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日本の普通預金の金利は2.002%である!

Date: Sun, 26 Sep 2004 08:46:45 +0900

皆さんは銀行に総資産の何割を預金してますか?

先日、書店で経済雑誌を眺めていたのですが「デフレ時代を・・・」「デフレを乗り切る・・・」等など、デフレに関する特集が多いこと多いこと。

いったい、デフレとインフレではどちらが得なのでしょう?

まぁ、人それぞれの状況によって損得は分かれるのですが、どういう人にとっては特になり、どういう状況では損となるのでしょうか?

まずデフレというのはどういう状況かというと「今日500円だったカレーライスが翌月には300円になっている」といった状態です。
この逆に「今月500円だったラーメンが翌月に1000円になっている」ような状態がインフレですね。
つまり、デフレだとお金の価値が相対的に上がっている状態でインフレはその逆にお金の価値が下がっている状態ですねー。

って、ことは、デフレのときは貯金が有利でインフレのときは借金が有利。
今月1000円借りて1ヵ月後に金利をつけて返すとする。
前述のような激しいインフレだと、ラーメン2杯分のお金を借りて、返すときは、ラーメン1杯分のお金でよいわけです。(得ですねー。)
デフレだとカレーライス2杯分のお金を借りて返すときは3杯分以上のお金を返さねばならない。(損ですねー。)

言い換えると、デフレの時は現金を持っているだけで得になり、インフレの時は現金で持っていると損をするということです。

ということで、ここ最近のデフレ下の日本では現金を持っている人が得をしているわけです。
バブル期に1億円だった不動産が10年後の今日、3000万円とか5000万円だったりするわけで、この不動産を今日購入しようと思ったら当時の1/3とか半値ですむという計算になる。
っつーことは、3000万とか5000万円が当時の1億円になったのと同じことですから、運用利回りで換算すると年利7~13%ということになる。うふふ。

強烈な資産デフレの時はなーんにもしないで預貯金で持っているだけで年利回り10%前後というファンドマネージャーも裸足で逃げ出す運用利回りを実現できていたわけです。(実質的にはね。)

消費者物価指数がマイナス2%であるなら、現金をただ持っているだけで年2%で運用できていることになります。(厳密にいうとちょっと違うけど。)
日本は超低金利で「皆、損をしている」と言われていますが、そんなことはなく、0.002%の普通預金に預けていても実質的には2.002%で運用していることになるわけです。

が、しかーし。
ここで問題です。
デフレが続くと困る人はどういう人でしょう?

答えはさっき言ったとおり「たくさん借金をしている人」です。
この国で最もたくさんの借金をしている人って、誰でしょう?(千昌夫とか吉幾三ではありません。桁が違います。)

日本でもっとも大きな借金をしているのは「日本国政府」です。
なんたって、国の借金である国債の発行残高は944兆円もあるそうです。
http://ueno.cool.ne.jp/gakuten/network/fin.html

この借金をどうするか?
1.踏み倒す。あるいは破綻して踏み倒す?
  →新円切替とか昔の徳政令みたいなもん?
2.増税してまかなう
  →消費税増税、預金封鎖して資産税導入など
3.小さな政府を目指し、差額を返済に充てる
4.世の中をインフレにする
5.祈る

とまぁ、いろいろな方法が考えられますが、実際問題、どうでしょう?
5は問題外として、1を実行するには相当の困難が待ち受けていそうです。
そもそも、破綻してしまっては元も子もありませんし。
2は1ほどではありませんが政権がいくつか吹っ飛ぶくらいのパワーが必要です。
3はまともな案ですが、官僚や全国の公務員は黙っていません。

っつーことで4がいいんじゃん?
と考えるでしょう。(決してよい案ではありませんが、一番安易な道ですから。)
国にとっては簡単です。

紙幣をじゃんじゃん刷ってばら撒くとか、国債をじゃんじゃん発行して、その上、発行した国債を日銀や政府で持っちゃうとか、、、
様々な方法でもって、インフレに誘導することは簡単簡単。
って、もうやってますね。(日銀のHPの統計情報でもマネーサプライは増加の一途です。)

1US$=¥1500、ラーメン1杯が1万円なんていう時代がくるかもしれませんね。サラリーマンの平均年収は4000万円くらいで。(かなり生活はきつそうですね。)
こうなると1000兆円の借金は実質80兆円くらいになるので返済できそうです。(実際には破綻してますね。)

もちろん、そんな世の中にならないことを祈っていますが、、、祈るだけでは駄目ですね。

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2日目はイライラ憂鬱ブルーな日

  • 2006/01/01 04:07
  • カテゴリー:与太話

Fri, 16 Jul 2004 01:07:08 +0900

私にとって人生始まって以来、2度目の「禁煙」です。
14歳からタバコを吸い始め、33歳で1度目の禁煙。
その後、3年ほどタバコをやめていて、1年程前に喫煙者に復活。
そして、今回の禁煙です。

いやいや、つらい。。。。
ニコチンの禁断症状というのは合法非合法あわせた様々な薬物の中でも結構上位にランキングされるのではないでしょうか?
(スマックやスピードの重度依存症は問題外として)

ただ今、禁煙開始後50時間が経過しました。
とってもイライラしています。
ガムは昨日1日間で4箱食べました。
今もガムを噛みながら酒を呑んでいます。

つらいのは最初の3日間。
その後は1週間、1ヶ月、3ヶ月でそれぞれ壁がある。
最初の3日間の内にニコレットだので中途半端にニコチンを摂取すると、むしろつらい日々が長引く。

っつーことで、明日もイライラしてます。
なんたって3日目ですから。。。
うー。

 

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総額表示で思うつぼ

  • 2006/01/01 04:03
  • カテゴリー:経済

Date: Wed, 12 May 2004 00:01:01 +0900

みなさんは年間でどれだけの税金を払ってますか?

所得税や住民税、消費税からたばこ税まで。
トータルしたら、年間いくらぐらいになるのでしょう?

所得税や住民税などの直接税は計算が簡単です。
でも、日々支払う消費税や酒税などの間接税のトータルなんてわからない。

そこからはじまる、今日の話。

スーパーなどの小売店の広告や値札表示に税込価格が義務化されて1ヶ月あまり。
「これなら計算が楽で大歓迎」なんて思っていると騙されてしまいますよ。
誰にって、国にですよ国。
もうちょっと踏み込んで言うと賢い官僚さん達に。

官僚達の中には本気でこの国の行く末を考えている人もたくさんいます。
このままではこの国は破綻する、それを避けるためにはどうしたら良いのか?

簡単です。

支出を減らすか収入を増やす。
そのどちらかを選ぶしかありません。

自分の懐を考えてみてください。
支出を減らすには大きな苦痛が伴います。(あなたは今の自分の生活レベルを下げられますか?)
できることなら収入を増やしたいと思うのは皆、同じです。

それを国に当てはめると収入=税金。
税金を増やすには税率を上げる?
こりゃ大変だ。

所得税率や法人税率を上げるとなると政権がいくつ替わっても実現できる見込みは薄い。
そこで考えられた第1歩が「総額表示方式」だと私は思います。

この総額表示方式は税金がいくらなのかをわからなくする仕組みです。
1000円のモノを買ってレジで消費税50円を加算する方式では税額はガラス張り。
しかし、内税表示は計算してみないと、いくら税金を払っているのかわからない。

では総額表示方式で1000円の品物の消費税額はいくらでしょう?
おーい、50円ではないですよー。
1000-(1000÷1.05)で48円です。(こんなもん、暗算でできるかー?!)
(商品代金1円以下切り捨て)

まだ、この仕組みがピンとこないあなた。
ガソリンにかかっている税率って、わかります?
ビール1本にかかっている税額は?
この仕組みのポイントは税額計算を難しくするだけでなく、税金を支払っていることを意識させなくするのです。

知らないうちに払っている→税金は取り易いところから取る(これ常識!)
という考え方、ではないでしょうか?

