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日経新聞Web版に取り上げられましたー♪

最近、ダイビングネタばかりですが。。。

先週末に行ってきた、山中湖、河口湖の湖底清掃が日経新聞Web版に取り上げられました。
http://www.nikkei.com/video/?bclid=67379774001&bctid=8150885002
途中の古タイヤとラジカセを引き上げたのが僕です(笑)(黒赤のウェットに白のヘルメットでーす。)

財団法人日本釣振興会がスポンサーとなり、レジャー・スポーツダイビング産業協会が主催して行っている活動です。

年間30回程行われているこの活動は、湖だけでなく海や川でも行われており、その中でも今回の河口湖の湖底清掃は規模が最も大きいものでした。

芸能人ではウルトラマンコスモスの杉浦太陽さん(たとえが古い)と「釣りロマンを求めて」とかに出演しているらしい元グラビアアイドルの二人が来ていました。

特にオーラとかを感じることはなかったのですが、さすが、と思ったのはテンションの上げ方。
それまで、ボソボソとスタッフらと話をしていたのが、紹介されてマイクを持った途端に「おはよーございまーすッ!杉浦たいよーでーす!」って、いきなり凄いテンション。
「今日は一日、頑張りましょー!!」って盛り上げていました。

総勢160名はほとんどが大学生。
10校位の大学のダイビング部などが参加してくれている。
普段の湖底清掃作業ダイビングは我々だけだが、今回はイベントなのでにぎやかだ。

ファイル 127-1.jpg

一応、各大学対抗で一人当たり何kgを引き上げるか?みたいな競争だったりするのですが、結果は。。。

160名全体で560kgのごみを引き上げ、ソフトルアーは6000個。

僕らの作業ダイバーチームは平均年齢40歳以上(45歳の僕は若手)というこのチーム、12名で460kgのごみを引き上げた!
ははは。断トツだ!

ファイル 127-2.jpg

そりゃそーです。
映像ではわからないけど、実際の湖底は透明度20cm程度。

場所によっては自分のダイブコンピュータや腕時計が読めない位に濁っている。
(そんなに濁った場所では撮影にならないので透明度の高いところで撮影されている。)

大学生のダイビング部やダイビングサークルでは今年の新入部員はライセンス取立てだろうし、そんな彼彼女をサポートしつつ、先輩は潜る訳で。。。当然、淡水ダイビングなんて初めて!という子も多い。
そんな組み合わせで満足に視界ゼロの中で作業ができるわけもなく、148名で100kgを引き上げるのが精一杯。

でも、それでよいのです。
安全第一!無事故が絶対条件ですから。

ファイル 127-3.jpg

我々作業ダイバーは、いまさら視界ゼロにおののくこともなく、各自オウンリスクで安全に作業を進めるのみ。

それにね。
この湖底清掃作業って、病み付きになるんですよ。

こないだアイルランド沖に180億円の銀塊を積んだまま沈んだ船が発見されましたが、お宝発見みたいな感じなのね。
お宝と言ってもゴミなのですが、いかに大物を見つけるか?みたいな。

今回の大物はドラム缶とガードレールでした。
スワンが沈んでいる、という話があったので探したのですが、広い河口湖、視界ゼロでは偶然がないと見つかりません。

山中湖などでも同様ですが、湖底は泥です。
一度フィンキックで泥を巻き上げてしまうと、容易には回復しません。
海なら流れがあるので、しばらくじっとしていれば澄んできますが、湖は数時間以上回復しない。

ま、今回の河口湖は巻き上げる以前に濁っていましたが。

泥の中に手を入れても、抵抗がほとんどない。
だから、どこから水で、どこから泥なのか、明確な境目が無い場所も多い。
そんなところを、境界線に手を伸ばしつつ、上の方に上げたフィンであおり足でゆっくりと進む。
手にあたったソフトルアーをゴミとして回収する。
その繰り返し。

時折、大きなゴミにあたる訳です。

ただ、視界が全然見えないと、コンパスを頼りに進まないと、いつの間にか同じ場所をグルグル回っていたりする。
普通はコンパスで目標物を定めて、そこまで進んでまたコンパスを見るわけですが、目標物なんて見えないのだから、ずーっとコンパスを見ながら進まないとすぐに方向がずれてしまうのですね。

前日の山中湖では「ウナギの仕掛け」が台風で流されたという話を聞いていたので「よっしゃ!探すぞ!」と意気込んで、15名程で3セット発見して引き上げました。
漁師さんよろこんでましたー♪

人は本来、誰かの役に立つことを快感と感じるのでしょう。

それに加えて、狩猟本能も満足させてくれる、湖底海底清掃ダイビング!おもしろいぞ!

参加希望は下記へ!
http://www.blue-eco.jp/index.html

こちらが今回の清掃活動の主要スポンサーです。(日本釣振興会のさらに先のスポンサー)
ファイル 127-4.jpg
ソフトルアーの販売代金の一部で運営されているそうな。

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減圧症のメカニズムと安全停止の有効性

先日、ダイビング関係のセミナーなるものを受講してきました。
テーマは「安全停止のなぜを覗く」というもの。
http://seminar.jaus.jp/

安全停止ってなに?
ダイバーの方なら誰でもご存知の安全停止。
これは、ダイビングの終了間際に水深5m程度の浅いところで、3分間停止して、水圧で体の中に溶け込んだ窒素などのガスを対外に少しでも排出し、その後、水面上に浮上するというものです。

なぜ、こんなにまどろっこしいことをするのか?
一言で言ってしまえば「減圧症の予防」のためです。
ダイバーにとって最も怖いのは、急浮上です。
なぜ、急浮上が怖いかというと減圧症になってしまうから。

水の中で圧力を受けている状態で呼吸していると、水圧と同じ圧力のかかった空気を吸っているわけです。そうすると体内のあらゆる組織に空気の成分である窒素などのガスが溶け込んでいきます。
その後、浮上すると圧力が下がるわけで、体中の組織に圧力で溶け込んだガスは気化しようとするわけですね。
炭酸飲料のペットボトルの蓋を開けるのと同じことが体の中で起きます。

するってーと、体中に溶け込んだガスが気化して泡になる。
これが、小さい泡で静脈血が肺に運んで自然に排出されればよいのですが、大きな泡になったり多量の泡になったりすると、体中のあちこちで不具合が発生するわけです。

そらそーですよね。
体中のあちこちに泡ができたらその回りの組織は破壊されたりするわけで。

血管の中で大きな泡ができたら、血管は詰まってしまう。
皮膚の内側で泡ができると発疹になったり、かゆくなったりする。
脳の中で気泡ができたら、脳の組織は大きなダメージを受ける。
影響を受ける組織によって、症状はいろいろです。
関節とか筋肉の組織の中で泡が悪さをしたり、脊髄や神経に影響するのとでは当然違った症状になるわけです。

では、それを防ぐ為にどうするか?
基本的にはゆっくり圧力を下げていけばよい。
よく振った缶ビールでも、プルトップを一気に開けないで、ちょこっとずつ空気を入れて休み休み開けると噴出さないのと同じ。

人の体は缶ビールよりもうまいこと出来ていて、体中の毒素とか不要なものは血液が洗い流してくれる。
静脈血に混じって洗い流されるわけですね。
毒素なら肝臓とかで分解され、腎臓で尿が作られ体から排出される。
小さな泡となった窒素は、肺の毛細血管から対外に放出される。

だから、大きな泡が体内に発生しないようにゆっくり上がれば(圧力を下げれば)よい。
肺から排出する以上の速さで、体中に泡ができてしまうと、体内にドンドン泡が溜まってしまうので、排出する方が多いスピードで、ゆっくりゆっくり浮上していく。
その一環として考え出されたのが安全停止。
究極の「ゆっくり」は「止まる」ですからねー。

目の前に海面が見えるところで、サクッと浮上せず、圧力のかかった状態で体の中の泡をより放出しようという試みが「安全停止」です。
ダイビングの最後には「5mで3分間の安全停止をする」というのは、レジャーダイバーの中では常識になっているのですが、この医学的、科学的根拠ってどうなの?というのが今回のセミナーのテーマでした。

ルールとして守っているという人が多いと思いますが、どんな時に有効でどんな効果があるの?というところを、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?

