記事一覧

生き残る為にいじめる

Date: Fri, 15 Dec 2006 00:31:20 +0900

最近、盛んにテレビなどでは「いじめ問題」なるものを取り上げています。
誰かをいじめたこと、あるいは、誰かにいじめられたことって、あります?

私はどちらもあります。(どちらも無いという人は稀ではないかと思うが)小学校3年生の頃に、東京の杉並区から埼玉の大井町(現ふじみの市)に引っ越してきたのですが、転校生なんて格好のいじめのターゲットです。
おまけに私は極端に歯並びが悪かった(出っ歯だった)のでなおさら。
毎日学校に行くのが嫌だったのを覚えています。(いまだにあだ名はビーバーです。)

いつの頃からか、いじめられないようになり、逆に皆と一緒になって他の子をいじめるようなこともありました。
ま、特定の誰か、というよりも、あの子いじめて明日はこっちの子、というような按配ですが。

そもそも論として、文部科学省や教育委員会が言うように、「いじめ」って、無くすことが可能なのでしょうか?

さかな君がこないだテレビで言っていましたが(さかな君って、TVチャンピオンの魚通選手権3連覇の人です)魚の世界でもいじめは存在するとか。
グレ(メジナ)かなんかを水槽に入れておくと、いじめられる奴が出てくる。
いじめられているグレを他の水槽に移してしばらくすると、その水槽でも、いじめが発生するらしい。(2:8の原理の話に似ていますが。)
結局、いじめられっ子の集団の中でも「いじめ」は発生するらしい。

思うに、いじめって、生き物の本能なのかな?と。
本来、強い者が生き残り、弱い者が淘汰されていくというのが生き物の世界のルールであり、だからこそ、強い者が生き残り、種が保存されていく。
種の間でも同じことがあって、弱い種が淘汰されていく。

そう考えると、いじめってなくならないのでは?と、思うのです。
(人間だけ、特別な生き物であれば別ですが。。。)

問題なのは「いじめが存在する」ことではなく、「いじめかた」の問題だと私は思うのです。
昔は学年を超えて遊ぶ子供も多く、その中にはジャイアンのような子もいて、スネオみたいな子もいた。
もちろん、のび太のような子もいて、そんな子はいじめられていた。(でも、現実世界にはドラえもんはいないし、浦見魔太郎のような魔術?も使えないのだった。エコエコアザラク。。。)

ドラえもんはいなくても、誰かがかばうこともあったし、陰湿ないじめ方は皆から嫌がられた。
それが今では、よってたかって陰湿な方法でいじめたりする。

私は中学、高校とぐれていた?のですが、高校を卒業して何年かして母校に遊びに行った時の会話を思い出します。
その時に当時の担任が言っていたのは「お前らの頃は良かったよ。悪そうな奴があからさまに悪いことをしていた。今では普通に見える秀才が影で何をしているかわからない。」と。

「いじめを根絶」なんて、しようとするから、水面下に潜ってしまうのです。
ばれないように、より、陰湿になっていくわけで。(「暴力反対」なんてやるから、子供同士殴り合いの喧嘩なんてなくなった。でも、その代わりに人を殴った経験がないから死ぬまで殴ってしまう大人が増えた。それとはちょっと違う話か。。。)

もっと、明るくいじめましょうよ。
「やーい、お前なんか嫌いだー、あっかんべー」でいいと思うのです。
「そんなこと言っちゃいけない」なんて言うから見えない所でやり始める。
見えない所でやるから、陰湿にもなるし、いじめられている方もたまらない。
だって、人知れずいじめられているのですから逃げ場もない。

「いじめはなくならない」という立場に立って考えないと本質は解決しないと思うのです。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.kimura-ke.com/blog/diary-tb.cgi/64

トラックバック一覧