私が大蔵官僚だったら次の手は・・・。

ズバリ、品目別に税率を変えることを行ないます。
食品などは据え置きにして宝石などにかける税率は上げる。私は元宝石屋(笑)
上げても文句の出にくいところから上げていく。(物品税の再来ですな。)

ビール、ガソリン、宝石、テレビ、車、野菜、パソコン、靴下、それぞれ税率が違っていたとしたら、あなたはその一つ一つをいちいち計算して購入しますか?
それ以前に、一つ一つの税率を覚えていられますか?
(税率にはわざと小数点をつけたりする。)

一つ一つの物品にかかる税率を上げるときは、所得税の減税などとセットにして国会審議に持ち込む。
パソコンの消費税を5%から7.45%に、靴下は生活必需品なので5%のままで、宝石は18.63%に、自動車は9.63%に上げるけれど、所得税の累進課税を一律5%減税を実現!とか。
次に食品は下げて他のモノの税率を上げてみたり、ごちゃごちゃにしていく。

結果としてふたを開けてみると大幅増税の実現です。うはうは。(税の直間比率を変えていく第一歩ではないかと、私は思うのです。)

安全と危険の境界線

  • 2006/01/01 04:01
  • カテゴリー:政治

Date: Mon, 26 Jan 2004 01:18:15 +0900

つい先日、自衛隊の先遣隊がイラク入りして、即座に出された報告では「現地は安全である」とのこと。安全って、何をもって安全と言うのでしょう?

本当に安全なら報告の翌日(翌々日?)に警察官が自動小銃で殺害されるなんていうこともないでしょうし、自衛隊がわざわざ行く必要もない。

そもそも安全という言葉は、絶対評価の言葉ではなく相対評価の言葉です。
「好き嫌い」とか「良い悪い」と同じです。
安全であるという言葉の意味はイラクの他の地域よりは安全?かもしれませんし、ソマリアよりは安全?かもしれません。
あるいは去年よりは安全?という意味かもしれません。

結局、今、国会や防衛庁であれこれ論議されていることって言葉遊びでしかない。
簡単に言えば、その目的はどうやってお墨付きを与えるか?だけ。

娘を持つ日本人の親は門限までに娘が帰ってくれば安心している。
しかし、アメリカ人の親は外出中の出来事を根掘り葉掘り聞いて行動を理解して初めて安心する、という話を聞いたことがあります。
そんな国民性が出ているのかもしれません。それが日本の社会性ですかね?

許認可にしても融資にしても書類さえそろっていれば日本の社会は安心する。
しかし、アメリカなどの社会で融資を受けようと思うなら書類はそろっていなくても中身がしっかりしているかどうかで融資が実行されることもある。(だからベンチャーキャピタルは日本では、はやらない。というか機能しない。)

ちょっと話が広がりすぎましたが、この国でもそろそろ建前と本音の世界は卒業し、本質を見極めて判断してはいかがでしょうか?

ずぶの素人である私でさえ、一歩海外に出れば、世界中に撒き散らされたロシア製やアメリカ製の自動小銃からロケットランチャー、手榴弾など簡単に手に入れることができます。(地雷や銃剣なら夜店で買えます。)
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/bomb.html
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/shoot.html
ほんの何ヶ月か前まで戦争をやっていたイラクという国(今も内戦中?)でなら推して知るべしです。

知り合いにイラクに仕事で赴く人がいます。
生命保険の申込書を前にして悲痛な表情。
本当に必要なのは書類上の安全宣言ではなく、テロに巻き込まれないための知恵やテロに巻き込まれた時の対処方法ではないでしょうか?(レストランでの座る席は?移動にはどんな手段で?どんなルートを?民兵に賄賂を強要されたらどうする?車両で移動中に前後を乗用車ではさまれたら?銃声が近くで聞こえたら?群衆に取り囲まれたらどうする?etc.etc.)

自衛隊ですら正当防衛しか認められない状態では、戦場(私は内戦状態だと思う)になど向かわせるべきではありません。きちんと法整備を行い、赴く人々が任務に専念できる状態を作らねば、新たな悲劇が生まれるだけではないでしょうか?

民間人であっても戦場やその周辺に慣れた人は皆、自分の身を守るための武装はしています。(常識です。)
日本から赴く民間人で、現地で武装しなければと思う人が何人いるでしょうか?(イラクなど多くの国では、ちゃんと登録すれば合法的に武装できます。)
もっとも、武装してもきちんと使いこなせなければ、むしろ自分の身を傷つけることになってしまいますが。(銃の安全装置の構造を知ってますか?)

自衛隊が現地で造るであろう道路や橋、学校など。それを待ち望んでいる人もたくさんいるのは事実です。そして近い将来、貧しいながらも希望に目を輝かせながら学校に通う子供達の姿も想像できます。

しかし、この日本という国にとって、先にやるべきことは山積されています。

 

政治家のカリスマ

Tue, 16 Dec 2003 02:02:25 +0900

今日は新聞の休刊日でした。
そんな日に限って大きなニュースが。。。

なにが?って、とうとう捕まりましたね。
イラクのフセイン元?大統領ですよ。フ・セ・イ・ン。

ちょっとさびしい捕まり方でしたが。
直接指示したといわれているだけでも数千人を虐殺した本人は無抵抗で投降したとか。(間接的な指示を含めると数万人?)
自分の部下が彼同様、無抵抗で投降したらどうするのでしょうね?この人は。
テロリストの親玉ならそれ相応のカタをつけなきゃね。
なんだかオウムの麻原のように見えたのは私だけ?

ところで、なぜかアラブの指導者は良きにつけ悪しきにつけ個性的な人が多いのは、なぜなのでしょう?

何かあると調停役を買って出て、アメリカやヨーロッパと旅を続けるヨルダンのフセイン国王。(フセインさんってアラブには多いのよねー。)
イスラム教世界を標榜しアメリカを名指しで大悪魔と叫び続けたイランの故ホメイニ氏。(死んじゃったけど元気な人でしたね。)
イスラムの守り手としてイスラム社会に誇示しメッカ、メジナの二大聖地の守護者を自認するサウディアラビアのファハド国王。(今でもニュースにたまに出る)
中東の大国エジプトの指導者として穏健派の親分的なイメージのムバラク大統領。
アラブ諸国の中でイスラム革命後のイランと密接な関係を持ち、そしてレバノンには絶対的な影響力をもつシリアのアサド大統領。

まだまだいます。
イラクのクウェート侵攻で流浪の身となって国際社会から悲劇の王と注目を集めたジャービル・クウェート首長。
パレスチナの悲劇を訴えながら、あらゆる場所で中東諸国の調停役、連絡係をつとめるPLOのアラファト議長。(鳥のような顔を持つ貧相な有名人。失礼)

日本人の価値観での良し悪しは置いといて、皆、それぞれに存在自体が強烈なインパクトを持っています。
そして、それぞれの正義に向かって強烈なエネルギーで立ち向かっている。

そんな大人達に混じって政治的に未熟なこの国の政治家が相手ではどーにもなりまへんわな。
(昔、ソ連のフルシチョフと会談した日本の政治家が、部屋に入り二人っきりになるなり木製のテーブルに刃渡り20cmくらいのナイフを突き立てられ、その後の会談は言葉も無かったとか。命張っている政治家は世界中に数知れずですけどね。)

自衛隊のかけがえの無い命を賭けても、その後に続くのは。
せいぜい金を配って終わりかな。日本の政治家は、、、悲しいけど。

 

賢い消費者ですか?

