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日本の普通預金の金利は2.002%である!

Date: Sun, 26 Sep 2004 08:46:45 +0900

皆さんは銀行に総資産の何割を預金してますか?

先日、書店で経済雑誌を眺めていたのですが「デフレ時代を・・・」「デフレを乗り切る・・・」等など、デフレに関する特集が多いこと多いこと。

いったい、デフレとインフレではどちらが得なのでしょう?

まぁ、人それぞれの状況によって損得は分かれるのですが、どういう人にとっては特になり、どういう状況では損となるのでしょうか?

まずデフレというのはどういう状況かというと「今日500円だったカレーライスが翌月には300円になっている」といった状態です。
この逆に「今月500円だったラーメンが翌月に1000円になっている」ような状態がインフレですね。
つまり、デフレだとお金の価値が相対的に上がっている状態でインフレはその逆にお金の価値が下がっている状態ですねー。

って、ことは、デフレのときは貯金が有利でインフレのときは借金が有利。
今月1000円借りて1ヵ月後に金利をつけて返すとする。
前述のような激しいインフレだと、ラーメン2杯分のお金を借りて、返すときは、ラーメン1杯分のお金でよいわけです。(得ですねー。)
デフレだとカレーライス2杯分のお金を借りて返すときは3杯分以上のお金を返さねばならない。(損ですねー。)

言い換えると、デフレの時は現金を持っているだけで得になり、インフレの時は現金で持っていると損をするということです。

ということで、ここ最近のデフレ下の日本では現金を持っている人が得をしているわけです。
バブル期に1億円だった不動産が10年後の今日、3000万円とか5000万円だったりするわけで、この不動産を今日購入しようと思ったら当時の1/3とか半値ですむという計算になる。
っつーことは、3000万とか5000万円が当時の1億円になったのと同じことですから、運用利回りで換算すると年利7~13%ということになる。うふふ。

強烈な資産デフレの時はなーんにもしないで預貯金で持っているだけで年利回り10%前後というファンドマネージャーも裸足で逃げ出す運用利回りを実現できていたわけです。(実質的にはね。)

消費者物価指数がマイナス2%であるなら、現金をただ持っているだけで年2%で運用できていることになります。(厳密にいうとちょっと違うけど。)
日本は超低金利で「皆、損をしている」と言われていますが、そんなことはなく、0.002%の普通預金に預けていても実質的には2.002%で運用していることになるわけです。

が、しかーし。
ここで問題です。
デフレが続くと困る人はどういう人でしょう?

答えはさっき言ったとおり「たくさん借金をしている人」です。
この国で最もたくさんの借金をしている人って、誰でしょう?(千昌夫とか吉幾三ではありません。桁が違います。)

日本でもっとも大きな借金をしているのは「日本国政府」です。
なんたって、国の借金である国債の発行残高は944兆円もあるそうです。
http://ueno.cool.ne.jp/gakuten/network/fin.html

この借金をどうするか?
1.踏み倒す。あるいは破綻して踏み倒す?
  →新円切替とか昔の徳政令みたいなもん?
2.増税してまかなう
  →消費税増税、預金封鎖して資産税導入など
3.小さな政府を目指し、差額を返済に充てる
4.世の中をインフレにする
5.祈る

とまぁ、いろいろな方法が考えられますが、実際問題、どうでしょう?
5は問題外として、1を実行するには相当の困難が待ち受けていそうです。
そもそも、破綻してしまっては元も子もありませんし。
2は1ほどではありませんが政権がいくつか吹っ飛ぶくらいのパワーが必要です。
3はまともな案ですが、官僚や全国の公務員は黙っていません。

っつーことで4がいいんじゃん?
と考えるでしょう。(決してよい案ではありませんが、一番安易な道ですから。)
国にとっては簡単です。

紙幣をじゃんじゃん刷ってばら撒くとか、国債をじゃんじゃん発行して、その上、発行した国債を日銀や政府で持っちゃうとか、、、
様々な方法でもって、インフレに誘導することは簡単簡単。
って、もうやってますね。(日銀のHPの統計情報でもマネーサプライは増加の一途です。)

1US$=¥1500、ラーメン1杯が1万円なんていう時代がくるかもしれませんね。サラリーマンの平均年収は4000万円くらいで。(かなり生活はきつそうですね。)
こうなると1000兆円の借金は実質80兆円くらいになるので返済できそうです。(実際には破綻してますね。)

もちろん、そんな世の中にならないことを祈っていますが、、、祈るだけでは駄目ですね。

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