世界の科学者の減圧理論とか、アメリカ海軍の調査データとかはここでは説明しませんが、基本的な考え方は下記のとおり。

減圧症を防ぐ為のアプローチは二つ。
・体に溶け込むガスの総量を減らす。
・体に溶け込んだガスを多量の泡や大きな泡にしない。

どっちかしかないわけですね。
溶け込ませないか?無理なく排出させるか?のどちらか。

溶け込ませない方法も色々あります。
・なるべく浅いダイビングをする
・なるべく短いダイビングをする
(ヘリウムが体に溶けにくい特性を活かして、空気に含まれる窒素をヘリウムに置き換えてた特殊なボンベで潜水するとか、様々な方法がありますが、一般的ではないのでここでは割愛します。)
※注

上の二つの考え方を元にダイビング計画を立てます。

例えば、Aというスポットは25mのところに面白い地形がある。
最初に25mまで一気に潜って、そこで10分間過ごし、その後、北側の15mのB地点を経由して、最後はC地点で5~10mのところにあるサンゴ礁を観察して、安全停止後、浮上する、とか。
「25mでは10分間だけ」と制限するのが「体に窒素を必要以上取り込まない為の計画」になるわけです。
(ダイビングテーブルとか、ダイブコンピュータというのは、○mに○分いるとどれだけ体内にガスが蓄積するか?を計算してくれるものです。)

最初に深いところに行けば、その後、浅いところで少しずつ排出されるので、深いところを最初の方に計画するのがセオリーです。
ダイビングの後半で深いところに行く計画を立てると、浮上はどうしても一気に浮上する計画になりがちですので、そうすると危険度の高いダイビングになってしまいます。
だから、1本のダイビングなら最初に、1日のダイビングなら最初の1本に、深いところを計画するわけですね。

ただ、どんなに計画したって、ガスを少なくすることはできても、ゼロにはできない。
であれば、今度はそれをどうやって効率よく安全に排出するのか?という話です。
体内で、排出できない程の大きさの泡ができない様するにはどうしたらよいのか?という話になります。

これも二つの方法がある。
・ゆっくり浮上する
・途中で浮上を停止してガスの排出を待つ
(浮上途中で高濃度酸素を使用することで窒素の排出を早めるという方法もありますが、テクニカルダイビングの世界の話であり、一般的ではないのでここでは割愛します。酸素中毒の危険がありますので良い子は真似しないでくださいねー♪)

二つと言っても言っていることは一緒ですね。
「ゆっくり」をより強くしていくと「停止」するわけで。

最近ではディープストップという言葉がありまして、先ほどから説明している「安全停止」の深さに辿りつく前に、何段階かの深さで停止して段々と上がっていこうという考え方です。

難しいもので、人間の体って均一ではないんですよね。
組織によって、ガスが早く溶け込みやすい組織もあれば、ゆっくり溶け込み、ゆっくり排出する組織もある。
早く解ける組織に対しては「安全停止」が有効で、遅く解ける組織には「ディープストップ」が有効です。

そんなことを考慮に入れ始めると話はややっこしくなります。
その日や前日のダイビングのプランによっても有効な方法は変わってくるわけで。。。

話が複雑になるので、ここでは基本の話だけにとどめます。
その辺の話をより詳しく知りたい方は、ダイバー向けに日記を書いていますので↓こちら↓にどうぞ。
http://www.moemonya.com/owner/owner.html
(2011/09/29の日記)

ま、減圧症予防の基本的な考え方は、体内に取り込むガスを最小にする、ということと、急激に大きな泡を作らないで、体がダメージを受けない細かい泡で排出すること、が大事です。

今回のセミナーテーマの「安全停止」について、結局、ある潜水パターンに対して有効ではあるが、細かい数値設定については科学的な裏付けは不十分、という話でした。
でも、現実の世界では一定の効果を発揮しているよねー、というのが、講師の方を含めた業界の方々の見解でしたが。

だって、安全停止というもの自体がなければ、シュポーンと海面に浮上しちゃう人もいるかもしれないけど、一旦、海面の目の前で止まることで、少なくとも急浮上はそれなりに抑制されているだろうし、深く短い潜水パターンが多い昨今では、科学的にも効果があるであろう、という話でした。

知れば知るほど、疑問が増えていく。
どんな世界もそうかも知れませんが、知識欲は広がっていきます。

※注
ヘリウムは浅い潜水や短い潜水では空気よりも減圧時間が長くなることがあります。大深度潜水では窒素酔いの対策としてヘリウムが利用されることがありますが、必ずしも体内に溶け込みづらいものではありませんでした。失礼しました。
須賀さんご指摘ありがとうございました! 2011/09/29修正

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野尻湖クリーンダイブ紀行

先日の土日で長野県の野尻湖のクリーンダイビングに参加してきました。
文字通り、湖底を清掃するダイビングです。

主催は社団法人 レジャー・スポーツダイビング産業協会(以下JRDA)という団体で、ここ数年の過去実績では年15回から20回余りのクリーンダイブを実施しているようです。
先日、この団体を知り、サポーターとして入会。(よく一緒に潜るバディの紹介です)
今回の野尻湖クリーンダイブに初めて参加してきましたのでリポートします。
(ナウマン像の化石が発見された野尻湖ですが、今回は発掘ツアーではありませんでした。残念!)

通常は現地集合、現地解散らしいのですが、東京から野尻湖は遠い!ということで、品川からの送迎バスが用意されていました。
参加者は朝7時半に品川駅に集合して、あとは観光バスでくつろいでいる間に野尻湖に到着!

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ちょうど台風が来ているということもあって、道はガラガラ。
今回の台風は大型で強い勢力ということもあり、関西方面では大きな被害が出ていました。
そんな大きな台風が来ていても湖は割りと静か。時折、さざなみが立つ程度です。
(海はうねりがひどく、かなり離れた海域でもクローズになっていた様ですが、海況不良の際は湖でのダイビングというのも良いかもしれませんね。ただ、漁業権の関係で潜れるスポットは少ないですが。)

野尻湖にはお昼ごろ到着。
着いたら、まずは腹ごしらえ。お宿で昼食を取りました。
その後、タンクとウェイト、ヘルメットが貸し出されて、小雨の降る中、器材準備を行う。

淡水ダイビングはご存知のとおり、浮力が海水より小さいため、ウェイトは少なくて済む。
私の場合、体脂肪率は高いのだが、ウェットスーツが古くペシャンコ(涙)なので、淡水の場合はウェイトなしで潜れる(笑)身軽で楽チンなのだ。

ブリーフィング後、船へ乗り込む。
地元漁協の全面協力の下、地元のテレビ局の取材なども来ていました。

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漁協の船で清掃ポイントまで移動。
水深は5~10m程度。潜水時間は40分程度を目安として最大でも1時間。透明度は5m程度と割と良いので、リラックスして潜れそうです。

開催場所によっては10~50cm程度の透明度ということもあるそうで、その場合は、バディとの連携は困難になる。
10cmというと、私も以前経験がありますが、自分のダイコンの表示を見るのも困難です。
ゲージなんか、マスクにくっつけてライトを当てないと見えないし。
上下左右もわからないので、泡の行方を追って上下を知ることになる。(ま、ナイトダイビングもおんなじですが。)
そんなダイビングでは、各自「自分の身を自分で守れる人」というダイビングスキルレベルが参加条件となってくる。

