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更なる社会主義化?

日本の現在の社会主義体制を作ってきたのは自民党だと思っていました。

護送船団方式の金融業界をはじめ、零細や耕作意欲も低い農家も含めてまとめて面倒を見る仕組みだとか、およそ社会主義とも思われる政策を実行してきたのが自民党だからです。(自民党にはぶっ壊す人もいたが)

ところが、上には上がいたんですね。
中国やベトナム、旧共産圏の国々がこぞって資本主義を取り入れる中、逆方向に向かっているのではなかろうか?と今の日本の政府与党を見ていると思います。

いくら自由が良いとは言っても、ある程度の社会保障による再分配がないと暮らしづらいのはごもっともです。
もちろん社会というのは、助け合いがあるからこそ安心して生きていける。

明日、僕も交通事故で半身不随になって働けなくなるかもしれない。
誰にでも起こりえることだし、それを恐怖に感じていたのでは社会生活はできない。

そんな時でも支え合うのが社会であり、国家だろう。
それは間違いない。

でもさ、一括りに「低所得者」っていう人を一緒くたに救済していくのっておかしくないか?って思うのよ。
起きている時間のほとんどを仕事に捧げ、必死に働いて受け取った給与からは税金や社会保険がガッポリ引かれ、住宅ローンや教育費を引いたら、何も残らない高額所得者って、この国にはかなりの数がいると思う。

そして、わずかに残ったお金を使おうと思うと、消費税も上がるらしい。
銀行に預けておいても、たまーに時間外にお金を下ろした1回分の手数料を利息で稼ぐには数十年かかる。
そんな利息にももちろん税金はかかるし、そうして残ったお金を子供相続しようとしたらそこでも税金だ。

そうして集めたお金が何に使われているのか?

「障害者」や「失業者」に保障するのはよいと思う。
でもね、「低所得者」全員の生活を何故保障せねばならないの?

マイナンバー制を導入すると、世帯としての低所得者に現金給付もできるという。
取らないだけでなく、もらえちゃうのね。ありがたし。だね。
(マイナンバー制の話は個人情報保護の話とも大きく関係してくるので、これはまた別途。)

でもさ、毎朝、必死こいて満員電車に乗って、額に汗して、我慢して、頑張っちゃうと、そんな"給付"はもらえなくなるらしいので、これからの若い人は、なるたけ働かない方が得ですよ。
人一倍知恵を絞って、人一倍頭を使って、なおかつ人一倍働いて、必死に稼ぐと、懲罰的な税金も喰らうし、年金も減額したり、召し上げられたりすることも検討中らしい。
だから、頑張っちゃ駄目だよ。

必死に1番を目指す奴って馬鹿だよねー。
自分から苦しんで懲罰受けに行くんだからさ。

もっとさ2番や3番すら目指さないで、中の下あたりを目指すのがよいよー。
喰えなきゃ、沢山稼いだ奴から巻き上げて、再分配するからさー。

という未来を、民主党は国民に示している様に見えてならない。

子供手当や減税を訴えて、政権を取ったんだよね?
たしかあの時の選挙では。

もう、これ以上、この国を壊さないでください。民主党様。

あ、ちなみに僕は「金を稼ぐ」ということは「社会からの感謝の対価」であると思っているのですが、その考え方は間違っていますか?民主党様。

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日本全国裏路地砂利道化計画!

民主党はまんまと消費税を争点にすることで、政治と金問題と普天間問題から、世間の話題をそらすことに成功しましたね。
昔ながらの政治手法らしい、ずるいやり方です。

まぁ、支持率は下がっているとは言え、政治と金の話や普天間の話を引きずって選挙戦に突入していたら、ジリ貧だったでしょうから、それから比べたら民主党にとっては大いに成功と言えるのでしょう。

そんな思惑にまんまと乗せられた一部のマスコミは、明日にでも増税するのか?というようなムードにまで加熱している報道すらあります。

そもそも、増税する前にやることはないの?というのが、多くの国民の声ではないかと思いますが。
その一環として「事業仕分け」なんかが一定の評価を受けてきたんですよね?
(内容、手法に問題はあれど、その方向性は良いと思う。)

