いたくなるような汚い手でも、各国政府間で行われてきた。
しかし、それは政治の世界の話であり経済に持ち込むのは禁じ手だ。
(ヨーロッパはロシアの天然ガスで痛い目を見ているから猶更だろう。)

経済は各国民に直結しており、直接被害をこうむるのは民間人だ。
なので、圧倒的な軍事力で世界に君臨するアメリカ合衆国ですら、経済制裁を行うには各国のコンセンサスを整えた上でないと実施しない。

それを今回、中国は世界生産の9割を握るという優位性を使い、自国だけでブロック経済を敷いた。
正式には禁止措置は取っていないと否定しているが、現実に輸出されてはいないわけで、共産主義である中国は全てが国営企業でもあり、各企業の事情のせいにはできないことは言うまでもない。

ブロック経済の行きつく先は第二次世界大戦で嫌という程、骨身に染みたはずなのに、この国はまだ認識していないのか。
中国の暴挙を許してはいけない。

北欧ノルウェー政府からのメッセージは正しいと思う。

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隣の魔女の殺戮系呪文

今日の話題は21世紀の現代でも使える強力な殺傷能力を持つ呪文について。

先日、インターネットで別の話を検索していてたまたま目にした話題です。
21世紀の現代社会でも実は魔術は有効で、魔女初心者の小悪魔系女子でも使える、超強力殺戮系呪文をご紹介。



この呪文を投げかけられると、シチュエーションに縛りはあるものの本当に人ひとりが社会的に抹殺されます。
相手が武道の達人でも、現役バリバリの海保隊員でも、何の武器も持たず素手で相手の息の根を止めることができる呪文です。
しかも、呪文としては低難度で、それほど修業を積まなくても多くの人が使えるもののため、非常に恐ろしいものでもあります。

二人組で使用するらしく、3つの呪文で構成されています。
最初の呪文を2つ目の呪文が強化し、最後の呪文で相手のとどめを刺すらしい。
早速、どんなものだか見てみましょう。

場所は混雑した場所ならどこでもよい。朝晩の通勤電車が最適でしょう。
最初の呪文は「コノヒトチカンデス!」というもの。
そして、二つ目の呪文は「ワタシミテマシタ!」というもの。
ターゲットの男を挟み、二人がこれをできるだけ連続して唱える。
両脇から連続されると屈強な男でも、完全に逃げ場がなくなりますね。

駅に停車したら、そのままターゲットを駅に降ろしてしまう。
これによって実際には触っていなかったことを見ていた証人達とサヨナラすることができます。

駅員か鉄道警察隊が来たところでとどめの呪文「パンツノナカニテヲイレラレマシタ」を唱える。
これは最初の2つの呪文ほど大きな声でなくても効くらしいです。
むしろ、下を向いて小さな声で唱えた方が効果的な場合も多いらしい。

この最後の呪文で「迷惑防止条例」から「強制猥褻」へ罪を格上げさせることができるとのこと。
迷惑行為防止条例は6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金であり、略式起訴で罰金を支払って終わりというケースが多い。
しかし、強制猥褻は6月以上10年以下の懲役で罰金刑がなく、被害者が告訴すれば、ほぼ間違いなく起訴されるらしい。

罰金刑なら会社にばれずに済む可能性もあるが、懲役刑となると執行猶予がついたとしても、社会的制裁は免れない。
普通の会社なら、有罪確定と同時に、懲戒免職となるでしょう。
(同じ有罪でも業務上過失致傷とかと違って、強制猥褻は無理だろー。)

親告罪である強制猥褻は、親告があるとほぼ間違いなく起訴されるというのが恐ろしい。
片や孤立無援の男に対して、でっちあげにしても証人がいる魔女側が圧倒的に有利であることは言うまでもない。
物的証拠といってもパンツには指紋は残らないだろうから、証言が重要視されることでしょう。

現代の魔女による恐ろしい呪文でした!悪用厳禁です!

さっと出してピッと渡すことはあまりないので、変えた

  • 2010/09/16 23:03
  • カテゴリー:便利技

最近、20年来の習慣を変えました。
ちょっとした習慣でも、いざ変えようと思うと結構なストレスがかかったりします。

何を変えたのか?というと、財布を変えた。
なーんだ、それっぽっち。と思われるかもしれませんが、私としては生活スタイルが変わった。
正確に言うと、生活習慣を変えずにスタイルを変えたのですが。

それまではマネークリップを使っていました。
マネークリップって、紙幣を半分に折って挟んで留める道具。
真鍮製のものやステンレスのもの、Zipoとかのブランド名が入ったもの、最近では小さなナイフとかハサミが収納されているものを使ってました。
マネークリップはコレクションにもなって、楽しめるんですけどね。

さらに、マネークリップって、邪魔にならないんですよ。
スーツのズボンのポッケに入れても膨らまないし。
(札束を持ち歩くわけではないので。。。)
小銭はそのままポケットへ。

でもね。最近ちょっと思ったのはマネークリップだとお札がかわいそう。
夏場の暑い時期はズボンを通して汗でポケットの中はムレムレ。
その湿気をお札が吸い込んで、なんとなく湿って、しなっとなったお札になる。当然、角は折れて丸くなる。

1万円札を取り出して支払おうとすると、湿ってしなしなで、角が折れてよれよれ。って、なんだかな~。
自分が受け取ることを考えると、1万円札を受け取る時に湿っていたら、ちょっと嫌だ。

マネークリップと言うのは、そもそもの文化としてはアメリカ文化でありチップを支払いやすいという使い勝手が利点なんでしょうねー。
いつでも、さっと出して、ピッと何枚か抜き出し、さっと相手に渡す。
財布だと、こうはいかない。

日本とアメリカの紙幣に対する違いと言うと、アメリカのドルは100円程度の価値から紙幣がある。日本だと小銭ですね。
その点、日本の紙幣は US10$ 程度以上の価値のものからしかない。
米ドルから比べると高額紙幣ばっかりなんですね。日本の紙幣は。

チップの支払いで10$札や20$札の出番は少なく、主に1$札とか、せいぜい5$札がチップとしてはよく使われる。
そう考えると、マネークリップって、小銭を束ねておく道具なんですね。

それを日本の紙幣に当てはめて使うと、高額紙幣がよれよれになっていくのですよ。
僕自身あまり高額紙幣は持った事がないので、1000円札がメインではあるのですが、それでも最近はよれよれの紙幣が気になっていました。

さらに言うと、僕はチップを払う習慣がない。

ということで、思いきって財布を持つことにした。
今までポソッとポッケにお金が入っていたのが、財布になると塊りになる。
かさばるのねー。

財布に小銭も一緒に入れると厚みも増すし、カードを何枚も入れると更に分厚くなっていく。
一握りもある大きさになるとスーツのズボンのポッケには入らない。
当然、鞄に入れる訳で、そうすると、いちいち支払いの際に鞄の中をゴソゴソと財布を探すことになる。

細長いタイプの財布であれば、上着の内ポケットに入れるという選択肢もある。
これなら、いちいち探さなくて済むのだが、夏場はクールビズが一般的になってきているので、上着は着ないし、持ち歩かない。

お尻のポケットに入れればよいと言う人もいるだろうけど、お尻のポッケから半分財布がはみ出しているのは、僕は嫌なのね。
なんか「ここに財布あります!」って宣伝して歩っているみたいで。
そうすると、やっぱり鞄の中に入れることになる。

んーー。生活習慣が変わってしまうのね。そうすると。
昼飯を食いに行く時、鞄なんて持って行かないし、休憩室にジュースを買いに行く時は手ぶらで行きたい。
鞄を持たずに財布を片手に昼休みにうろうろしていると、書店の棚に財布を忘れてきてしまいそうな気がする。

そこで見つけた便利財布。
二つ折りなのだが、重なる部分の皮がそれぞれ1枚になっている。
小銭入れ部分はコインを一列に並べて入れるだけの幅しかない。
そして、カード収納部分と小銭収納部分が重ならないようになっているので薄いのだ。
そのかわり小銭は999円しか入らないし、カードは5枚限定。
お尻のポッケに入れても違和感ないし、はみ出さない。

結果として生活習慣は変えないで、財布を持つというスタイルに変更することに成功したのでしたー!。
つまんない事だけど、本人にとっては結構重要な事なんですよね。
どーでもいーですが、近況報告でした!

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耳掻き道4級(履歴書記載は3級~)

  • 2010/09/08 00:48
  • カテゴリー:

私、先日amazonnで耳掻き買いました。

私どうやら耳垢が溜まりやすい耳の構造のようなのですよねー。
空気中の日常生活ではあまり問題はないのですが、海に潜ったりすると耳垢が溜まっていると水を含んでしまい、耳から水が抜けづらくなったりするんです。
そのため、水から上がっても、しばらく耳が聞こえづらい。
ゴロゴロと水が入っているのがわかるのですが、なかなか抜けない。



数年前ダイビング後、片耳が数日経ってもよく聞こえないので、耳鼻科に行って診てもらったことがあります。
「あーあー、こりゃ聞こえないだろ。」と言いつつ、ピンセットでズルズルと巨大な耳垢を引っ張り出す。文字通り引っ張り出すという状態でらせん状に耳にへばりついた耳垢が先生の片手の脱脂綿一杯に取れる。
耳の中では「バリバリ」という音とともに、貼り付いていたものが剥がれる感覚があり、すぐに良く音が聞こえるようになった。

でもね、なかなか自分では取れないのよ。
人に取ってもらうにしても、耳鼻科の先生ほどは無理。
彼らは鼓膜まで見ながら取るわけだけど、素人がどんなにライト当てても鼓膜は見えない。

なんか、素人でもできることはないのだろうか?
便利な道具ってないの?
科学の進歩著しい21世紀においてどんな耳掻きがあるのか?と、ネットで検索すると、あるある。いろんなタイプがあります。

一般的なスプーン型はもとより、円盤型とかスパイラル型とか形も様々。
形だけでなく、スコープ付きとかライト付き、吸引式なんつーのもある。
素材だって、竹やプラスチックはもちろん、ステンレスから銀、チタンまで。天然素材ではツゲ、象牙、鼈甲、クジラの髭なんていうのもあるらしい。

はて?沢山ありすぎて選べない。。。

耳垢のタイプによって選ぶものを変えると良いらしい。
湿式か乾式かによっても違うし、粉タイプかこびりつきタイプか?等によっても選択肢は変わってくる。

粉タイプはやはり綿棒等が使いやすいだろうけど、こびりついている人だと綿棒では取れない。むしろ、奥に突っ込んでしまうことになり易い。
私のようなこびり付きタイプの場合はプラスチックや金属製等のしっかりとした素材の、円盤型とかスパイラル型で引っ張り出すのがよいらしい。

一番良くないのが間違って奥に詰めてしまうこと。
なので、スプーン型よりも360度引っ掻きだせる円盤型とかスパイラル型が使いやすそう。
周りに触らないように奥まで突っ込み、360度、こすりながら外に掻き出す。これで、奥に突っ込んでしまうことはないはず。

ということで「驚く程取れる」というキャッチコピーのプラスチック製のスパイラル型を選びました。
色は黒。耳垢が目立つでしょ?

耳掻きは、よっぽど耳の穴が大きな人でもできるだけ、細いタイプを選んだほうが良いらしい。
さっきも書いたが、奥に耳垢を押し込んでしまっては良くないからだ。
耳掻きを耳の穴の周りに触れない様にして奥まで入れるのには、細いタイプが使いやすい。
耳の穴が大きくても小さくても細い方が使いやすいわけだ。なるほど。

注文後、待つこと3日間。
「驚くほど取れる」耳掻きが配達された。
早速試してみる。
ホジホジ。ホジホジ。ホジホジ。

んーなんか、よくわからなーい。
結局いつもと同じくらいしか取れないような気がする。
そもそも、それしかないのかな?
もっと素人には取れない奥にあるのかな?

アキバのメイドさんが俺よりも上手とは思えないし、やっぱり耳鼻科に行くのが良いのかな?
インドに行った時に試す勇気がなかったのですが、耳掻き屋さんという人がいた。耳掻き道の師範だそうな。
見た目は完全にホームレスのおっさんで、頼むといくらだったけなぁ?
20パイサとか、50パイサとだったと思うけど、ホジホジしてくれる。
(1ルピー=100パイサで、1ルピーは約3.5円。)
2円とか1円とか支払って、鼓膜に穴あけられても、、、、ということで、ビビってやってもらいませんでした。

ただ、聞くところによると「神の如き手技で、恍惚とした時間の後、我に返ると多量の耳垢を取り出されている」との噂もある。さすが師範!
どなたか弟子入りして日本で開業してはどうだろうか?
是非、待っている!

野生動物保護か?見世物か?

ファイル 10-1.wmv

私は先週ちょっと早めの夏休みをいただいておりました。
夏休みは、ほぼ毎日海に出ていましたよー。
砂浜か、海の上か、海の中のいずれか。

海の中と言えば、ジンベイザメを見てきました。
千葉の定置網にかかったジンベイザメをイケスで保護しているというのをTwitterで聞きつけ、行ってきたのでした。

ジンベイザメは5m程度の小さな奴。
とはいえ、小さくても5mですから、迫力がありました。
スキューバタンクを背負って海底で待つこと3分。
真上を横切るジンベイザメ。
お腹にはコバンザメがくっついていました。

このジンベイザメ。
「波佐間水中公園」という民間営利企業が保護しているのですが、掲示板では様々な意見が交わされています。

最左翼は「かわいそう!尊い命を、即刻、海へ返せ」というもの。
最右翼は「ジンベイザメ見たい!楽しみ!」というもの。

さて、このジンベイザメはどういう経緯でイケスに入れられて、入場料を支払った人達に観察されるようになったのでしょうか?
ダイバーだけでなく、船底が透明の遊覧船での観察も可能です。
(大人1000円、子供500円。)

千葉館山波佐間港の定置網は黒潮をもろに受ける場所にあるため、昔からマンタやマンボウがかかることで有名でした。

漁師にとっては海洋大型生物は商品となる魚を傷付けてしまうので招かれざる客です。いわば、迷惑な厄介者です。
どこの定置網でも同じだと思うけど、漁師は自分達の生活を守る為、厄介者が網にかかると人知れず処分していた訳です。

これを知った、あるダイビングショップ&観光遊覧船の社長さん。
「定置網に海洋大型生物がかかったら教えてくれ。買い取るから。」という話を漁師にします。

漁師としては生活の糧が保証されればよいわけで、網にかかった魚が売れても、間違ってかかった海洋大型生物が売れても構わない。
それ以降、商品となる魚を傷付けてしまうマンタやマンボウがかかると、処分されるのではなく、その社長に連絡が入るようになりました。

その社長は商品が台無しになるのに見合う金額で、その海洋大型生物を買い取りイケスに放し、投資額を回収した後、海に帰してあげています。
これにより命を救われたマンボウやマンタは数知れず。
でもって、その社長さんは青色のポルシェに乗っています。
(合計2台のポルシェを所有。青と緑だったかな?)

イケスに入れた生き物は、ちゃんと愛情注いで飼育しています。
最初のころはマンボウと同居していたジンベイザメも、少しでも快適に過ごせるようにか、今ではたった1匹のジンベイが大きなイケスを独占しています。

「すぐにでも海へ解き放て!」という掲示板への書き込みがやまない。
中には館山市長に訴えかけている人もいる様子。

彼らは定置網から生きて救出される為にどれだけのお金がかかっているのか、知っているのだろうか?
もちろん、利益追求の営利企業が行っているので、経費をぎりぎり回収したら、即、海へ解放される、というわけではない。
十分に利益を生んだ後に、海に帰されるのではあるが。

何事も、伝聞だけでは実際のところはわからない。
私自身が、行って、話を聞いて、潜って、見てみて、感じたこと。

営利目的とはいえ、人知れず処分されていく海洋大型生物を助けるためによくやっていると思う。
儲けているからか、地元にも敵が多いが、がんばれ!波佐間海中公園!と言いたい。

でもね、次に館山で潜るとしたら、別のショップに行くだろうなー。
ここは営利目的が強すぎて、お客さばきも、流れ作業なんですよねー。

もちろん、ジンベイ騒ぎで混んでいるせいもあるが、数年前に訪れた時も流れ作業は一緒だったので、そういうショップなのでしょう。
それでいて値段も高い。
ま、ジンベイ料金込みですからしゃーないのかもしれないが。
(ジンベイの餌代ならよいが、ポルシェの部品代だと嫌だな。)

1km程先に、ジャックマイヨールの親友だった方のダイビングショップがあり、そちらはアットホームなサービスでした。(手作りカレーが絶品!)
昔々、スピアフィッシングからダイビングを始め、サルベージ等も行っていたという気さくなオーナーが経営する、こじんまりとしたショップ。

人工的に海底に神社を作ったり、イケスにマンボウ入れたりといったことはしておらず、数は少ないが、純粋に美しいポイントを売りにしている。
(伊豆に負けていないポイントがある)

シャワーもなく、閑古鳥が鳴いているものの、常連達が支えている。
ダイバー人口が減っているので、閉鎖ぎりぎりのショップが多い。
でも、また行くなら、そちらのお店かなー。

夏休み、終わってみるとあっという間ですね。
皆さまもよい夏をお過ごしください!

