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仮想通貨「リブラ」は、なぜ強烈に反対されるのか?

フェイスブックが中心となって推し進める仮想通貨「リブラ」

この仮想通貨に対して、アメリカ連邦準備銀行FRBやトランプ大統領が強烈に反対している。
何故なのか?

政治の世界の話では、何事でもそうなのだが、正面から大声で反対する建前の部分だけではなく、その裏に潜む真因を理解しないと見誤ることになると思う。

基軸通貨アメリカドルの既得権益の上に立つ人達には、仮想通貨「リブラ」を許すことはできないだろう。
何故なら、基軸通貨の地位を脅かす可能性があるから。

基軸通貨であることのメリットはたくさんあるが、それらメリットを失う可能性があるから。

まず、基軸通貨である米ドルは、世界中の自国通貨の弱い国で流通し、タンス預金されている。(ベネゼエラとかソマリアとかギリシャとか南アとかトルコとか。。。)

なので1国だけで保有されている他の通貨とは発行量がべらぼうに違う。
よって、米ドルはいくら発行してもハイパーインフレにはなりにくい。
言い方を変えると、米ドル建てなら国債も発行し放題なのだ。
(借金し放題の国は世界中でアメリカだけ!)

一方、世界の通貨流通では、SWIFTという銀行取引制度の中で、世界中の通貨は一旦ドルに変換されて相手国に送られる。
これこそが、基軸通貨のメリットの最大の部分であり、世界の金融の根幹を握ることにつながる。

米ドルの流れを把握するだけで、世界の金融の流れをつかむことができてしまうのだ。
もう一歩進めて言うと、SWIFTから除外されると、その国の通貨は国際的な価値を失うことになる。
SWIFTから除外されると、自国通貨の経済圏だけで生きることしか、できないことになる。
物々交換以外の方法で、貿易ができなくなるのだ。。。唖然。

つまり、米ドル以外の各国の通貨を持つ国は、SWIFTから除外するという脅迫にはあらがうことができない。
これは、絶対的とも言える力だ。

ところで、この既得権益を持つ、米ドルを握っているのは誰か?

よく勘違いされているのは、米ドルを支配しているのはアメリカ政府じゃないの?という勘違い。
米ドルの発行や流通を制御しているのはアメリカ政府ではなく、連邦準備銀行FRBだ。
FRBは、政府機関ではなく、ただの民間銀行ですからねー。

その米ドルを支配する民間銀行をさらに支配する、一般企業で言う株主に当たる人たちは誰なのか?
これがロスチャイルドとかロックフェラーという人達なわけです。

これだけ強烈な力を握っているからこそ、国際金融の話にちょいちょい顔を出し、その中には都市伝説が多く含まれるものの、世界を動かす一翼となっていることは事実です。

ちなみに、日本銀行の55%の出資者は日本政府です。
なので、日本円を発行する日本銀行は、日本政府経営の銀行と言ってよいでしょう。

さて、一方、仮想通貨「リブラ」を使えば、その国際送金にはSWIFTは不要になります。

世界中のあらゆる場所のあらゆる通貨をごく短時間で(既存のSWIFTだと1~2日)ごく低料金で(SWIFTだと数千円)送ることが可能になる。

つまり、フェイスブック社が、国際金融における大きな権益を握ることになりかねない。

もちろん、基軸通貨のすべての役割がすぐに「リブラ」に置き換わるわけでもないし、そうなることはないだろうが、基軸通貨の牙城の一角に加わることになりかねないわけで、それは世界の既得権益の上に立つ人たちにとって、ありえない話であるわけだ。

おそらく、フェイスブックの「リブラ」計画はつぶされるでしょう。

しかし、彼らの目指す方向と流れにはあらがうことができず、大きな流れとなっていくでしょう。

とりわけ、現在のSWIFTのデメリットである、数日もかかる送金時間とその送金手数料の問題は、現行の巨大権益の中で吸収できる問題であり、その部分は近い将来、解消されるでしょう。

例えば、SWIFTの仕組みのごく一部にブロックチェーンを組み込めば、簡単に実現できるわけであり(そのブロックチェーンは管理者の存在しない分散型ではなく、ロックフェラー等の既存既得権益の支配する中央集権型であろうが)エンドユーザーの目に見えるデメリットが解消されれば、世の中の人は沈黙するわけです。

こうすれば、スマホの銀行アプリから世界中の人の銀行口座に、数秒から数分程度で、しかも低価格で送金することができるようになる。
これをしていないのは、既存の既得権益の怠慢でしかない。
(SBIホールディングスの北尾さんが「リップル」を使ってやろうとしているのはこういうことだと僕は思う。)

大きな流れとして、僕はその先には世界で流通する分散型ブロックチェーンの通貨に集約されることを世界平和とともに望んでいます。

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未承認 2020年05月31日(日)21時36分 編集・削除

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