Wed, 03 Dec 2003 01:27:50 +0900

先日、amazon.co.jpで書籍を購入しました。
Webで購入するとついつい買いすぎてしまいますね。
実際に書店で買うなら重たくて持って帰るのが嫌になってしまいますが、宅配だからそんなことを気にしないで買ってしまう。
そんなこんなで6冊ほど買い込んでしまいました。

その中の一冊の話です。

以前紹介したので覚えている方もいるかもしれませんが「黄金の羽根の拾い方」という本を書いた人で「橘 玲」という人がいます。
私にとってはこの「黄金の・・・」がとても参考になりました。
この「黄金の・・・」の続編のようにも見える「得する生活」という本を見つけたので、つい買ってしまいました。

この「橘 玲」という人の言い回しは非常にわかりやすく私は好きなのですが。。。
日本経済の現状を援助交際にたとえてわかりやすく解説したりしてくれます。

例えば「得する生活」の中でも「バカの三段論法」という項で史上空前の消費者金融の好景気について説明しています。
なぜ、銀行の無担保の個人ローンよりもはるかに高い金利の消費者金融が繁盛しているのか?
実際に銀行系ローンと消費者金融の金利差は10%以上も開いています。
(100万円借りたら年間で10万円も差額が出ます。)

巧みな宣伝戦略と無人契約機でシェアを伸ばしたことは確かかもしれませんが、本質は違うというのです。
(最近の「たまにはバ・バーンと」とか「あっとその時、あっとローン」なんていうのは銀行のコマーシャルですが。)

彼が言うには
1)同じ金を借りるなら、貸出金利が安いほうが有利だと気付くのは賢い消費者である。
2)賢い消費者は、そもそも高利の借金などしない。
3)賢い消費者にとっては銀行ローンの年利10%でも充分な高利なので、多少金利を下げたくらいでは金を借りない。
という三段論法が成り立つと。。。
そして、
1)同じ金を借りるのに金利の高低に気付かないのはバカな消費者である。
2)バカな消費者は、目先の欲望に目がくらんでいるから、高利な借金でも気にしない。
3)バカにとっては、年利10%も29.2%もかわらない。
という話から
→経済学においてはすべての市場参加者は経済合理的に行動する。
→しかし、現実の人間は経済合理性を基準に生きているわけではない。
→銀行などがバカ相手に商売をするにはバカにもわかる宣伝をしなくてはならな い。(コマーシャルの話に戻る)
と続きます。

たいへん乱暴な話ではありますが、現実社会をある意味、言い当てているのではないでしょうか?
その他、日本の民法が根本的に間違っている部分(日本以外のすべての先進国では債務法はあっても日本のように債権法はどこにもないという話など→これも以前のブログで書きましたが。。。)だとか不動産競売の実態など多岐にわたって経済の話を展開しています。

が、しかし、

そのほとんどはこれまでのこのブログに書いてきたことがほとんどで真新しい話が少なすぎる。
と、いうことで1500円のこの本、ブックオフで750円で売っていたら買いです。
しかし「リゾートマンションの競売物件で最低入札価格が1万円でも入札者がいない」というしくみが想像できない方はすぐ書店に走れ!

 
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門
橘 玲
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日本人の構造改革

Wed, 22 Oct 2003 03:07:03

今朝、出勤途中に民主党のマニュフェストをもらいました。
マニュフェスト、もう読みましたか?

道路公団改革、郵政公社の民営化、年金改革、地方財政の自立、教育制度改革。
少しずつ日本社会のひずみを解消しようという動きが出てきています。
ところで、日本社会のいびつな仕組みというのはいつ頃できたのでしょうか?

私は徳川幕府の300年間が今の日本人の根っこを作ったのではないかと思っています。(それとアメリカの占領統治とその教育制度ね。)
江戸幕府は士農工商という制度をこの国に作り、あらゆる観点からこの制度をうまく運営するための組織を作った。

戦国時代までの日本人は明るかった。
割と南国気質も強くあっけらかんとしていた。(と伝えられている。)
それが徳川300年を境に国民の大多数は考えることをやめ、日々に埋没していく。
決められた士農工商という名のカーストの中で決められた場所で決められた仕事をして生きていく。

徳川幕府の根本的構想のひとつに「幕府の許可無き事は禁止」というのがあった。
(と私は思う。)
この国ではあらゆることは原則禁止なのだ。
街道を旅するには関所札が必要だし(それも武士と商人のみ)階級によって髪形まで決められていた。

だからだかどうだか、今でも日本の法律の考え方は世界に類を見ないものが多い。
何ヶ月か前に日本の民法の考えがおかしいという話をここに書いたが、道路交通法然り。
道路は走ってはいけないもの?から考えがスタートして許可を取った者は自動車などで走ってもよい。ただし制限速度の表示のとおりに。表示がなければ無制限?
もちろん違います。車種によってあらかじめ制限速度が決められており表示がなければ車種ごとの上限を守り通行する。

車検制度?車の整備くらい国家権力にあれこれ言われなくても自分の身は自分で守るべきでしょ?
許認可制度?弁当屋ひとつ開くのにどれだけの許可が要るでしょう?
診療所を一つ開くなんていったら分厚い本一冊分の許可申請が必要になる。

もっとわかりやすいところでいえば看板ひとつとってもそう。
華厳の滝などの景勝地でよく見かける「立ち入り禁止」の看板。
あれが「私有地のため立ち入り禁止」なのならわかるのだが、「そっから先に行くと危ないよ」という意味で書かれていたりする。
アメリカあたりだと「ここから先は自分の責任で・・・」と書かれていたりするのを見たことがあるしカンボジアならただ単に「地雷原」と書いてあったりするが。

人は生まれながらにして自由であるはず。
少なくとも民権国家に暮らす人はそうであるはず。

しかし、この国の国民はいつの頃からか、自らの行動を他人に指示してもらうことに慣れてしまった。
何かをはじめようとするとき、「それって、やっていいの?」なんて考えるのはもう辞めにしましょう。

 

1年は14ヶ月ある

  • 2006/01/01 03:10
  • カテゴリー:価値観

Date: Thu, 02 Oct 2003 02:58:16 +0900

指折り数えてみると、今年も残すところ90日となってしまいましたがやり残したことはありませんか?

考え方によっては、まだ、90日もあるので間に合うかもしれませんね。

ところで、睡眠時間って平均でどれくらい取っています?

よく冗談で「寝ているときは死んでるのと一緒だから!」などと言うのですが、この寝ている時間の多少でずいぶんと持ち時間って変わりますよね。
神様は一人一人に平等に1日を24時間として与えてくれている訳ですが、1日8時間眠るのと4時間しか眠らないを比べると1年で2ヶ月間の差となります。

つまり、1日8時間眠る人の1年間を12ヶ月とすると、4時間しか眠らない人の1年間は14ヶ月もあるというわけです。
なんか儲かった気がしますね。

睡眠というのは取りすぎても余計眠くなる。
(学生の頃30時間くらい眠り続けたことがありますが、起きてもまだ眠かった。)
長時間眠ることに慣れてくると睡眠自体も浅くなるからでしょう。
短時間しか眠らない癖がつくと体の方も心得たもので短時間で深い睡眠に入る。
そのため(そりゃ、眠いわけですが)慣れるにしたがってだんだんつらさは緩和されてきます。

今年も残り90日。
今日から4時間ずつ睡眠時間を削ると90日で半月稼げます。
この半月でやり残したことのいくつかはできるかもしれませんね。
(実は時間をどれだけ得したかではなく、その時間を何に使ったか?の方が本当は大事なのですが。)

 

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久しぶりの2千円札

Tue, 28 Oct 2003 02:42:42 +0900

お財布には今いくら入ってます?
その内訳は?万札?千円札?それとも二千円札?

今日仲間と昼食を食べた後の会計で、ひとりが二千円札で支払っていました。
発行当初は大騒ぎだった二千円札もトンと鳴りをひそめてしまいましたね。

その、二千円札で支払った友人いわく「ローソンでお金をおろすと二千円札で出てきますよ。」だそうです。
ま、限られたスペースしかないATMに二千円札を入れることによって、ストックする金額を増やすことはできそうです。(千円札を減らして二千円札を入れる。)
でも、この二千円札って使い慣れないと使いづらいですね。(だって980円の買い物で1020円のおつりですよ。)

と、いうことで今日は貨幣の話。

現在は「日本銀行券」と「補助貨幣」が流通しているのはご存知のとおりかと思います。
「日本銀行券」とはいわゆるお札のこと。
昔は金との兌換貨幣でしたが、現在は日本銀行が「○○円の価値がある」と言い張っているだけのきれいな絵の描かれた「ただの紙」です。
(まぁ、日銀が金に換えてくれなくても「徳力本店」や「田中貴金属」に行けば金に換えてくれます。というか金を売ってくれますが。金価格と連動していないので兌換紙幣ではありません。アジアの通貨危機後、インドネシアのマハティール前首相が金兌換紙幣の復活を考えたとか。余談。)

そして「補助貨幣」は政府の発行する硬貨。
1円玉から始まり、すっかりおなじみになった500円白銅貨まで。
(1円玉はなんと1円以上価値のアルミニウムを使っているということで1円玉を溶かしてアルミの板を作っていた小学校の理科の先生が書類送検されたという事件が昔ありました。)
また、世界でも珍しい穴のあいたお金を日本では使っていたりします。
(海外旅行のお土産にどうぞ。珍しがられます。)