潜ってみると、湖底にはソフトルアーが多い。(野尻湖はバス釣りのポイントです。)
そこかしこに白いウネウネとした巨大な幼虫みたいのが落ちている。
頭にジグヘッドが付いているものはその重さで湖底から白い幼虫が生えている様に見える。
異様な風景だ。

拾う、拾う、ゴミを拾う。
空き缶、空き瓶、ソフトルアー、ソフトルアー、空き缶、ソフトルアー、拾う、拾う。
ペットボトルは思いのほか少ない。水に浮くからかもしれない。

大きなものでは古タイヤが多い。
湖底と言っても、浅場の岸や船着場周辺にあるわ、あるわ。
2日間で全体で40本以上引き上げたのではなかろうか。

ファイル 112-1.jpg

どこの湖でも似ているところが多いと思うが、湖底は泥である。
フィンキックで巻き上げちゃうと視界はあっという間にゼロになる。
ましてや着底してしまうと泥が大きく巻き上がる。

海であれば流れがあるので、しばらく待っていると視界は晴れてくるが、湖は流れがないため、一度、泥が巻き上がってしまうと、ちょっとやそっとでは視界は晴れない。
なので、巻き上げないことが大事。
自分も困るし、周りの仲間を危険に陥れることにもなってしまう。

ということでどうするか?というと、フィンキックは基本は「あおり足」。
湖底周辺でバタ足をしてしまうとどうしても巻き上がってしまうので、ひざを曲げて足を上に突き出すかたちであおり足をする。
前後、左右への移動はこれでOK!

前後左右よりも、上下の移動が泥を巻き上げやすい。
なので、上下移動は浮力を使って調整するのが一番良い。
中性浮力(無重力みたいな感じ)を取っていて、息を吸えば上に上がっていくし、息を吐くと沈んでいく。
その加減で上下の調整をするのが巻き上げ防止には一番良い。ゴミ拾いと一言に言っても、奥が深いのだ(笑)

面白いと思ったのは、常連さんとの話をしていると、皆、目がハンターなんですね。
どれだけ大物のゴミを見つけて引き上げたか?というのが一種のステータスなのだ。
こりゃ、面白い!はまります。

僕は今回、ドラム缶は見つけられなかったけど、古タイヤ数本と大型のキャンプ用折りたたみ椅子、大鍋、大型のタモ、3m位の巨大なプラスチック製ネットなどを引き上げました。
プラスチックのネットは重くて引き上げられず、陸上サポートの方からロープを受取り、湖底で巻きつけ、引き上げていただきました。

ファイル 112-2.jpg

他にも両手で持てるように取っ手の付いた大型のバッテリーも発見したのですが、結局、自分ひとりでは引き上げられず。。。
ロープを使うには桟橋から遠すぎて、BCの浮力の限界を超えており、フロートでも持っていれば持ち上がったかもしれないのだが、ナイフとライト位しか持っておらず、断念。

後で、回収したゴミを背景に記念撮影をした際、そのバッテリーが引き上げられており、悔しい気持ちになりました(涙)
次回はフロート必携です。
そのうちエアリフトなども持ち込んでやろうと密かに企んでおります。

2日間、のべ40名で引き上げたゴミは1トン弱。
ゴミを背景に記念撮影です。

ファイル 112-3.jpg

今回の交通費とか宿泊代、タンク代などをスポンサーとして負担してくださっているそうな。
日本釣振興会自体は、主に釣り関係のメーカーさんからの寄付によって成り立っているということで、ソフトルアーや釣り糸を販売した利益で、ソフトルアーや釣り糸のゴミを回収しているのでした。

JRDAの資金は、昔は水産庁からの予算があったようですが、昨今の事業仕分け?(もっと前から?)の削減要求などもあり、現在は上記のような寄付に頼っているとのことでした。

JRDAでは、あちこちの湖や海、川の清掃や、沖縄周辺では珊瑚の植苗も行っています。
興味のある方は下記Webサイトをご参照くださいませ。
http://www.diving.or.jp/

私も(俺も)サポーターになりたい、という方はこちらから申し込みができます。
http://www.blue-eco.jp/

ただし、水中でも自分のことは自分できるダイバーが条件だと思います。
ガイドのお尻ばっかり追いかけるファンダイブに飽きた方、普通のダイビングポイントに飽きた方、真っ暗で上下左右が分からない状態でもパニックにならない方が、対象になると思います。

単なるゴミ拾いと言っても、あなどれない。
いかに大物を見つけて、引き上げるのか?
面白いです!是非、ご一緒に!

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潜水士試験、合格のコツ

昨日、潜水士免許なるものが送られてきました。
小さな運転免許証みたいなカードで「潜水士」の欄に"1"が付いていました。
労働安全衛生法による免許なのでボイラー技師とかガス溶接作業主任者とかと同列の資格ですね。

IT業界で仕事をしているので、仕事上では使い道がないのですが、趣味の資格ということで7月に受験したものです。
海底の秘密基地にデータセンターを構築する仕事、、、とか、あったら資格を活かしてやりますよ!(笑)

試験は午前と午後の2時間ずつで4科目を受験。
2科目分2時間ぶっ続けの試験は結構長いです。そんなに集中力はもちましぇん(汗)

難易度はどうでしょうねー。
問題自体はそれなりに専門的な内容なので、ダイバーの方以外にとってはちょっと難しいとは思うのですが、合格基準は全科目の合計点が6割以上、かつ、各科目4割以上ということなので、合格正解率は低いです。
全体で4割間違っても合格なんですから、それ程、難しくはないですね。

過去問題集が充実しているので、ダイバーなら問題集を一通りやっておけば大丈夫。(2回やれば大丈夫かなー)
テキストを何度も読み込むよりも、断然、過去問題集をやった方が合格への近道だと思います。
問題を解いて、解説を一通り読む。
2度目は間違ったところの解説をよく読んで理解する。これで大丈夫だと思います。

私の場合は、この方式で、朝夕の通勤時間(往復約2時間)×2週間でほぼ理解できたと思います。

暗記が必要な問題は少ないです。
一部、法律で定められた点検の周期とか、潜水方式の違いによるホースの太さとか、覚えておかないと答えられないものがありますが、いくつかしかないので、一覧にまとめておいて、試験直前に見直すだけで大丈夫かと。

機器の構造とかは、それぞれの役割を理解しておけばわかると思います。
予備空気槽の役割とか、空気の流量計と圧力計の違いとか。
予備空気槽に必要な内容積を求める計算問題とかも出ます。

あとは、理解しておく必要があるのは、圧力関係の法則でしょうね。
高気圧環境下での人体に及ぼす影響を理解するための設問が多いので、理論的なところは圧力に関する知識を問うものが多い。
僕は学生時代、物理が大っ嫌いだったけど、過去問題集をこなして、間違ったところの解説を何度か読み直せばだいたい理解はできた。
過去問題集は解説が充実しているので、ダイバーならテキストを読まなくても過去問題集だけでも合格できると思います。
(逆に過去問題集をやらないでテキストだけの勉強だと難しいかもしれません。)

圧力関係では、僕が戸惑ったのはゲージ圧力と絶対圧力。
どちらを指して言っているのかを明確に理解しないと数値がずれてしまう。
絶対圧力は水深20mで3気圧だけど、ゲージ圧力は水面でゼロとカウントするので水深20mならプラス2気圧なのね。

あと、ヘルメット式潜水とか、フーカー式潜水とか、実際に見たことがないとイメージするのが難しいかも。
ロバートデニーロの映画「ザ・ダイバー」とかに出てくるのがヘルメット式潜水。映画の時代設定は第二次世界大戦当時なので、出てくる装備はちょっと古いですけど、基本構造は今も変わらないのでイメージはできるでしょう。