「税金の無駄をなくす」って、どうやったらよいのでしょう?
コスト削減の効率的、効果的なポイントってどんなとこでしょう?
今日はそんな話。

・大きなものから削減する
・継続的なものを削減する
ズバリ、削減の2大ポイントは、これでしょうね。

まず、大きなものから削減するのは当たり前ですよね?
八百屋でネギを5円安く買うことよりも、新車買い替えのオプション品をひとつ削って10万円安くした方が、家計にとってより効果的な節約になる。
毎日、毎日、1円単位で切り詰めつつ生活してて、パチンコで3万円すってしまう、なんていうのは良く聞く話ですが。。。俺?(汗)
3万円なんてネギやダイコンの節約の、数年分だったりする(涙)

100億円単位でかかるダムの建設をやるのかやらないのかを見直す、というのは、その意味では着目点として正しい。
この「大きなものから」は見た目のインパクトもありニュース性も高いので、盛んに報道されるところです。

ところが、本当に効果的なのは2番目の「継続的なもの」に手をつけることだと思います。
いわゆる1回だけのイニシャルコストと言うのは、どんなに大きくてもその時だけです。なので、翌年はまた新たな対象を探して対応していかなければ効果が続かない。
しかし、ランニングコストに手をつけると、その効果は何年にも渡って持続する。

50億円の箱モノ建設をやめるのと、50億円の道路維持費を40億円に削減するのでは、10年単位で見た時の効果は歴然と違ってきます。

そんな観点でこの国を眺めてみた時にふと思ったのは、日本全国津々浦々、どんな僻地であっても路地裏まで舗装されている事実。
世界中の国々の中でも、自国全土をすべてアスファルトで固めている国はないのではないでしょうか?
都市部はともかく、地方に行ったら幹線道路は舗装されてても、裏路地は砂利道とか、土の道が多いというのが普通だと思います。

これって、敷き詰める金額だけを言っているのではありません。
維持費が膨大ではないか?と思うのです。
もちろん市道、県道、国道と管轄はそれぞれかもしれませんが、税金には変わりありません。

領土のすべての地域において、人の住むところはすべてアスファルトで固めてしまい、かつ、それを綺麗に維持しているのだから、税金が高いのは、当たり前なのではないでしょうか。

アスファルトって、放っておくと結構痛むんですよね。
夏は高温で柔らかくなり、ダンプが通ると少しずつわだちになる。
冬は裂け目に入った水が凍り、裂け目を広げる。
雑草がヒビを広げ、アスファルトを上に捲りあげようとする。

昔、カンボジアに陸上自衛隊が道路建設に行ったことがあります。
その数年後、まさに日本が建設したバッタンバンあたりに行ったことがあるのですが、それはもう、悪路で、平均時速20km/h程度でしか走れませんでした。(穴だらけでした。)
なぜ、そうなのか?

アスファルトの道路は維持費がかかるんですね。膨大な。
砂利道の方が建設はもちろん、どんだけ維持費が安いか。

機材一つを考えたって砂利道なら追加の砂利をトラックで運んで敷き固めればよいだけので、特別な器材は不要。
アスファルトとなると、材料代も段違いですし、アスファルトを熱して溶かして平らに延ばして、と、工事の各工程でそれぞれの作業に対応した機材が必要になる。
そら、金もかかりますわなー。

アスファルトをやめて砂利道にすれば、ヒートアイランド現象も緩和されるでしょうし、なにより道に日光や水や空気が浸み込む。
アスファルトの下って、死の土地なんですよね。
陽は入らず、酸素も遮断され、水も浸み込まない。
それが砂利道ならより自然に近い。
最近の、水が浸み込むアスファルトなんていう高価なものを使わなくたって、場所によっては砂利道で良いと思うのですよ。

さらに、よく言われている、効率の悪い工事の例。
水道管工事と下水道工事とガス管工事と電話線工事がバラバラで実施されるという話。

アスファルトを切って、穴掘って、水道管の入替え工事をして、その部分を埋めてアスファルトを施し、白線ペイントをする。
その数週間後、同じ所で下水道工事がおこなわれる。
その都度、アスファルトを切って掘って埋め直して、ペイントし直して、、、なんていうことを繰り返しているのが現状。

まとめて工事しろ!って良く言うけど、要件が違うと纏めるのはたしかに難しいかもしれない。
市内全域の老朽化した下水道管の取替工事を連続的に実施するのと、新築住宅へ伸ばす水道管工事。それにガス会社の定期メンテナンスに伴う工事を総合的にスケジュールして一度の工事に集約するのは難しいだろう。
(発注元も異なり、受注先、施工先もすべて別々だから。)