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日本の領土が盗られる日(戦争を起こす側の論理)

今日は選挙の翌日なのに、選挙とは関係ない話題です。

鳩山元首相の「沖縄の在日米海兵隊の意味を理解した」との発言。
世界中から一国の長としての見識を疑われ、失笑を買った言葉。
では、在日米軍の特に海兵隊の存在意義って、一般国民には認識があるのでしょうか?

ないでしょうね。そんな認識。
なので、世界中から笑い者になった首相はこの国の長として妥当?!
平和ボケした国と言われている日本には、象徴的な出来事かと思います。
ということで、今回はそんな話。

日本周辺やアジア周辺の地域で、対日戦争が起きるとしたらどんなシチュエーションが考えられるでしょう?

まず、戦争を起こす側の論理を考えてみましょう。
日本のように頭っから「戦争は駄目」と考えている国家とか指導者(政治家?)は少ない。

そこには損得やプライドなどが深く絡んでくる。
しかし、最終的に踏み切るかどうか?は、出口戦略による。
最終的な落とし所としての出口が見えないと戦争は仕掛けられない。
なので、実際に全面戦争は起きる可能性は低い。

全面戦争の出口は、どちらか一方の国の消滅や全面降伏。
ということは、全面戦争を仕掛けるとしたら、仕掛ける側は圧倒的な軍事力を持った側となる。

米国とイラクの戦争とか、その前のアフガンへの戦争がある。
イラクのフセイン政権打倒やアフガンはタリバン政権の殲滅を狙った戦争だったし、そして、その目的は、ある程度、果たされた。

ソビエト崩壊後、世界中で圧倒的な軍事力を持つのは米国のみと考える人が多い。
そうだとすると圧倒的な軍事力を持って他国が日本に攻め込む可能性というのは、米国が同盟国である以上、ないと言えるだろう。

では、どんな戦争が現実的に起こりうるのか?
小規模な局地戦闘は起こる可能性がないのか?
小規模な局地戦の現実的な出口戦略とは?

アジア地域の核保有国はインド、パキスタン、中国、北朝鮮。
日本周辺で考えると中国と北朝鮮がある。

北朝鮮との戦争という可能性を考えると存亡を賭けた戦争という形が頭をよぎる。
窮鼠猫を噛むの状況で戦争を起こしても、有利な出口戦略は困難だ。
せいぜい自国が壊滅する道連れを増やすことしかできない。

では、中国はどうだろうか?
したたかに考え、出口戦略を持った上で戦闘を仕掛ける可能性はないのだろうか?
今までなら考えづらいが、今後、日米安保が危ぶまれ、一定の条件が発生するとあり得るかもしれない。

もちろん中国は、全面戦争を仕掛けるような愚は起こさない。
ごく小規模な紛争であれば、理にかなう紛争を起こす可能性がある。
(あくまで、彼らの理でしかないが、彼らにとっては利でもある。)

自国に火種を抱えており、国民の目を内政から背けるには、外の敵に対しての団結を即すのが、古来からの常套手段とされてきた。
例えば中国古来の領土を取り返そう!とか言って、尖閣諸島の領有権を主張する。

尖閣諸島やその周辺の海底資源の獲得には、経済合理性が伴う。
尖閣諸島周辺には、1000億バレルを超えるイラクの埋蔵量に匹敵する原油があるとの国連の調査結果があるからだ。

そして、この地域での軍事行動は、台湾に対する威嚇にもつながる。
(台湾よ、どちらにつく?次はお前だよ、って。)

しかし、在日米海兵隊の存在がある。
海兵隊は、陸軍にも海軍にも空軍にも属していない。
属さないどころか、M1エイブラムス戦車を持ち、ホーネットやハリヤーといった戦闘機も持つ、陸海空3軍に次ぐ、第4軍とも言える精鋭の部隊だ。

紛争が発生した時の初期出動の部隊で、敵地を強襲し地域を制圧確保する能力を持つ部隊が海兵隊である。
海兵隊がまず偵察強襲し、地域を確保し、次の段階では、その地域に海軍の揚陸艦や空軍の輸送機が主戦力を送り込む。
つまり、海兵隊が存在せず、陸海空軍のみでの戦争遂行は困難だ。

沖縄からなら中国本土はもちろん、東シナ一帯の地域までヘリコプターで強襲できる。
佐世保の第7艦隊と連携し、一体化した作戦展開が可能なのだ。

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この海兵隊が沖縄からいなくなったら、どうなるか?

ニヤリとする中国政府と、横で腹を抱えて大笑いする北朝鮮。
そんな風景が目に浮かぶ。

沖縄の海兵隊がグアムかどこかに移動され、日米安保がぎくしゃくしている状況下で、周辺国はどんな戦略が考えられるか?

グアムからはヘリコプターでは中国はおろか日本にも辿りつけない。
航空機で海兵隊をグアムから運ぶのであれば、グアムでなくて米国本土から運んでも大差はない。
ヘリで即応するのと、航空部隊で送り込むのとでは大きく違う。
もちろん第7艦隊との連携などは、これまで以上に難しくなるし、海兵隊がいないなら、第7艦隊を佐世保に置く必要性も疑問だ。

先述の中国の内政事情。
中国は尖閣諸島の領有のみを目指すもので、日本本土や在日米軍にまったく興味はないと主張しつつ、米国との水面下で交渉する。
米軍は尖閣諸島防衛のために、自国軍の血を流すとは思えない。
かくして、これらの条件の元、短期的な地域紛争を黙認する条件が整う。
(そもそも米軍は日本国民のために日本に駐留しているのではなく東アジアにおける米国利益のために存在している。日本も重要ではあるが、あくまで駒のひとつだ。)

在日米軍が戦ってくれないのならどうする?
これまで世界第5位の軍事費をがぶ飲みしてきた自衛隊は?

自国防衛の戦争だとしても、自衛隊単独での戦争はできない。
法整備はできていないし、政府にも国民にも、その覚悟はない。
占領されるのを見守り、国連に訴えると声を枯らすのが精一杯だろう。

そもそも、弾薬は有事になってから生産する仕組みなので弾はない。
弾があったところで、防衛出動でもない限り正当防衛以外では撃てない。(自衛官も殺人罪に問われる。)

日本の軍事費は米国の軍産複合体を太らせるために存在している。
イージス艦やら、戦闘機やら、箱モノや装備にかけては上得意様だ。
しかしその兵器運用は、基本的に自衛隊は米軍の補助的な役割りを担うためにしか存在していない。
平たく言うと、米軍抜きの自衛隊運用など、想定されていない。

一瞬で占領された尖閣諸島に日本国民は住んでいない。
日本国民が住んでいない島の周辺を囲む中国軍に、日本はミサイルを撃ちこむ勇気を持ち合わせているだろうか?(撃てば撃ち返される。)
相手国がほとんど銃火を交えずに占領した地域を、爆撃して中国兵を殺せるだろうか?

日本国中が上を下への大騒ぎをしている内に、尖閣諸島は中国固有の領土であるという中国の訴えに同調する国も現れる。
中国は国連の不利な採択には、拒否権を発動する。

日本の国境に浮かぶ無人島を、自国兵の血を流してまで助ける責任は米国にもなく「2国間の個別の領土問題には踏み込まない」との見解を米政府は発表する。
そんなことをしている間に、軍事的に占領されている尖閣諸島周辺の開発は中国の手で行われていく。
日本が領土を失うシナリオだ。

日本以外のすべての国は、侵略者に対して躊躇なく砲撃するし爆撃し、自国領土を守る。
そのために主権国家は存在するのだから。

そんなシナリオを現実のものにしない為にどうしたらよいか?
他人事ではなく、自分事なんですけどねー。

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日本全国裏路地砂利道化計画!

  • 2010/07/07 21:28
  • カテゴリー:政治

民主党はまんまと消費税を争点にすることで、政治と金問題と普天間問題から、世間の話題をそらすことに成功しましたね。
昔ながらの政治手法らしい、ずるいやり方です。

まぁ、支持率は下がっているとは言え、政治と金の話や普天間の話を引きずって選挙戦に突入していたら、ジリ貧だったでしょうから、それから比べたら民主党にとっては大いに成功と言えるのでしょう。

そんな思惑にまんまと乗せられた一部のマスコミは、明日にでも増税するのか?というようなムードにまで加熱している報道すらあります。

そもそも、増税する前にやることはないの?というのが、多くの国民の声ではないかと思いますが。
その一環として「事業仕分け」なんかが一定の評価を受けてきたんですよね?
(内容、手法に問題はあれど、その方向性は良いと思う。)

「税金の無駄をなくす」って、どうやったらよいのでしょう?
コスト削減の効率的、効果的なポイントってどんなとこでしょう?
今日はそんな話。

・大きなものから削減する
・継続的なものを削減する
ズバリ、削減の2大ポイントは、これでしょうね。

まず、大きなものから削減するのは当たり前ですよね?
八百屋でネギを5円安く買うことよりも、新車買い替えのオプション品をひとつ削って10万円安くした方が、家計にとってより効果的な節約になる。
毎日、毎日、1円単位で切り詰めつつ生活してて、パチンコで3万円すってしまう、なんていうのは良く聞く話ですが。。。俺?(汗)
3万円なんてネギやダイコンの節約の、数年分だったりする(涙)

100億円単位でかかるダムの建設をやるのかやらないのかを見直す、というのは、その意味では着目点として正しい。
この「大きなものから」は見た目のインパクトもありニュース性も高いので、盛んに報道されるところです。

ところが、本当に効果的なのは2番目の「継続的なもの」に手をつけることだと思います。
いわゆる1回だけのイニシャルコストと言うのは、どんなに大きくてもその時だけです。なので、翌年はまた新たな対象を探して対応していかなければ効果が続かない。
しかし、ランニングコストに手をつけると、その効果は何年にも渡って持続する。

50億円の箱モノ建設をやめるのと、50億円の道路維持費を40億円に削減するのでは、10年単位で見た時の効果は歴然と違ってきます。

そんな観点でこの国を眺めてみた時にふと思ったのは、日本全国津々浦々、どんな僻地であっても路地裏まで舗装されている事実。
世界中の国々の中でも、自国全土をすべてアスファルトで固めている国はないのではないでしょうか?
都市部はともかく、地方に行ったら幹線道路は舗装されてても、裏路地は砂利道とか、土の道が多いというのが普通だと思います。

これって、敷き詰める金額だけを言っているのではありません。
維持費が膨大ではないか?と思うのです。
もちろん市道、県道、国道と管轄はそれぞれかもしれませんが、税金には変わりありません。

領土のすべての地域において、人の住むところはすべてアスファルトで固めてしまい、かつ、それを綺麗に維持しているのだから、税金が高いのは、当たり前なのではないでしょうか。

アスファルトって、放っておくと結構痛むんですよね。
夏は高温で柔らかくなり、ダンプが通ると少しずつわだちになる。
冬は裂け目に入った水が凍り、裂け目を広げる。
雑草がヒビを広げ、アスファルトを上に捲りあげようとする。

昔、カンボジアに陸上自衛隊が道路建設に行ったことがあります。
その数年後、まさに日本が建設したバッタンバンあたりに行ったことがあるのですが、それはもう、悪路で、平均時速20km/h程度でしか走れませんでした。(穴だらけでした。)
なぜ、そうなのか?

アスファルトの道路は維持費がかかるんですね。膨大な。
砂利道の方が建設はもちろん、どんだけ維持費が安いか。

機材一つを考えたって砂利道なら追加の砂利をトラックで運んで敷き固めればよいだけので、特別な器材は不要。
アスファルトとなると、材料代も段違いですし、アスファルトを熱して溶かして平らに延ばして、と、工事の各工程でそれぞれの作業に対応した機材が必要になる。
そら、金もかかりますわなー。

アスファルトをやめて砂利道にすれば、ヒートアイランド現象も緩和されるでしょうし、なにより道に日光や水や空気が浸み込む。
アスファルトの下って、死の土地なんですよね。
陽は入らず、酸素も遮断され、水も浸み込まない。
それが砂利道ならより自然に近い。
最近の、水が浸み込むアスファルトなんていう高価なものを使わなくたって、場所によっては砂利道で良いと思うのですよ。

さらに、よく言われている、効率の悪い工事の例。
水道管工事と下水道工事とガス管工事と電話線工事がバラバラで実施されるという話。

アスファルトを切って、穴掘って、水道管の入替え工事をして、その部分を埋めてアスファルトを施し、白線ペイントをする。
その数週間後、同じ所で下水道工事がおこなわれる。
その都度、アスファルトを切って掘って埋め直して、ペイントし直して、、、なんていうことを繰り返しているのが現状。

まとめて工事しろ!って良く言うけど、要件が違うと纏めるのはたしかに難しいかもしれない。
市内全域の老朽化した下水道管の取替工事を連続的に実施するのと、新築住宅へ伸ばす水道管工事。それにガス会社の定期メンテナンスに伴う工事を総合的にスケジュールして一度の工事に集約するのは難しいだろう。
(発注元も異なり、受注先、施工先もすべて別々だから。)

だったら都度のコストが下がるようにしてしまえば、大きな問題ではなくなる、という考え方。
砂利道なら毎度の修復も、アスファルト舗装ほど金はかからないのだから。

もちろんデメリットもある。
乾くと埃がたつし、自転車や車はガタガタと走りづらい。
雨が降るとぬかるむ。(だから昔は皆、長靴を履いていた。)

でもさ、住宅街の中なんて、砂利道にした方が車もスピードを出せないし、逆に良いかもしれない。
(飛び石で歩行者が怪我をする?んーーないとは言えないね。)

昭和35年頃は、新宿の駅前も砂利道だったんですよね。
東京オリンピックの前は、山手線の内側くらいしか舗装されていなかった。
だからさー、そんなに大昔の話ではないんですよね。
東京都内でも、僕の子供の頃は、道の脇には「猫じゃらし」が生えていましたもの。(35年前の杉並区ね。)

必死に働き、稼いだ金を税金として納める。
僕は高額所得者ではないけれど、高額所得者は懲罰的な税率の税金を支払う。
そうでない我々も、なけなしの金を支払う。
それに見合ったサービスを国が提供し続けられないなら、国民は徐々に海外流出していくでしょう。

息子や娘には「ごめん。父さん達の代や、その上の代の借金で、この国は火の車。到底まともな方法では返しきれない。いずれ君達の代でそのツケが回ってくる。今のうちに語学を勉強して海外に移住して父さん達を呼んでくれ!」等と都合のよいことを言ってます。

Twitterで一部の政治家や評論家の話を読んでいると、所得税の累進課税を元に戻す方向の意見も結構多い。
その当時、人材の海外流出がなかったのだから、今、同じ税率に戻したって大丈夫、という理論。

昔と今は違う。
20年前の金持ち老人達は若い頃に海外旅行なんて行ったことがある人は少ないし、移住と言うとブラジル移住みたいなイメージが強かった。

しかし、今は違う。
別に金持ちではなくても、1度や2度の海外旅行は行ったことがある人は多いし、海外に住む日本人の話を聞くことも多い。
留学経験やワーキングホリデーで海外で生活したことのある世代が、子を持ち、親の世代になり始めている。
そんな背景の中、たいしたサービス提供もできない国が増税すると、どうなるか?
当然、目端の効く小金持ちから、海外流出していくでしょうね。

そもそも税率が高かった頃は、皆、未来に期待を持っていた。
まだ見ぬ"21世紀"を心待ちにしながら、多くの国民の生活は日々向上していて、未来が楽しみでもあった。

そんな未来への希望なんていうものは、今はない。
むしろ、この国には、未来への恐怖が浸透している。

ポジティブな未来が想像できるなら人々は借金してでも欲しいものを手に入れるし、未来への投資をする。
夢が持てないのなら、まずは負の連鎖を断ち切ることから始めなければならない。

それにはまず、血液の流出(財政赤字)を止めること。
収入を増やすことも大事だが、まず、支出を減らす。
つまり、小さな政府にすることが必要。

スリムな国スリムな地方自治を目指すには、国民が求めるものも変化していかないといけない。
一部は今より不便になるし、今受けている恩恵がなくなる部分もあるかもしれない。

たとえば「日本全国、砂利道化計画」実践するといくらくらいの予算が削減できるのだろうか?
イニシャルコストとランニングコスト合わせると、結構な金額になると思うんだけどなー。

もちろん、砂利道の話は一つの例でしかありません。
そーゆー節約をした上で、必要なら増税を考えるべきぢゃないのかなー。
民主党さん、消費税を選挙の道具にしちゃ、駄目だよ。

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つぶやいてますか?