実際、潜水士試験には、減圧症にならないために必要な知識が多く取り入れられていて、ダイバーには非常に有用な知識だと思います。
潜水を仕事としないレジャーダイバーにもお勧めの資格です!
むしろ、ダイビング指導団体の認定資格(Cカード等)には減圧症に関する設題が少ないので、潜水士試験の勉強をするとそのあたりが補完されますね。

減圧症関連では、医学的な問題の出題もあります。
心臓とか循環器系の構造とか、減圧症を考える上で必要となるからねー♪
右心房と右心室ってどっちがどっちだっけ?とか、自律神経ってなんだっけ?とか。

高気圧状態で、体中に窒素が溶け込んだ状態から減圧すると(浮上すると)溶け切れなくなった窒素が体の中で小さな泡になる。
これらは静脈を通って肺から呼気によって体外に放出されるわけだけど、急浮上すると、大きな泡が体内で発生して血管を詰まらせたり、泡が体内の組織を傷つけたりするわけです。
この大きな泡は体内のいろんな場所で発生するわけで、その部位や程度によって発症する症状は異なる。
骨の中の骨髄の血管が詰まると骨髄が壊死することもあるし、手足の毛細血管が詰まるのと、内臓の血管が詰まるのでは、当然、症状も異なる。

あと、肺が傷ついたり、動脈に静脈血が流れ込むような心臓疾患があったりすると、静脈内の気泡が動脈に直接流れ込む。
それが脳の毛細血管にたどり着くと、脳の血管を詰まらせてしまって、非常に危険な状況となる訳ですね。

もちろん、潜水中の危険は減圧症だけではないけれども、減圧症の理屈は理解しとかないと危ないわけですね。
水中溶接中の感電事故とか、ガス漏れによる爆発事故とかって、直感的に危険なのが判るのですが、減圧症は体内の組織の仕組みや減圧症発症のメカニズムを理解しないと実感的に危険なのがわからない。
なので、減圧症予防に関する出題が多いのでしょうね。

試験のポイントはそんな感じですかねー。

合格だけを考えれば、1科目の最低ラインは10問中4問だけ合っていれば良いのだから、不得意分野をざっくりと切り捨てても、得意分野で高得点を目指せば、合格はできるかもしれないですね。
もちろん、1科目あたり4問は正解する必要はあるわけだが、2問位は比較的やさしい問題が出るので、残りの8問の内、2問正解すればよい。

問題は5択なので、何も考えなくても正解の確率は20%。
8問の20%は1.6なので、2問正解には少し足りない。残りの0.4をなんとか実力で切り抜ければよい(笑)
そのかわり、トータルで6割の正解率が必要だから、得意分野で点を稼がないとならないけどねー。

ところで、そもそも、実技試験のない潜水士資格ってどうなんでしょうね?
通信教育で空手とか剣道の資格を取るのと同じような気がするが。。。(笑)

たしかに、問題は実際の潜水をするうえで有用なものが多いし、比較的新しい技術や内容も盛り込まれているので良いと思うのだけれども、泳げない潜水士とか、水が嫌いな潜水士とかって、どうなの?

あと、自分としてはありがたいが、更新って要らないの?とかって、ちょっと思う。
1回取得したら一生使える資格って便利ですけどね。
取得して20年経ったら、技術も変わっているだろうし、分野によっては完全に忘れているだろうなーって思う(笑)

最後に試験会場について。

試験を受けて思ったのは、会場の平均年齢が若いこと。僕のような40代のおじさんは数えるほどしかいませんでした。
キャピキャピの女の子達と、坊主頭の高校生が多い。
坊主頭の少年達は水産高校だと思うのだけど、女の子達は何者だろう?サルベージや水中土木工事をやるわけではなかろうに。みんながみんな水族館の飼育員希望?すげーいっぱいいたけど、そんなに人気の職種なのかな???

試験会場は関東地区はなぜか、千葉の五井の山の中。
駅からはバスとか乗り合いタクシーとか。(試験開催日は4~5人で1台の乗り合いタクシーが出る。一人500円だったかな。)
なーーんにもない山の中なので、弁当とか持っていった方がよいですよ。

車で行く人は、会場に駐車場があるので便利です。
なんで、あんな場所なんでしょうねー。都内にもいくらでも施設はあると思うのだが。。。
(平日に試験をしないで、土日にすれば大学とか借りられるでしょ?)

あーだ、こーだ、書きましたが、皆様の合格をお祈り申し上げます!
水産高校の生徒達よ!頑張れー♪

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ダイビング用語 その2

ダイビング用語 その2

■リップカレント
沖にぐいぐい持っていかれる潮の流れ。
地形と潮の流れによって発生する離岸流で、無理に力技で反転しようとしても体力を消耗する。

あらかじめのブリーフィングで潮の流れを把握しておくことが大事だが、万が一、予測していなかったリップカレントにつかまったら、流れに逆らわず、大回りして回り込むことを考える。

■ダウンカレント、アップカレント
リップカレントは水平方向の流れだが、ダウンカレント、アップカレントは上下垂直方向の流れ。

地形と潮の流れによって発生する。強い潮の流れの中、複雑な地形があるなどの場所では起こりやすい。

水流によって急激に水深を変えられてしまうので注意が必要。

バディと違う流れに乗って、はぐれないようにする。
少しの距離を平行移動するだけで、アップカレントやダウンカレントから外れることも多い。

上や下に引っ張られていると思ったら、落ち着いて横移動だ。
横に崖がある場合はそこから離れると、カレントから逃げられることが多い。

少し話は脱線するが、バディとはぐれた時は意識して上下も探そう。
人は地上に生きる生き物ゆえか、仲間を探す時、無意識だと水平方向にしか頭を動かさない。

意識しないと、上下は探さないのだ。(焦ったりパニクると、この簡単なことに気が付かない。)

あらかじめ決めた時間でバディが見つからず、浮上したら思いの外、近くにいた、なんていうのは、大抵このケースだ。
それ位、水深が違うとお互いを見失い易い。

あなたが、もし、初心者なら、仲間とはぐれたと思っても急に泳ぎ出してはいけない。
それによって、本当に遭難したりする。

多くの場合、上を見上げると(上斜め後ろかな?)ガイドやイントラの優しい目に会えるだろう。

下から上は逆光だし、見上げないと見えないが、上から下は見やすい。
だから、大抵、あなたのガイドはあなたの上にいるものだ。(二人以上で引率する場合だが。)

だから、ひとりぼっちになった!と思ったら、まずは深呼吸。
そして、上を見ろ!

ま、そんなこんなで、横の流れよりも垂直方向の流れの方が、要注意なのだぁ。
とくに引きづり込まれる流れは恐ろしいのだ。

■カレントフック
流れの強い場所で、岩などにしがみついて1箇所にとどまっていると結構疲れるし、グローブが痛むのよね。
そんな時に活躍するのがカレントフックだ。

ロープの片側にフックが着いており、反対側にはクリップがついている。

フックを岩に引っ掛け、クリップを自分のBCDなどにつけて、水中の一点に留まる事ができる便利な道具。

専用のものは途中にバネ等も入っており、水流の強弱があっても外れづらいと解説されているが、その効果は僕は良くわからない。(外れづらい、気もする、程度。)

ホームセンターのパーツと登山用のザイルの細いものを組み合わせて自作するとお安く作れますぜぃ!

