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インターネットが変えたもの

Thu, 20 Jul 2006 02:33:50 +0900

今日は最近巷でよく言われている、インターネットが世界を変えている、という話について。

インターネットによって世の中の仕組みが変わりつつあると言われていますが、それって具体的にどういうことなのでしょう?
(「Web2.0」とか「ボーダレスになった」とか。。。)

実際、何がどう変わったのでしょう?
最も変わったのは、私は「情報の流動性」だと思います。

それって、どーゆー意味?
それによって、最も影響を受けているのは誰なの?

最も影響を受けているのは、様々な分野における「一部の専門家達」だと思います。

世の中の「専門家」と言われている人は、どういうところが専門家なのでしょう?
専門家というのは、「ある特定の分野について深い知識や情報を持っており、それを経験に基づき実経済の中で活用できる人」だと思います。

具体的には不動産会社であれば、最近どこの土地がいくらで売買されたかの情報を持っている、とか、どんな文言を使った広告だとどういう客層をつかみやすい、とかの情報を持ち、かつ、有効活用できる人が専門家なのでしょう。

税理士であれば、どんな税法があり、どんな時にどのような措置は合法での節税となり、どんな措置は脱税になってしまうのか?を知っていたりすることとか。(もちろん、それだけではありませんが。)

これら専門家の業務は、情報の切り売りで成り立っている人が少なくない。(経験の浅いプロほどこの傾向が強い。)

もちろん、それらの情報に独自の付加価値をつけて業務を遂行している専門家もたくさんいる。(本来の専門家)
そのような専門家はこれまでも仕事が減ってはいないし、今後も世の中に重宝される存在であり続けるでしょう。

しかし、情報の切り売りを中心にして、たいした付加価値を付けることなく仕事をしている人は、インターネットの出現により自らの業務が存亡の危機に立たされている。
電気製品の市場価格を調査して歩いていたマーケティングの人が「価格.com」に仕事が奪われたように。

多くの分野では専門家の裾野は広い。
もちろん、ピラミッドの頂点に近い人達は、高い専門性を持って業務を行なっているのだが、その裾野近くの人達は多くの場合「素人よりも多くの情報を持っている」というだけで、専門家として仕事をしていたりするのだ。(その業界やその会社に籍を置くだけで、情報は素人よりは、はるかにたくさん入ってくるわけで。。。)

インターネットの出現で情報の流動性が格段によくなってきた。
あらゆる分野の情報が、HPやブログ、DBなどにアップされ、共有されつつある。
今後もこの大きな流れは変わらないだろう。

そうすると、多くの"裾野"の方で仕事をしている専門家は廃業に追い込まれる可能性が高まる。
法律に関する情報やら、業界のしきたりまでもがGoogleで検索すればかなり高度な話まで検索結果として得ることができる。
後はそれをビジネスに活かせばよいわけだ。

そうすれば、中途半端な専門家は要らない。

証券会社や保険会社の外務員はそうした流れにもろに影響を受けている人達だろう。
終身保険の内容は、各保険会社とも同じような内容であり、その最大の違いは価格かもしれない。(あるいは、外務員の違いかもしれない。)
それなら、Webで保険会社の製品比較のページで見積もりを取ればよい。(外務員を呼ばなくても金額はわかるのだから。)

証券会社の外務員を呼ばなくても、ほとんどの株式や債権、ファンドなどはインターネット上で買えてしまう。
もちろん、それにまつわる様々なデータなどの情報と共に。(外務員が教えてくれる『あなただけへの情報』については、ここには含まないが、証券会社にとって、よっぽどの上客でない限り、その情報は『(皆に宣伝している)あなただけへの情報』である可能性が高い。)

「年収300万円時代」とも言われている、今後の日本社会。
生き残るには、中途半端な専門家を辞め、高度な専門家になる必要があるでしょう。

情報にいかに付加価値を付けるのか?
どんな付加価値が、消費者にとって有用なのか?
それらを考えて実現できる人。
そんな人が、求められる人、なのではないでしょうか。

ただ、人よりも多くの汗をかくだけでは、中国の大量生産と、真っ向から戦うようなもの。
中国の土俵で戦うのではなく、あなたの(私の?)土俵で戦わねば、あなたに(私に)勝ち目はないわけで。。。

我々はそうならない為に、一緒にがんばりましょう!

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