遅ればせながら、私も最近、つぶやき始めました。
いわゆるツイッター(Twitter)ってゆー奴ですねー。
http://twitter.com/kimurahajime

毎日、鳩山首相のつぶやきを聞いています。
ホリエモンは、ほぼ毎日、一日中つぶやき続けています。
糸井重里はプップカプップカおならばかりしている。
蓮舫ちゃんは20日から始まる事業仕分けの準備をしている。

Twitter、なんだか、まだ、よく使い方がわかりません。
というか、人によっていろんな使い方があるみたい。
単に著名人の独り言を眺めていたり、ひたすら持論を演説したり。
閉じた仲間同士だけで盛り上がったり。楽しみ方もいろいろ。
企業によってはマーケティングに使ったりしているところもある。

そんな中、こんな記事を読みました。。。
http://www.j-cast.com/2010/05/06065900.html
福岡のこの高校では「mixiやtwitterの禁止」をしているとか。
こんなことをしているから、駄目だって言われちゃう。
禁止の理由はSNSでのトラブルがあったから、だそうな。
バカじゃなかろうか。
人が集まりゃ、トラブルは起きる。必ず。

そういう高校が存在する限り、この国は情報後進国であり続けるんだろうねー。

自動車がこの世に出現してしばらく経ったある日、交通事故が発生した。
自転車だったら、そんなにひどいことにならなかったのに、自動車だと大ケガになったり、死んでしまったりすることがわかった。
だから、自動車は禁止します、っていう話と同じかな?

ハサミという便利な道具が発明されたけど、指を切り落とした事故が発生したから、禁止します。

ストーブに触って火傷をした人がいたので全教室のストーブを金網で囲いました。

こうやって育つとアホな大人ができてしまうのではないだろうか?

どんな世界にも、いじめっ子はいるし、悪人はいる。
危ないモノも、そこかしこにあるのが、自然環境だ。

いい加減に、世界中からいじめっ子をなくすとか、世界中の悪人を刑務所送りにすることを断念したらどうだろうか?
全ての崖に柵を施し、立ち入り禁止の立て札を立てるのは止めよう。

どの職場にもいるんです。
いじめっ子は。
(金魚鉢の中にだって、いじめっ子はいる。)

職場にはそんなに極悪の人はいないかもしれませんが、街に出ればいるんです。極悪人が。
満員電車には、いるんです。きしょい人が。

そーゆーのから、完全隔離して育つのがよいのだろうか?
前から、極悪な顔をした人が、道に唾を吐きながら歩いて来たら、自分の進む道を変えるのか?
電車に騒いでいる酔っ払いがいたら、隣の車両に移るのか?
違うでしょ?っていう話。

「mixi禁止」とか「Twitter禁止」というのは同じ発想。
「Webアクセスフィルタ」も同じ発想。
道具が悪いのではなく、その先にいる人が悪いのだ。
そして、大人になるまでの間に、そうした悪い人達をうまくかわす方法や、うまくあしらうコミュニケーション技術を身につけないと一人前の社会人にはなれない。

このニュースを読んで悲しくなったのが、これが高校の話だということ。
小学校ならいーと思う。禁止しても。中学だと微妙かな。
なんで?って、高校生はきちんと使い方を理解できるし善悪の分別がついている年齢だから。
逆に避けて通っちゃ駄目なんじゃん?って思う。

ブログや掲示板に個人情報を書き込むな、とか、こういうサイトはフィッシングだから注意せよ、とか言っても、小学生だと、全員は理解できないだろう。
だけど、高校生なら、ちゃんと説明すれば理解はできる。

毎日、鳩山さんが独白するTwitterを読む事は、社会の教科書を3回音読するよりも良い勉強になるのではないだろうか?
「本日、徳之島入りをします。今日という日は・・・」などという鬼気迫る雰囲気のつぶやきを読んだら、新聞を読まない、ニュースを見ない高校生も、徳之島に何しに行くんだろう?って、思うだろう。
(実際の鳩山さんのつぶやきは超つまらないのだが。。。)

著名な人のつぶやきを読むというのも、それはそれで面白いが、自分が発信する、ということの難しさと楽しさもわかると思う。

こうやって僕もメルマガを書いて10年以上になるが、発信するというのは、辛くもあり、楽しくもある。
それが、気軽に体験できるのが、Twitterだろう。

僕の場合、こーゆーメールは1通書くのに数日間かかる。
まず、題材を探す。
新聞を読んだり、ネットのニュースを読んだり。
本屋に行ったり、誰かと議論したり。

題材が決まったらネットで検索して、周辺情報を固める。
そして書き始める。
自分宛てにメールを書いては直し、書いては直しを何度か繰り返して、完成する。

次から次へとネタを探し続けるのはしんどい。
そんなメールに誰かからリアクションがあると嬉しい。

そんなシチメンドクサイ過程を負わなくてもツイッターはつぶやけばいい。
返信を求めないし、返信されても別に返さなくてもよい。
ひたすら、しゃべり続けてもよいし、一切書き込まなくても良い。
なので、気が楽。吟味しないで書き込める。

著名なあの人と、ブログ以上に気軽に簡単につながれる。
でも、その分だけ、つまらない発言も多い。
その人のファンであれば楽しめるのかもしれないが、「あーねむい。
だって昨日寝たの3時だもん。」とかって、書かれてもね。。。

気に入らないならフォローからはずせば良い。
それも自由だし簡単。

だらだら見ているだけで、フィーリングと言うか、話題の合う人が見つかる。
今までとは違った出会いなのかな。
出会いなんてそんな大げさなものではなく、気軽にちょっと会話を交わすだけ。

こないだホリエモンに「部屋の掃除をどうしているのか?」と聞いている人がいた。
したら、週2回、ダスキンさんに頼むのだそうだ。
その後、その人はダスキンのサービス内容とか金額とかを聞いていた。
ホリエモンはマメに答えていたけど最後は「詳しくはググってみてね。」
で、終わらせていた。

Twitter。
使いこなせたら面白そうだ。

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予想は嘘よ

突然ですが、世の中のほとんどの予想は嘘である。
3次元に棲む僕らにとって、過去を知ることはできるが、未来を知る事はできない。大企業だってできない。誰もできない。
知ることができないから予想する。

未来は「予め想う(あらかじめおもう)」ことはできるが、予測する事はできない。
それを勘違いしている人がいかに多いことか?

あなたの会社にも予算計画があると思う。
ちょうど新年度を迎えた会社も多く「今年度予算は昨年度予算の10%Upを目指します!」とか、各社計画を立てている。

近年、この計画に対する縛りが益々厳しくなってきてはいないだろうか?
今日の話は「予算計画なんてクソ食らえ~」という話です。

さて、最近は予測しづらい世の中になってきていますね。
20世紀の日本は何度かの戦争があったにせよ、それ以外の時は割と安定的に成長してきました。
人口は増え市場は大きくなり、産業の進歩によって新たな需要が生まれ続けてきた。
自分の組織の次年度計画を立てる際、国や地域の成長と同じ位の成長率を見込んでおけば、多くの組織では大きく違うことはなかった。

しかし、21世紀のこの国では、人口は減り市場は萎み、年金問題や多額の国家負債に喘ぐ状態を想うと、更にネガティブに成らざるを得ない。
継続的、安定的な成長などは、困難極まりない話だ。
つまり、会社に対して「成長率」という言葉は、一律には使うことができなくなってきている。

市場とともに皆が成長するのではなく、新たに誕生する組織の数以上に滅んでいく組織がある。
なので、成長すると言うよりも、生き残ることが大切なのである。

さて、そんな中での次年度計画。
いつもの様に「昨年度の120%を目指す」何て事を言い続けている企業は、滅んでいく口かもしれないですね。
目標設定自体で滅ぶとか、生き残るとかと言うことはできないのですがその程度の時代認識では生き残っていくことは難しいだろうという意味です。

これからの組織で求められているのはいかに計画し、計画通りに経営を進めるのか?では、なくなってきている。
計画することによるデメリットが、大きく世の中に蔓延しているから。

お役所仕事の代名詞として、年度末の集中工事がよく言われる。
年度内に予算を使い切ってしまわないと、翌年の予算に影響する。
使い切らない予算は不要な予算と見做され、翌年度には削減対象とされるというものだ。

年度末に近いの営業会議で「幸い我々の課は予算を達成した。これ以上の売上の積上げは翌年度目標を引き上げることに繋がるので、今月以降の売上数字は、できるだけ翌年度に繰り越すように。。。」なんていう課長の訓示がある。

IRの観点やメインバンクの担当者からは、経営計画の大幅な上方修正は「経営者の計画管理能力の欠如と判断される可能性がある」なんていうことも聞く。

ある上場企業の例では「売上予算に対し下方修正がマイナス査定対象であることはもちろんだが、今年度からは、上ぶれ修正も130%を超えるとマイナス査定になる制度に変わった」という会社が実在する。

数ヶ月かけて、1年の予算計画を立てる会社もたくさんある。

バカじゃなかろうか。。。と思う。
今取れる売上を、今取らないで予算通りにすることが、立派な経営なのだろうか?
残しておいたその売上は、翌年度に本当に残っているのだろうか?

地道な営業努力がいつ花開くか?などは正確に予想できるものではない。
今取れるものを、今取らないでいつ取るのか?
明日には、その需要は、まず確実に残っていないのだから。

ただ、それぞれの組織に所属する人達にとって、上記の行動は自己保存の法則から見たら、正しい。
誰だって、評価されるための行動を取るのだ。
つまり、この社会の中で戦っていくルールがおかしいという話だ。

予定は未定である。
これは世の中の真理であり、予測することは不可能である。
では、どうするのか?

いかに計画通り進めるのか?ではなく、いかなる事態が起きたとしてもあらかじめ想定しておき、用意しておいた選択肢を実行していくか?が大事なのではないだろうか?
言い方を変えると「どんなカードを切るか」であり、「どんなカードを用意しておくか」という話が大事なのだと思うのだ。

「食い逃げされてもバイトは雇うな」の著者(山田真哉氏)は言う。
天才CFOの作った緻密な計画よりも、グラビアアイドルの戦略の方が優位性が高い、と。

天才CFOの過去分析と自社分析、社会経済の未来予測に基づく経営計画を忠実に実行することは、変化の激しい現代においては困難である。
むしろ、グラビアアイドルとしてデビューして、その後も競争の激しい芸能界で生き残っている彼女達に学ぶべきであると。

彼女達はグラビアアイドルとしてデビューした後、見た目の話だけではなく、話術であるとか、演技だとか、歌であるとか、楽器だとか、自分の長所を伸ばす努力をする。

そして新しい若いアイドルにその座を奪われても、いつの間にか司会業に転身していたり、気象予報士になっていたり、自分の居場所を作って生き残っていく。

組織も同じで「何を切る?」の選択肢となるカードをいかに増やすか?
が、重要課題になるというのだ。
まったくもって、その通りだと思う。

さびれた商店街の文房具屋。
昔は店の前でワゴンセールをすると売上が増えたのだが、最近は店の前を通る人すらいない。

必要なのは予算計画ではなく、インターネット販売かもしれないし、郊外の国道沿いに出店予定のショッピングモールへ出店することなのかもしれないし、文房具問屋の在庫処分品を発展途上国に売り込むことなのかもしれない。

いずれにせよ、カードを増やし、次の手を打つ必要がある。

カードを増やすと言うだけでは、会社の指針にならないのではないか?
という意見もあるだろう。
ま、それもそうです。おっしゃるとおり。

では、脱予算経営をしている会社はどのような基準で見ているのだろうか?
スウェーデンの銀行やフランスの化学メーカー等では予算経営をやめて、KPIなどの新たな基準を設定して企業経営をしている。
(KPI=Key Performance Indications=目標に向けての達成度合いを 定量的に示したもの。)

具体的には「売上高」とか「利益率」でみるのではなく、「在庫水準」「品切れ率」「解約件数」「顧客訪問件数」「従業員離職率」などの数値を定期的に取得し、プロセスの進捗管理をしていくという方法だ。
絶対的な予算目標とは違い、これらの数値を同業他社と比較したり、市場や社会の変化に応じて、対応していくために活用していくわけだ。

IR情報を目を皿にして読んでいる投資家の方。
投資家の動向が気になる上場企業の経営者の方。
顧客企業へ融資の可否を決める金融機関の方。

見るべきは予定通りか否か?ではなく、何をしようとしているか?
どれだけカードを持っているのか?だと思うのです。

一緒にこの生きづらい時代を生き抜きましょう。

参考文献(昔のベストセラーね)
「さおだけ屋はなぜつぶれないのか?」
「食い逃げされてもバイトは雇うな」
「食い逃げされてもバイトは雇うな、なんて大間違い」
山田真哉著
上記3部作は「さおだけ屋」が1巻で、3冊続きの連続ものです。
僕的には3冊目の「なんて大間違い」が最も面白かったですね。
数字との付き合い方から、数字をうまく取り入れた説得力のある話し方、それに、今回みたいな話まで、幅広く楽しめる本です。

是非どうぞ。

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食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)

真実と正義

最近、ある人の本を続けて何冊か読んでいます。
それは村田信一という報道カメラマンの本。
取材っていろんな手法があるし、その人その人の得意不得意もあって千差万別。
ただ、この人の本は僕にとっては新鮮だった。

何が新鮮か?って言うと、地に足がついた報道と言うか、目線が非常に現地の庶民に近いと思うのだ。
いわゆる報道と言うとその国の政府の見解とか、戦争報道なら軍の発表に頼る部分がすごく大きく、そんな国目線での報道がほとんど。
しかし、村田さんは地に足が着いている。
その国で暮らす庶民がどう思っているか?をある側面から切り取った取材が多いと思うのだ。

分野としては戦争報道が多いのだけど、レバノンでも、チェチェンでも、ソマリアでも、軍の広報からの情報なんていうプロパガンダでこねくりあげた情報などは一切取り上げず、実際に自分の目で見て耳で聞いたことを報じている。
だから、断片的ではあるのだが、一つひとつのリアリティーが凄まじい。

また、日本の一般的な報道は欧米からの視点で成り立っているが、村田氏は、あくまで地元の人々の視点での報道をしている。
(地元の人は必ずしも、欧米各国と同じ主張ではないかもしれない訳で。)
なので、日本の一般的なTVニュースや新聞を見慣れた人には違和感があるかもしれない。

それは、取材方法の違いによるところが大きいだろう。
例えば、ソマリア内戦への国連平和維持軍駐留の報道についても、TVでは現地中継と言っても、ナイロビからの報道が多かったのだが、ナイロビでどれだけの情報収集ができるのだろうか?
(ちなみにソマリアの首都はモガデシュ、ナイロビは隣国ケニアの首都。)
当然、国連平和維持軍の報道官からの情報やケニア政府、ソマリア政府の出先機関の情報がほとんどを占めることになる。

村田氏の取材は、まず、現地に行く。これに徹底している。
公式情報で「現地には入れない。」と言われようと、現地に行く。
でないと、現地に住む人々が何を思い、何を見ているか?という、取材にはならないからだ。
その為には当然リスクを負うことにもなるが、本当は何が起きているのか?
に肉薄することができる。

ロシア軍が支配するチェチェンでは、直接入国はできず、お隣のダゲスタン共和国から陸路での入国を目指す。
当時、ジャーナリストに対してナーバスなロシア軍(ロシア軍の人権侵害についての報道が多かった)から身を隠す為にダゲスタンにいるチェチェン人の民家を転々としながら国境を越える。
チェチェン人の案内人(イスラム義勇軍兵士?)と一緒に夜の暗闇に紛れて山を越え昼間は民家で体を休める毎日が続く。

無事、チェチェンに入国を果たし、シャトイという村でその村の行政長と知り合う。
彼の手引きで、首都グロズヌイへようやく辿り着く。

その後、グロズヌイの潜入取材の後、ロシア軍の虐殺があったといわれる村へその真実を見るために向かう。
途中、路線バスの後部座席に堆く積まれた地元おばちゃん達(行商かな?)
の荷物の下に隠れて無事検問を突破するなんていうエピソードもあった。
勿論、おばちゃん達の全面的な協力があったことは言うまでもない。

言葉も通じないのにここまで周りが協力してくれる人間関係を築けるというのは村田氏の特技だろう。

これは、1996年04月の話だ。
その年の暮に、チェチェンは終戦を迎えている。
戦争についての一般論では、終戦間際というのが最も激しい戦闘がある。
ちょうどその時期の市民の目線での日本語での報道は殆ど他に類を見ない。

戦争ではないが、エボラ出血熱が大流行したザイールの取材では。。。
コンゴ共和国がまだザイールと言われていた頃、キクィトという小さな村では全身から血を噴き出し死ぬという奇病で、日に数人が亡くなっていた。
直接ザイールには入れないため、一旦隣のコンゴ民主主義共和国の首都であるプラザビルに飛ぶ。ここからは車と船を使ってザイールへ向かう。