■ドリフトダイビング
無理に潮の流れに逆らわず、潮の流れに流されながら行うダイビング。当然、エントリーポイントと、エキジットポイントは別の場所ということになる。

流れに乗って移動するので、体力をあまり使わずに大きな移動ができるはずだが、誰かとはぐれたり、想定している潮の流れと違ったりと、いろんなことが起きる。

その対処で、流れの中でフィンキックをすると、流れのない穏やかな海より数倍疲れるし、空気を消耗することは容易に想像できるだろう。

潮の流れをきちんと読んだ計画と、ドリフトダイビング用の器材準備(風船等)が必要。

■風船
正式名称は「シグナルフロート」かな?単に「フロート」と言われることが多い。

オレンジ色の空気で膨らます細長い風船。長さは1~2m程度が一般的。膨らますと魚肉ソーセージを巨大にしたようなイメージ。

ドリフトダイビングでは、浮上しても各グループが離れた場所で浮上することも多く、ボートがこの風船を目指して移動しつつダイバーを回収する。
海面に浮上しても、波やうねりがあるとダイバーの頭は見えづらいので、オレンジ色や黄色などの視認性の高い色の風船を膨らませて、ボートから発見されやすくするのだ。

海面に浮上してから膨らませても良いが、安全停止時に打ち上げておき、あらかじめ場所を示しておくとボートが移動するのを待たなくても良い。事前に段取りは船長とよーく打ち合わせておこう。

ドリフトダイビングではなくても、BCDの中に入れておくと、はぐれた時にも安心できるグッズである。

値段はちょっと高いが、風船の内側に金属膜が仕込んであり、レーダーに映りやすくなる、というシグナルフローともある。真空パックしてあり、都度、中までびしょびしょにならないのがよい。

シグナルフロートって、ダイビング後、使わなくても洗ってやらないとカビが生えるんだよね。
なので、この真空パックという発想は良いと思う。
使ったことないけど。高いんだもん。ま、命には代えられませんが。

■シグナルミラー
ミラーって、そのまんま鏡ね。

昨日から、海で一人ぼっちで漂っている時に、ヘリコプターが救助に来ました!
ヘリはまだ、自分の存在に気づいていません。

どうする?

風船を膨らませて振れば気づくかも。
が、そんなもんは昨日の夜、無くしてしまった。

では、どうするか?

昼間だったら、太陽光線を反射させて気づいてもらう、というのも一つの方法。
そのためのグッズだ!

鏡と言っても強化プラスチックでできているので割れない素材でできている。
使っていると表と裏がはがれてくる製品もあるが、接着剤で貼り付けてやれば復活する!

穴が開いているものも多いので、その穴からヘリコプターを覗きながら太陽の光をうまく当てよう。

ちっちゃいのでBCDのポッケに放り込んでおいても邪魔にならない。

普段はその穴にカラビナとかフックを通して紐とかをつけておいても良いね。
いざという時に、無くした、なんてことが起きないように、BCDに結び付けておこう!

■海面着色剤
ミラーと共に、昼間の救助で役立つのが、海面着色剤。
よくハリウッド映画で戦闘機が脱出したパイロットが海に落ちたときに自動的に撒かれる緑とかの絵の具みたいなやつ。

色はオレンジとか黄色とか見やすい色がいいね!

ミラーは地味な道具だが、繰り返し使える。
でもこの海面着色剤は流れてしまうので、使うのは1回だけだね。

長い時間、自分と一緒に漂うように作られているらしいが、流石にこれは使ったことはない。
持ってはいるのだが。。。
使う機会が訪れないことを祈っている。

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ダイビング用語集 基礎編

友人がダイビングを始めるそうな。
「でも、言葉が難しい」と言っていたのでわかりやすく解説を。
以下、思いつくままに。。。

■オープンウォーター
頭上に妨げるモノがない海域の意味。
反対にクローズドウォーターとは沈没船の中とか海中洞窟の中など真上に浮上できない状況下の海域を言う。
潜水資格のオープンウォーターとは、文字通りオープンウォーター海域でのダイビングが可能な資格。
アドバンスドオープンウォーターという資格はオープンウォーターのアドバンスド(上級)資格で、潜れる水深がより深くまで潜れる。
その先、ダイブマスターやインストラクターまで資格は続くが、潜れる海域に制限があるのはオープンウォーターだけで、アドバンスさえ取ってしまえば、海域(水深)に対する制限は無くなる。
ただし、いずれも民間資格であり、法律による制限は無い。

要は面識のない初めて訪れた店で、ある程度信用される為のお守りの様なもので、どのレベルの資格を取得しているか?と、後で説明するログブックが実際の経験を示す裏付けの記録となる。

PADIやNAUIではダイブマスターはガイド業が認められ、インストラクターは資格授与ができるようになる。その先もコースディレクターなどのショップ経営に関する資格が続く。
資格団体に上納金を納めないと商売はさせてもらえない仕組みだ。

■レギュレター
タンクの圧縮空気を口から吸える圧力に減圧して放出する道具
1stステージと2ndステージに分割できる。

■1stステージ
レギュレターのタンクに取り付ける部分。
タンクの高圧空気(満タン時は約200気圧)を中圧(約10気圧)まで落とす機器。
実際には中圧値はメーカーによっても機種によっても違う。

■2ndステージ
中圧で供給された圧縮空気を周りの水圧と同じ圧力まで下げて放出する道具。レギュレターの口にくわえる部分。

■BCD
何の略だかは忘れた。(知りたい人はググってください。)
スキューバダイビング用の救命胴衣。
空気を入れたり出したりすることで浮力を調整する。
この空気の入れ加減で中性浮力(浮かないし沈まない海水比重と同じ状態)を保つ。
ポケットがついていたりフックがついているので、あれこれ収納可能。
フックには懐中電灯とかカメラとかを付けられる。ブラブラ。

■ダイコン
根野菜の一種。ブリなどと一緒に煮ると美味い。
本当はダイビングコンピューターの略称。
体内に溶けている残留窒素量などを自動計算してくれる他、深度や水温など様々な情報を自動で記録してくれる超便利な道具。
派生語で「ダイコンダイバー」というと、手計算では残留窒素の計算などができなくなってしまっており、ダイコンに頼りっきりのダイバーを指す。(残留窒素の計算はオープンウォーター講習で習いますので、今は知らなくてOK。)

■指示棒
インストラクターやガイドがよく持っている30cm程度の金属棒。
手で触れないウツボやイソギンチャクをツンツンしたり、自分のタンクをカンカン叩いて周りのダイバーに合図したりする。

■うつぼ
日本中の海に見られる穴の中に住む極悪非道な目をした魚。ほっぺがへこんでいるところが極悪非道に拍車を掛けている。
よゐこの浜口によると、美味しい食材。
たいていの人のログブックの中に生息している。(ほぼ、必ず居ます。)

■ログブック
自分のダイビング記録が記載されたノート。ダイビングスポットの名前から潜った年月日、天気や気温、水温、最大深度や平均深度等さまざまな情報を記録として残しておく。
また、観察した魚の名前などを記載することも多い。(うつぼとか。)
使用したウェイト量の記載は後々、参照することも多いので、必ず記録として取っておきましょう。

バディ(相方)やガイド、インストラクターのサインをもらうことで、公式な記録として、他店に初めて訪問しても、経験として認識してもらうことが可能です。
場所によっては経験本数15本以上とか、伊豆の神子元あたりだと経験本数30本以上とか言われたりする。自己申告で大丈夫な場合もあるが、時折、ログブックを見せろと言われることもある。
インストラクターやガイドのサイン入りのログは、世界中で一応公式記録として通用する。
ま、器材をセッティングしている姿を見れば、大体、初心者か?そうではないか?ぐらいはわかるものなのだが。

■中性浮力
無重力状態と同じ状態を海中で再現できている状態。
BCDの中に空気を入れたり出したりしながら、深度に合わせた浮力を作り出し、息を吸うとゆっくり浮上、息を吐くとゆっくり潜行という状態。

常にこの状態でいることが理想。
疲れないし気持ち良い。漂っているだけでも快感なのだ。潜っているというよりも、空を飛んでいる感じに近い。

■減圧潜水
作業ダイバーやテクニカルダイビングで行われる潜水技術。
過度の窒素が体内に溶け込み、そのまま急浮上すると体内で窒素が気泡となり減圧症を発症する状態。
9mで7分停止、その後、6mで27分停止とか、何段階かに分けて減圧停止をしながら体内の窒素を放出しつつ浮上する。
レジャーダイバーは行わないダイビング方式。