だったら都度のコストが下がるようにしてしまえば、大きな問題ではなくなる、という考え方。
砂利道なら毎度の修復も、アスファルト舗装ほど金はかからないのだから。

もちろんデメリットもある。
乾くと埃がたつし、自転車や車はガタガタと走りづらい。
雨が降るとぬかるむ。(だから昔は皆、長靴を履いていた。)

でもさ、住宅街の中なんて、砂利道にした方が車もスピードを出せないし、逆に良いかもしれない。
(飛び石で歩行者が怪我をする?んーーないとは言えないね。)

昭和35年頃は、新宿の駅前も砂利道だったんですよね。
東京オリンピックの前は、山手線の内側くらいしか舗装されていなかった。
だからさー、そんなに大昔の話ではないんですよね。
東京都内でも、僕の子供の頃は、道の脇には「猫じゃらし」が生えていましたもの。(35年前の杉並区ね。)

必死に働き、稼いだ金を税金として納める。
僕は高額所得者ではないけれど、高額所得者は懲罰的な税率の税金を支払う。
そうでない我々も、なけなしの金を支払う。
それに見合ったサービスを国が提供し続けられないなら、国民は徐々に海外流出していくでしょう。

息子や娘には「ごめん。父さん達の代や、その上の代の借金で、この国は火の車。到底まともな方法では返しきれない。いずれ君達の代でそのツケが回ってくる。今のうちに語学を勉強して海外に移住して父さん達を呼んでくれ!」等と都合のよいことを言ってます。

Twitterで一部の政治家や評論家の話を読んでいると、所得税の累進課税を元に戻す方向の意見も結構多い。
その当時、人材の海外流出がなかったのだから、今、同じ税率に戻したって大丈夫、という理論。

昔と今は違う。
20年前の金持ち老人達は若い頃に海外旅行なんて行ったことがある人は少ないし、移住と言うとブラジル移住みたいなイメージが強かった。

しかし、今は違う。
別に金持ちではなくても、1度や2度の海外旅行は行ったことがある人は多いし、海外に住む日本人の話を聞くことも多い。
留学経験やワーキングホリデーで海外で生活したことのある世代が、子を持ち、親の世代になり始めている。
そんな背景の中、たいしたサービス提供もできない国が増税すると、どうなるか?
当然、目端の効く小金持ちから、海外流出していくでしょうね。

そもそも税率が高かった頃は、皆、未来に期待を持っていた。
まだ見ぬ"21世紀"を心待ちにしながら、多くの国民の生活は日々向上していて、未来が楽しみでもあった。

そんな未来への希望なんていうものは、今はない。
むしろ、この国には、未来への恐怖が浸透している。

ポジティブな未来が想像できるなら人々は借金してでも欲しいものを手に入れるし、未来への投資をする。
夢が持てないのなら、まずは負の連鎖を断ち切ることから始めなければならない。

それにはまず、血液の流出(財政赤字)を止めること。
収入を増やすことも大事だが、まず、支出を減らす。
つまり、小さな政府にすることが必要。

スリムな国スリムな地方自治を目指すには、国民が求めるものも変化していかないといけない。
一部は今より不便になるし、今受けている恩恵がなくなる部分もあるかもしれない。

たとえば「日本全国、砂利道化計画」実践するといくらくらいの予算が削減できるのだろうか?
イニシャルコストとランニングコスト合わせると、結構な金額になると思うんだけどなー。

もちろん、砂利道の話は一つの例でしかありません。
そーゆー節約をした上で、必要なら増税を考えるべきぢゃないのかなー。
民主党さん、消費税を選挙の道具にしちゃ、駄目だよ。

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本当は「由紀ザウルス」なのか?

高速料金の上限1000円が、来年の6月で終わってしまうらしいですね。

スタート時には2年間実施予定との事でしたが、政権が変わったので致し方ない、というところでしょうか。

こういう金の使い方は良いと思っていたのですが。。。
地方に訪れる人の総数が相対的に増えるし、人が動けば金が動く。
実際に税金を投入したそのものズバリの金額の数倍以上の経済効果が見込める。(箱ものの建設や直接的な減税の場合、その金額と同額の効果しか見込めないわけですが、呼び水になるような使い方だと、レバレッジが効いて、使った金額の数倍の効果を発揮する。)

6月以降導入される制度としては、民主党が公約にも掲げた高速料金無料(公約には一部無料なんていう文言はなかったが。。。)にし、それ以外の区間は車種別に上限金額を設けるとか。