国境ではカメラ機材リストのついた大使の紹介状を持っているにも拘らず荷物チェックに金を要求される。ここはUS$5で突破するものの、あちこちの部署をたらい回しにされつつ国境のビルを出た時にはUS$70が消えていた、と書かれている。
ようやくザイールの首都キンシャサに到着。
日本大使館では何も情報は得られず、赤十字へ。
日々変わるリアルタイム情報を得つつ、情報省の許可証がないとキクィトで取材ができないことを知る。
許可証を手に入れキクィトをお訪れ取材を進めていく。

まさに事件が起きているキクィトという村にはジャーナリストはほとんどいない。皆、逃げ帰ったのだ。
そこにいたのはオーストラリア人のジョン氏とカナダのテレビクルー4名だけ。
世界中で報道されているキクィトの村には、ジャーナリストは実際にはわずか6人しかいなかったのだ。
エボラ流行の渦中の村で、村田氏が見たものは。。。
(こちらについてもその先の取材内容については本を読んでね)

これが本当の取材なのだろうけど、新聞記者やテレビスタッフが皆がこれをやろうとしたら、命がいくつあっても足りない。
それに自社の社員を社命でこのような手法を取らせるわけにはいかない。
高確率で殉職するだろう。(村田氏はフリー。)

だから、すべてのジャーナリストに同じことをやれ、とは言わないけど、こーゆー手法の取材記事も一つの事象を一面的に見ないためにも知ることが必要なのだと思うし、
それを読むことで、一つの事象を多面的に見ることができるようになる。

徹底した現地主義というのは彼がカメラマンだからかもしれない。
記者なら現地の新聞や政府機関などの発表を伝聞で聞いても記事が書ける。
しかし、カメラマンはそれでは仕事にならない。

超望遠レンズで、遠く離れた街が燃え上がる風景を撮ったとしてもあまり意味がない。
TVクルーも同様のはずなのだが、政府軍や国連軍、関係機関が様々な映像を提供してくれるし、政府軍引率の報道撮影ツアーが催される場合もある。
(こーゆーツアーには、日本のカメラマンも多数、同行している。)
当然、主催する側の都合の悪いところには行かないし、見せない。

政府が情報提供した典型例は、イラク戦争の時のミサイル映像がそうだ。
全世界の報道機関がこれに飛びつき、アメリカの軍需産業のセールスマン役を買って出た。
あんなもんは、まったくもって、報道ではない。
少なくとも、テロリスト集団に着弾するところは映っていないし、着弾点のすぐそばの学校で学ぶ子供たちの姿も見えないのだから。

逆の立場も然りである。
村田氏は湾岸戦争当時、イラク政府が誤爆で破壊された病院や学校の写真を撮ることを強いられた、と、その著書に書いている。
どちらも自分に都合のよい報道をさせるために報道陣を利用しようとする。

政府組織や国の機関の正式発表に、中立的な情報はない。
その組織の見解であり、その国の立場であり、主張である。
それをいつの間にかお茶の間では世界で起きている真実の"全て"であると、信じてしまう。
真実であることには間違いないかもしれないが(加工された映像なんていうのは問題外)一面的にとらえた真実でしかなく、それは"全て"ではない。

身近な、例えば日本の刑事被告人の例でも同じような事が言えるだろう。
あるアパートの隣人を刺殺した被告人がいたとしよう。
被告人の立場から、その生い立ちを取材し、その犯罪に至るまでのドラマを作ったとする。
刺された隣人の分も、同様に生い立ちからの人生ドラマを作る。
どちらが真実か?といえば、もちろん両方とも真実だ。

でも、片方のドラマだけを見たら、見た人の感情は違ってくるだろう。
被告人が悪いことは間違いないにしても、被告人の生い立ちからのドラマを見た「裁判員」は、量刑を少しだけ軽くするかもしれない。
反面、被害者のドラマだけを見た「裁判員」は、極刑を望むかもしれない。
それと同じ話だ。

むしろ国と国の話の方が複雑なだけに、いくつもの見方をするべきである。
人の数だけ正義があり、人の数だけ真実があるのだと思う。

例えば、パレスチナ問題って一言で言うけど、誰が正義なのだろう?
って、そんなもんはない。
ない、のではなく、むしろ、人の数だけ、人生の数だけ正義は存在する。
だから片方の言い分ばかりを聞いていると事実を偏って認識してしまうかもしれない。

実は、この村田さんはイスラム教徒である。
どこまで敬虔な信者かは知らないが、酒は飲まないし、モスクでお祈りもするらしい。(毎日欠かさずしているかは知らない。)

多くの日本人は「イスラム教徒」というだけで、「自分とは違う何か」と考える人も多いのではないだろうか?

もっと言うと「イスラム教徒ってなんでテロとかするの?」というわけのわからないことを言う人もいるかもしれない。
イスラム教徒が、皆、テロリストのわけがないし、イスラム教以外のテロリストもたくさんいる。

ある調査では世界人口68億人の4分の1を占める15億7000万人がイスラム教徒だという。
もちろん、その大多数のイスラム教徒は「普通の人」だ。
ITエンジニアだっているし、女子大生だっている。
彼らは、音楽も聞くし、ダンスもするし、菓子だって食べる。

でも、彼らイスラム教徒の考える正義であったり理想というものは、欧米の報道機関では、ほとんど報道されることはない。
そんな彼らの内側から見た戦争というものを、一読してみるのも、見識が広がるのではないだろうか?
        「戦争の裏側」村田信一著

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視界良好、息、苦しい。。。

だんだん、暖かくなってきましたねー。
ところで、まだ寒かった数週間前に潜りに行ってきた時の話を。。。

寒空の中、砂浜野宿の1泊2日の旅でした。
場所は大瀬崎というダイビングのメッカで、スキーで言えば苗場のようなメジャーポイントです。
(苗場でテントを張っているようなものですね。)

今回は新作グッズを持って参戦!
水中メガネの特殊品、フルフェィスマスク!?

これは近所のダイビングショップのマスターにお借りしたモノ。
水中でも鼻から息ができ、しゃべれる、というもの。
マスクの口のところにレギュレターが固定されていて、マスクは顔全体が覆われて鼻からも息ができるのだ。

マスクをセットしてからはひたすらタンクの空気を吸う仕組み。
当然、シュノーケルも付いていないし、付けられない。

何も考えずにこのマスクを装着して、海に入ると水面移動が必要でした。(ビーチダイブです。)
おー。両サイドをストラップで留めてあるので簡単にはマスクは外れない。うげげ。

ジャブジャブ水面を泳ぐこと数分間。
はーはー、ぜーぜー。はーはー、ぜーぜー。
息が上がって肩で息をする。

ふと、空気の残量を確認するに、まだ潜ってもいないのに残りは160しかない。。。(酸素濃度34%のちょっとリッチな圧縮空気)
一人先に、エアが足りなくなったら嫌だなー、と思いつつ、潜行。

まぁ、ポイント自体はどうってこともなく、なんか皆はちっこいゴミみたいなウミウシ等を写真に納めていたがあんまり興味なし。
(黄色地に黒のピカチューとか呼ばれているウミウシだそうな。)

なんてやっていると、案の定、エアー残量が減っていく。
海底に沈められている熊のプ~さん像の前で記念撮影したあとは、残量25しかない。
(基本的にダイビング終了時に残量50は残すのが望ましいのね。)

その後も、皆さんはあっちいったり、こっちいったり。
のんびりとダイビングを楽しんでおります。
俺、残圧少ないんだよなー、と、残圧計が気になる、気になる。

そうこうしている内に、空気の出が渋くなる。
エア切れの特徴だ。
あと数呼吸できるか?

上空から皆にハンドシグナルでエア切れを知らせ、自分だけ浮上。
やばいと思っていたので、あらかじめ5mの深さのところまで浮上して一人勝手に安全停止をしていたのだ。(皆は十数m位のところ)

ある程度の深さにいると、浮上中に数呼吸できるのだが、すでに浅瀬に上がってきているので、浮上してもあまり空気は増えた気がしない。(まぁ、逆に急浮上しても大丈夫な深さなのだが。)

水面にあがったものの「く、苦しい。」
マスクが顔から外れないのだ!
ぐぅおーーー。周りは空気に満ちているのに息ができん!

なんたって、後頭部を2箇所のストラップでとめてあるのだから、簡単には、はずれない。
指で顔の横に隙間を作って、深呼吸。

ふぅ。
無事生還。

視界は明るく、鼻から空気が吸えるというのは、とっても楽。
だけど、これはボートダイビング向きですねー。
水面移動には向かない、ということがわかりました。
(ちょっと考えればわかるだろーー。)

そんなこんなでした。

ところで、友人の写真展があります。(ダイバーです)
美しい写真、幻想的な写真など、様々な写真が見られます。
3/12-23で横浜で開催されるようです。
http://tetsuphoto.blog51.fc2.com/

是非どうぞ。
(哲さん、ごめん。僕は行けそうもないのね。)

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日本航空株、指値で買注文出してみた

突然ですが、日本航空(JAL)の株に、買注文を出してみました!
連日、報道されていますね。
日本航空の今後について。

なにやらデイトレーダーが売買しまくっているとか。
出来高が4億株以上で本日の東証一部のトップ。
先週は1日で10億株の出来高を記録した日もあり1銘柄としては過去最高。
完全にマネーゲームとなっています。
しかしね、僕はデイトレードをする為に買い注文を出した訳ではないのね。
と、今日はそんな話です。(すごーく地味です。)

さて、今、日本航空はどんな状態になっているのでしょう?
売上に対する赤字もさることながら、資産に対する債務の超過も物凄い。
なもんで、明日にも会社更生法を申請するとのことで、国家管理下の稲盛氏の元、再生の道を歩むことになるらしい。(社長は代わるみたいだけど。)
会社更生法申請後は、上場廃止となる見込みと見られている。

うーむ。上場廃止ということは自由に株の売買ができなくなるのね。ふむ。
でも、価値が無くなる訳ではないのなら、再建後は金持ちになれるかな?
一株1円で10万株買ったら、、、再建後は億万長者じゃーーー。ふふふ。
億万長者まで行かなくても、株価が100円になるだけで千万長者だ。

なんて、そんな世の中甘くない。
「再建計画には支援機構が第三者割当増資の引き受けによって日航に3千億円を出資するとともに、 既存株式の100%減資を実施することを明記した。」とな?
ほげ?ほげ?漢字ばっかで、いみふー。

今までも100%減資というキーワードは出ていたものの、「日航の場合は個人株主も多く99%減資の道を探ることはできないか?」等という意見も出ていたのよねぇ。。。

ゼロと1はぜんぜん違います。
ゼロは何倍してもゼロ。
1は千倍すれば1000ですから。(あたりまえ)
なんて思っていました。

でも実際には、これも、頓珍漢な話なのでした。
(99%の減資の道を探ることはできないか?と言っていた人は「減資」の意味をわかっていない。)

さて、減資って、どーゆーことなのでしょう?

昔は株式数と資本金が連動していたらしいけど、最近はそれぞれ別途のカウントになっています。←(これ重要。試験に出ます。)

ということで、減資しても株式数は変わらないし総資産額も変わらない。

99%減資すると株式が1/100になるわけですが、株主にとってはまったく影響がないのです。
1000株持っていた人は10株になっちゃう訳だけど、会社の純資産の総額は変わらないので、1株あたりの価値は100倍になる。
よって、99%減資は、株主にとってはまったく痛みがないわけだ。
(昔、堀江モンが株式分割をした逆の話です。)

が、100%減資だけはまったく意味が違う。
現在発行している株式を「全部取得条項付種類株式」という株式に変えて、会社が株式を全部取得する(取り上げる)ことを意味する。

つまり、これこそが、株主責任を問われると言うこと。
株券が紙くずになってしまう。
もとい、今は電子化されているため、紙くずにすらならない。。。
鼻もかめないのだ。(そもそも分厚い紙の株券で鼻をかむ奴はいないが。)

ぐぅ。(ぐぅの音が出てしまった。)
駄目だ、千万長者になる夢は潰えた。10万株の注文を出すのはやめよう。
(そもそも、俺、これっておかしい気がするんだよね。だって会社の持主は株主だとして株主の権利を会社が奪うわけでしょ?話がおかしくね?)

と、いうことで、先程、指値1円で1000株注文してみました。

実際、100%減資って、どんなことされるんだろ?って思って。
知らない間に手持ちの株がゼロになっていると言うこともないだろうし。
なんか、通知とか来るのかな?

通知が来るとしたらどこから来るのだろう?
やっぱ、日本航空から来るのかな?それとも再生機構から来るのか?
証券会社からくるのかな?
それって、どんな文面なんだろ?
そもそも、名義書換しないと来ないんだろうなー。

実は僕は株式は短期売買でしか持ったことがないので、名義変更手続きってしたことがない。
どーやってやるんだろう?

いろんな疑問が浮かびます。
ま、1000円で本でも買ったつもりで日本航空株を買ってみよう!
1000円の本以上に勉強になりそうな気がするのだよ。

明日以降、約定したら後日談を書きますね。

*****************翌日の訂正********************

昨夜の記載ですが、1箇所間違いに気付きました。
下記の文章は間違いがありますね。

> ということで、減資しても株式数は変わらないし
> 総資産額も変わらない。
>
減資すると、総資産額はかわらないけど資本金は減ります。
資本金の項目を繰越損益に振返るだけの話ですので会計上の話でしかありません。
ここで言う減資とは無償減資の話であり、儲かっている会社が行う有償減資だと、資産額は変わってしまいます。

減資によって、株式数は変わる場合もありますが、変わったとしても総資産額は変わりませんので、この無償減資自体では、株主は損も得もしません。
ただ、無償減資に伴い、第三者割当増資などが行われることが多く、株式の希薄化をされることが多いので、その場合は株主責任として不利益をこうむることになります。

というのが100%"未満"の減資の話。

で、先の記事の100%減資の話を読んでいただけると少しはわかりやすいかと。。。

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本当は「由紀ザウルス」なのか?

  • 2009/12/29 08:47
  • カテゴリー:政治

高速料金の上限1000円が、来年の6月で終わってしまうらしいですね。

スタート時には2年間実施予定との事でしたが、政権が変わったので致し方ない、というところでしょうか。

こういう金の使い方は良いと思っていたのですが。。。
地方に訪れる人の総数が相対的に増えるし、人が動けば金が動く。
実際に税金を投入したそのものズバリの金額の数倍以上の経済効果が見込める。(箱ものの建設や直接的な減税の場合、その金額と同額の効果しか見込めないわけですが、呼び水になるような使い方だと、レバレッジが効いて、使った金額の数倍の効果を発揮する。)

6月以降導入される制度としては、民主党が公約にも掲げた高速料金無料(公約には一部無料なんていう文言はなかったが。。。)にし、それ以外の区間は車種別に上限金額を設けるとか。

長距離を走る場合は結構得になる制度だと思うので、運送業界としては歓迎でしょう。
ただ、車種による区別というところがちょっとひっかかります。

例えばこの車種による区分で「軽自動車」というカテゴリーの車って、区分自体が歴史的経緯の遺物ではないのだろうか?と思うのです。

規定では、排気量が660cc以下で、大きさが規定以下のものが軽自動車というカテゴリーです。
排気量が小さいと、なんで税金が安くて済むの?
 →排気量が小さくても舗装道路は痛むし、排気ガスも出る。まぁ、
  相対的に痛みが少なく排気ガス排出総量が少ないという意味では
  多少の意味はあるかなー。
なんで、車庫証明が要らないの?(都市部では届け出が必要)
 →普通に1台分の駐車場所が必要だと思うが?
なんで、事業用でも2年車検なの?(普通貨物は1年車検)
 →軽自動車だと故障率が下がるという事はありえない。

そもそも、日本に車というものが、ほとんど普及していなかった頃、いろんな優遇策を使ってまずは小さな車から普及させようとしたのが軽自動車の始まりと言われている。
その頃とは、完全に状況は違うのに、制度だけは残っている。

この軽自動車というカテゴリーを、エコカー的なカテゴリーに移行してはどうか?と思うのだ。
車検時に燃費計測をしてリッター15kmとか20km以上走るものをエコカーに認定する。(ちなみに、我が家の登録10年経過車はリッター5kmしか走らない。アンチエコですなー。残念。)

このエコカー認定を受けると、現行の軽自動車と同様の税率とか高速料金の適用を受けられるようにする。(どの程度、軽減するのか?は、議論して決めればよい。)
多くの軽自動車は燃費も良いので結果的に既得権も守られるし、このようなカテゴリーにすればエコカー減税などという後付けの暫定的な仕組みにしなくても良い。

このカテゴリー分けなら、ハイブリッド車もみなエコカーのカテゴリーに入るだろう。
(排気量とか車両重量は関係なく、燃費が良いものがエコカーだ。)
リッター30km走るなら、更に税金半額、とか。。。

ガソリン代も安いし、税金も高速代も安いなら、車体価格が多少高いハイブリッドも、もう少しは普及するのではないだろうか?そうすると、CO2の排出も少しは減るだろう。
ハイブリッドカーが売れれば、メーカーもハイブリッドカーに更に力を入れる。

10年後20年後に、技術の世界で世界の主導権を握るには、徹底的に強みを活かした産業構造を作っていかねばならない。
その道を示し、それをアシストするのは政治だ。

多額の税金を使って、車などほとんど通らない裏路地までアスファルトを敷き詰めるのではなく、次世代を担う産業に税金を投入していく事が、明日のこの国には必要ではないのだろうか?
(世界中を見回しても全国の裏路地まで舗装してある国はない。税金をばらまき過ぎだ。田舎の裏路地の舗装を完璧にするより次世代を担う若者への教育体制を整える方が有効だと思うのだが?違うだろうか?)

