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賢い消費者ですか?

Wed, 03 Dec 2003 01:27:50 +0900

先日、amazon.co.jpで書籍を購入しました。
Webで購入するとついつい買いすぎてしまいますね。
実際に書店で買うなら重たくて持って帰るのが嫌になってしまいますが、宅配だからそんなことを気にしないで買ってしまう。
そんなこんなで6冊ほど買い込んでしまいました。

その中の一冊の話です。

以前紹介したので覚えている方もいるかもしれませんが「黄金の羽根の拾い方」という本を書いた人で「橘 玲」という人がいます。
私にとってはこの「黄金の・・・」がとても参考になりました。
この「黄金の・・・」の続編のようにも見える「得する生活」という本を見つけたので、つい買ってしまいました。

この「橘 玲」という人の言い回しは非常にわかりやすく私は好きなのですが。。。
日本経済の現状を援助交際にたとえてわかりやすく解説したりしてくれます。

例えば「得する生活」の中でも「バカの三段論法」という項で史上空前の消費者金融の好景気について説明しています。
なぜ、銀行の無担保の個人ローンよりもはるかに高い金利の消費者金融が繁盛しているのか?
実際に銀行系ローンと消費者金融の金利差は10%以上も開いています。
(100万円借りたら年間で10万円も差額が出ます。)

巧みな宣伝戦略と無人契約機でシェアを伸ばしたことは確かかもしれませんが、本質は違うというのです。
(最近の「たまにはバ・バーンと」とか「あっとその時、あっとローン」なんていうのは銀行のコマーシャルですが。)

彼が言うには
1)同じ金を借りるなら、貸出金利が安いほうが有利だと気付くのは賢い消費者である。
2)賢い消費者は、そもそも高利の借金などしない。
3)賢い消費者にとっては銀行ローンの年利10%でも充分な高利なので、多少金利を下げたくらいでは金を借りない。
という三段論法が成り立つと。。。
そして、
1)同じ金を借りるのに金利の高低に気付かないのはバカな消費者である。
2)バカな消費者は、目先の欲望に目がくらんでいるから、高利な借金でも気にしない。
3)バカにとっては、年利10%も29.2%もかわらない。
という話から
→経済学においてはすべての市場参加者は経済合理的に行動する。
→しかし、現実の人間は経済合理性を基準に生きているわけではない。
→銀行などがバカ相手に商売をするにはバカにもわかる宣伝をしなくてはならな い。(コマーシャルの話に戻る)
と続きます。

たいへん乱暴な話ではありますが、現実社会をある意味、言い当てているのではないでしょうか?
その他、日本の民法が根本的に間違っている部分(日本以外のすべての先進国では債務法はあっても日本のように債権法はどこにもないという話など→これも以前のブログで書きましたが。。。)だとか不動産競売の実態など多岐にわたって経済の話を展開しています。

が、しかし、

そのほとんどはこれまでのこのブログに書いてきたことがほとんどで真新しい話が少なすぎる。
と、いうことで1500円のこの本、ブックオフで750円で売っていたら買いです。
しかし「リゾートマンションの競売物件で最低入札価格が1万円でも入札者がいない」というしくみが想像できない方はすぐ書店に走れ!