■無減圧潜水
減圧停止が不要なダイビング。
最大深度からも分速10m以内のスピードであれば、海面まで一気に浮上しても論理的には減圧症になりにくい範囲内の潜水。
ただし、体内にマイクロバブルは発生するので、さらにゆっくりと浮上することが、より安全なダイビングにつながる。
レジャーダイバーは常に無減圧潜水を計画することが求められる。

■安全停止
無減圧潜水がレジャーダイバーの基本だが、さらに安全を期するために、ダイビングの最後に深度5mで3分間停止する。
この3分間で体内に溜まった窒素を放出し、減圧症にかかりにくくする効果を期待したもの。

中性浮力が取れないと、この安全停止の時に水深5mが保てず、ひとり浮いたり沈んだりを繰り返すことになる。いけてないダイバーの典型(笑)

■PADI
ヨーロッパ発祥の世界最大のダイビング団体。金儲けがとても上手。

■NAUI
PADIに並ぶ大きなダイビング団体。アメリカに本拠を置く。金儲けが割と上手。

■潜水士
潜水を業務に使う為には必要な、潜水に関する唯一の国家資格。
泳げなくても、一度も潜ったことが無くても、勉強さえすれば取得は可能だ。
息なんか止めなくても良い。学科試験のみで取得できるのだから。
何故か試験会場は関東は千葉の五井のみ。

■IOP
伊豆海洋公園の英語名の略称。東伊豆を代表するダイビングスポット。
僕はあまり良く知らない。

■大瀬崎
沼津市のダイビングスポット。
小さな湾になっており、湾内は外海が荒れていても、比較的潜れる日が多い。

スキー場で言うと苗場の様な位置付けのスポット。
季節に合わせて様々なイベントが催される。ちょうど今の時期は外海にはアオリイカの産卵床が設置され、運が良いとイカの産卵が見られるらしいよ。こないだはマンボウも来ていたらしい。

湾内にはプーさんが沈んでいる。(朽ち果てているが。)
現地ショップはたくさんある。僕がお世話になるのはこちら。http://osper.co.jp/

■館山坂田
千葉のダイビングスポットの中ではトップクラスに美しいが、伊豆方面のスポットと比べると平均的なレベルかな。
ジャックマイヨールが晩年を過ごした土地であり、彼の著書の中でも親友として紹介されている成田さんという方は坂田で現地サービスを経営している。http://www9.plala.or.jp/seacrop/

経験豊富なダンディなおじさま。妹さんはオーダーのウェットスーツを作ってくれる職人さん。技術には定評があるようだ。

■鴨川
千葉の外房に面するダイビングスポット。
外洋に面した海は深いブルー。
漁協の理事の経営するダイビングショップがあり、S-Pro製品が激安で買えたりする知る人ぞ知る穴場。
http://www.aqua-kamogawa.com/←最近僕が作ったページ

■現地サービス
直接エンドユーザのダイバーをお客として持つよりも、現地のサービスに徹した経営スタイル。主な収入は貸しタンク、昼食、シャワー等の設備使用料。各地のダイビングショップがお客さんを連れてきて、現地サービスを利用するというスタイル。
個人が直接、利用することも可能。その場合はガイドも依頼できる。というか、ガイドを使うように促される。貴重な収入源だし、事故られるとやっかいなので、ある程度のスキルと経験を理解してもらえないと、ガイドなしでは潜らせてもらえない。

■都市型ダイビングショップ(あ、偏見に満ちています。この文章。)
ダイビング関連専業で食って行っているお店。
少数のお客を取り合いしながら生き延びているので、熾烈な競争下に置かれている。
一度つかんだ客は絶対に離さない。なので、ガッチリと掴まれると、そのショップでインストラクター資格まで取らされるか、いつまで経っても一人では潜れない半人前として一生を過ごすかのいずれかとなる。

僕の友人の元インストラクターS氏は前者の典型例だ。
後者の定型パターンとしては器材を購入前、かつライセンス取得前に捕獲され、洗脳されていくケース。ダイビングの楽しさと危険を両面で教えるが、危険回避の対処法については極力難しく教え、その上で、自分達と一緒にいれば大丈夫と教え込んでいく悪質な店もあるらしい。
現地サービスなどでこういう集団に出会うと、外の世界の人達との交流をショップのスタッフは嫌う。
ヤフオクで激安で入手した器材など使っていると知られたら、死にたいのかと罵られることは必至(笑)
(ヤフオクだって、ちゃんとオーバーホールすれば大丈夫です!)
世界中で日本にしか生息しない特別な人種とショップ形態。

■TUSA(つさ)http://www.tusa.net/
ダイビング機器メーカー。TabataUSAの略。
数少ない日本のメーカーだが、以前、安い機器を高く上代設定し、値引きして安く売るという手法を多用した為、評判を落とした。

■MARES(まれす)http://www.mares.co.jp/
イタリアのダイビングメーカー。
パソコンで言うと、アップル社みたいなイメージかな~。品質デザインに定評があるが、値段が高い。軍用などにも使われている。

■S-Pro(スキューバプロ)http://www.scubapro.co.jp/
アメリカの大手ダイビング器材メーカー。MARESとS-Proが双璧か?シンプルなデザインで堅牢。

■GULL(がる)http://www.gull-msc.co.jp/
世界に誇る、日本のダイビング用の軽器材メーカー。
主にゴム製品に定評がある。マスクやフィンは秀逸。日本人の脚力、顔のサイズにもあっているのでVery Good だ。

■モビーズ http://www.mobby.co.jp/
ウェットスーツやドライスーツの一流ブランド。高いけどしっかりした商品開発をしている。アフターサービスも充実。
本社は石巻市。震災に負けず、頑張れ!!!

■SP-10H型
これを見たら必死に逃げねばならない。足に付けたナイフで格闘するなどと甘い夢は見ない方が良い。高い確率で死ぬか、拉致される。必死に逃げろ!
主に日本海側に出没するが、太平洋側にはほとんど出没しない。

北朝鮮の半潜水艇で朝鮮労働党作戦部の所属。
魚網切断装置や日本製のGPSとレーダー、HF無線機の装備が確認されている。
全長約12m、全幅約3m、高さ約1.5m、排水量11tの大きさであり、喫水は約70cm。
アメリカのマーキュリー社製とみられる375馬力エンジン3基(3基って半端やな~。昔のカワサキのケッチみたい。あ、ケッチは良いバイクでしたが。)を搭載して、最高速力は半潜水時は6ノット、浮上時は45ノットである。定員は8名で、居住性は皆無らしい。(僕は乗ったことはない。)

船体にはレーダーに映りにくくなる黒い特殊塗料が塗りつけられている。
標準武装は、各乗員の個人火器、二門のRPG‐7発射機および17~30kgの自爆用高性能爆薬がある。
爆薬の信管には、敵艦への体当たりの衝撃で起爆する物と自爆ボタンの操作で起爆するものが装備されているらしい。

この半潜水艇は、工作員を韓国に隠密裏に侵入させる任務、あるいは北朝鮮に帰還させる任務に使用される。
侵入する目的地の海岸まで30海里の位置までは浮上して高速で接近する。
それ以降は艇内のタンクへの注水で少し姿勢を下げ、12ノットで航行する。
残りの距離が12海里を切った時点で、半潜水状態に移行。
窓(水面上50cm)とシュノーケルのみを水上に出す低姿勢によってレーダー探知を避けながら6ノットで侵入する。
エンジンの騒音で気づかれないよう、目的の海岸まで500mの位置まで到着するとエンジンを止めて停泊。
そこで工作員と案内員を降ろす。彼らは泳いで海岸から密上陸していく。
工作員の上陸後、戻ってきた案内員を回収して帰還する。
案内員とは、上陸直後まで同行し工作員を護衛する役目の工作員。
射撃のプロであり、撃術(キョクスル)と呼ばれるテコンドーをベースにした軍隊格闘術(CQC)に秀でた戦闘員である。

半潜水艇の航続距離は最大720km。
単純に考えた場合は北朝鮮から韓国南部まで単独で往復できるという計算もできるが、韓国側の警備の目を盗むためには大きく遠回りする航海をしなくてはならない。また、長い航海に耐えうる居住性もない。
そのため、北朝鮮から遠い韓国南部以遠への侵入の際には、母船を務める工作船に格納されて目的地の近海(おおむね40海里)まで運ばれる必要がある。
ただし、距離の短い韓国北部への侵入には母船は使われず、北朝鮮のヘジュ港などの前線基地から単独、最短距離で任務に向かう。
当然、日本沿岸で目撃されている半潜水艇は母船から出航したものと思われる。

ダイビング中に目撃した場合はじっと身をひそめる必要がある。
目撃したことを相手に悟られた場合は、拉致監禁、殺害の恐れがある為、注意が必要。
海では最も、警戒すべき生き物だ。当然、サメより怖い。

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野生動物保護か?見世物か?