それに、砂利道の方が埃は立つけど地面に水も浸み込むだろうし、環境にも優しいはずだ。アスファルトでふたをして、日光も当たらずに水も浸み込まない土は、死んでいく。
土のない都会は真夏の暑さも尋常ではない。ただ暑いだけではなく嫌な暑さがこもる。(土の上なら気が狂うほど不快な暑さにはならない。)

川だって、コンクリで固めてふたをしたら、ドブに変わっていく。
自浄作用がなくなり、臭くなるのでさらにふたをする。。。
そんな悪循環をどっかで止めないと、いかんじゃないだろうか?

鳩山さん。
選挙に勝って政権を取るために、減税を掲げ、当選したら財源確保の為に方針修正。
国民にとっておいしいところだけ公約にかかげ、実際に実施する際には実質的に骨抜きの政策になってしまっては、意味がないのですよ。

理想を掲げました。いざ、実現するには、無理がありました。なので、修正します、ということは、往々にしてあり得る。
それが悪いのではなく、趣旨一貫したポリシーを崩すことのない修正が必要なのだ。

目先の問題解決をするにも、筋の通ったポリシーに照らして優先順位をつけ、重要度を判断して対処せねばならない。
(小泉元総理が人気があったのは、そのポリシーの好悪善悪は別として一貫した主張がある、ということが人気につながっていたのではないだろうか?)

ここで言っているのは「国民の為の政治」とか「友愛の精神」なんていう、当たり前の理念の話ではなく、その理念に基づいて何をするのか?という具体的なポリシーが必要だ。

例えば、国民のための政治をするには、まず、財源確保せねばならないという話がある。
そのための一つの方法としては、まずは景気回復を優先する、という考え方がある。
そこで、これまでのバラマキ型の政策には別れを告げ、未来の理想の日本像を示し、目指す方向で税金を使う。とか。

10年後の日本の姿を明確に示し、使う金は使い、効率的でない過去の遺物は削減する。(その方向付けは行政にはできないことで、それをやるのが政治なんじゃないの?)

民主党政権発足後、100日経って見えてきたのは、これまでの政策運営に対する野党的な批判から発生する事業仕分けであり、未来展望については語ってくれないということ。
これまでの長い自民党政権で溜まりに溜まっ膿を出すのには良い機会だが、「クラッシュ&ビルド」のビルドの部分をどこかで示していかねば、この先の政権運営は難しくなってくるだろう。

長期政権がもたらした、世の中のゆがみを直すには、まず壊すことが必要。
では、壊した先には何があるのか?(廃墟にしてはならないわけで。)

新しい日本を作るために壊すのであって、壊しっぱなしではただの怪獣だ。
がぉーーー。

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機密費とか~密約とか~

  • 2009/12/08 23:33
  • カテゴリー:政治

ニュースでは、鳩山政権発足後の「官房機密費」の支出情報を、開示しないのは不当として、「政治資金オンブズマン」のメンバーが国に不開示処分の取り消しを求めて大阪地裁に提訴するとのことです。

そもそも、民主党は「税金の使途をすべて明らかにする」と言っているので、方向としてはそういう方向なのでしょうけども、現実問題、それで国家運営ができるのか?というと、大多数の意見は否でしょう。

だいたい、外交上の機密というのは、当たり前に必要なものであり、それをその都度、全て公開していたらどんな政権でも3日ももたない。
内閣調査室の支出をすべて公にして、外交機密費をすべて公にすることが国益にかなうとは、到底、思えません。

全て丸裸にして問題ないほど、お役所仕事的な支出しかしない政権であるならば、そんな政権は国際外交上、諸外国に対抗できるわけはなく、美しい理想を唱えるだけでは、現実には貧乏くじばかり引き当てる国になってしまう訳です。
よって、機密費は機密とすべし。と思う。

ただ、一定の歯止めをかけねばならない。
どうするか?

何のことはない、30年後、50年後に全てをきれいに公表すればよいと思うのです。
後世に自分の行った行為がジャッジされると考えながら、税金を機密に使えばよい。
機密のレベルによって、公開するまでの期間の長短を定めればよい。
ただ、それだけ。

外交報償費や捜査報償費が政治資金に使われている、なんていうことはないとは信じていますが、今回話題になった官房報償(機密)費は結構ひどいらしい。(通称機密費とはこの国には3つあり「官房報償費」と「外交報償費」「捜査報償費」がある。官房報償費は内閣官房長官に委ねられた機密費。外交報償費は外務省、捜査報償費は公安委員会が委ねられている機密費です。)

この官房報償費の使い道は元官房長官の塩爺がテレビで暴露していたところによると、マスコミ懐柔に使ったり、野党に配ったりされていたらしい。こりゃ、ダメだろ。。。

しかし、それを暴くために昨年度使った機密費の内容をすべて包み隠さず公表せよ、というのは無理のある話です。
例えば、内閣調査室の費用は官房報償費から支出されているわけで、そのほとんどは国益の為に使われている、はず。。。

機密費の問題と根っ子は同じかな~と思うのは、密約の問題。
沖縄返還の密約だって、密約がなかったら領土問題なんて簡単には決着していなかったかもしれない。
(もちろん歴史上の事実を、もし?○○ならば?と仮定することはできないけど。。。)

その為に数百万ドルから数億ドルの支出を密約したとしても、その判断の良否は、後世の人がすればよいと思うのです。
実際、政治的な判断がよかったかどうか?なんて、何年とか何十年も経って、初めてわかるものだろうし。

そこで重要なのは、いずれは全てを公開するというルールの存在。

数十年経つうちに「機密文書は保存されていません」は有り得ない話で、公開する期日をきちんと定めて、きちんと保管する。
現在は公開するルール自体がないため、機密文書の存在有無すら、管理がされているのか、定かではない。
永遠に公開する必要のない文書を保存する意味はあるのか?という議論にもなるわけで。。。

あのアバウトな米国人ですら、機密はいずれその多くを公開するというルールにのっとって、それなりにうまく運営している。
あのケネディ暗殺にはCIAが深く関与していたと一部では囁かれていますが、そんな真相も2039年には、明らかになるかもしれない。
ウォーレン委員会の報告書の関連文書が、2039年には公表される予定になっているからだ。
(ウォーレン委員会の奇妙な報告書の関連文書が明るみに出れば、いかに報告書が、辻褄合わせの強引な論法ばかりだったかが、明確になると言われている。)
もちろん、その時に、関係者は一人も生きてはいないだろうが。
歴史には検証が必要であり、裁きが必要という考えではないので問題はないと考えるわけだ。

国際政治には寝技も必要だろう。(暗殺ではなく)
アラブやアフリカ諸国との交渉は、袖の下を一円も使わないでは、書類すら受理されない。
(受理どころか申請書類すら揃わないだろう。)

世界中、どこでも、情報は無料では集まらないし、領収書等は取れないケースが多いだろう。
そんなもんは秘匿すべきものだし、その関係者が鬼籍に入った後に公開されれば、それで良いのではないか?

自分の孫が後ろ指をさされない金の使い方をすればよいだけなのだ。
「じっちゃんの名にかけて」ではなく、孫の名誉を傷付けない仕事をしましょうよ、という話は悪人の心にも一定のブレーキをかけると思うのだが。。。どじゃろ?
(過去の機密費をさかのぼって公開したならば、「DAIGO」あたりは恥ずかしくて街を歩けなくなるに違いない。。。)

少なくとも今のルールだと「官房報償費」は、自由に使えるお小遣いに近いが、数十年後に公表されるようにするだけで、一定の歯止めはきくようになる、という話でした。。。
ちゃん♪ちゃん♪

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海に囲まれつつ日本が海洋国家にならなかった訳

僕は海が好きです。
舟も好きだし、潜るのも好き。
なんとなく、海を眺めているだけでも心が平穏になる。

ずっと以前からなんとなく考えていたことなのですが、日本は海に囲まれているのに海洋国家にはならなかったのは何故だろうか?という素朴な疑問がありました。
このところ、ヨット乗りの方の書いた本や、海難事故から生還された方々の書いた本を数冊読んでいる中で、なんとなくその理由がわかったような気がします。

ここでいう海洋国家というのは昭和の時代に造船大国と呼ばれていたのとは別の話です。
この国にとって黒船が日本に来るまで、太平洋の先は地の果てだった。

そもそもこの国の造船の考え方は外洋に出ることを想定して作り始めたのは近現代からで、それまでは入江の中や沿岸での戦いを有利に進める為のもの、程度の話であった。(毛利水軍やもっと古くは雑賀の舟鉄砲などかな?)
遣唐使として日本海を渡ったとか、倭寇として朝鮮半島まで行ったとかが、せいぜいで、その先の新天地を目指すという発想自体はあまりなかった。

なんで?

中世ヨーロッパでは大きな帆船を造り、外洋を目指した。
ジパングなんていう言葉がまだ伝わっていない頃から、アフリカ沿岸各所に拠点を作り、少しずつ遠くの海を目指して冒険していた。
いわゆる、大航海時代だ。
見知らぬ土地の特産物を持ち帰ると巨万の富が得られたらしい。

当時の日本人も、同じように中国沿岸に拠点を作りつつ、ベトナムなどの東南アジアに足を延ばすことは考えなかったのだろうか?
マレーシアをまわってインドに辿り着いていたら、日本の歴史は変わっていただろう。

日本人は冒険心がなかった?
日本人は技術力が足りなかった?
日本人は海が嫌いだった?
んーー。どれも違うような気がする。

なるほど、と思ったのは、あるヨットマンの言葉。
「地中海は池であり、大西洋は川である。そして太平洋が海だ。」というものであり、その感覚がヨーロッパの人々の感覚でもあるようだ。

池であれば、初心者もヨットの練習はしやすい。
そこは池のようにおだやかな地中海。
操船技術を覚えながら、ぽかぽか陽気の地中海の島々を巡ることができる。
想像するだけで、楽しそうだ。

ある程度、操船技術が上達したら、大西洋に挑戦する。
大西洋はアフリカ大陸とアメリカ大陸の隙間にある細長い海である。
太古、地球には一つの大陸しかなかった頃、大陸に大きな裂け目ができた。
それが今の大西洋である。

大西洋でヨットが転覆沈没し、救命ボートで漂流し、生還したスティーブンキャラハン氏の漂流記が翻訳されている。
その本によると、キャラハン氏は、相当なサバイバル知識と強靭な精神力を持っていたとはいえ、漂流中に10回近く船を見かけ75日後には陸地が見えるところまで流れ着いている。
そして、その翌日、漂流76日目に漁船に救助された。

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一方、太平洋での遭難は孤独なものが多く、かつ、生存者も少ない。
外洋ヨットレースに参加して、天候の悪化が原因で転覆、沈没した「たか号」から生還した佐野さんの記録は壮絶だ。
転覆した時点で緊急避難用のゴムボートに乗り込んだのは6名。
27日後、生還したのは、佐野さんただ一人。
生死を分けたのは必ずしも地形だけではないが、大西洋の遭難とは難易度が違うことは明らかだ。

たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い (新潮文庫)

新島から流されたダイバーは銚子沖東南東63kmの地点で奇跡的にマグロ漁船に発見され救出された。
彼は230kmを3日間漂流していたのだが、この地点を通過してしまったら、恐らく船も通らない沖合いに潮と共に流され、発見されなかっただろうと言われている。(彼へのインタビュー記録では精神の均衡を保ちながら漂流を続けることの困難さが良くわかる。話が脱線。)

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キャラハン氏の例でも明らかなように、大西洋では流されていても、陸地や航路に辿り着く可能性は太平洋に比べたら圧倒的に高いのだ。
ヨーロッパからアフリカ各地へは、大航海時代からの航路があり、新大陸であるアメリカ大陸へもヨーロッパからは各種の船便が出ている。
中南米やカリブ海への航路もあれば、喜望峰を回る航路もある。

それに引き替え、太平洋での航路は少ないため、漂流者が航路にさしかかる可能性も圧倒的に低い。
また、太平洋は、ただ流され続けて数週間以内に陸地に辿り着く可能性は、ほぼ皆無に近い。

地形の問題だけでなく、天候も大きく違う。
地中海の夏は10日中、10日は晴れて穏やかな天気らしい。(いぃなー。)
それに引き替え、日本周辺では海況が良いのは3日に1日とか、5日に1日とかと言われている。
平均気温や水温が最も高い夏から秋にかけても、台風が多数発生し、海況は決して良いとは言えない。

言ってみれば、太平洋は上級者にだけクルーズが許される、難易度の高い海なのだ。
そんな海で最初から練習せざるを得ないとなると、命を落とす確率がはるかに増す。言ってみれば、練習が練習にならない。いきなり本番だ。
沿岸や入江だけでは、外洋航海の経験値はなかなか増えないのだからつらい。
しかし、いざ、外洋に出ると過酷な太平洋が待っている。

スキーの初心者をいきなり上級者コースで来る日も来る日も練習させるのと同じだろう。
泳げない人を、急流の川に放り込むのと同じようなものかもしれない。
そら、へこむし、つらいわな。

っつーことで、日本は海洋国家にはなり得なかったのではないか?と思うのでした。
でも、やっぱ僕は外洋クルーザーで南の島に行くのは夢だったりしますねー。

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なぜ今、円高?

  • 2009/11/25 01:25
  • カテゴリー:経済

最近、円高が続いていますね。
一時期円高続きで、その後、ちゃぶちゃぶした変化のない期間だなと思っていたら、先週あたりからまた円高になっているようです。
なんて書いている間に、つい先程、ここ1ヶ月半での最安値(円高)
を記録しましたねー。(1US$=\88.349)

さて、円高の理由は?
今現在の円高の理由を明確に答えられる人っていないのではないでしょうか?
様々な要素が複雑に絡み合っているので、どれか一つが大きな理由という事ではないと思うのです。
昔の「Japan as No1 !」と言っていた頃の、強い日本経済が円高の理由ではありません。

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経済は元気なく、不況は長期に渡っている。
財政は大赤字であり、現政権はさらなる大きな赤字を予定している。
日本国債は増発され、日銀による自国国債の買い取りという禁じ手に手を出したのも、先進国では日本が最初。
そして引き続きの超低金利。(これはこれ以上下げようがない状態がずっと続いているだけな訳だが。。。)

これらはすべーて、円安になる要素です。
しかし、現実に市場は円高になっている。なんで?

日本市場の株安を理由に挙げる人がいますが、これは逆。
円高になることによって輸出産業の占める割合の高い国の株式市場は下落する。
以前の日本はそういう状況だったかもしれないが、今現在は輸出に頼る部分はかなり減ってきているし、それ以前に円高先行ではなく、株安先行で、その後、円高になっているので順序が逆です。

リーマンショック以降、世界不況に陥っていて、その中で消去法で選んだ時に残ったのが日本だから。。。
んー。なんとなく説得力があるような気もする。
スイスフランやイギリスポンドなんか、紙くず寸前だし。

でも、米国の成長率の方が高いですよね?日本より。
そんなドルが安くて、何で円ばっかりが高いの?

なんで?なんで?
今日は、そんな話。(一つの仮説。原因の一つ、と思う。)

中国と米国は急速に近づいています。
オバマ氏の中国訪問はもとより、最近の米国の中国に対する発言は明らかにトーンが変わっています。
人権無視、著作権無視の何でもありの中国に対して、厳しい姿勢をみせていたのは過去の話で、今や米国は中国のご機嫌をとる有様。

以前のメールで世界のデフレを作りだしているのは、安い中国元を背景に世界中に安価な製品群をばら撒いてきたことが大きな原因と書きました。
でも、それは後進国が皆、進んでいく道であり、日本も同じことをして、経済的な力をつけてきた。
1ドル360円の固定レートでどれだけ、日本は世界中に日本製品を売り込んできたか?
しかし、その後、308円、260円などの時期を経て、変動為替相場制に移行してきた。

今の中国は1ドル360円の固定相場を継続し続けているのと同じだと思うのは私だけではないでしょう。
正当な競争とする為には中国元を切り上げて、元高にしていかないと、バランスは取れません。
もちろん、元米国大統領のブッシュ氏も、元の切り上げについては再三に渡り要求をしてきた。
しかし、最近はそんな要求も、とんと聞かなくなった。

だって、米国債の最大引き受け国は中国ですもんね。
いまや、ドルの首根っこをつかんでいるのは中国です。
中国が米国債を売りに出せば、一気にドルは暴落する。
基軸通貨の地位が揺らぐと、米国経済の根幹が揺らぐことになる。

そんな米国債の最大のお得意様に、あれこれ要求はしづらい。
したたかな中国の政策。
(日本が最大のお得意様だった頃は、属国扱いでたいして気を使ってはくれなかったのに、中国が相手だとぜんぜん対応が違う。そこは完全に中国と日本の政治力の違いでしょうね。)

最大規模の財政赤字を見込んでいる米国。
当然、ドルは安くなる。
中国元はあいかわらず、安いまま。
こちらはまだ固定相場制なので、当事者同士がそれでよいとすればレートは変わらない。
(仲良し二人組みは揃って、通貨安の中、力を貯めている。暴落は困るが、静かな自国通貨安は歓迎される。)

さて、ドル安と元安が同時発生するとどうなるのか?