長距離を走る場合は結構得になる制度だと思うので、運送業界としては歓迎でしょう。
ただ、車種による区別というところがちょっとひっかかります。

例えばこの車種による区分で「軽自動車」というカテゴリーの車って、区分自体が歴史的経緯の遺物ではないのだろうか?と思うのです。

規定では、排気量が660cc以下で、大きさが規定以下のものが軽自動車というカテゴリーです。
排気量が小さいと、なんで税金が安くて済むの?
 →排気量が小さくても舗装道路は痛むし、排気ガスも出る。まぁ、
  相対的に痛みが少なく排気ガス排出総量が少ないという意味では
  多少の意味はあるかなー。
なんで、車庫証明が要らないの?(都市部では届け出が必要)
 →普通に1台分の駐車場所が必要だと思うが?
なんで、事業用でも2年車検なの?(普通貨物は1年車検)
 →軽自動車だと故障率が下がるという事はありえない。

そもそも、日本に車というものが、ほとんど普及していなかった頃、いろんな優遇策を使ってまずは小さな車から普及させようとしたのが軽自動車の始まりと言われている。
その頃とは、完全に状況は違うのに、制度だけは残っている。

この軽自動車というカテゴリーを、エコカー的なカテゴリーに移行してはどうか?と思うのだ。
車検時に燃費計測をしてリッター15kmとか20km以上走るものをエコカーに認定する。(ちなみに、我が家の登録10年経過車はリッター5kmしか走らない。アンチエコですなー。残念。)

このエコカー認定を受けると、現行の軽自動車と同様の税率とか高速料金の適用を受けられるようにする。(どの程度、軽減するのか?は、議論して決めればよい。)
多くの軽自動車は燃費も良いので結果的に既得権も守られるし、このようなカテゴリーにすればエコカー減税などという後付けの暫定的な仕組みにしなくても良い。

このカテゴリー分けなら、ハイブリッド車もみなエコカーのカテゴリーに入るだろう。
(排気量とか車両重量は関係なく、燃費が良いものがエコカーだ。)
リッター30km走るなら、更に税金半額、とか。。。

ガソリン代も安いし、税金も高速代も安いなら、車体価格が多少高いハイブリッドも、もう少しは普及するのではないだろうか?そうすると、CO2の排出も少しは減るだろう。
ハイブリッドカーが売れれば、メーカーもハイブリッドカーに更に力を入れる。

10年後20年後に、技術の世界で世界の主導権を握るには、徹底的に強みを活かした産業構造を作っていかねばならない。
その道を示し、それをアシストするのは政治だ。

多額の税金を使って、車などほとんど通らない裏路地までアスファルトを敷き詰めるのではなく、次世代を担う産業に税金を投入していく事が、明日のこの国には必要ではないのだろうか?
(世界中を見回しても全国の裏路地まで舗装してある国はない。税金をばらまき過ぎだ。田舎の裏路地の舗装を完璧にするより次世代を担う若者への教育体制を整える方が有効だと思うのだが?違うだろうか?)

それに、砂利道の方が埃は立つけど地面に水も浸み込むだろうし、環境にも優しいはずだ。アスファルトでふたをして、日光も当たらずに水も浸み込まない土は、死んでいく。
土のない都会は真夏の暑さも尋常ではない。ただ暑いだけではなく嫌な暑さがこもる。(土の上なら気が狂うほど不快な暑さにはならない。)

川だって、コンクリで固めてふたをしたら、ドブに変わっていく。
自浄作用がなくなり、臭くなるのでさらにふたをする。。。
そんな悪循環をどっかで止めないと、いかんじゃないだろうか?

鳩山さん。
選挙に勝って政権を取るために、減税を掲げ、当選したら財源確保の為に方針修正。
国民にとっておいしいところだけ公約にかかげ、実際に実施する際には実質的に骨抜きの政策になってしまっては、意味がないのですよ。

理想を掲げました。いざ、実現するには、無理がありました。なので、修正します、ということは、往々にしてあり得る。
それが悪いのではなく、趣旨一貫したポリシーを崩すことのない修正が必要なのだ。

目先の問題解決をするにも、筋の通ったポリシーに照らして優先順位をつけ、重要度を判断して対処せねばならない。
(小泉元総理が人気があったのは、そのポリシーの好悪善悪は別として一貫した主張がある、ということが人気につながっていたのではないだろうか?)