ところで、日本の貨幣は過去にさかのぼるともっと面白い。

江戸時代の貨幣制度。
上流武士階級は金貨を使い、下級武士は銀貨、いわゆる庶民や農民は銭貨(銅や鉄)を使っていました。
この頃の銭貨は真中に穴があいていて紐に通して保管したりしました。

ところがこの貨幣制度は使いづらい上この上ない。(2千円札の比ではない!)
塩や砂糖、薬は銀貨でしか買えないし、野菜やまきや小豆は銭貨でしか買えない。
幕府がそれぞれの階級の住む世界を分けるとともに意識まで分け隔てをしようとしていたのかもしれません。

そのため、貨幣の種類もさまざまなものが混在することになっていた。
金銀貨の種類は大判、小判、一分判、二分判、一朱金銀、二朱金銀、丁銀、豆板銀など。貨幣単位は斤、両、分、朱、匹、など。
両は斤の1/16、分は両の1/4、朱ははじめのうち両の1/24、のち、1/16にあらためられた。

この他、銭貨の単位では文がある。(100文=10匹)
16文キックの文ですね。(古すぎ。)早起きは3文の得とも言いますが。
そんでもって1両小判ひとつが銀で60匁だったりするからややっこしい。
(1匁=3.75g 匁は重さの単位です。今でも真珠は匁で計る。また余談。)

今度お金をおろすときは、ローソンのATMでおろして二千円札を手に入れようと思う、今日この頃でした。

嗜好品と薬物の境目は?

  • 2006/01/01 03:10
  • カテゴリー:与太話

Sun, 12 Oct 2003 14:07:37 +0900

私は最近、3年ぶり(4年ぶり?)に喫煙者に戻っています。
しかし、タバコの値段は上がっているし、街中ではタバコの吸える場所が極端に制限されており驚きました。

ところで嗜好品って、いろんなものがありますよね。
酒、煙草、コーヒー、チョコレート、コカコーラ、etc.etc.

作曲家のヨハン・セバスチャン・バッハはコーヒー中毒だったことが有名だし、カフェインは大量摂取すると異常出産つながることがいわれています。
完全なコーヒー依存症となるとコーヒーなしでは物事に集中できず、便通も悪くなることが多い。依存症の人が突然カフェインを断つと頑固な頭痛などの禁断症状が起きる。なぜか、同じカフェインを含む飲料でも「日本茶」はこれほどの禁断症状が起きることはほとんどないのは不思議です。(砂糖とカフェインの組み合わせは最も依存に陥りやすいといわれているから?)

スーパーマーケットで普通に売っている「チョコレート」。
これに含まれるカカオは古代アズテク人にとっては聖なる儀式の時に使用する特別な植物でした。このチョコレートに含まれる「カカオ」中毒から立ち直るために医療施設にて治療をしている人はアメリカなどではたくさんいる。
「砂糖」「脂肪」「カカオ」の組み合わせが依存になりやすいといわれているがほとんどのチョコレートはこの組み合わせで作られているのはご存知のとおり。

「コカの葉」と「コラの実」からつくられた「コカコーラ」は売り出された当初は「元気になる」「痩せる」ということで爆発的に売れました。「コカの葉」はご存知のとおり「コカイン」の原料となる植物。「コラの実」はカフェイン等を含んでおり、今でもアフリカの一部の地域では貨幣の代わりに流通するほどの貴重な薬物。この飲み物は習慣性があるということがわかってから「コカの葉」はまったく使われていませんし、「コラの実」はほんの微量しか入っていません。

アルコール中毒なんていうのはそこかしこにいるし、ニコチン中毒はいうまでもない。

国によっては嗜好品の意識も違い、南アメリカの多くの国の労働者は「コカの葉」を噛みながら辛い仕事をしている。(コーヒーに比べるとはるかに胃にはやさしくカフェイン中毒よりはましと言う医師もいる。)
カンボジアではいまだに地方に行くと大麻草をスープなどに入れて飲んでいるし(大麻草の種は日本でも七味唐辛子に入っていますね)、台湾ではビンロウを噛んで、あちこちに真っ赤なつばを吐いている人を見かける。(ビンロウは覚醒効果あり。)

LSDの幻覚の中、ビルの上層階の窓から飛び降りた人もいるし、覚醒剤の短期間の使用で特定の語学を集中的にマスターした人もいる。
ナツメグやパセリの種も大量に服用すると幻覚剤+興奮剤のような症状があらわれるが、幻覚を起こすほどの摂取量(20g程度)では肝臓障害を引き起こす。

どんな物質が自分の体にどのような影響を与えるのか?
ちゃんと認識してから摂りましょうね。(ちなみに、合法違法問わずに、体に与える影響の悪い順に並べるとニコチン&タールはかなり上位にランキングされそうです。)

 

あなたは何のために働きますか?

  • 2006/01/01 03:10
  • カテゴリー:与太話

Wed, 08 Oct 2003 02:12:05 +0900

相変わらず、日付が変わってから夕食を食べる日々を送っております。
こういうのって、太るんだよねー。
せっかくこないだの「Thailand KohTao11日間の旅」で4kg程体重が落ちたのに、あっという間に元通りになりそうです。

いやいや、しかし日本人は良く働く。
仕事というものに対して何か特別な価値観を持っているのが日本人ではないでしょうか?なんて思います。
何のために人はそれほど働くのでしょうかね?
家庭を養うためにとか、好きな何かを買うためにとか、自己実現のためにとか。
(そもそもこの国は死ぬほど働かないと普通の生活ができない国ですが。。。)

でも、その昔、人類は喰う為だけに働いていました。
(わな作ったり、米作ったり、魚釣ったり、、、)
暖かい国では一年中、木に登れば椰子の実やマンゴーが取れ、海では魚が釣れる。
つまり、その日暮らしが楽にできる。

しかし、寒い国の人々は冬のために食糧を貯めておかねばならない。
っつーことは夏の間、暖かい国の人の倍働いて、冬に備えねばならない。
食糧は知恵を絞って長持ちさせる。そして、貯めこむ。
(だからほとんどの先進国は冬という季節を持つ国なのでしょうね。)

そしてその後、金が発見された。
金は腐らないし、錆びない。
とてつもない長い時間、同じ輝きを失わない。
(だからたくさん貯めこんでもOK!)

金を手に入れ人間はおかしくなった。
働かなくても良いことを覚えたから。

金が金を呼ぶ資本主義。
お金に働いてもらいましょう。

ミラクルパスポート

  • 2006/01/01 03:08
  • カテゴリー:

一緒に仕事をしている仲間から「パスポートが取れました」とメールがきていました。
彼は、この秋、初めて海外旅行に行くのでパスポートを取ってきたそうです。

日本人は意識していない人が多いけど、日本のパスポートは世界中で最も使いやすい旅券だと思います。
形とか大きさの話ではなく、最も多くの国に最も少ない手間で入国が可能です。
もちろん、査証(ヴィザ)免除国も最も多いでしょう。

世界の平均から考えたら小金持ちが多く、また、世界中の国の中で最も敵が少ない国ですから。(ここ数ヶ月で小泉政権は多くの敵を作りましたが・・・。)

以前、宝飾品メーカーの営業をやっていた頃、メーカー協賛の「海外旅行ご招待キャンペーン」を年に何回かやっていました。
そんなキャンペーンの最中のあるお客様の話です。

彼はパチンコ店を数店舗経営している方で、その奥様が宝石好き。
彼に「カナダ旅行に行きましょう」と誘い、奥様は旦那様公認で高価な宝石を手に入れることに成功。
旅行はもちろんご夫婦共にご招待です。
ところがそこから先が大変。
奥様は日本国籍ですが、彼の国籍は北朝鮮なのです。
(もちろん事前に北朝鮮国籍でも査証取得可能を調べてから誘っています。)

彼は戦後ずっと日本に住んでおり、どこから見ても完璧な日本人。
朝鮮戦争が終わった後、韓国籍にするか北の国籍にするか迷ったそうですが、やはり自分の親類の住む北の国籍を選んだとか。