周辺国が割を食う事になる。
通貨の安いとか高いというのは、それ自体の価値というものはなく、他の通貨と比べて高いか?安いか?を言っているだけ。
(今の通貨なんて金本位制でもないし、以前の香港ドルのように米ドルに裏付けされた通貨ということもない。各国通貨は持ち合われることによって、運命共同体的な安定を目指す。単に価値があると信じられているだけの紙くずに等しい。今後、自国の中央銀行による国債買いなどが進んでいくと、全世界通貨の同時下落=世界インフレの発生の可能性も出てくる。閑話休題。)

米ドルと中国元の同時安の話に戻ろう。
んで、比べる相手は周辺国で国際市場で流動性のある通貨となると、それは円しかない。
(EUは地球の裏側です。ユーロは米ドルに対しても上昇しているが。)

中国のしたたかな政治手法を少しは見習わないと、本当にこの国は沈んでしまいます。
割を食っているのは日本です。。。
自国の国債は他国には売れず、円の独歩高は続いていく。
それでいて、ユーロの様に第二の基軸通貨とは到底なりえない日本円。
友愛も大事ではあるのだけど、国際政治は友愛では生き抜けないのだ。

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民主党崩壊前夜?!

  • 2009/08/31 21:34
  • カテゴリー:政治

すごいですねー。
速報を見る限り、民主党の圧勝のようですね。
というか、自民党の惨敗。。。

今後、2年ないし4年間は民主党の政権ということでしょうか。
ここまで圧勝するとその後の政治的成果を確実に求められる。
与党として1年生政党が、どこまでできるか?

今回の選挙では、順風に乗ってとり急ぎで立てた候補も多いと聞いています。
そんな有象無象(失礼?)を束ねつつ、数としては最大の与党として、官僚を動かし日本という国を操縦せねばならない。
(政策は数からは生まれない。)

政権半ばで投げ出すようなことがあると民主党の崩壊に繋がる。
阿倍さん福田さんの二の舞にならないことを祈ります。
(細川政権を思い出してしまったりして。)

今の日本の状況は、相当な牽引力のある政治家が引っ張らないと、変われない、と思う。
そういう意味では、非常に難しいタイミングで政権を預かる事になった。
強力なアイデンティティーを持った強い指導力を発揮しないと今までのこの国のマイナスの流れを一蹴することは難しい。

しっかし、
この国の国民性として、右が良いとなると皆、右に流れる。
左が良いとなると左に流れる。
民主党が良いとなると、皆、民主党の方を向く。
そんな選挙で出来上がった政権。

国民が選んだ政権です。
早急に結論を出すことなく、期待しつつ見守りましょう。
(次の選挙で民主党惨敗、などということにならないことを祈って。。。)

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素朴な疑問(空恐ろしく感じる。。。)

  • 2009/08/11 01:08
  • カテゴリー:価値観

原爆の日。

たった2発の爆弾で数万人以上の命が一瞬で奪われた。
この国の人達は、なぜ、原爆というモノを憎んで、それを使った人を憎まないのだろう。

不思議な感情だと思う。
良いとか悪いとかというのではなく、感情として奇妙だと思うのだ。

原爆は、一人でひょこひょこ歩いて来て爆発はしない。
誰かが意志を持ってそれを運んできて、兵士ではない市民を殺戮する目的ためにボタンを押さねば爆発はしない。

原爆の日。

周りを見ても、テレビを見ても、アメリカを悪く言う人は誰一人いない。

逆にそれが空恐ろしく感じる。

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週3日しか働かないということ

連休初日が急なアクシデントによって予定が中止になったこともあり連休が暇になってしまった。
なもんで、ぽけらーっと、休日についてあれこれ考えました。

さて、「ワークシェアリング」という言葉はご存じかと思います。
これって実現できたら、、、などという声が多い割には、一向に話は前に進まないですねー。
実際問題、例えばの話、自分の会社が明日から勤務時間を半分にして、その分、従業員を2倍に増やすなんて言う事ができるのか?という話。

そりゃ、無理っしょ。
採用にかける費用は誰が負担するの?
誰が採用した人を教育するの?
勤務時間が半分になった人達の給料は本当に半分でいいの?
いろんな問題が山積み。

でもね、最初の一歩として打つべき手は、週休3日制を導入することなのかなー?と思います。
まずは政府が週休3日制を宣言して、例えば、2010年には週休4日制にする!と宣言する。

すると、どうなるか?

3日目の休日は、月曜を休みにするのか水曜日を休みにするのか?等、意見は分かれるところかもしれないけど、そんなのはどーでもよい。
休みにすることで、個人の労働時間の全体量は減る。
かつて、この国が週休2日制を導入した時のように。

でも、会社の中には、減らせない業務が山ほどある。
週休2日になった時、そういう業務はどうやって回してきたかというと、1人でやっていたのを1.2人とか1.4人とかで回してきたわけだ。

これが一番現実的で、手っ取り早いワークシェアリング。

学校などはどうなる?どうする?
会社は週休3日とか4日にするが、学校は週休2日のままか、むしろ週休1日に戻す。
仕事と学業は別なのだー。わはは。(子供の敵。)

ただし、学校の先生は今まで一人が週に5日間を担当していた訳だが、それが4日とか3日しか担当しなくなる。
すると、教師が足りなくなる。

ならば、雇えばよい。

3日と2日、2交代制の担任。
月~水までの担任と、木金の担任。
生徒は、よりたくさんの大人と接する機会ができるし、教師の負担も減る。
ワークシェアリングって、こーゆーのでしょ?

ところでこの国が週休1日制から2日制に移行した時、企業は効率化と経済の成長を元に、その1日分を吸収した。
よって、大きな賃金削減は行われなかった。

しかし、時代が違う。
週休3日、4日制を実施するとなると、当然、収入減につながる。
これは致し方ない。

総収入の30%カットなどが各企業で実施される。
しかし、同様に勤務時間も30%オフされることにより、双方の選択肢は増えることとなるだろう。

時短を強制する代わりに企業は従業員に対して、兼業の自由を認める。
(休みの日は好きに稼いでくださーい。)
空いた2日間とか3日間を使って、例えばさっきの例でいうところの教師という職業を選択しても良い。
大学で教職課程を修習して、教員免許を持っていながら、まったく別の業務についている人って多いだろう。

空いた2日間とか3日間を使って、農業法人に勤めても良い。
郊外の農地で畑を耕すサラリーマン。
1人月の給与は支払えないが、半人月の給与なら支払えるという零細規模の農家でも、労働需要が掘り起こされるかもしれない。
また逆に、フルタイムで農業をやりたいとは思わないが、週に2日間だけなら、そんな仕事も良いな、と思う若者もいるかもしれない。

同様に空いた2日間とか3日間を使って、漁業をやってみる?
フルタイムだと不漁続きだと喰えなくなる恐れがあって踏み切れないが、生活の最低保障部分は他の3日間で働いて、残った時間をタイムシェアリングすることで漁業を務める、とか。
人生を豊かにするために、第二の職業を選ぶこともできる。

もちろん、そんな片手間で一人前にはなれねーよ、という声もあるだろう。
でも、後継者がいない漁業を続けるのと、週の半分以下の時間でも、若い人が集まる漁業はどちらが良いのだろう?

転職してスキルチェンジしたいと思っている人は、まずは空き時間からスタートしてみればよい。
完全に転職する前に、その業界を内側から見ることができる。

空いた時間をお金に換えるのではなく、自分で消費しても良い。
働き過ぎと言われている日本人は、もっとたくさんの時間を趣味に費やしても良いのかもしれない。
(その場合は今の7割の収入で生活せねばならんけどね。)

生活をダウンサイジングして、高級ホテルではなく、キャンプの旅を楽しめばお金をかけずに贅沢な時間が使えるかもしれない。
仕事の合間に年に一回取れた5日間の休みでヨーロッパを駆け足で回るのと、1ヶ月間まとめて休んで日本一周オートキャンプの旅に出る、なんていうこともできるだろう。(金はなくとも時間がある)

夜景を眺めながらの高級ディナーの回数を減らしてダッチオーブンで作った焼きたてのパンを食べてみたらどうだろうか?
(金はなくても、手間かける。)

父親の生涯のうち、子供と一緒に過ごしてあげるべき年月は短い。
子供が父親を認識するのが、物心ついた1~2歳の頃からだろうか?
コミュニケーションが取れるようになるのは3歳頃からかな?
その後、子供の歳が思春期を過ぎると、双方に子離れ親離れが必要になる。
コミュニケーションが取れ始めて、子供が親離れするまでの期間は、わずか10年余りしかないことになる。

その10年間は今よりもっと家族に時間を割いても良いのかもしれない。
実際には働き盛りの頃と年齢が重複するので、その年代のフルタイム労働者としては、充分に時間を割くことは難しいかもしれない。

でも、週休4日制が施行されたなら、子供が小学生の頃の6年間程度は子供と過ごす時間を増やしてもよいと思う人が増えるかもしれない。
小学生の頃であれば、勉強も教えられるだろう。
(中学、高校は無理ですが。。。(笑))
子供も喜んで一緒に遊んでくれる。
(中学高校と進むと徐々に遊んでくれなくなるだろう。段々と小遣いが欲しい時しか、話しかけてこなくなるかもしれない。。。(笑))

さて、現実的に収入が7割になって暮らせるのだろうか?
というか、実際に全家庭の所得が7割になるのだろうか?

今現在も、所得格差は広がっている。
週休3日制、4日制の実施は、高賃金層には所得の圧縮を、低賃金層にはあまり影響を及ぼさないものだと思われる。
むしろ、低賃金層には職業機会を増やす政策になると考えている。

そう考えると、高賃金高消費家庭にとっては厳しい政策かもしれない。
低賃金低消費家庭にとっては、職業機会が増えるだけ得になるだろう。
高賃金ではない、言い方を変えると、労働者ではないいわゆる本当のお金持ち家庭にとっては、これまで同様、投資活動による収益機会は変わらないだろう。
生き方が多様化し、労働流動性も高まる分、ビジネスチャンスも増えるかもしれない。

しかし、一人当たりの労働時間が減る分だけ多くの従業員を雇わねばならないので、雇用人数が増える分だけ固定的なコストが増える。
逆に、雇用人数が増す分だけ、一人の人間に負うリスクは減るので、一概に悪いとはいえないかもしれない。

ということで「ワークシェアリングを実現するんだー」等と大上段で構えるのではなく、週休4日制を導入すれば、結果的にワークシェアリングは実現できると思うのでした。
(連休中にポケラーっと考えたこと、でした。机上の空論かな?)

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ラットレース

週末に「キャッシュフローゲーム会」というものに参加してきました。
キャッシュフローゲームってなによ?って?
日本では2000年頃に出版された「金持ち父さん貧乏父さん」という本の著者が、自分の本で書いている内容をゲームにしたものです。

Webで見つけて申し込みました。
区の集会場を会場として毎週末2回開催されているらしい。
主催者は20代の若者。
某大手電機メーカーで半導体の設計をしているとのこと。
参加費はワンコイン(500円)ポッキリ。
ふーん。面白そうだ、行ってみよう。

会場に到着するとその日の参加者は3名だそうな。
最初に15分程、主催者からの講義を拝聴する。
「金持ち父さん貧乏父さん」の教えのおさらい。

サラリーマンと個人事業主、投資家、ビジネスオーナーの4つの区分の話から、資産と負債の考え方など。(会計の話とは違います。)

株券は資産でーす。
金の延べ棒も資産でーす。
では、ローン組んで買った自宅は?
 負債でーす。ピンポーン!あたりー!
では、現金で買った自家用車は?
 負債でーす。ピンポーン!あたりー!
では、借金して買った隣の運送屋に貸しているトラックは?
 資産でーす。ピンポーン!あたりー!

そんなやりとりをしながらゲームの説明へ。
こちらの円になったループしているマスは「ラットレース」と呼ばれる、サラリーマンや個人事業主のエリアです。
ひたすらグルグルとエンドレスで回ります。
ラットレースの中では、自分の知識や労働力をお金に換えるエリアです。
ここで稼いだお金で、資産を増やして、不労所得が生活費を上回ったら「ファーストトラック」と呼ばれる投資家エリアに移動します。。。

簡単に説明したらやってみるのが早い。
ラットレースをグルグル。。。
おっ!株価暴落!購入のチャーンス!うっしっし。
ほげ?リストラ。。。2回休み。。。

このゲームに慣れている人とやると勉強になる。
当然、運にも左右されるのですが、テクニックというか実力でカバーすることができる部分も結構あったりする。

例えば、自分では使うことのできない高額のラッキーカードを他人に売ることもできる。その際の情報料は交渉次第なのね。

あるプレーヤーは現金はたくさん持っているが資産を持っていない。
良い物件が欲しいが、良いカードを引けない。
そんなとき、金も資産もないプレーヤーが、高額ラッキーカードを引きあてる。(例えば頭金が40万ドルかかるが、月々のキャッシュフローはプラス3000ドルのマンション物件とか。)

当然、カードを引いた貧乏プレーヤーは、頭金がないので買えない。
お金持ちプレーヤーに「このカード5万ドルで買いません?」とさらっと言っている。「へ?5万って5千の間違いじゃないの?」と思いながらも聞いていると商談成立。
そのラッキーカードで金持ち君はラットレース卒業。
5万ドルを受け取った貧乏君も借金返して、4ターン後にはラットレースを卒業。
これって、Win&Winの関係じゃん?!

現実社会でも、金持ち仲間同士では似たような話を聞きますね。
んーー。ゲームなのに深いーー。

ゲームが終わると、そのゲームを振返ってみる。
「あの時の情報料5万ドルで復活できましたよ。」貧乏プレーヤー氏談。
「いやー、あのマンションでラットレースを卒業できたからねー。」と金持ちプレーヤー氏。
「ただただ、見て唖然としていました。その後、僕が良いカードを引き、自分ではお金が足りなくて使えない時、隣のAさんに2000ドルで譲ってくれ!と言われて、譲ってしまったけど、安かったかな?」と私。
「いやいや、あの時のA氏の経済状態では2000ドル以上だと買わなかったというか、買えなかったでしょう。だから正解でしょうね。」と主催者。

んーーー。ゲームとはいえ、あなどれない。

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久しぶりの物欲

  • 2009/05/19 23:28
  • カテゴリー:グッズ

昔、ピンボールの点数表示等で使われていた、真空管の中に数字が表示されるものです。数字の色はオレンジが多いかな。
http://www.youtube.com/watch?v=xCZOJbY-V5M&feature=related

その時計が欲しくて、探したまわったところ、リトアニアのショップで見つけました。
完成品ではなく、プリント基板に抵抗やらダイオードやらニキシー管等を自分でハンダ付けして組み立てるキットです。

ニキシー管はロシア製らしい。
ロシア製の特徴としては5が2を逆にして使っているのが特徴。
日本製では昔、日立が作っていたのですが、今は見かけない。。。

とってもレトロなニキシー管時計なのですが、GPSによる自動時刻合わせ機能が付いているのが、アンバランスで面白い。
タイムゾーン設定はもちろん、うるう年補正などの機能も付いている。
見た目がレトロで機能は近代的。むふふ。

Paypalで購入してしまいました。
海外の訳分からないサイトでクレジットカードを使うのは怖いものですがPaypalのサービスが普及して、一気に購入者が増えたのではないでしょうか?
Paypalのサービスを使うと直接お店にはクレジット番号などの情報は届かないので、安心して買い物ができます。

届くまで2週間かかるらしい。
それから組み立てで数日。
無事完成までこぎつけるだろうか?
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5484831

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大人のおもちゃゲット!