ファイル 10-1.wmv

私は先週ちょっと早めの夏休みをいただいておりました。
夏休みは、ほぼ毎日海に出ていましたよー。
砂浜か、海の上か、海の中のいずれか。

海の中と言えば、ジンベイザメを見てきました。
千葉の定置網にかかったジンベイザメをイケスで保護しているというのをTwitterで聞きつけ、行ってきたのでした。

ジンベイザメは5m程度の小さな奴。
とはいえ、小さくても5mですから、迫力がありました。
スキューバタンクを背負って海底で待つこと3分。
真上を横切るジンベイザメ。
お腹にはコバンザメがくっついていました。

このジンベイザメ。
「波佐間水中公園」という民間営利企業が保護しているのですが、掲示板では様々な意見が交わされています。

最左翼は「かわいそう!尊い命を、即刻、海へ返せ」というもの。
最右翼は「ジンベイザメ見たい!楽しみ!」というもの。

さて、このジンベイザメはどういう経緯でイケスに入れられて、入場料を支払った人達に観察されるようになったのでしょうか?
ダイバーだけでなく、船底が透明の遊覧船での観察も可能です。
(大人1000円、子供500円。)

千葉館山波佐間港の定置網は黒潮をもろに受ける場所にあるため、昔からマンタやマンボウがかかることで有名でした。

漁師にとっては海洋大型生物は商品となる魚を傷付けてしまうので招かれざる客です。いわば、迷惑な厄介者です。
どこの定置網でも同じだと思うけど、漁師は自分達の生活を守る為、厄介者が網にかかると人知れず処分していた訳です。

これを知った、あるダイビングショップ&観光遊覧船の社長さん。
「定置網に海洋大型生物がかかったら教えてくれ。買い取るから。」という話を漁師にします。

漁師としては生活の糧が保証されればよいわけで、網にかかった魚が売れても、間違ってかかった海洋大型生物が売れても構わない。
それ以降、商品となる魚を傷付けてしまうマンタやマンボウがかかると、処分されるのではなく、その社長に連絡が入るようになりました。

その社長は商品が台無しになるのに見合う金額で、その海洋大型生物を買い取りイケスに放し、投資額を回収した後、海に帰してあげています。
これにより命を救われたマンボウやマンタは数知れず。
でもって、その社長さんは青色のポルシェに乗っています。
(合計2台のポルシェを所有。青と緑だったかな?)

イケスに入れた生き物は、ちゃんと愛情注いで飼育しています。
最初のころはマンボウと同居していたジンベイザメも、少しでも快適に過ごせるようにか、今ではたった1匹のジンベイが大きなイケスを独占しています。

「すぐにでも海へ解き放て!」という掲示板への書き込みがやまない。
中には館山市長に訴えかけている人もいる様子。

彼らは定置網から生きて救出される為にどれだけのお金がかかっているのか、知っているのだろうか?
もちろん、利益追求の営利企業が行っているので、経費をぎりぎり回収したら、即、海へ解放される、というわけではない。
十分に利益を生んだ後に、海に帰されるのではあるが。

何事も、伝聞だけでは実際のところはわからない。
私自身が、行って、話を聞いて、潜って、見てみて、感じたこと。

営利目的とはいえ、人知れず処分されていく海洋大型生物を助けるためによくやっていると思う。
儲けているからか、地元にも敵が多いが、がんばれ!波佐間海中公園!と言いたい。

でもね、次に館山で潜るとしたら、別のショップに行くだろうなー。
ここは営利目的が強すぎて、お客さばきも、流れ作業なんですよねー。

もちろん、ジンベイ騒ぎで混んでいるせいもあるが、数年前に訪れた時も流れ作業は一緒だったので、そういうショップなのでしょう。
それでいて値段も高い。
ま、ジンベイ料金込みですからしゃーないのかもしれないが。
(ジンベイの餌代ならよいが、ポルシェの部品代だと嫌だな。)

1km程先に、ジャックマイヨールの親友だった方のダイビングショップがあり、そちらはアットホームなサービスでした。(手作りカレーが絶品!)
昔々、スピアフィッシングからダイビングを始め、サルベージ等も行っていたという気さくなオーナーが経営する、こじんまりとしたショップ。

人工的に海底に神社を作ったり、イケスにマンボウ入れたりといったことはしておらず、数は少ないが、純粋に美しいポイントを売りにしている。
(伊豆に負けていないポイントがある)

シャワーもなく、閑古鳥が鳴いているものの、常連達が支えている。
ダイバー人口が減っているので、閉鎖ぎりぎりのショップが多い。
でも、また行くなら、そちらのお店かなー。

夏休み、終わってみるとあっという間ですね。
皆さまもよい夏をお過ごしください!

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視界良好、息、苦しい。。。

だんだん、暖かくなってきましたねー。
ところで、まだ寒かった数週間前に潜りに行ってきた時の話を。。。

寒空の中、砂浜野宿の1泊2日の旅でした。
場所は大瀬崎というダイビングのメッカで、スキーで言えば苗場のようなメジャーポイントです。
(苗場でテントを張っているようなものですね。)

今回は新作グッズを持って参戦!
水中メガネの特殊品、フルフェィスマスク!?

これは近所のダイビングショップのマスターにお借りしたモノ。
水中でも鼻から息ができ、しゃべれる、というもの。
マスクの口のところにレギュレターが固定されていて、マスクは顔全体が覆われて鼻からも息ができるのだ。

マスクをセットしてからはひたすらタンクの空気を吸う仕組み。
当然、シュノーケルも付いていないし、付けられない。

何も考えずにこのマスクを装着して、海に入ると水面移動が必要でした。(ビーチダイブです。)
おー。両サイドをストラップで留めてあるので簡単にはマスクは外れない。うげげ。

ジャブジャブ水面を泳ぐこと数分間。
はーはー、ぜーぜー。はーはー、ぜーぜー。
息が上がって肩で息をする。

ふと、空気の残量を確認するに、まだ潜ってもいないのに残りは160しかない。。。(酸素濃度34%のちょっとリッチな圧縮空気)
一人先に、エアが足りなくなったら嫌だなー、と思いつつ、潜行。

まぁ、ポイント自体はどうってこともなく、なんか皆はちっこいゴミみたいなウミウシ等を写真に納めていたがあんまり興味なし。
(黄色地に黒のピカチューとか呼ばれているウミウシだそうな。)

なんてやっていると、案の定、エアー残量が減っていく。
海底に沈められている熊のプ~さん像の前で記念撮影したあとは、残量25しかない。
(基本的にダイビング終了時に残量50は残すのが望ましいのね。)

その後も、皆さんはあっちいったり、こっちいったり。
のんびりとダイビングを楽しんでおります。
俺、残圧少ないんだよなー、と、残圧計が気になる、気になる。

そうこうしている内に、空気の出が渋くなる。
エア切れの特徴だ。
あと数呼吸できるか?