人と人の付き合いであれば国籍や人種なんぞよりも人格が最優先されるのですが、国と国の付き合いとなると事情が違ってきます。

バンクーバーの入国審査では彼の番になるとブースの上の赤いランプが点灯し、係員が数人集まり、彼を取り囲む。
もちろん事前に査証を取得していますし、問題になるようなものはまったく持っていません。書類も全てそろっている。
(査証を取るにも上野にある某北朝鮮系の旅行会社に依頼して、ようやく取得。そんな仕事も営業マンである私の仕事でした。)

あーでもない、こーでもないの押し問答の末、入国できたのは1時間半後。
北朝鮮の旅券で西側諸国を旅することの大変さを思い知らされました。

これは極端な話かもしれませんが、アメリカやイギリスの旅券でアラブの国々を旅行するのは大変ですし、途上国の旅券だと不法就労と思われビザすら下りないことも多い。
現実にフィリピン国籍の多数の人は日本の査証を(観光ヴィザでさえ)却下されていますし、カンボジアの多くの人は米国の観光ヴィザを取得するのに大変な苦労をしています。

赤い小さな「日本国旅券」。(5年物は紺色でしたっけ?)
世界の人口比で言うと64人にひとりしかもてないミラクルパスポートなのです。
是非とも有効に使いましょう。

 

蟻の王国のキリギリス

  • 2006/01/01 03:08
  • カテゴリー:経済

Sat, 16 Aug 2003 22:51:59

突然ですが、北回帰線と南回帰線の間には先進国はほとんどありません。
何ででしょう。

暖かい国だからでしょう。
暖かい土地に住んでいれば、それほど働かなくても困りませんから。
木に登ればマンゴーやパパイヤがあり、釣り糸をたらせば魚が釣れる。
腰巻一枚で過ごせるほど暖かければ衣類にも金がかからない。

それに引きかえ、亜寒帯の国では暖かいうちに冬のための食糧や衣服を整えておかないと寒い冬の間に凍死してしまう。(あるいは飢え死に?)
つまり、今日食べる分だけを獲っていたのでは足りないわけです。
食べきれないほど獲って、保存食にする。
一度、貯める喜びを覚えるとそれはだんだんエスカレートしていく。(単に所有する喜びや他人より多く持つことによる優越感など。)
そして一部の人は必要以上に働くようになっていく。

そんな亜熱帯の国々と亜寒帯の国々の間にある温帯の国、日本。

戦後すぐの頃は喰うにも大変な時代。
それからだんだん経済的には豊かになって、今ではこの国に住んでいれば「ぼさっ」としていても凍死したり飢え死にしたりすることがなくなってきた。

水が低いところに流れるように人も楽な方に流れる。
そして、この蟻の国はキリギリスが幅を広げるようになってきました。
これがこのまま進んでいくと?

しかし蟻のようにただ単に汗をかいて働くだけでは駄目な世の中になっていくでしょう。(頭を使った蟻でないと・・・。)

するとやっぱり、貧富の差が激しい国にだんだんなっていくのでしょう。

ザワヒリって誰よ?

Thu, 24 Jul 2003 00:40:03 +0900

景気も暗く、ニュースも暗く、政治も暗くどうなっているのでしょうね?この国は。

べつに明るいニュースでもありませんが「ザワヒリ氏拘束か?」なんていう報道が一部ニュースで流れていました。
ザワヒリって誰よ?って、あーた、
アイマン・アル・ザワヒリ博士はビンラディンの副官です。(元アルカイダ幹部)ザワヒリ氏を拘束したのはイラン情報省。(イラクではありません。)

イランの情報省というところは昔から権謀術数やら魑魅魍魎なんていう言葉が似合う組織でした。
イラン情報省の後押しでイスラム教シーア派の民兵組織「ヒズボラ」は成り立っていました。レバノン南部ではこのヒズボラがかなり強力にイスラエルに対して攻撃をおこなっていたのは記憶に新しいですね。

一方、旧アフガニスンタン政権の「タリバン」はイスラム教スンニ派。
シーア派とスンニ派ですから、仲が良いわけがありません。
創価学会と週刊新潮くらい仲が悪い。

そんな間を取り持ったのがタリバン政権に近い「ウサマ・ビン・ラディン氏」だったのです。

ビンラディンはヒズボラだけでなくフィリピン、コソボ、スーダンなどの各反米テロ組織とも交流を持つテロネットワークの中心人物でした。
このサウジアラビア人のアフガニスンタン義勇兵隊長「ウサマ・ビン・ラディン」の右腕と言われていたのが今回拘束されたザワヒリ氏です。

でも日本ではほとんどニュースになりませんね。
ま、所詮は対岸の火事かな。
っつーか、対岸のテロリスト?

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史上最大のセールスプレゼンテーション開始

Wed, 19 Mar 2003 00:44:47 +0900

あと34時間すると世界中のテレビニュースはイラク戦争一色になります。

本当はそっから先が肝心です。

テレビゲームを見ているようなその画面。
標的にぶれもせずまっすぐ進んでいくミサイル。

今回は地上に展開する兵士自体も電子化されています。
グリーンのサングラスには赤外線センサーの映像が浮かび、人間の目にはわからない温度差が表示されます。(従来のでかい暗視装置とは違います。)
小銃の先にもセンサーが取り付けてあり、そこは「アーノルド・シュワルツネッガー」や「シルベスタ・スタローン」の世界。

戦争だと思っていても、知らず知らずのうちに見ているだけで爽快な気分になってしまうような映像。
今世紀もアメリカ兵器は健在です。(ライバルのソ連がなくなったからダントツ独占企業です。)

世界最大の武器輸出国、アメリカ。
(アフガンのアルカイダを育てたのもアメリカですし、イラクを軍事大国に仕立て上げたのもアメリカです。教科書には載っていない世界史を参照のこと。)

そして、世界中の武器市場では実績のある武器しか売れません。(あなたは自分の身を守る時、実績のある武器と実績のない武器のどちらを選びます?だから世界中で売れるのねー。)

(EUを除くと)世界第1位のGDPを誇るアメリカが、世界第2位の石油産油国のイラクを手に入れたら?
(ちなみに世界第1位の産油国は、すでに前の戦争でアメリカの舎弟に成り下がっているサウジアラビアです。)

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続・日本崩壊の日

Date: Sat, 11 Jan 2003 12:57:04 +0900

国の累積債務の話がマスコミをにぎわしています。
はたして、本当に日本は崩壊するのでしょうか?

私が考えるに答えはNOです。つまり借金のせいで崩壊することはないっ!
それを考えるポイントは次の二つ。

一つ目は誰から借金しているのか?
二つ目はどこの通貨で借金しているのか?

誰から借金しているのか?
 →そのほとんどは自国の国民からの借金です。
  つまり、右手が左手から借金しているのと同じです。
どこの通貨で借金しているのか?
 →ほとんどが国債で借金しています。
  つまり日本円で借金しています。

メキシコやペルーが破綻しそうになった(なっている?)のは自国以外の通貨(ドルベース)で、しかも、他国からの借金だからです。
自国通貨のみの借金であれば、紙幣を印刷して返済すれば済むことなのです。
日本は対外債務を見てみるとむしろ黒字です。
つまり世界的にみると日本は債務者ではなく債権者です。
だから、国際的には問題は起きない。

円ベースの借金であれば最終的には政府は超インフレ政策をとれば即座に借金をチャラにすることができるのです。
このとき、債権者が他国であれば国際問題になりますが、債権者は自国の国民です。つまり、自分自身が損をするだけですからなんら問題は起きません。
国際的に見ると円借款では日本は大損しますけどね。
海外で円預金をしている人や法人も大損しますから、そういう意味では世界中の批判はあるでしょう・・・。(外貨準備で円を持っている国も。)

簡単に言うと、現在、流通している円を100とします。
大蔵省造幣局はどんどん紙幣を印刷して、流通量を100倍の10000にしたとします。
すると、どうなるでしょう?
このインフレ政策で物価は約100倍になります。(実際には相当混乱しますが・・・。)
為替レートも約100倍になります。(もとが1US$=120円なら1US$=12000円になる。)

すると、缶ジュース1本が12000円になりますが、国の債務は690兆円のままです。
そしてこのインフレ政策以降、税収は50兆円だったものが5000兆円になります。
おっと、これなら1年で返済できそうですね。(笑)
(財政再建、構造改革後にやらないと意味ないですが・・・。)

しかぁし、あなたの円貯金は1/100の価値になってしまいます。
1億円の預金をしている人の実質価値はたった100万円になっちゃう。
給料から天引きで必死こいて貯めた100万円は安い中国製電子レンジ1台分です。
そこは「借金しててよかったー(はあと)」の世の中です。

まともな国なら「暴動」→「クーデター」となりかねませんが、今現在の腰抜け日本人ならこんな無茶苦茶な政策が実施されたとしても、デモ行進程度でおさまるかもしれませんよ?小泉首相? どうですか???