ここで言っているのは「国民の為の政治」とか「友愛の精神」なんていう、当たり前の理念の話ではなく、その理念に基づいて何をするのか?という具体的なポリシーが必要だ。

例えば、国民のための政治をするには、まず、財源確保せねばならないという話がある。
そのための一つの方法としては、まずは景気回復を優先する、という考え方がある。
そこで、これまでのバラマキ型の政策には別れを告げ、未来の理想の日本像を示し、目指す方向で税金を使う。とか。

10年後の日本の姿を明確に示し、使う金は使い、効率的でない過去の遺物は削減する。(その方向付けは行政にはできないことで、それをやるのが政治なんじゃないの?)

民主党政権発足後、100日経って見えてきたのは、これまでの政策運営に対する野党的な批判から発生する事業仕分けであり、未来展望については語ってくれないということ。
これまでの長い自民党政権で溜まりに溜まっ膿を出すのには良い機会だが、「クラッシュ&ビルド」のビルドの部分をどこかで示していかねば、この先の政権運営は難しくなってくるだろう。

長期政権がもたらした、世の中のゆがみを直すには、まず壊すことが必要。
では、壊した先には何があるのか?(廃墟にしてはならないわけで。)

新しい日本を作るために壊すのであって、壊しっぱなしではただの怪獣だ。
がぉーーー。

機密費とか~密約とか~

ニュースでは、鳩山政権発足後の「官房機密費」の支出情報を、開示しないのは不当として、「政治資金オンブズマン」のメンバーが国に不開示処分の取り消しを求めて大阪地裁に提訴するとのことです。

そもそも、民主党は「税金の使途をすべて明らかにする」と言っているので、方向としてはそういう方向なのでしょうけども、現実問題、それで国家運営ができるのか?というと、大多数の意見は否でしょう。

だいたい、外交上の機密というのは、当たり前に必要なものであり、それをその都度、全て公開していたらどんな政権でも3日ももたない。
内閣調査室の支出をすべて公にして、外交機密費をすべて公にすることが国益にかなうとは、到底、思えません。

全て丸裸にして問題ないほど、お役所仕事的な支出しかしない政権であるならば、そんな政権は国際外交上、諸外国に対抗できるわけはなく、美しい理想を唱えるだけでは、現実には貧乏くじばかり引き当てる国になってしまう訳です。
よって、機密費は機密とすべし。と思う。

ただ、一定の歯止めをかけねばならない。
どうするか?

何のことはない、30年後、50年後に全てをきれいに公表すればよいと思うのです。
後世に自分の行った行為がジャッジされると考えながら、税金を機密に使えばよい。
機密のレベルによって、公開するまでの期間の長短を定めればよい。
ただ、それだけ。

外交報償費や捜査報償費が政治資金に使われている、なんていうことはないとは信じていますが、今回話題になった官房報償(機密)費は結構ひどいらしい。(通称機密費とはこの国には3つあり「官房報償費」と「外交報償費」「捜査報償費」がある。官房報償費は内閣官房長官に委ねられた機密費。外交報償費は外務省、捜査報償費は公安委員会が委ねられている機密費です。)

この官房報償費の使い道は元官房長官の塩爺がテレビで暴露していたところによると、マスコミ懐柔に使ったり、野党に配ったりされていたらしい。こりゃ、ダメだろ。。。

しかし、それを暴くために昨年度使った機密費の内容をすべて包み隠さず公表せよ、というのは無理のある話です。
例えば、内閣調査室の費用は官房報償費から支出されているわけで、そのほとんどは国益の為に使われている、はず。。。

機密費の問題と根っ子は同じかな~と思うのは、密約の問題。
沖縄返還の密約だって、密約がなかったら領土問題なんて簡単には決着していなかったかもしれない。
(もちろん歴史上の事実を、もし?○○ならば?と仮定することはできないけど。。。)

その為に数百万ドルから数億ドルの支出を密約したとしても、その判断の良否は、後世の人がすればよいと思うのです。
実際、政治的な判断がよかったかどうか?なんて、何年とか何十年も経って、初めてわかるものだろうし。

そこで重要なのは、いずれは全てを公開するというルールの存在。

数十年経つうちに「機密文書は保存されていません」は有り得ない話で、公開する期日をきちんと定めて、きちんと保管する。
現在は公開するルール自体がないため、機密文書の存在有無すら、管理がされているのか、定かではない。
永遠に公開する必要のない文書を保存する意味はあるのか?という議論にもなるわけで。。。