上空から皆にハンドシグナルでエア切れを知らせ、自分だけ浮上。
やばいと思っていたので、あらかじめ5mの深さのところまで浮上して一人勝手に安全停止をしていたのだ。(皆は十数m位のところ)

ある程度の深さにいると、浮上中に数呼吸できるのだが、すでに浅瀬に上がってきているので、浮上してもあまり空気は増えた気がしない。(まぁ、逆に急浮上しても大丈夫な深さなのだが。)

水面にあがったものの「く、苦しい。」
マスクが顔から外れないのだ!
ぐぅおーーー。周りは空気に満ちているのに息ができん!

なんたって、後頭部を2箇所のストラップでとめてあるのだから、簡単には、はずれない。
指で顔の横に隙間を作って、深呼吸。

ふぅ。
無事生還。

視界は明るく、鼻から空気が吸えるというのは、とっても楽。
だけど、これはボートダイビング向きですねー。
水面移動には向かない、ということがわかりました。
(ちょっと考えればわかるだろーー。)

そんなこんなでした。

ところで、友人の写真展があります。(ダイバーです)
美しい写真、幻想的な写真など、様々な写真が見られます。
3/12-23で横浜で開催されるようです。
http://tetsuphoto.blog51.fc2.com/

是非どうぞ。
(哲さん、ごめん。僕は行けそうもないのね。)

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花より団子

先週末、千葉の鴨川で沈んできました。
千葉で潜ったのは2度目。
前回は内房側の海に潜りましたが、今回は外房側。
内房側で潜ったのは2年前ですし、季節も違うので一概に比較はできませんが、あえて比較を。

特色がまったく違っていたのが印象的。
まず、内房のポイントは、とっても手を入れてある。
漁礁を沈めてあったり、自然のマンボウが見られなかった場合に帰りに寄って行く「マンボウのイケス」があったりする。
挙句の果てには、海底神社があって、お参りができる。
(「潜水安全」のお守りも売っている。売ってるのは地上で、ですが。)

反面、今回潜った外房のポイントは自然のまま。
自然の根をポイントにしてのボートダイブ。
今回は大潮ということもあり、濁りが入っていてそれほど透明度がなく、魚も余りたくさんは見られなかった。
アナゴとツノタテダイとかアジの魚群とか。

さて、アフターダイビングは。
内房のショップは営業的な色合いが強く、ドライな印象。
金額的にもそれなりの値段でした。
(あれこれ積算して、合計いくら、と言われたものの、なぜか領収書も明細書も何も発行されなかったので何がいくらだったのかよくわからなかったのを覚えている。)
ログ付けもそこそこにそれ程会話もなく帰宅したのでした。

んでもって、今回の外房のショップでは。
一言で言うと「美味しいダイビング」でした。

今回はたまたま「バーベキュー企画」だったということもあるのですが、皆さん常連の方々と和気藹々とバーベキューを楽しみました。
魚介類ふんだんのバーベキューには大人の手のひらぐらいのアワビが5匹ほど含まれていた。
他にも新鮮なアジやらイカやらいろいろいろいろ。

気さくな店主は漁業権を持っており地元漁師にも顔が広い。
漁業権どころか地元ではアワビの収穫量No1記録保持者だとか。
ビールも飲んで、料金はすべて込みこみでダイビング料金のみ!(ボートダイブ@7,000_×2本=14.000_ぽっきり)

うははははは。うまかった。(結局、海中景色よりも旨い飯?)

帰りにお土産として、ジプロック2枚渡されてアジ&イカを詰め放題なんていうサービスまであった。
(20cm位のアジ25匹とイカ1匹入った。)
普段はここまでではないにしろ、イベントのないときでも店主の自家製カレーとか、ちょっとした昼食などが振舞われるらしい。

環境に手間をかけるのか?人間関係に手間をかけるのか?
ま、金をかけなくても、人間関係が暖かい店はダイビングショップに限らずファンが多い。

スポットが面白い?ところは、観光地的に人は集まるかもしれないけれど、人間関係が希薄なところが多い。
(スポットが素晴らしくて、かつ人間関係も暖かく居心地がよいところは少ないですよねー?私の一押しはこちらですかねー。http://www.bigbluediving.jp/ ちなみに次点は佐渡島のショップです。)

人によって「好み」はまちまちですが、一通りのスポットを潜った後も何度も足を運ぼうと思うのは後者かもしれませんね。

ウミガメとの会話

Sun, 03 Sep 2006 09:55:19 +0900

さてさて、堤防ができて環境が変わってしまった海の話の続き。

熱帯魚のようなカラフルな魚達はいなくなってしまったけど。。。
ホウボウか、カレイでも、銛で突いてやろうと、いざ、海へ。
(昼飯は砂浜でバーベキュー。)

子供達とのーんびりと、魚を眺めて泳いでいるときは手に届きそうなところまで近づいてくる魚達。(たまに体にぶつかってくる。)

いざ、銛を持って近づくと、殺気を感じるのか、あっという間に逃げられてしまう。
ボーっと、魚を探して泳ぎ漂い、「よし、突いてやろう!」と思った瞬間、その気持ちが伝わったかのように逃げ出す魚。
彼らは人の感情や気持ちがわかるのか?(それにしても「よゐこ」の濱口は凄い!)

堤防とは反対側に泳いでいくと、まだ、コンブの林が残っていた。
ひとり銛を持ち浮かんでいると、左後ろから視線を感じる。
目の脇で大きなものがコンブの林とは違った動きをする。

顔を向けるとそこには大きなウミガメがこっちを見ていた。
しばし見つめあう。
ウミガメの眼って、なんだか「お爺さんの優しい眼」のイメージがする。
ウミガメの優しい眼と、マスクの中から覗きこむ好奇の眼。
見つめ合うこと、数秒間。(しばしの感動。)

甲羅にしがみつけば「竜宮城に行けるかも?」と思った瞬間、そのウミガメは沖に向かって一目散に泳ぎ去ってしまいました。

やっぱり、彼らは相手の気持ちがわかるらしい。。。

流れが変わって魚が消える

私は今年も千葉館山の親戚の家に1週間ほどお世話になってきました。

昨年もメールでご紹介した魚あふれる穴場の海で、ほぼ毎日シュノーケリングを楽しんできたのでした。
浜田という小さな砂浜は沖に岩場が砂浜と並行にならんでおり、天然のプールのような地形になっています。
そのため波が少なくおだやかで、それでいて岩場には魚影が濃い。
そんな地形のため、台風が近づいていても、岩場の内側の砂浜は穏やか。

小さな子供でも浮き袋をつければ、結構沖の岩場まで泳いで連れて行くことができます。
岩場の外側ではイワシやコアジの大群、内側の砂浜にはシロギスだのホウボウだのといった魚達がウロウロしています。

さて、今年は、というと。。。
何やら雰囲気が違う。
横をみると、この浜の隣には小さな堤防ができていたのでした。
(「HAYAMA KEIO」と書いてあるヨットや漁船などが繋留されていた)

潜ってみると。。。

潮の流れが変わってしまったのか、漁礁となっていた岩場が砂に埋もれている。
魚影が圧倒的に少ない。
岩場の紫ウニの団地は埋もれ、色とりどりのカラフルな魚達も姿を消していた。
居るのは、砂浜をうろつくカレイ、シロギス、ホウボウ、ハゼくらい。
(地味な色の魚ばかりです。ホウボウの羽根?は鮮やかな青ですが。。。)

残念であり、とっても悲しい。。。

近くにほんの小さな堤防ができただけで、これ程まで生態系が変わってしまうとは。
こうして、日本の海から、また一箇所、魚の楽園が減ってしまったのでした。

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