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博打で勝つためには?

Date: Mon, 06 Jan 2003 23:53:15 +0900

ギャンブルは好きですか?

私はギャンブルは大好きです。
しかし、自分が弱いことを知ってからはあまり深入りはしていません。
だって、なんてったって、弱いんですもの。(笑)&(涙)

ところで、ギャンブルの中で効率の悪いものから並べるとどういう順番になるでしょうか?
当然、寺銭の高いものが効率が悪い=勝てる可能性が低い。

仲間内の麻雀なんかも雀荘でやったのでは一晩やっても(ピンのワンツーぐらいのレートでは)勝つのはたいてい雀荘の店主です。
つまり、場代=寺銭が一番高いのです。

たいていギャンブルの内容によってこの寺銭はあらかじめ決められています。
ダントツの第1位は「宝くじ」。←こりゃギャンブルではないかな?
寺銭50%では勝てるわけがありません。
TOTO(サッカーくじ)も一緒よ。

第2位は「公営ギャンブル」です。
寺銭は25%。
馬券(車券や舟券など)を1000円買ったら買った瞬間に750円になってしまう。
その750円を勝った人で分け合うわけです。

第3位は「ヤクザ経営のギャンブル場」です。
寺銭は10%が普通。これならがんばれば勝てるかも・・・。

第4位は「パチンコとスロット」
寺銭は約3%。このあたりでようやくこれで飯を食っている人がいるという程度。

では逆に一番寺銭が安いギャンブルは何でしょう?
(つまり、胴元ではなく我々が勝てる可能性が一番高いものは?)

それは「バカラ」と「株式投機」だそうです。
これらは寺銭は0.5%程度。(ラスベガスのバカラと株はネット証券の場合です)

バカラは合法的に行うには公海上か外国に行かねばなりませんので面倒です。
しかし、株式投機なら日本でも合法です。(あたりまえです)
結構身近に効率の良いギャンブルがあるものですね。
これらは最近読んだ本に載っていた話の受け売りですが、ギャンブルだと割り切って株式投機してみるのも面白いかもしれませんね。(ギャンブル=娯楽ですから余剰資金でやりましょう。人生賭けてはだめよ。)

現代ポートフォリオ理論の創始者、ノーベル経済学賞を受賞した「ハリー・マーコウィッツ」はこう言っています。
「株価も水の分子運動のようにランダムに動いている」と。
つまり、タバコの煙のブラウン運動と株価は同じだということです。
と、いうことは、ある銘柄の株価が5分後に上がるのか下がるのかは丁半博打と一緒ということになりますね。

気楽にいきましょう。(笑)

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アメリカは景気が悪くなると戦争をする

Sun, 05 Jan 2003 11:30:38 +0900

先日の日経新聞の報道によると昨年1年間で世界の株式市場では550兆円を失ったとのことです。
ところで550兆円っていくら位なのよ?(笑)
ざっと計算して見ると日本人全員に均等に分けると一人あたり460万円です。
赤ん坊からおばあちゃんまで全員に一人460万円ですよ。
ちょっと実感湧きましたでしょうか?
去年、これだけの金額が世界の株式市場で消滅しました。

日本だけでなく、アメリカの景気も今ひとつですし、世界経済が停滞しているということですね。
そんな世界中でどこかに活気のある街はないのか?
と、思って探して見たら、ありました、ありました。
そこはバグダッド。

開戦前夜とも言えるこの街には食料品が豊富に並び、人々も活気に満ちているとのこと。
市民にとってもアメリカは攻撃をしてくるであろうという共通の認識があるにもかかわらず、活気のある街バグダッド。(←行ってみたい街のひとつです。)

イラク攻撃にあたって「核査察」だとか「化学兵器備蓄」などというアメリカの「建前」の話ではなく、この戦争は多分に政治的です。
この建前がけっして本音ではない理由は明らかです。
なぜなら、化学兵器を持っている「イスラエル」や「ロシア」を、核兵器を持っている「パキスタン」や「北朝鮮」や「インド」をなぜ攻撃しないのですか?

やくざの出入りと同レベルのようにも見えます。
杯を交わした相手はどんな兵器を持っていても問題ないが、敵対する組が新しい兵器や驚異的な兵器を持つことは絶対に許さない。
世界中のすべての国はアメリカと杯を交わし、子分にならねば存続できないのでしょうか?

世界No1の石油産出国「サウジアラビア」を子分にしたアメリカは世界No2の石油産出国も子分にしたがっているように私には見えてなりません。
そして世界最大の武器輸出国であるアメリカの特に共和党は軍需産業が支えている政党でもあります。

あなたは今年行われると思われるアメリカのイラク攻撃についてどう思いますか?

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どうしてテロリストになるのか?

Date: Sun, 01 Dec 2002 00:38:59 +0900

ケニアのモンバサで自爆テロがありました。
イスラエル航空機に向けても地対空ミサイルも発射されたとか。
インドネシアのバリ島でのテロは主犯格の逮捕にこぎつけたそうですね。
私は決してテロを肯定はしませんが、テロを起こす気持ちはわからないでもないというのが正直な印象です。

アメリカやイスラエルの横暴は限度を超えています。
特にイスラエルの行っていることはイラクがクエートに対して行ったこととほとんど変りません。
明らかに国家的テロです。(しかし、アメリカの出先機関と化した国連は見て見ぬふりです。)

また、アメリカはイラクに「大量破壊兵器の査察を受け入れなければ武力行使するぞ」と恫喝していますが、大量破壊兵器(核兵器や化学兵器、生物兵器など)は自らも大量に保有しています。
ロシアやウクライナ、インドやパキスタン、アメリカやイスラエル、イギリス、フランスなどの国々も核兵器を持っています。
アメリカの主張は、自分は持っているけど気に入らない奴には持たせない、という理屈です。
アメリカという国は自分が気に入った国は大目に見るが、気に入らない国が同じことをすると戦争を仕掛けるという国です。(北朝鮮については直接の利害関係がイラクより薄いためあまり本気にならない。)

そんな世の中で両親をイスラエル兵に殺された貧しいパレスチナ難民の少年が少ないチャンスをモノにして教育を受け、テロ組織を動かしていく。
そんな悲しい構図が見えてきます。

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日本では担保の意味って?

  • 2006/01/01 02:12
  • カテゴリー:法律

Date: Sat, 28 Dec 2002 02:23:12 +0900

日本の民法は間違っている、、、の最後回。
「ウィズ・リコース・ローン」についてです。

債権本位で作られた日本の民法では「債権者は担保を超えて債務者に弁済を請求できる」というものです。
日本以外の国では債務本位の民法ですから「債務の弁済ができなくても担保を失うのみ」で済みますが、日本では債務者は地獄の底まで借金を取り立てられることになっています。

3000万円で買った土地を担保に2000万円を借りたとして、その後、悲しいかな地価の暴落で担保の土地が1500万円の価値しかなくなりました。
そんでもって、その上、失業かなんかして借金が払えなくなってしまいました。

こんな時、日本以外の国では担保の土地を失うのみで済みますが、日本では担保の土地を失った上に、なんと!残りの500万円の支払いを強いられます。
もちろん、住宅ローンなど日本のローンはすーべて「ウィズ・リコース・ローン」となっています。

日本では貸す側のリスクって小さいのねー。
これってずるくない???

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日本の民法って異常なのよ?

