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心に定規を。。。

チュニジアで民衆によるデモから発展したクーデターがありましたね。
チュニジアでは、民主主義を後押しするという表看板の元、デモを行う民衆を支援する発言をアメリカ政府は繰り返していた。
その効果もあり、世界世論の流れも民衆支援に傾き、あっけなく政権は打倒されてしまった。

その後、バーレーンやエジプトに、その動きは飛び火した。
しかし、エジプトでは、同じ民主主義の表看板はトーンダウンした。
それどころか、オバマ氏はイスラエルと連携し、ムバラクを影で強力に支援したと思われる。

なんで?
民主主義の支援をするんじゃないの?
世界の警察官じゃないの?

いえいえ、違います。
それは表向きの話で「自国の利益を守る」というポリシーで動いていますので。

アメリカという国はがっちりと一本の筋が通っている。
その根本ポリシーは国の存在意義と直結している。

「自国の利益」

この追求に尽きる。

当り前と言えば当り前のことだが、国際政治においては、影に日向にあの手この手を使わないと自国の利益は守れない。

エジプトの話に戻ろう。
ムバラクは自国に対しては秘密警察でがんじがらめにしてきたが、外交的には西側諸国寄りの立場をとってきた。
中東では数少ないアメリカやイスラエルに表立って敵対しない国だ。

いくら多数の民衆による民主化運動の末とはいえ、ムバラク政権には倒れてもらっては困るのだ。

ましてや、次に政権を担う可能性の高いグループはイスラム原理主義の組織になる可能性が高い。

なので、デモが表面化するや、大統領派というこれまでなかった組織が突如、降って沸いたように現れ、組織的に反政府デモに対抗する様になった。
そして、どこからともなく、このまま内戦状態になることは最終的に自国民の利益にはならないので、デモはやめるべし、という主張が聞こえ始める。
この大統領派の中心には、もちろんアメリカとイスラエルの思惑があることは明白だ。

アメリカやイスラエルの影の抵抗も空しく、民衆による民主化の流れを押しとどめることはできず、ムバラクは2/11には30年統治してきた権力の座から降りる事になったのは記憶に新しい。
(これはこれで、困ったことだが。)

そしてリビア。
ここでは、エジプトとはうって変わって民主主義の先鋒だ(笑)
世界の警察官、ここに現る、と言わんばかりに、リビア上空を飛行制限区域に指定するように国連常任理事会に圧力をかける。
完全な内政干渉だ。

大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国、通称、リビアは長年、アメリカとは敵対してきた。
一国の外交を代表する立場の者が、他国の指導者に対して「狂犬」という言葉を使う程の関係だ。

たしかにカダフィの元で暮らす人々は悲惨だ。
私物化された国家の中、力でねじ伏せられて生き延びていく不幸は凄まじくも悲しみに満ちている。
その意味では正義かもしれないが、そんなことを考えて、アメリカという国が立ちあがっているわけではないことを、きちんと認識せねばならない。(他にも沢山不幸な国はあるが自国の利益が絡まなければ、まったくもって、見て見ぬふりだ。)

指導者にはポリシーが必要である。
国であれ組織であれ、良い(と言われる)指導者は皆、一つの明確な尺度を持っている。
一つひとつの事象に対峙した時に、その尺度に照らしてどうか?で、物事を判断する。
こういう指導者は"ぶれない"。

アメリカにとっての一つのポリシーは「自国の利益」だ。
スエズ運河を手放すことでどれだけの経済損失が生まれるのか?
アラブ諸国の数少ない友好国を失うことはどれだけの損失になるか?
エジプトが原理主義化する事は、イスラエルの安全保障上では激しくマイナスとなる。
"だったら"どうするのか?というのを考えて、行動する。

その都度、一定の尺度ではなく、周辺状況や自国の事情などを加味して事柄にあたると、一貫性がなくなり、後々、辻褄の合わないことが発生することが多い。

管さんも鳩山さんも優秀な人なのだろうけども、この一貫したポリシーというものがない為に、一つひとつの事案について都度考えて決める。
色んな事情を鑑みて対応するから右往左往してしまう。
もっと、大筋での具体的なポリシーを決めるべきだろう。
(そんなことだから外務大臣にも「いち抜けた」で離脱されるのだろう。)