あのアバウトな米国人ですら、機密はいずれその多くを公開するというルールにのっとって、それなりにうまく運営している。
あのケネディ暗殺にはCIAが深く関与していたと一部では囁かれていますが、そんな真相も2039年には、明らかになるかもしれない。
ウォーレン委員会の報告書の関連文書が、2039年には公表される予定になっているからだ。
(ウォーレン委員会の奇妙な報告書の関連文書が明るみに出れば、いかに報告書が、辻褄合わせの強引な論法ばかりだったかが、明確になると言われている。)
もちろん、その時に、関係者は一人も生きてはいないだろうが。
歴史には検証が必要であり、裁きが必要という考えではないので問題はないと考えるわけだ。

国際政治には寝技も必要だろう。(暗殺ではなく)
アラブやアフリカ諸国との交渉は、袖の下を一円も使わないでは、書類すら受理されない。
(受理どころか申請書類すら揃わないだろう。)

世界中、どこでも、情報は無料では集まらないし、領収書等は取れないケースが多いだろう。
そんなもんは秘匿すべきものだし、その関係者が鬼籍に入った後に公開されれば、それで良いのではないか?

自分の孫が後ろ指をさされない金の使い方をすればよいだけなのだ。
「じっちゃんの名にかけて」ではなく、孫の名誉を傷付けない仕事をしましょうよ、という話は悪人の心にも一定のブレーキをかけると思うのだが。。。どじゃろ?
(過去の機密費をさかのぼって公開したならば、「DAIGO」あたりは恥ずかしくて街を歩けなくなるに違いない。。。)

少なくとも今のルールだと「官房報償費」は、自由に使えるお小遣いに近いが、数十年後に公表されるようにするだけで、一定の歯止めはきくようになる、という話でした。。。
ちゃん♪ちゃん♪

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民主党崩壊前夜?!

すごいですねー。
速報を見る限り、民主党の圧勝のようですね。
というか、自民党の惨敗。。。

今後、2年ないし4年間は民主党の政権ということでしょうか。
ここまで圧勝するとその後の政治的成果を確実に求められる。
与党として1年生政党が、どこまでできるか?

今回の選挙では、順風に乗ってとり急ぎで立てた候補も多いと聞いています。
そんな有象無象(失礼?)を束ねつつ、数としては最大の与党として、官僚を動かし日本という国を操縦せねばならない。
(政策は数からは生まれない。)

政権半ばで投げ出すようなことがあると民主党の崩壊に繋がる。
阿倍さん福田さんの二の舞にならないことを祈ります。
(細川政権を思い出してしまったりして。)

今の日本の状況は、相当な牽引力のある政治家が引っ張らないと、変われない、と思う。
そういう意味では、非常に難しいタイミングで政権を預かる事になった。
強力なアイデンティティーを持った強い指導力を発揮しないと今までのこの国のマイナスの流れを一蹴することは難しい。

しっかし、
この国の国民性として、右が良いとなると皆、右に流れる。
左が良いとなると左に流れる。
民主党が良いとなると、皆、民主党の方を向く。
そんな選挙で出来上がった政権。

国民が選んだ政権です。
早急に結論を出すことなく、期待しつつ見守りましょう。
(次の選挙で民主党惨敗、などということにならないことを祈って。。。)

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怒っているから噴火するのだ!

かつて、これ程までに政治の世界が情けないレベルにあったことが、この国の歴史においてあったのだろうか?
新聞やニュースを見るのが、本当に嫌になります。

記者数十人の前で語った話を憶えていないとか、何千万ももらっておいて、誰からもらったかわからないとか。
そんなことがあり得るはずがないっしょ。

寄付をしているのは民間企業であり、民間企業は自分が必死に汗水たらして獲得した金を、匿名で寄付することは絶対に有り得ない。(絶対に、だ。)
そんな会社がもしあったとしたら、株主が許さないし、それ以前にそんな経営なら、とっくの昔に倒産れているはず。
むしろ、そんな金を有効活用してきたからこそ、あの会社は存続している訳だ。

民間企業が寄付をするなら120%確実に出所を相手に伝える。
公表するかしないかは別として(違法なら公表はできない)相手には確実に意図を伝えなければ意味がない。
意図が伝わらないなら、絶対に寄付はされない。
営利企業は何かの見返りを期待せずに寄付をすることは有り得ないのだ。

環境保護に寄付する場合でも、消費者に環境保護に気を使っている会社である事とをアピールする訳だし、地雷除去に寄付したら、これも確実に企業イメージが上がるような宣伝に使う。(←最近の企業はスマートだから、ホームページにちょこっと宣伝したりするだけだが。)
いずれにせよ、それを消費者に伝えるために寄付をするのだ。
余った金を捨てる会社はない!