  • 2006/01/01 02:11
  • カテゴリー:法律

Wed, 27 Nov 2002 02:35:51

最近、いまさらながら法律の勉強なんぞをしています。
当然、学校の教科書になりそうな本なんて読みません。
面白そうな本しか読まないのですが・・・。

日本の民法って、異常なものであることを知りました。

なにを?って、例えば、「債権と債務」の考え方。
英国、イタリア、フランス、ベルギー、スイスなど世界中のほとんどの国が「債務関係法」というものを持っています。
日本民法の母法とされるドイツ民法でも「債務関係法」というものがあります。

しかし、日本の民法では「債権関係法」はあっても「債務関係法」という考え方はありません。
これって文字にしたら1文字の違いですが(権と務ね。。。)内容を考えたら、天と地ほどの差があります。
この考えを突き詰めていくと日本経済のゆがみが結構明らかに見えてきたりします。

債務関係法という考えが元になっているがゆえに
1.売買が口約束で成立する。
2.中間省略の登記ができる。
3.利息の天引きが認められている。
4.両建預金が認められている。
5.ウィズリコースローンが認められている。
などという、とんでもないこと(圧倒的に債権者有利なこと)が日本だけでは、まかり通っています。

これらの内容についてはそのうち順を追って書いていきますが、日本の異常性を改めて認識しました。
日本では金を借りる側よりも圧倒的に貸す側のほうが圧倒的に有利なのはこのおかしな民法の考え方が原因です。
世の中、消費者金融がわが世の春を謳歌しております。

 

史上最悪の殺戮者は?

  • 2006/01/01 02:11
  • カテゴリー:価値観

Date: Sun, 10 Nov 2002 22:34:28 +0900

古いテレビ番組を録画したビデオで「独裁者と大量虐殺」についての番組を見ました。
「アドルフ・ヒットラー」「スターリン」「ポル・ポト」などおなじみの名前ばかりです。

いずれも万の桁以上の人間を粛清という名の元に殺戮しています。
でも、どうなのでしょう?
民間人の大量虐殺では史上最悪の人物を忘れていないでしょうか?

アメリカ合衆国元大統領「トルーマン」です。
万の桁では言い表せないほどの民間人を殺戮した人間です。
終戦の年の広島と長崎で・・・。
しかし、こういった番組ではまったく報道されていません。

それって、偏っているんじゃないの??

 

日本の民法がおかしい話の続き

  • 2006/01/01 02:11
  • カテゴリー:法律

Sat, 30 Nov 2002 22:25:07 +0900

さて、こないだの続きです。
1.口約束で契約が成立する。
という話から。

100億円の不動産を購入するときにいくらかの金をを手付として払ったとします。
そうすると日本では「債権者本位」で物事が決められるため、相手に金を払った証拠さえ残せば債権は確定します。
これが、他の多数の国のような「債務者本位」の考え方だと、たとえお金を支払っても契約書がなければ債務者に物件を引き渡す義務を履行させることはできません。

2.中間登記の省略ができる。について。
債権者本位の日本の民法では次々と売買が繰り返される場合、債権者は登記する権利を放棄することもできます。
つまり、最後の所有者が登記をして途中の売買時点での所有者は登記を省略することができるのです。
また、1で紹介した通り、日本の商取引では契約書は必ずしも必要ではないため、登記の際にも契約書の添付は不要です。
だから、本当の取引すべてを登記簿によって見ることはできないのです。

続きはまたそのうち。

綾乃さんと達也君の将来はいかに?

Fri, 06 Sep 2002 22:53:24

綾乃さんは現在22歳。
毎年20万円を7年間だけ積み立てます。
積み立てたお金はなんにでも良いのですが、とりあえず投資信託にて運用することにします。
8年後からは積み立てすることなく給料はすべて呑んでしまいます。
(てやんでぇ。江戸っ娘だぜぇ。)
積み立てた投資信託はそのまんまです。

達也君は現在30歳。
今年から毎年20万円を65歳まで35年間積み立てます。
積み立てたお金は綾乃さんと同じように運用します。
達也は江戸っ子でも呑んべでもないのでね。

仮にこの投資信託が年12%で運用されたとすると、それぞれどんな65歳が待っているでしょうか?
簡単な算数の問題ではありますが・・・。
投資信託会社自体やその運用先が潰れたとか、綾乃は玉の輿に乗ったとかというのは、なしとします。
あくまで資本主義のシュミレーションだからね。

上記の綾乃さんと達也君の問題わかりました?

お金持ちになる方法のひとつの正解でしょうかね?
計算してみると簡単ですが、2人とも65歳の時には1億円以上の資産持ちになっているのですから。
前にも書いた「複利の秘密」の凄いところですね。

ただ、実現するには「年12%以上で運用するための方法」についての勉強が必要ですね。
仮に年6%で運用していくと2人の状況はどう変るでしょう。
これなら、正直者が馬鹿を見ない世の中に近くなったかな?
ま、年12%を維持していくだけの知恵を絞っていた報酬と考えれば綾乃さんも正直者といえなくないですがね。

 

核戦争の可能性

Tue, 28 May 2002 04:32:50 +0900

数ヶ月前にも書きましたが、世界中で核戦争が起きる可能性の最も高い地域はどこでしょう?
それは言わずと知れたインドとパキスタン国境地域です。
カシミール地方の領有権を巡っては遡ることパキスタン独立の頃からの懸案でした。

ここ最近、印パの間で緊張が高まっています。
圧倒的な軍事力を誇るインドがパキスタンを挑発する形の構図は昔と変わりません。
しかし、昔と違うのは現在のパキスタンは核を保有しているということ。
そして、その運搬手段であるミサイルをもっています。

北朝鮮が核を持っているといわれながらもそれほど問題視されていないのはたいした精度のミサイルを持っていないため。
そして、北朝鮮の場合はそのミサイルの燃料にも事欠いているという現実。
そして射程距離には(北朝鮮にとっての)明らかな敵国では韓国と日本しか入っていないから欧米諸国には関心は薄い問題ですね。
(もちろんロシアも射程距離ですが、田舎町にミサイル落としたところで効果は知れてますので、あくまで目標はロシアでないことはたしかです。)

しかし、パキスタンは違います。
近距離ミサイルのガズナビはかなりの精度を持つミサイルですし、中距離弾道ミサイルのシャヒーンは2400kmもの射程を持ち、ゆうにデリーやカルカッタを射程距離内に入れています。

パキスタンの勝つ道は先制攻撃しかありません。
しかし、圧倒的軍事力を目の前にしてできれば避けて通りたいところと言った所でしょうか?

緊張が高まる中、アメリカが積極的に介入しない限り日本はいつものようにただ黙ってみているだけですね。
結局アメリカというガキ大将の後をのこのこついていくスネオのような日本の姿勢は変わっていませんね。
あなたが総理大臣なら何をしますか?

テロ対策措置法

Tue, 30 Oct 2001 22:02:40 +0900

日本ではテロ対策特別措置法がろくすっぽ審議もされずに可決されました。
私はこの法律については反対です。

まず第1に自衛隊の戦地、および戦地隣接区域への派兵には明らかに憲法改正が必要です。
もともと、この法案は根本的には憲法解釈の問題が必要であるにもかかわらず、憲法改正には時間がかかりすぎるとして小手先の政府解釈で解決しようとしたところに問題があります。
日本は法治国家ではないのでしょうか?
どうしても派兵するなら憲法論議をして、その上で憲法改正してきちんとした法整備の元に派兵するのが法治国家としての常識でしょう。

第2にいえるのは国際社会から日本に求められていることに対する認識が欠けているということです。
欧米諸国にしても、日本の若者が戦地で血を流すことを目の前の現実として本気で期待している国はありません。
日本という国は「自国では憲法によって軍隊を持てず」いざとなったら米軍に守ってもらうアメリカの属国のような国であるというのが一般的な認識でしょう。
実際問題、実戦経験のない、そして、実戦を行う法整備のない日本の自衛隊に「のこのこ出てこられて足手まといになるのなら、たんまりと金だけ出して黙っていろ」と言うのが派兵各国の本音ではないでしょうか。

もうひとつはきちんとした長期ビジョンに基づかない海外派兵はするなということです。
今回海外派兵をして日本をこの先どういう国にしていこうとしているのでしょうか?
軍事的にも力を持ち軍事力を背景とした国家を作っていくのでしょうか?
そうするならば、世界のパワーバランスの中でどのような地位を占めていこうとするのか?
日本軍を整備するなら周辺国の猛烈な反発は目に見えています。
対中関係はどうするのか?(←おそらく国交断絶となるでしょう。)
対韓関係はどうするのか?対ロシアは?対アセアンは?