  • 2009/04/24 00:21
  • カテゴリー:グッズ

とうとう携帯がお亡くなりになりました。
羽田のトイレに飛び込み、その後、1昼夜乾燥され復活したかにみえた携帯ですが、先日、液晶のバックライトが切れて真っ暗に。
明るいところで斜めに目を凝らすと画面がみえるのですが、ほぼ実用には耐えない状態になってしまった。

修理に出すと、水没のため基板がガビガビになっていて修理は不可能との返答。
っつーことで、やむなく新しい携帯を買ったのでした。

買った携帯は日本撤退が決まっているNOKIA。
SoftBank X02-NK(NOKIA N95)
海外では、次のモデルが発売されていますが、日本では撤退が決まっているため、この機種が最後となります。

これが面白い携帯です。
機能も一通り揃っていて、GPSも付いているし、カメラだって500万画素でカールツァイスのレンズを使ってて、動画だって撮れる。(ワンプッシュでmixi日記へアップもできるらしい)
加速度センサーも付いているので、この携帯をwiiのリモコンにしてしまうソフトなどもあるらしい。(←未確認)
携帯自体の性能としては、i-Phoneと同等か、もしくは機能としては勝っている部分の多い携帯です。
(液晶のタッチパネル機能は無いのだが)

が、しかし、i-Phoneとはコンセプトが全然違う。
i-Phoneは家電に近いコンセプトで、誰でもすぐに使えるけど内部はほとんどいぢれない。
NOKIAはあっちこっちいぢって、いろいろ設定を変えられます。
普通では触ることのできないシステムファイルまでガンガンいぢれるのだ。
(実際にはいくつか裏技を使わないとデフォルトのままではさわれないのだが。)

アプリも勝手に開発できるし、だから訳わかんないアプリが沢山ネット上に落ちている。
Skypeなんかも入れられるので、パケット料金を定額にすれば、Skype同士、無料通話ができてしまう。

ハードウェアもいぢれます。
手ではがすだけで筐体がはずせて中の機械がむき出しになる。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=X-z_4cBYPgA
このカバーは900円で各色売ってるし、その他、キーボードや電池等の各パーツが山ほどネット上で売りに出されている。
それも激安で。。。
http://dual-sim.ocnk.net/product-list/53

とりあえず、筐体の色を変え、望遠レンズを買ってみた。
携帯に、長さ10cm程の望遠レンズが取り付けられるのだ。
わはは。おもろい。
http://moumantai.biz/?pid=7791076
別売りの三脚をつけないと手ぶれがひどい。

しかーし。i-Phoneのように話題にもなっていないし、それ程売れていないのは何故なのか?
(そもそも日本で売れていれば撤退しないのだ。)

まず、買ったままでは、あまり使いやすくは無い。
アプリを自分で探してインストールしていくと、だんだんと使いやすくなってくる。
しかも、そのアプリはほとんどが外国製で(日本ではあまり売れていないので)英語サイトをエキサイト翻訳君と一緒に解読していくわけだ。

また、その一つひとつのアプリが結構しょぼいものも多い。
i-Phoneは一つひとつのアプリをきちんと作り込んで提供しているので、アプリケーションの完成度が高い。
一方、NOKIAは仕様を公開して、あとはみんなで作ってね、というスタンスなので、ネット上にはたくさんのアプリが溢れることになるのだが、その一つひとつの完成度が低い。
ま、個人的に作っているものが多いので、それは当たり前だ。
(もちろん、素晴らしいアプリもたくさんあるのだが。)

これは遊べる携帯なのよ。
大人のおもちゃだぁねー。

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怒っているから噴火するのだ!

  • 2009/03/10 23:32
  • カテゴリー:政治

かつて、これ程までに政治の世界が情けないレベルにあったことが、この国の歴史においてあったのだろうか?
新聞やニュースを見るのが、本当に嫌になります。

記者数十人の前で語った話を憶えていないとか、何千万ももらっておいて、誰からもらったかわからないとか。
そんなことがあり得るはずがないっしょ。

寄付をしているのは民間企業であり、民間企業は自分が必死に汗水たらして獲得した金を、匿名で寄付することは絶対に有り得ない。(絶対に、だ。)
そんな会社がもしあったとしたら、株主が許さないし、それ以前にそんな経営なら、とっくの昔に倒産れているはず。
むしろ、そんな金を有効活用してきたからこそ、あの会社は存続している訳だ。

民間企業が寄付をするなら120%確実に出所を相手に伝える。
公表するかしないかは別として(違法なら公表はできない)相手には確実に意図を伝えなければ意味がない。
意図が伝わらないなら、絶対に寄付はされない。
営利企業は何かの見返りを期待せずに寄付をすることは有り得ないのだ。

環境保護に寄付する場合でも、消費者に環境保護に気を使っている会社である事とをアピールする訳だし、地雷除去に寄付したら、これも確実に企業イメージが上がるような宣伝に使う。(←最近の企業はスマートだから、ホームページにちょこっと宣伝したりするだけだが。)
いずれにせよ、それを消費者に伝えるために寄付をするのだ。
余った金を捨てる会社はない!

さて、では政治家に寄付するというのは何を目的にしているのだろうか?
ましてや、一般に公表されない金を寄付(この場合は献金)していた場合はどうなのか?
隠れ蓑を使って献金したわけだから、「我が社は民主党を応援します」と公言しようとした訳ではない。つまり、世間へのアピールではない。
すると残った答えは「利権」以外にありえない。
(税金対策なんて馬鹿なことは言うなよ。ひっぱたくぞ。)

そんな小学生でもわかるロジックをごまかせると思っているのだろうか?
これはグレーではなく、黒です。真黒です。
(どこもやっている、という話ではない。バレたら黒なのだ。)

自主的に入院したり、記憶にございませんなどと言っている場合ではないのに。

こうしている間にも、テポドンには燃料が注入され、日経平均は最安値を更新し、失業率は上がっていく。
ドル本位制も岐路に立たされている今、アメリカのクズ国債をどれだけ買う約束をしてきたのだろうか?(中国のように、既に多量に保有している米国債を交渉のカードとして使うべきだ。)
とっくに破綻している年金制度を棚上げし、時代錯誤の公共工事に頼った景気対策は堅持する。
だから、桜島も怒っているのだー!

「埋蔵金を使えばよい」と能天気なことを言っているが、何が埋蔵金だ。
これは元はれっきとした税金であり、集めた税金を地方公共団体に貸し付けた利息の市場金利との差額なわけだ。
今は低金利だが、いずれ高金利の時が来る。その時には逆ザヤになることがわかっているのに、その時に備えるのではなく、まるで余剰金のように使ってしまう。

先日、テレビで役人が言っていた。
「高金利になり逆ザヤになったら税金が投入されることになるでしょう」って、涼しい顔して、お前ら誰の金の使い道を相談しているんだ?

さて、一方、国民は?
今、恩恵を受けている60代以上の方々の投票率は高いものの、これからの時代を担う若者の投票率は非常に低い。
普段引き籠っていても、選挙にだけは、行け!
選挙に行かない奴は文句を言うな。
だから若者の意見は国政に反映されないのだ。

と、言いつつも、投票したいと思う政党はない!
本当に、一度、ぶっ壊れないとこの国はダメかも知れない。

パナマ国旗じゃ間に合わない

ところで、いよいよソマリア沖に海上自衛隊を派遣するとか。
派遣することは評価できますね。
現実問題として、日本の船が脅威を受けているわけだから。

でも、派遣される側の立場に立って法律を整備してから行かないと、困るの
は、いつも現場、ということになりかねない。
それどころか、せっかく大金使うのに効果半減、被害拡大、なんて言うこと
にもなりかねない。

> 防衛省は
> (1)日本船籍の船のほか、外国船籍の船に乗る日本人や日本向け貨物も
>    保護する
> (2)警察官職務執行法に準じ、相手に危害を加える武器使用は正当防衛、
>    緊急避難に限る
> (3)拘束した海賊への司法手続きは、護衛艦に同乗する海上保安官が行う
> --方針で、関係省庁と協議に入る。活動の概要は実施計画として与党に
>   提示する。
>
だそうです。
ってことは目の前で外国の船が襲われ、自分達が撃たれなければ、殺戮されていても見て見ぬふりをせざるを得ない。
たしかに日本国のために出動するとは言え、海賊が非武装の現地民を殺戮していたのを目の前にしても手を出せない。(これはどの国も同じかな。)
アメリカ人やイギリス人の船が襲われていても、素通り。
(しかも日本向けの貨物でなければ?!そんなん、すぐにわかるのか?)

逆に、その船に一人でも日本人が乗っていたら手を出せるらしいのだが。。。
大きな外国船のどっかの停泊地での現地採用の日本人乗組員なんてどうやって把握するのだろうか?
船員リストに載っているのを確認するのって、現実的にはどれくらいの時間がかかるのだろう?(日本向けの貨物が含まれるのか否か?も同様。)

目の前で襲撃されている船がある。
船の船籍、船名を確認する。
無線で問い合わせをかける。
連絡を受けた現地本部は、船籍の会社を調べる。
会社を調べたら、その会社に問い合わせをかける。
(問い合わせをかける会社がその日、休みである可能性もある。海賊は週休2日制ということはないだろうし。。。)
その会社はその船に乗っている人達の国籍や貨物の行先を確認し、本部へ返答してくる。
ようやく、現場はその船の情報を得る。

恐らく、ここまで実施する間に早くても数時間はかかると思うし(へたすりゃ数日位かかるだろう?!それが日本以外の国の仕事のペースだったりする。)
返答が返ってきた頃には、船員は殺戮され積み荷は略奪され、船は海底に沈んでいるわけだ。

船を見て日の丸が挙がっているからわかるだろう、って?
そんなことはない。
日本の船であっても、書類上は税金の安い国の船籍にしている船は多い。
よく「パナマ船籍」とか「リベリア船籍」「キプロス船籍」という言葉を聞くのではないだろうか?
これらの国は船籍に対する税金が安いとか、まったくかからないため、日本の船もこれらの国に船籍を置く会社が多い。
言ってみれば税金逃れだ。

いくら双眼鏡で覗いて見たって、制服を着た東洋人の顔が明確に日本人であると断定できるだろうか?
ましてや、船長だけ日本人で他の乗組員は皆外国人という日本の船は多い。
日本の若者は派遣では仕事をするけど、船には乗らないのだ。
そんな船が目の前で襲われている。(無線で交信できればよいが、海賊に先手を取られたら、無線交信ができないケースも十分に考えられる。)

船籍はパナマ。
問い合わせをかけている内に海賊は目の前で殺戮を働く。
彼らは決して自衛隊の船に発砲しない。(発砲すると正当防衛が成り立つ。)

ソマリアは長い内戦の歴史を持つ国で、ほとんどの成人男子はゲリラを含め、民族戦線での従軍の経験がある。
殺るか殺られるかのやり取りを経験してきた人達が多い。
その中の一部のならず者が海賊になるわけだから日本人の想像の範囲外の常識で行動するわけで。
当然、海賊の新人君でも銃器の扱いには慣れているだろうし、人を殺した経験を持つ者も多いだろう。。。
彼らは迅速に行動し、決して数時間も、もたもたしているとは思えない。
そんな場所に、日本の自衛隊をこのルールで派遣して、果たして活躍する場はあるのだろうか?

もし、あるとしたら、日本の旗を掲げている船に対してだけ。
これについては見ればわかる。一目瞭然。
積み荷がどうの、国籍がどうのという、まどろっこしいことは一切不要。
ま、これはこれで明快で良いのだが。
外国船籍の船は、日本の税金を逃れているのだからしかたがないと言えばそれまでだ。

アメリカの船が何故、高い税金を払ってもアメリカの国旗を掲げるのか?
もちろん、それは海賊避けになるからだ。
(企業は意味のないものに金は払わない。)
もちろん、海賊だって死にたくはない。
できれば、手強い相手や後々面倒になる相手は避けたい。
当然、世界最強の軍隊を持ち、バナナの権益にも海兵隊を派遣した実績を持つ(最近では石油の権益を守るために戦争をやっていたが)国は避けるのが当たり前だ。
軍隊なんてあるかどうかわからないような弱小国を狙うのが定石。
それらの国は概して貧乏だから、パナマ船籍などの船が多い。
インドネシアの海賊等は、あらかじめ寄港地はもちろん、積み荷の詳細も把握し、場合によっては売り先まで決めてから襲撃を実行する。
彼らは行き当たりばったりではないのだ。
(売り先は大抵中国で、沿岸の官憲もグルになっていると思われる。中国の港に着くと数日ごとに港を転々とし、その都度、船の色や名前が変わっていき、数か所を経た後は、積み荷は別の物で、船名や色も塗り替えられ、乗組員も完全に入れ替わって他の国へ旅立って行く。船主も変わっている。)
ソマリアの海賊がそこまでシステマチックかどうかはわからないが、強い国の船を避けるところは万国共通だろう。

日本は弱小国とは思われていないだろうが、身代金の支払いが良い国のリストのトップに名を連ねていることは確実だ。
しかし、今回の海上自衛隊の出動で、日本国旗のたなびく船の安全度は確実に上がるとは思う。
閑話休題。

あとはどのような武器を持っていくのか?というところが問題。
イラクに行く時でさえ、機関銃はダメとか、議論があった。
ましてや、今回は警察行動として行くわけだ。

相手は海賊とは言え、舐めてはかかれない。
彼らの国ではAK自動小銃等は一山いくらで売っているし、海賊達は普通にRPG対戦車ロケット砲ぐらいは持っているだろう。
海賊なら皆、手榴弾程度はポッケに入れていてもおかしくない。
(手榴弾1個は数ドルで買える。)
陸上自衛隊と違って艦載砲が使えるならかなり効果はあると思うけど。

他の国はどのようなルールで派兵しているのだろうか?
ググっても日本語では見つからない。。。
英語でググらないとダメかな。。。


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他人の不幸は蜜の味

  • 2008/11/05 06:30
  • カテゴリー:グッズ

ここ最近、PCが壊れたり、携帯が水没したり、様々な障害に見舞われています。
「他人の不幸は蜜の味」ですので、私の不幸をご紹介。(虚脱感)

ことの発端は普段使っているPCが故障したところから始まります。
3年程使っていた端末が故障。
ふたを開けてあれこれ調べてみるとどうやらハードディスクが壊れた様子。
ネジを外してハードディスクを引っこ抜くと、「SeaGate製」のハードディスクでした。
この会社はメーカー保証が5年間あるので、、、という話はこないだメールで書きましたね。
んでもって、新品のハードディスクが送り返されてきました。

すぐに直せば良いのですが、OSをインストールしたり、WindowsUpDateしたり、アンチウィルスをインストールしたり、各種アプリケーションを入れたり、使い易いように各種設定を直したり、、、と考えるだけで気が重くなり、そのままバックアップ用のオンボロパソコンを使い続けていました。
新品ハードディスクは放置です。

と、そんな時。
携帯電話をトイレにドボン。
完全に水没しました。
使用後のトイレだったら、見なかったことにして流してしまおうと思いましたが、使用前のトイレに落としてしまったので、引き上げてみる。
(購入1年しか経っておらず、もちろん保険は未加入。)

"ウン"は付いていなかったものの、なんだか点くべきランプが点灯せず、点灯すべきではないランプが点いている。
具体的には、充電していないのに充電中の赤ランプが点灯して、メールの着信を知らせるLEDは何をしても消灯したまま。

しかも、点灯している赤ランプはだんだん光が弱くなっていく。
電源を切らねば!と、トイレットペーパーで包んだ携帯を開けて電源ボタンを押す。
しかし、何故か電源が落ちない。
電源ボタンを押しても電源が落ちないのに、しばらく経ったら、全ての表示が消えてしまう。
その後は電源ボタンを押しても起動せず。。。

相前後して、例のバックアップPCが起動しない!
電源を入れても「OSが見つかりません」だと。
CDブートしてOSの復旧を試みるも「OSがインストールされていません」って。
そんなバカナ。

さすがに本番機とバックアップ機の両方が壊れると、帰らぬものとなるデータが多量に発生する。
さっさと、バックアップ機のデータを本番機に戻して、使っていれば良かったものの、そのまま使っていたことが致命傷となる。

全身、とほほに包まれ、その日は就寝。。。
この日からしばらくは携帯とパソコンの無い日々を送ることになったのでした。

*****************その後********************

完全に水没した携帯は電源が入らない状態になっていました。
この携帯を2昼夜、部屋干しし、その後、ドライヤーで10分間加熱。
室温に冷えたところで、充電コードを差し込むと!
充電中ランプが点灯!

つづいて電源ボタンをONに!
久しぶりに見る、いつもの携帯の待ち受け画面が登場!
復活の日、です。
カメラやらレコーダーだとか、すべての機能が復活しました。
(頭の中では何故か大音量で「第九」が流れていました!)

これで話が終われば幸せな話となるのですが、、、

例のバックアップ用のオンボロPCを使い続けて2週間。
突然、そのバックアップ用PCのハードディスクも故障した。
顔が青ざめる。
(浜松町の文化放送本社の壁に貼ってある大竹まことの顔のようになってしまった。って、わかんないか。真っ青なんだけど。)

流石に2台壊れてしまうと、データも帰らぬものに。。。

泣きながら、HDDを買いに行く。
いつもHDDを買う時は1万円を持って行く。
さて、どれ位の容量のHDDが買えるだろうか?