小泉さんは、(善し悪しは別として)財政再建をせねばならない、その第一歩目として郵政民営化をせねばならない、ということをやるために首相になった。
やったことが良かったのかどうかは良く分からないが、やったことは少なくとも、明確だ。

鳩山さんは何をしたのだろう?
管さんは何をしようとしているのだろう?
自民党から政権奪取した。そして何をしたのか?

政権を獲る為に耳触りのよいマニュフェストを用意した。
政権奪取したら、現実に対処せねばならないので、一部を残して他は目をつぶることにした。

どれを残すか?

そこでポリシーが問われる。
現実と照らして、一部方向転換は致し方ない。

ただ、財政再建という外せない路線がある。
では、それに対して、何処にだけは金を使うのか?
教育なのか?年金なのか?景気回復なのか?
どれを取るのか?それがポリシー。

全部を少しずつ、は最悪の選択。これが今。

どれでも良い。
一つ決めて、そこはぶらさない
結果「教育だけは良くなった」とか「景気は回復した」でよいのだ。
そしたら、それを足がかりに次を考えればよい。

理想だけでなく、現実解を導き出さねば支持は得られない。
というか、政治家としては存在意義は無い。

民主党のホームページを見ると「地球社会の一員として、自立と共生の友愛精神に基づいた国際関係を確立し、信頼される国をめざします」と書かれている。

そんなことができるのか?
竹島には韓国の国会議員が戸籍の本籍地を移した。
尖閣諸島周辺では、中国の船が我が物顔でうろうろしている。
外国漁船による漁具の破損などの被害が相次いでいるし、竹島同様、中国人俳優の孫海英氏は自身と妻の呂麗萍さんの戸籍を正式に尖閣諸島に移したと発表し、中国人より称賛されている。
北方領土では、ロシアと第三国を巻き込んだ共同開発を進めようとしている。

そんな国々に囲まれながら「友愛精神に基づいた国際関係」などが確立できるのだろうか。
一個人の想いとして「友愛精神」は立派だと思うが、国家や国際政治にそれを持ちこんではいけない。

すこーしずつではあるが、国民感情として「理想ばっか言ってたんじゃ生き残れない」というのが、芽生えてきていると思うのは錯覚だろうか?
国民レベルと政治レベルは比例すると言われている。

いざという時に、半島の北側から押し寄せる、数万人規模の難民船を武力をもって引き帰させることができるのか?
難民に銃を向けるとヒステリックになるマスコミをどう黙らせる?

上陸した途端に、立ち上がる武装難民達はゲリラ化する。
そして在日スリーパーと連動した同時多発テロが各地で発生する。
流暢な日本語をしゃべり、似た様な顔をした民族の恐ろしさ。

何処に落ちるかわからない核&テポドンなんかを使うよりも、よっぽど現実的でかつ、効果的な戦略だ。

核ミサイルは撃った途端に、正確に飛来する大陸間弾道弾で反撃され、平壌は更地にされる。
しかし、武装難民を数万単位で送り出したところで、国民が勝手に逃げ出していると、しらを切ることもできるだろう。

軍服を脱いだ特殊部隊の兵士と難民の区別はつかないのだ。

その時、沖縄に海兵隊がいなかったら。
即応できるのは韓国軍のみ?
政治的に即応できるのは海兵隊であり、海軍やら空軍が連携して動くには、様々な調整やら手続きが必要となる。

アメリカ軍抜きの自衛隊独自の防衛戦争は、これまでの想定に無い。

さらに言うと、宣戦布告なき、武装難民との戦いに、勝ち抜く戦略をこの国は持たない。

そんな日が来ないことを祈るが、そんな日が来ないと一本筋の通ったポリシーを持った政治には、なっていかないのかなぁ。

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