「日本と軍隊(自衛隊)」のあり方についての長期ビジョン無しに目の前の問題対処だけを行っているのなら、この国に将来はないということです。
戦地および戦地隣接区域に戦闘服を派遣するなら日本も参戦するというきちんとした姿勢を表明した上で日本軍を派遣すべきです。
「参戦はしないけど、イージス艦は派遣する」というのは永田町だけに通用する理屈であり、日本の旗の立つイージス艦がアラビア海やインド洋に浮かんだ段階で国際社会は『日本の参戦』と考えるのが普通ではないでしょうか?
自衛隊などという名称をやめ日本軍として自国の若者の血を流す覚悟がないなら最初から派兵はすべきではありません。
派兵される者のためにも・・・。

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経済ブロック

Mon, 2 Jul 2001 00:04:14 +0900

アセアン諸国の経済ブロックの動きが活発になっているようです。
シンガポール、マレーシア、タイ、ブルネイ、インドネシア、フィリピンの6カ国は2010年には関税ゼロに。
ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)は、2015年には関税ゼロになります。
関税ゼロといっても域内貿易に対してだけですが・・・。

ヨーロッパはEUという強力な経済ブロックが出来上がりつつあり、アメリカカナダの経済圏も広大かつ強力です。
アセアン諸国も今後メキメキと力をつけてくるでしょう。

さて、日本は?

韓国とはうまくいかないでしょうし、中国はむしろ仮想敵国に近い。
ロシアでは話にならないし、北朝鮮は敵国ですね。
台湾あたりはとっても良いのですが、中国の顔色をうかがっている日本にそんな根性はありません。
アセアンの仲間に入れてもらえそうもないし、インドじゃ文化が違いすぎる。
ということで、オーストラリア、ニュージーランドあたりと組むのが良いと思いますが、どう思います?

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一方的に助けてもらおうと思うなよ

Wed, 6 Jun 2001 23:54:58 +0900

日本政府のミサイル防衛構想に対するあいまいな姿勢が問題になってきているようです。
日本政府は今まで、射程3000km以内のミサイルを対象とする戦域ミサイル防衛構想(TMD)は専守防衛の範囲内で、射程3000kmを超えるNMDについては日本はかかわらないという姿勢でした。
ところが、アメリカ政府はTMDもNMDも区別せず、単に「ミサイル防衛構想」として表現し始めたことが事の発端です。

新構想の下では他国に飛来するミサイルを自衛隊が迎撃する事態も想定され、政府が「憲法上許されない」とする集団的自衛権の行使に抵触する恐れも出てくるらしいです。

でもこれっておかしな話ですよね。

同盟国を狙って発射されたミサイルを打ち落とす能力を持ちながらただ見ているのが正義なのでしょうか?

自分の隣人の家に火炎瓶を投げつけようとしている変質者を見て、自分はその火炎瓶を取り上げる腕力を持ちながら、家訓に触れるからとただ観ているのと同じです。
そんな家訓はクソ食らえと思うのは私だけでしょうか?

その上、自分の家がその変質者に攻撃されたときは、さっきまで攻撃されているのをただ見ていた自分がその隣人に助けを求めるのでしょうか?
どのつらさげて?

はてはて、おかしな国です。

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進化しない本屋はつぶれてしまえ!

  • 2006/01/01 01:03
  • カテゴリー:経済

Fri, 11 May 2001 21:40:20 +0900

近所の本屋に本を注文しているのですが、10日間たっても連絡ひとつありません。
痺れを切らせて今日催促に行ってきましたが、いつ入荷するかわからないとのこと。
入荷予定は月曜にならないとわからないらしい。

インターネットで注文すればとっくに手元に届いていたのに・・・。

今現在の流通業の中で書籍販売の業界は1,2を争うほど遅れた業界ですね。
「著作権を守る」というおかしな理屈での再販制度がこの業界をダメにしているのでしょう。
再販制度がないと作家の著作権が守れないなら、音楽業界はとっくに崩壊していることでしょう。

よく書店にはハンコや文房具も売っているところがありますが、いまだにハンコ一つ350円です。
驚いてしまいました。
隣の100円ショップに同じモノが置いてあるのに・・・。
書店というのは再販制度に守られているゆえに努力をする必要がないのでしょう。

郵政民営化も大事ですが、書籍の再販制度についても小泉さんに改革していただきたいものです。

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墜落遺体

Mon, 18 Jun 2001 23:34:35 +0900

本棚を整理していたら以前読んだ本が出てきました。
「墜落遺体」という本です。
思わず読み返してしまいました。

この本は16年前、あの御巣鷹山に墜落した日航機123便の520人、全遺体の身元確認までの127日を最前線で捜査の指揮にあたった責任者が、克明に、そして、淡々と語った壮絶な記録です。

私は読み終わるまでに10回は泣きました。

 以下はその一部です。
 食事がまだの方は食後にお読みください。

 *****************************************
 私は、愛する肉親を失った数千人の遺族の究極の悲しみの場に立ち会った。どれもが、私の記憶の奥底に永遠に封じ込めておきたい凄惨な情景である。できることならあの夏の出来事だけは私の記憶の中からすべて消し去りたいと思う。でも夏が近づくとあの情景が、もぞもぞと這い出してくる。
 遺族の極限の悲しみが集約された体育館の中で、各々の職業意識を超えて、同じ思いで同化していった一つの集団の記録を決して風化させてはならないと考えて本書を執筆した。
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 挫滅した顔面に三つの眼球がくっついていた。古川教授が綿密に調べた結果、頸部辺から、他の人の頭部、顔面が信じられないほどの力で加わって入った、ということであった。つまり頭の中に頭が入ったのである。
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 泥の塊と木の枝のようなものが一緒になっている。検死官に、「それ看護婦さん、洗ってください」と言われる。バケツの水で少しずつ泥を落としていくと、小腸と大腸らしき内臓であった。小枝のようなものは大腿部骨頭で、炭化していた。内臓の中から紙片が出てきたので捨てようと思ったら記録していた警察官に「なんですかそれ・・・」と言われ手渡す。それは領収書だった。領収書の宛名から誰の内臓であるかの手がかりにすると言う。内臓だけが戻される遺族の思いが頭をよぎる。ビニール袋の中に内臓だけをいれて棺の中に収めるなんて考えられない。内臓をさらしで丁寧に巻いてお棺に収めた。パネル一枚で仕切られた遺体安置のフロアから「お父さん・・・わぁ!」と泣き叫ぶ遺族の悲惨な声が、脳膜に突き刺さるように響く。思わず自分も叫びたいような衝動にかられる。
 *****************************************
 その河野(赤十字看護婦婦長)が最初に処理した遺体は幼児であった。それも頭部だけである。2~3歳だろうか、あどけなく口を開いている。坊ちゃん刈のような髪の毛がうっすらとある。ほとんど傷らしいものはない。きれいな、それこそ天使のような顔をしていた。その坊ちゃん刈の髪が、検死でその首を動かすたびにはがれてゆくんです。そう「抜ける」のではなく「はがれる」という言葉そのままに、全部はがれて落ちてしまいました。ガーゼを水に濡らして、この子の親になって、この子の気持ちになって、やさしく話しかけながらそっと何度も、顔を拭いてやりました。と当時の胸奥のつらさを静かに吐き出す。河野は他の看護婦に手伝ってもらい、子供の胴体部、手、足の形を相当な時間をかけて作った。頭だけを棺に入れるなんてとてもできないと・・・。河野婦長の班が処置した遺体はほとんどが離断遺体で損傷もひどかった。頭部欠損、両手両足欠損、下半身欠損などがほとんどである。蛆は憎々しく、丸
く肥え、遺体から湧き出てくる・・・。
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 12日の夜からの丸4日間は一睡もできなかった。<中略>21日頃から視野も狭くなってきた。まっすぐに歩けないし、前のほうしか見えなくなってきた。人の声も後ろのほうからするが、誰が呼んでいるのか、どこから呼んでいるのかわからない。神経疲労で幾日も眠っていないのが原因だ。体中の力が抜けてしまい、目の前がいよいよ狭くなってたっていられなくなり、体育館裏の芝生の上に寝転んだ。耳元で、「ドクターの言うことだから黙って言うことを聞け、お前死ぬぞ!」という声がした。
 *****************************************

ちょっと重過ぎましたね。
しかし、いろいろなことを考えさせる本です。

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
飯塚 訓
講談社
売り上げランキング: 5700

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