さて、では政治家に寄付するというのは何を目的にしているのだろうか?
ましてや、一般に公表されない金を寄付(この場合は献金)していた場合はどうなのか?
隠れ蓑を使って献金したわけだから、「我が社は民主党を応援します」と公言しようとした訳ではない。つまり、世間へのアピールではない。
すると残った答えは「利権」以外にありえない。
(税金対策なんて馬鹿なことは言うなよ。ひっぱたくぞ。)

そんな小学生でもわかるロジックをごまかせると思っているのだろうか?
これはグレーではなく、黒です。真黒です。
(どこもやっている、という話ではない。バレたら黒なのだ。)

自主的に入院したり、記憶にございませんなどと言っている場合ではないのに。

こうしている間にも、テポドンには燃料が注入され、日経平均は最安値を更新し、失業率は上がっていく。
ドル本位制も岐路に立たされている今、アメリカのクズ国債をどれだけ買う約束をしてきたのだろうか?(中国のように、既に多量に保有している米国債を交渉のカードとして使うべきだ。)
とっくに破綻している年金制度を棚上げし、時代錯誤の公共工事に頼った景気対策は堅持する。
だから、桜島も怒っているのだー!

「埋蔵金を使えばよい」と能天気なことを言っているが、何が埋蔵金だ。
これは元はれっきとした税金であり、集めた税金を地方公共団体に貸し付けた利息の市場金利との差額なわけだ。
今は低金利だが、いずれ高金利の時が来る。その時には逆ザヤになることがわかっているのに、その時に備えるのではなく、まるで余剰金のように使ってしまう。

先日、テレビで役人が言っていた。
「高金利になり逆ザヤになったら税金が投入されることになるでしょう」って、涼しい顔して、お前ら誰の金の使い道を相談しているんだ?

さて、一方、国民は?
今、恩恵を受けている60代以上の方々の投票率は高いものの、これからの時代を担う若者の投票率は非常に低い。
普段引き籠っていても、選挙にだけは、行け!
選挙に行かない奴は文句を言うな。
だから若者の意見は国政に反映されないのだ。

と、言いつつも、投票したいと思う政党はない!
本当に、一度、ぶっ壊れないとこの国はダメかも知れない。

産めや増やせやの年金改革

Wed, 24 Aug 2005 23:42:56

テレビをつけると世間は「選挙、選挙」で盛り上がっています。
発端は自民党の内紛ということで自民党ばかりがクローズアップされていますが、各党共にそれぞれ皮算用を働かせているようです。

そんな中、どっかのテレビ局が(どこだか忘れた)有権者500名に選挙に関連してどんな項目に関心があるかのアンケート調査を行ったところ、ダントツの第一位は「年金改革について」でした。

でも、あんまり「年金改革について」を喋る議員はいませんね。
有権者の関心と選挙に勝ち抜くことは別物ですからねー。あーやだやだ。

各党共に「年金一本化」とは言うものの、実際に「あー、それなら大丈夫そうだな。」と、思えるような案は出てきていないというのが現実です。

年金改革、、、あなたならどんな年金システムなら安心して支払いますか?

こりゃ、むずかしいですねー。
一旦、金を集めて、再分配というのはどんな仕組みにしたって効率が悪い。
よっぽどうまく運用して事務経費くらいはまかなわないと、集めた分よりも少なくなるのはあたりまえですから。
ということは、究極の合理的選択は「廃止」ということでしょうかね?
しかしねー、それも極端な話で。

こんなのはどうでしょう?
今の年金制度を一旦破綻させて、一から作り直すというのが前提ですが。

自分の支払う年金額が自分の親の受取額になる、というルールで運用します。
つまり、その人の子供が支払う額だけ、年金がもらえるという仕組みです。
(今のままでは一人の若者が数人のお年寄りを養うようになってしまうわけですから、それに比べたら支払う人にとっても大きなメリットがあります。)
運営費については、独立行政法人か何かを設立し、基金運用益で運営していくことにすれば、集めた金が目減りすることも少ない。

子供がたくさん年金を支払っている人は、自分も年金をたくさんもらえる。
あるいは子供がたくさんいる人は、子供達の支払った額の総額がもらえるのでたくさんもらえる事になる。
支払う方としても、自分の親が受け取るのであれば、支払うのが嫌だという人も減るではないでしょうか。