なんと、1TBのHDDが9800円。
1TBつったら、1000GBでっせ。そんなでっけーのが買えるのー?

HDDの故障にはコリゴリなので、5年保証のメーカーのものを選ぶ。
するとおなじみ「SeaGate」と韓国の「サムスン」が5年保証だそうな。
SeaGateは流石に1TBは1万円では買えないので、サムスン製を購入。
(これが間違いの始まりだったとは、この時は露知らず。)

帰宅後、HDDを取り換えて接続!
Cドライブを交換した為、WinXPのCDからブートする。
パワーONっ!
んあああ?
BIOS画面ではHDDを認識するが、Windowsのインストールで失敗する。

何故かフォーマットで失敗するのだ。
では、HDDを分割してやってみよう。
んーと、半分ずつだから4000MBずつ。。。ん?
4000MB?
400GBじゃないの?

良く見るとHDDは8GBしか認識できていない。
てっきり800GBしか認識していないと思っていたら、桁が違う。
わずか8GBしか、認識されていなかったのでした。
(たったDVD2枚すら入らない大きさじゃないかー。)

こーゆー時、IT業界で仕事をしていると心強い。
周りに詳しい人がたくさんいるのだ。(後にこれが仇となるが。。。)
彼ら曰く
「サムスン製のHDDは相性がある」「SATAのI/O速度があっていないと間違った容量でしか認識できないことがある」「SATAのI/O速度はBIOS画面で変更できる」「SATAのHDDもジャンパ設定がある」等など、皆様ありがたいアドバイスを投げかけてくれる。

僕のPCのBIOS画面ではSATAのI/O速度の変更画面なんてないんですが。。。
じゃ、BIOSのアップデートしてみたら?
って、簡単に言いますが、BIOSアップデートは失敗してしまうと二度とPCが起動できなくなる。
その場合、保証期間であっても有料修理になるので、よっぽどのことがない限りアップデートは不要です、というのがマザーボードメーカーのアナウンス。

んーーー、これはよっぽどのことだから、アップデートしてみるか。。。

あれこれ、あれこれ。
BIOSのアップデートだとか、HDDメーカーの英語サイトをエキサイト翻訳君に読んでもらいながらHDDのドライバを新しくしたり、HDDメーカー特製のソフトでI/O速度を変更するブートCDを焼いてみたり。。。
あれこれ、あれこれ。。。

結局、ダメみたい。
相性悪いのかな?性格の不一致ってやつなのかな?
(相性とか性格って、あーた、そんなアナログなー。)

半ば諦めつつ、販売店に持っていく。
性格の不一致だったら、USBか何かの外付けのケースを購入し、他のPCの外付けHDDとして使うしかないかな。。。
その場合、壊れたCドライブ用には新しいHDDを買わねばならないな。
などと考えながら。。。

「あ、これ初期不良ですね。新品と交換します。保証書を見してください。」
「あへあへ、保証書?買った時貰った書類は、これだけだけど。。。」
「商品の入っていた箱はありませんかねー?箱に保証書が印刷されていたのですがぁー。」
「んぐぅあーーー。箱なんて3秒で捨ててしまった。。。」

すったもんだの末、「今回だけですよー」と言いながら交換してくれた。
帰宅後、無事、HDDは交換でき、まっさらのPCが出来上がりました。
(さっさと販売店に持っていけばスグに直っていたのになー。皆様、貴重なアドバイスの数々をありがとう!大変、勉強になりました!)

しかし、まっさらなPCが出来上がっても、本当は嬉しくない。
ボタン一発でメールが読めて、クリック一つで、お気に入りのWebページに飛ばないと嫌なのだ。
ましてや、ネットバンクやら、いろんなサイトのパスワードなんて、自慢じゃないけど、覚えちゃいない。

1台目のPCが壊れた段階では、データはほぼ元通りにできる状態ではあったのだが、今回は2台目が壊れてしまい復旧できないデータが多数発生した。
ここ1年間のメールなどのデータは、すべて消失。
1年前のPCに入っていたデータの状態にはなんとか戻せそうな感じはする。(このPCで仕事もしていたので、仕事上のデータが消えたのは痛い。今は会社も事務所があるのだが、事務所には私のPCは置いていない。自宅のPCで業務を実施していたのだ。。。)

最悪なのは、ハードディスクを認識しない騒ぎの途中、仕事関係のバックアップが満載されていた、USBメモリ(512MByte)も誤って領域解放してしまっていた。
(これは完全にヒューマンエラーでした。ハードディスクをうまく認識できず再フォーマットを何度か実施する際、なんで小さなパーティションがいくつも発生しているのだろう?と勘違いして領域解放してしまったのでした。)
ファイナルデータというデータ復旧ソフトでは復旧できなかったのだが、データレスキューというソフトでは、いくつかのファイルが復旧できたのでした。

しかーーし、肝心な、インターネットバンクのIDとパスワードだとか、自分のホームページのFTPパスワードだとかがぎっしり詰まったパスワード管理ソフトのバックアップは復旧できず。。。とほほ。

さて、その日から、不明なパスワードやアカウントIDを探す、長く険しい旅が始まったのでした。(まだ、道半ばですが、すでに行き倒れそう。。。)

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花より団子

先週末、千葉の鴨川で沈んできました。
千葉で潜ったのは2度目。
前回は内房側の海に潜りましたが、今回は外房側。
内房側で潜ったのは2年前ですし、季節も違うので一概に比較はできませんが、あえて比較を。

特色がまったく違っていたのが印象的。
まず、内房のポイントは、とっても手を入れてある。
漁礁を沈めてあったり、自然のマンボウが見られなかった場合に帰りに寄って行く「マンボウのイケス」があったりする。
挙句の果てには、海底神社があって、お参りができる。
(「潜水安全」のお守りも売っている。売ってるのは地上で、ですが。)

反面、今回潜った外房のポイントは自然のまま。
自然の根をポイントにしてのボートダイブ。
今回は大潮ということもあり、濁りが入っていてそれほど透明度がなく、魚も余りたくさんは見られなかった。
アナゴとツノタテダイとかアジの魚群とか。

さて、アフターダイビングは。
内房のショップは営業的な色合いが強く、ドライな印象。
金額的にもそれなりの値段でした。
(あれこれ積算して、合計いくら、と言われたものの、なぜか領収書も明細書も何も発行されなかったので何がいくらだったのかよくわからなかったのを覚えている。)
ログ付けもそこそこにそれ程会話もなく帰宅したのでした。

んでもって、今回の外房のショップでは。
一言で言うと「美味しいダイビング」でした。

今回はたまたま「バーベキュー企画」だったということもあるのですが、皆さん常連の方々と和気藹々とバーベキューを楽しみました。
魚介類ふんだんのバーベキューには大人の手のひらぐらいのアワビが5匹ほど含まれていた。
他にも新鮮なアジやらイカやらいろいろいろいろ。

気さくな店主は漁業権を持っており地元漁師にも顔が広い。
漁業権どころか地元ではアワビの収穫量No1記録保持者だとか。
ビールも飲んで、料金はすべて込みこみでダイビング料金のみ!(ボートダイブ@7,000_×2本=14.000_ぽっきり)

うははははは。うまかった。(結局、海中景色よりも旨い飯?)

帰りにお土産として、ジプロック2枚渡されてアジ&イカを詰め放題なんていうサービスまであった。
(20cm位のアジ25匹とイカ1匹入った。)
普段はここまでではないにしろ、イベントのないときでも店主の自家製カレーとか、ちょっとした昼食などが振舞われるらしい。

環境に手間をかけるのか?人間関係に手間をかけるのか?
ま、金をかけなくても、人間関係が暖かい店はダイビングショップに限らずファンが多い。

スポットが面白い?ところは、観光地的に人は集まるかもしれないけれど、人間関係が希薄なところが多い。
(スポットが素晴らしくて、かつ人間関係も暖かく居心地がよいところは少ないですよねー?私の一押しはこちらですかねー。http://www.bigbluediving.jp/ ちなみに次点は佐渡島のショップです。)

人によって「好み」はまちまちですが、一通りのスポットを潜った後も何度も足を運ぼうと思うのは後者かもしれませんね。

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中国製品の品質を上げるには?

Date: Sat, 09 Jun 2007 01:51:28 +0900

パナマでは中国製の薬の材料で死亡事故が起きたとか。
中国製品は安いけれど品質管理がいい加減というのが国際的な評価でしょうか。
土鍋から、鉛だとかカドミウムなどが検出されたり、通常では考えられないようなことがバンバン起きる。(鉛鍋なんて、趣味の悪いジョークですね。恐ろしい。)

日本だって昔は確かにいい加減だった。
だからこそ、水俣病だとかイタイイタイ病などの公害病が発生したわけだ。
でもね、だから良い、ということにはならず、どうにかせねば、という話でもある。

中国製品を一切買わずに生活していけばよいが、すでに日本の社会の中に中国製品は組み込まれている。
様々な電気製品は「made in china」だし、そうでなくてもふたを開けてみると、一部には中国製のパーツを使っているなんていうことはよくある。
この事実は、もう、避けられない。
すでに、多くの製品や食品に中国製品は浸透しているのだ。
(特に加工食品に中国製材料を一切使っていないかは調べようがない。お宅の土鍋には鉛は入っていない?大丈夫?ってこれも調べようがないですね。割ったってわからんからね。)

じゃ、どうやって身を守る?

1.中国製品排斥運動をする?
2.品質管理基準を満たしているもの以外は輸入しない?
3.外圧によって環境アセスメントを遵守させる?

まず、3番の環境アセスメントを遵守させるなんていうのは、今世紀が終わる頃までかかってしまいそうなので却下。

1番は関係悪化するだけかな。
一時期、中国では日本の国旗を燃やしたりしていたけど、そのお返しに中国製品をテレビカメラのいくつか壊して反対運動をしても、前述のとおり、すでに日本の社会システムの中で中国製品は必要不可欠なところまで来ている。
それを完全に排除、なんて不可能だし、ナンセンス。

んじゃ、2番かよ?
んなもん、守るわけないじゃん。
っつーか、どうやってチェックする?

輸入される全品の品質チェックをする?抜き取り調査をする?
どんな項目を調べる?
(土鍋に鉛が含まれているなんて誰が予想するのか?)
今だって細かい基準のある物品は多数あるのだが、すべての危機を予測するのはいくらなんでも無理。

ましてや、問題が発覚しても国ぐるみで売っちゃえば後は野となれ山となれ、という体質だったりする。
今回の薬の材料についての中国政府の反応を見ても、その対応は明らかですね。

じゃどうするの?

私は中国元の切り上げが有効だと思う。
他国の物価に比べて不当に中国元の価値が低いために国際的な輸出力は強大なものが維持されている。

現在、中国元は1元=約15円です。(15.8円位かな?)
いくらが適正なのかは、究極のところは誰にも言えない。

各種Webサイトや経済誌、新聞を見てみると、様々な有識者がいろんなコメントをしている。
購買力平価では1元は85円に相当する、とか、50円が適正だ、とか。。。
結局、それは最終的には市場が決めること。
(今は中国元は国家統制によって相場が決まっている。一応は市場経済の論理が働くことにはなっているが、その範囲は微々たるもの。)

でも、たとえば、安く見積もっても1元が30円になったとするとどうなるか?
たとえば、今まで2元で作って3元で日本の100円ショップに売っていた商品で比較してみよう。
単純化するためにすべての原価をあわせて2元とする。(材料代、加工代、運送費、保険料等を含む)
今までの製品原価は30円だったのに、その原価が60円になってしまう。
これに利益を乗せたら、到底100円ショップには売れない。
同じ利益を取って売ろうと思うと、価格を2倍に値上げせざるを得なくなる。

さて、現実にこれが起きたのが昔の日本。
1US$=360円だったのが、何段階かを経て変動為替制となった。
円高としては確か80円代まで値上がりしたことがあったような気がする。。。4倍以上の値上がりだ。

その時、中国の企業はどうするのか?
生き残る道はひとつしかない。

製品の付加価値を高めること。
値段の勝負から製品の性能やデザインなどの付加価値で勝負する戦略に転換するしかないのだ。
当然、この付加価値には環境特性も含まれることになる。(激安なら(鉛入りでも)流通経路によっては売れてしまうかもしれないが、それなりの値段では絶対に売れない。それが市場の支持することだから。)

よって、自然と鉛入りの土鍋だとか、切れないハサミ、なまくらなドライバーは市場から淘汰されていくわけだ。(安いだけで売れている商品が高くなったら売れない。)

もちろん、その時、日本にも大きな痛みは伴う。
前述のとおり、中国の製品が日本のシステムに組み込まれているから。
もしかすると、100円ショップの棚から商品のほとんどが消える日が来るかもしれない。(たぶんそれは一時的なもので、中国製からベトナム製やカンボジア製、あるいは第3国製に移り変わる一時だけの事だと思うが。)

と、こんな風に考えるのだけど、どんなでしょ?

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懐かしき法律の穴

  • 2007/01/05 00:33
  • カテゴリー:法律

Date: Tue, 05 Jun 2007 00:33:53 +0900

米国籍の赤ちゃんへの贈与について、日本の国税当局から申告漏れが指摘されたとか。
中央出版の社長の孫というこの赤ちゃんは、米国で生まれ、米国籍を持っている(日本国籍はない)らしい。

以前紹介しましたが日本と米国では贈与税の考え方が違います。
日本では、贈与税というのは、受け取った側が支払うものという考え方です。
しかし、米国の税法では、贈与税はあげる側が支払うものという考え方なのです。

つまり、この考え方でいくと、日本人が米国人に贈与した場合はどこからも課税されないことになる。
日本の税法ではもらった側が支払うものなので、米国人に贈与した日本人は課税されない。
米国の税法ではあげる側が支払うものなので、日本人から贈与された米国人は課税されない。

さて、ここで問題になるのは日本人とか米国人の定義。
国税当局の考え方は、国籍がどこか?という問題ではなく、「日本の居住者」「非居住者」という考え方をします。
日本人であっても「生活の居が外国にあり、将来に渡って日本に帰国することを意図していない」場合でないと、日本の非居住者と認定されないようです。
もちろん、未成年の場合では扶養者が日本に生活の居を構えているのであれば、非居住者にはならない。(日本からの仕送りで生活しているとかは問題外。)

このへんは、明確な法律的区分があるわけではなく、行政の裁量によるとことが大きく、それが今回のようなケースにつながるようです。
今回のケースでは中央出版の社長としては金融機関から持ちかけられた節税方法であって、違法という認識はなかったらしい。

これだって、日本からの送金方法を考えれば捕捉される事はないだろう。
って、合法であれば、捕捉も何もないのだが。

これを勧めた金融機関は最後の詰めが甘いと思う。
プロの仕事であれば、送金時に非居住者への贈与を確定させるべきだし、後々、「申告漏れ」などと言われ争うのは最悪。
完全に合法の手段であることを確定できないのであれば、普通なら、最低でも捕捉されない手段をとるだろうに。(日本から海外への送金方法については「マネーロンダリング」橘玲著などに詳しいので興味のある方はどうぞ。)

この税法の穴はかなり前から一部では指摘されていた事であり、私自身、15年程前に所属していたコンサル会社でも話題になっていました。
話題になっていたどころか、当時この会社で販売してたサービスにFAX情報配信システムというのがあった。
この米国と日本の税法の抜け穴をついた節税情報を配信するにあたって、私のような税理士資格も持たない者が書いた方が、素人にもわかりやすく理解できるように書けるのではないか?ということで、私が担当していました。
内容も問答形式で面白おかしく書いたのを思い出します。

当時はアメリカの学士号を金で買うようなサービスもあったので、それにからめて、金持ちの息子を米国に送り込み、大学卒業の資格を取らせて、そのまま親の会社の米国事務所の事務所長みたいな位置付けで数年滞在後、「帰国の意思なし」を前面に出しつつ、投資信託などを組み合わせながら贈与するプランなどを、真剣に考えていたりしましたっけ。(笑)

その場合は申告不要であるにもかかわらず、わざわざ申告を行うべし、などと議論していました。
あとからあれこれ難癖をつけられることを回避するには、むしろ申告すべき、という話です。

「帰国の意思なし」が認められて、日本の非居住者との認定さえされれば、課税はされない。
これを確定させることが大事。
いったん、申告時に非居住者が認められれば、5年後に状況が変わって帰国しても関係ない。(はずだ。)

と、そんな理屈ですね。
結局のところは議論ばかりで実際のビジネスには結びつかなかったというのが現実ではありますが。
こんなのをバンバン実施していたら、今頃は金持ちになっていたかもしれない。(笑)

なんだか懐かしい話を思い出すニュースでした。

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