では子供のいない人はどうするのか?
この場合は年金を受け取れません。

ま、今の世の中、子供一人を育てるのに数千万円はかかると言われているのですから、子供がいない人は、その分、金銭的にも恵まれてきたわけで。
生活ができないとか、というレベルの場合は別の生活保護などの政策で対応すれば良いのです。
(生活保護も、仕事のできない老齢の方や障害者には手厚く、好きな仕事がみつからないから働かない とか、そーゆーわがままな人には、薄くしか支給しないよ。)

これで少子化問題も一気に解決だー。
こんな制度なら、10人兄弟の家庭を築けば親としても老後は安心ですねー。
(人口減少はイコール国力低下につながるのですから、国はもっと真剣に考えねばいけないのにねー。)

安全と危険の境界線

Date: Mon, 26 Jan 2004 01:18:15 +0900

つい先日、自衛隊の先遣隊がイラク入りして、即座に出された報告では「現地は安全である」とのこと。安全って、何をもって安全と言うのでしょう?

本当に安全なら報告の翌日(翌々日?)に警察官が自動小銃で殺害されるなんていうこともないでしょうし、自衛隊がわざわざ行く必要もない。

そもそも安全という言葉は、絶対評価の言葉ではなく相対評価の言葉です。
「好き嫌い」とか「良い悪い」と同じです。
安全であるという言葉の意味はイラクの他の地域よりは安全?かもしれませんし、ソマリアよりは安全?かもしれません。
あるいは去年よりは安全?という意味かもしれません。

結局、今、国会や防衛庁であれこれ論議されていることって言葉遊びでしかない。
簡単に言えば、その目的はどうやってお墨付きを与えるか?だけ。

娘を持つ日本人の親は門限までに娘が帰ってくれば安心している。
しかし、アメリカ人の親は外出中の出来事を根掘り葉掘り聞いて行動を理解して初めて安心する、という話を聞いたことがあります。
そんな国民性が出ているのかもしれません。それが日本の社会性ですかね?

許認可にしても融資にしても書類さえそろっていれば日本の社会は安心する。
しかし、アメリカなどの社会で融資を受けようと思うなら書類はそろっていなくても中身がしっかりしているかどうかで融資が実行されることもある。(だからベンチャーキャピタルは日本では、はやらない。というか機能しない。)

ちょっと話が広がりすぎましたが、この国でもそろそろ建前と本音の世界は卒業し、本質を見極めて判断してはいかがでしょうか?

ずぶの素人である私でさえ、一歩海外に出れば、世界中に撒き散らされたロシア製やアメリカ製の自動小銃からロケットランチャー、手榴弾など簡単に手に入れることができます。(地雷や銃剣なら夜店で買えます。)
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/bomb.html
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/shoot.html
ほんの何ヶ月か前まで戦争をやっていたイラクという国(今も内戦中?)でなら推して知るべしです。

知り合いにイラクに仕事で赴く人がいます。
生命保険の申込書を前にして悲痛な表情。
本当に必要なのは書類上の安全宣言ではなく、テロに巻き込まれないための知恵やテロに巻き込まれた時の対処方法ではないでしょうか?(レストランでの座る席は?移動にはどんな手段で?どんなルートを?民兵に賄賂を強要されたらどうする?車両で移動中に前後を乗用車ではさまれたら?銃声が近くで聞こえたら?群衆に取り囲まれたらどうする?etc.etc.)

自衛隊ですら正当防衛しか認められない状態では、戦場(私は内戦状態だと思う)になど向かわせるべきではありません。きちんと法整備を行い、赴く人々が任務に専念できる状態を作らねば、新たな悲劇が生まれるだけではないでしょうか?

民間人であっても戦場やその周辺に慣れた人は皆、自分の身を守るための武装はしています。(常識です。)
日本から赴く民間人で、現地で武装しなければと思う人が何人いるでしょうか?(イラクなど多くの国では、ちゃんと登録すれば合法的に武装できます。)
もっとも、武装してもきちんと使いこなせなければ、むしろ自分の身を傷つけることになってしまいますが。(銃の安全装置の構造を知ってますか?)

自衛隊が現地で造るであろう道路や橋、学校など。それを待ち望んでいる人もたくさんいるのは事実です。そして近い将来、貧しいながらも希望に目を輝かせながら学校に通う子供達の姿も想像できます。

しかし、この日本という国にとって、先にやるべきことは山積されています。

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